【ハァハァ】99のリクしたSSを100が書くスレ【萌え】

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 ディアナ・ソレルに特異体質があった。
 月に一度胸が張り、乳房がミルクタンクになってしまうのである。
 放置しておけば乳房の中のミルクは溜まる一方で、ディアナの人並みはずれた巨乳がさらに膨張し、いつもの倍肩がこるのは当然、ちょっと触れただけでも苦痛を感じるようになってしまうので、ディアナはその日一日はこまめに搾乳りするようにしていた。
 これは月の極一部の女官だけが知り、同じ屋根の下に住むロラン・セアックにも秘密にしていることだった。

「うっぅ……どうやらそろそろ来そうですね……」
 エプロンを身にまといながら、乳房にしこりを感じてディアナは嘆息した。
 またあの億劫な一日が始まるのだ。一人自室でこっそり自分の胸を揉んで洗面器に母乳を捨てる作業が。
 その作業をしている時の、鏡に映った自分を見た時はあまりの情けなさに鏡を割りそうにもなったりした。
「どうしたんですか? 浮かない顔をしてらっしゃいますけど?」
 色黒の端正な顔がディアナを覗き込む。
「い、いいえ。なんでもありません。あ、わたくしが大根を切ります」
「そうですか。あ、包丁気をつけてくださいね」
 いけないいけない。ロランは自分に関してものすごく鼻が利くのだ。ありがたいことだがこのことを追求されたくはない。
 出来ればロランには一生知って欲しくない。こんな不気味な特異体質であることを。
 トントントントンざくトンずばトントントンどぶしゅトントントンぶしゅぅトントン
「ディアナ様ぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「え? なんですかロラン?」
 いきなり手首を掴まれたディアナは心臓を掴まれたように驚いた。その力は痛いほどで、そのことも驚きに拍車をかけた。
「指っ! 指っ! ディアナ様指を切ってますよ! 何をしているんですか! もう」
 ロランが泣きそうになりながら自分を叱り付けるので、ディアナはまた驚き、自分の指からどくどくと血が流れ落ちていることを気づくのに暫く時間を要した。
「いたた……」
 包帯だらけになった自分の指を眺め、ディアナは深いため息を吐いた。
 自分はなんて愚かなのだろうか。考え事をして自分の指を切ってしまうなんて。
 なによりロランの仕事を増やしてしまうなんて……。
「はぁぁ〜……」
 ディアナはまた深くため息をついた。
「ディアナ様、ため息ばかりついてないでお口を開けてください」
「え、あ、はい」
 ロランが口に運んでくる、一口サイズに切った鶏の照り焼きをはむはむと噛んで飲み込む。
 特製のソースと絶妙の焼き加減の鶏の肉がディアナの舌を天国へと導く。
「美味しい」
 自然とその言葉を口からこぼれ出していた。
「もう一口。はい、あーんしてください、あーん」
「あーん」
 照れでほんのりと、雪のような頬を朱に染め上げて、ディアナはこの時ばかりは怪我したことを天佑だと思った。
 何しろフォークさえ掴めないのだから。
 フォークさえ掴めないのだから……。
 掴めないのだから……。
 掴めない……。
(どこが天佑ですかディアナ・ソレル!!!)
 掴めない。それは即ち搾乳出来ないと同義だった。
(あの地獄ような肩こりと、風が吹くだけで走る激痛を回避する術がない……)
 ディアナはまた深く深くため息をついた。余命いくばくも無い病人のように。
「ディアナ様、そんなに気落ちしないでください。あなたの手の代わりはちゃんと僕がしますから」
「は、はぁ」
 頼めないことだから悩んでいるのです。という喉から出そうになる言葉を飲み込みつつ曖昧に頷く。頷いたままじとーっと忌々しいものでも見るようにディアナは自分の乳房を見下ろした。
「あっ」
 ディアナを見つめていたロランがポンと手を打った。そして
「明日は僕がお揉みしますね」
 と言った。
 翌日。
 ディアナは昨日出された申し出を受けてしまった自分を激しく呪っていた。
 頭が混乱してつい「ハイ」と言ってしまったのだ。
 自分がなにについて悩んでいたのか、ズバリ指摘されてしまったのかは不思議ではなかった。
 ロランは常に自分の悩みや頼みを先回りしてしまう少年なのだ。
 だが、問題は何故ロランが自分の特異体質を知っていたか、だった。 
「ディアナ様、失礼します」
 ソファに座り、ディアナを膝の上に乗せたロランが慣れた手つきでブラウスから乳房を取り出す。
 次第に張ってきた乳房はGカップのブラの中で狭苦しそうにしていた。
 ディアナの顔は真っ赤になっていた。これほど恥ずかしいのは初夜以来だった。
「もう1カップ大きくなってそうですね」
 ロランが一発でフロントホックを外す。
 自分達を束縛する枷が無くなり、自由を謳歌するように二つの巨乳はたぷんと揺れた。
「ディアナ様、洗面器もって下さい」
「はっ、はい……」
 目の前のテーブルに置いてある洗面器を自分の胸元に持ってくる。
「それじゃぁ、行きます」
 10本の褐色の指がブラウスから零れ出た美白の肉房を包み、やわやわと揉む。
 マシュマロのように柔らかく、弾力のあるディアナの乳房はロランの手の内で自由に形を変える。
「あっ、あっ、あっ、あっぁ……」
 薄ピンクの乳輪と乳首は硬く張り詰め、ロランが一際強く揉みしだくと、乳首は先端から洗面器めがけてミルクを噴き出した。
「あ、出ました」
「ロラン」
 ついにこらえきれなくなり、ディアナはロランに質問した。何故自分の特異体質の事を知っているのか、と。
 答えは簡単だった。
 ディアナが自室で一人搾乳に苦心している所をロランは覗き見ていたのである。
 ロランの手が狭まり、ディアナの乳房がむぎゅむぎゅと楕円形に歪むと、びゅるるるっと洗面器に弧を描いてミルクが飛んでいく。
「か、鍵、鍵を閉めていたはずですが」
「その日は開いてました」
「うう迂闊……。それにしても……何故今まで黙っていたのです?」
「だって僕に知って欲しくなさそうだったので……気づいていないフリをしました」
 ディアナの眉が少し吊り上がっている事を察して、ロランが媚びるように耳を甘噛みし、頬にキスをする。乳首を上と下から押し潰し、指でこりこりと愛撫する。
「んはっ」
 ロランの柔らかな唇、温かい舌。優しい指使い。ディアナの眉はクニャっと折れ曲がり、心地よい刺激にディアナの身体が身震いした。
「確かにわたくしはロランに知って欲しくありませんでした。……だって、お嫌でしょう? こんな不気味な女」
 ディアナは半ば自暴自棄気味に言った。変に気を使われるより「気持ち悪い」と言って欲しかった。けれどもし「気持ち悪い」などとロランに言われたら自分は一生泣いて暮らす事になるだろうな、覚悟した。
 後ろを見やってロランの瞳を覗きこむと、不思議そうにパチクリとまばたきをしていた。
 と、急に膝からディアナを降ろしソファに座らせると、ディアナの持っていた洗面器を奪い、テーブルの上に置き、彼女の乳房のまん前にしゃがみ込んだ。
「なにを……」
 ディアナはロランの真意を探ろうとし、ロランを真っ直ぐ見据えた。ロランもディアナを見据える。
「嫌なわけないでしょう」
 そう言うとロランはディアナの両乳房を両側から押しつぶし、二つの乳首に吸い付いた。
「んぁぁ!」
 乳肉を揉み込みながら、乳首をちゅぅちゅぅと吸われ、ディアナは仰け反った。
 突起を痛くなるほど程吸われたかと思えば、優しく大きめ乳輪をざらざらとした舌腹で撫でられる。
 段々と舐めなれるだけの優しい愛撫に満足出来なくなり、強めの愛撫を欲するとロランの歯が硬く尖った乳首に苦痛を感じる一歩手前の微妙な力加減で噛り付いた。
 そうしてまた吸われる。このローテーションを幾度となく続けられた。
 ディアナはもうふるふると身体を震わせてソファに身体を預け、瞳を潤ませながら声を出すのを必死で耐えようと指を噛むだけしか出来なかった。
「僕がディアナ様を嫌だと思うことがあるのなら一つ、それはこんな可愛らしい体質を僕に黙ってらっしゃったことです」
「可愛い……」
 ロランが二つの巨乳を慣れた手つきで搾り、乳首から噴出したミルクを器用に口で受け取り、ごくごくと嚥下する。
 よく見ればロランの口の周りはサンタのように真っ白で、ディアナの乳房も母乳まみれになっていた。
「う、嘘でしょう……」
 瞳を閉じて、嬉しいと逸る気持ちを押さえつけて言葉を搾り出す。ロランは優しいからわたしを傷つけまいとしているに違いない。
「嘘なんかじゃありません。気持ち悪がっていたらこんなになりません」
 はて、なにがこんなにならないのか? ディアナは興味を惹かれ目を開けてみた。
 チャックから顔を出したペニス。
 目の前には隆々と勃起した褐色のペニスが、ピンクの亀頭を先走りでぬらぬらにしながらそそり立っていた。
「まぁ……」
 ディアナの血が顔に集まっていく。
 どうやらロランの言うことは正しかったらしい。自分を気持ち悪いとも思わず、どうやら母乳が出ることを一つのセックスアピールと認識してくれていたらしい。
 ディアナは嬉しくて涙が出そうになるのをなんとかこらえると途端にロランを疑った自分に恥じ入った。
「ディアナ様、宜しいですか」
 何時の間にか全裸になったロランがディアナをソファに押し倒し、覆いかぶさる。
「よしなに」
 ディアナの秘所も先ほどからじくじくと濡れそぼり、拒否する理由など無かった。ただロランに自分で良くなって欲しいと心のそこから願った。
 スカートを捲り上げられ、下着が露出するレースの織り込まれたディアナらしい清楚な純白のショーツとガーターベルトだ。ショーツは愛液でぐしょぐしょになり、秘部に貼り付いて筋の形や陰毛の形をくっきり浮き出した。
「失礼します」
「あっ、ちょ、ちょっと待ってください」
「え、なんですか?」
「わたくしを上にさせてください」
 ロランは驚きの顔をしてディアナの瞳を見つめ「今日は積極的ですね」と言った。
「変にロランを勘ぐってロランの気持ちを踏みにじったお詫びになるとは思えませんが……」
 ディアナは顔を赤らめ目を伏せた。そして自分も営みに邪魔な衣服や下着を脱ぎ、身にまとうものはガーターベルトのみという体になった。
 ロランがソファに仰向けに寝転がると、ディアナは膣口に亀頭をあてがえ、ゆっくりとした調子で、ペニスを根本まで迎え入れる。
「っっっっっぅぅ!!」
 肉襞を掻き分けてロランの怒張が自分の胎内に侵入して来る悦びを指を噛んで制止し、ソファのマットを利用して腰を上下させる。
 胸の巨大な肉房が床に叩きつけたボールのように上下に激しくぶるんぶるんと揺れ動き、あばらにぶつかってはパチンパチンと音を出す。
 その動きのためか、ミルクも噴き出し、ロランに降り注いだ。
「……んん、んっ、んん、ふぅぅ」
 ディアナは羞恥に耐え、必死に腰を動かす。全てが恥ずかしかった。自分がロランの上になっていることも、乳房が激しく揺れ動くことも、音が立つことも、母乳が出ることも。
 その恥ずかしさを意識すればするほどディアナの感度は増し、自然と腰の動きは速まった。
「いかがですか?」
「す、すごくいいです」
 ロランの視線が自分の乳房に注がれているのは分かっていた。
 ディアナはロランが楽しめるように上下の動きだけでなく、腰をグラインドさせることも織り交ぜ、乳房が派手に弾むさまをロランに見せ付けた。
「ディアナ様、ちょっと待ってください」
 とロランがディアナの腰を押さえ、たわんでぷるぷると揺れる乳房を両手で掴んだ。そうして揉み込み、搾乳しながらロランも腰を使い出した。
「ん、んんっっ、ふっ……ロランは、あっ……ロランはじっとしていて下さい」
「二人で一緒にしましょう、ディアナ様」
「これでは謝罪になりませっ……はっ! あぁ」
「だったら僕もディアナ様の体質を知っているのに黙っていた罪があります」
「い、一理あります。ですが……」
 ディアナは黙り込んだ。ロランに口答えしても無駄だ。この方はわたしを言いくるめる才能は天下一品なのだ。ディアナはロランの腰使いに合わせて尻を振ることにした。

「んんん! んっは、はぁ、はぁ、はぁ〜」
 結合部からぷちゅぷちゅと音がする。
 ディアナはその淫靡な音に耳を澄ませながら、前のめりになってロランの肩に両手をついて臀部を振りまくる。
 肉襞を擦られ、子宮を突き上げられる快楽に口は緩み、ぼたぼたとロランに涎が零れ落ちる。
「まだまだいっぱい出ますね」
 ロランは楽しげにディアナの乳房を搾り、自分の褐色の胸板が噴射される母乳によって白く染まって行くのを嬉しがっているように見える。
『気持ち良い……』
 ディアナは新たな快感を見出していた。それは自分の体液を愛しい男性にかけるという行為だ。
 ロランが喜んで自分のミルクに掛かっている所や、美味そうに飲んでいるのを見るとディアナは果てない高揚感を覚え、ロランに対する独占欲を充足する事ができた。
『ああー! ロランがわたくしのミルクでびちゃびちゃに! それにあんなに美味しそうに飲むなんてー!』
 ビクンと身体が痙攣し、意識が真っ白になる。ディアナはロランに身体を密着させ、ロランのぬくもりを感じながら絶頂に達した。
 ロランの胸板と自分の間で押しつぶされた巨乳がだらしなく母乳を垂れ流すのを自覚しながら、長く続くオルガスムスを何度も味わった。
「ああっ、ディアナ様ぁ!」
 ロランもディアナに続き絶頂を迎える、小刻みに痙攣するディアナの唇を半ば強引に奪い、口内に溜まっている唾液を啜り尽くした。
「くっっっっ、っっっっ。ロランの、いっぱい、入って、来てます……くふぅ」
 膣内に大量の熱い粘液を感じつつ、ロランの舌に応える。舌を突付き合い、舌腹で擦り合い、唇を合わせてディアナの口中で唾液を交換しながら子供のように舌同士でじゃれ合う。
「ん」
 名残惜しげに唇を離すと唾液で二人の唇はつながり、口の周りは唾液まみれだった。
「ロラン、わたくしのミルク美味しかったですか?」
 ロランの身体に体重を預け、耳元で囁く。
「また来月いただきますね」
 屈託の無い顔でロランは言い、ディアナは
「もちろん」言って頬をロランの顔に擦り付けた。

終わり