テム・レイは不死鳥

このエントリーをはてなブックマークに追加
162ガンダム強奪後半
ガトー「ボブ中尉、くれぐれも油断するな。たかが辺境の基地だが、テストパイロットと
    もなれば、一級の腕ではある」
ボブ「お任せください」
ゲイリー「少佐こそ大任でしょう。気をつけてください」
ガトー「オービルといったな。制服は大尉のものしかなかったのか?」
オービル「すみません、少佐」
ガトー「ま、私が変わるわけではないがね。・・・諸君の活躍に期待する!」

アレン「ジムに取り付けたバックパックは、凄い出力ですよ。足のショックアブソーバー
    も、高高度からの落下に充分耐えてました。ジムであれですからね。新型が楽し
    みです」
カークス「新型が楽しみって、なんですか?中尉」
バニング「アレン中尉、新型のパイロットは、まだ未定だといったはずだが」
アレン「ですが、ここでパイロットのエースといえば、大尉、次は自分なので、それで決
    まりだと思ってましたが・・・」
カークス「自分も乗りたいですよ!来る日も来る日もザクばっかりなんだから!」
ニナ「あら、ザクも良い機体ですよ」
テム「そうだな。生産効率から言えば、ザクは傑作機だ」
カークス「だ、誰だよ?あんた方」
ニナ「・・・失礼」
テム「これはすまん。私はテム・レイ。ジャブローからアナハイムにモビルスーツ開発計
   画の件で出向している者だ。こちらはアナハイムのシステムエンジニア、ニナ・パー
   プルトン君だ」
アレン「!」
カークス「!」
バニング「し、失礼しました。あなたがあのテム・レイ少佐でしたか。それにアナハイムの。
     部下の非礼をお詫びします。
     自分はテストパイロットの指揮をしています、バニング大尉です。・・・カークス!」
カークス「・・・へ?・・・あ!失礼しました!」
163ガンダム強奪後半:02/12/24 14:48 ID:???
テム「いや、かまわんよ。威勢が良いのは好ましい傾向だ」
ニナ「大尉。こちらはモーラ・バシット中尉。ジャブローから、メカニック担当で来てい
   ただきました」
モーラ「お手柔らかにお願いします。大尉。あの、ご一緒してもよろしいでしょうか?」
バニング「どうぞ」

バニング「新型のパワーはずいぶん上がっているようですね」
ニナ「バックパックのテスト、済みましたの?」
アレン「今日、ジムの改良型に載せてやりましたよ。数段パワーが違ってた」
テム「あれは、今度の新型の出力調査用に開発した代物だが、マッチングが上手く適合し
   たと聞いておるよ。その様子ではいいデータが取れたようだな。後でこちらに回し
   てくれるとありがたい」
アレン「それはもちろん。ところで、その新型に、この基地のテストパイロットを使う
    と聞きましたが、どんなパイロットを望んでいるのか、聞かせてもらえますか?」
テム「フフ、それはシステム担当のニナ君に聞くのが良かろう」
ニナ「わが社としては、新型機の性能を最高度に引き出してくれるパイロットならば、大
   歓迎ですわ。ただ・・・」
カークス「?」
ニナ「少佐、モーラ。そろそろ戻らないと」
テム「ム、もうそんな時間かね?」
ニナ「では、お先に失礼します」
テム「せっかちだな。では、すまんがこれで失礼する」
モーラ「失礼します」
カークス「なんですか?さっき言いかけたことは!」
ニナ「え?・・・いえ。旧型で訓練している方に、新型の性能がどこまで出せるのか、心配に
   なったものですから」
カークス「な!」
アレン「おい!」
バニング「・・・」
テム「悪い癖だ・・・」