ラウ・ル・クルーゼとムウ・ラ・フラガはナチュラルの双子の兄弟だった。
やがて二人は同じ一人の女性を愛するようになる。その彼女が選んだのは・・・ラウだった。
二人は本当に愛し合い、それを見てムウもまた、二人とは違う自分の道を歩むようになる。
そして時は流れ、ある事件をキッカケにラウは豹変する。
コーディネーターへの劣等感。それを決定的に見せつけられ、彼は変わっていく。
「俺達の子供は、絶対コーディネーターにするんだっ!」
それを拒む彼女。二人は傷つけ合い、すれ違う。そして彼女はムウの元へと逃げていった。
“あるがまま”ナチュラルであろうとしたムウと、彼に同調する彼女。
成人の体では危険な、「生後遺伝子操作」で擬似的なコーディーとなったラウ。
彼はその体を維持するため、薬を一つ飲み込む度に自分を正当化しようと迷走する。
そしてある過ちで、ラウは彼女をムウの前で殺める。
「あなたは、生き続けて・・・・」彼女の最後の言葉に、自分も戦う事を決心する。
「ナチュラルを守るため、ナチュラルが生き続けるためには、俺にもチカラが・・・」
ラウと同じ道をたどるムウ。違いは自分を「コーディー」と言わない、ナチュラルとしての誇り。
やがてムウは、自分より未来を行く者にこう告げた。彼女の思いを込めて・・・
「でもしょうがねーだろ!俺達は生きてるんだっ!!
生きてるって事は、生きなきゃなんねーって事なんだよ!!」