補給でとうとう カ ガ リ タソ が来た

このエントリーをはてなブックマークに追加
175通常の名無しさんの3倍
>>169 の続き 1月29日
基地内に仔猫が紛れ込んで来た。生後三ヶ月くらいの黒猫だ。雄か雌か見ても分からなかった。
まだ小さいし、なによりこの寒さだ。放り出すわけにもいかず皆で面倒みてやることにした。
はじめのうちは関心の無かった連中も徐々にこの子に夢中になっていった。
 野獣の如き面構えの下士官たちが仔猫に頬ずりしながらにやけている.....怖い。
怖すぎるぞお前ら...とはいえ、この可愛さには逆らいがたい...周囲を確認。誰もいないな...
そっと抱き上げて頬ずり...仔猫のうぶ毛のなんとフカフカなことよ....至福♪
その瞬間、背後に気配を感じて振り返る。見られた!部下の伍長だ...そいつはにやつきながら
小隊長どの〜なにやってんすかあ〜?ヒヒヒ....カナディアンバックブリーカー!! 上官に対する
反抗は重罪だ、愚か者が...私はふと、一計を案じた。中佐が仔猫を抱く姿はさぞかし絵になるだろう。
 二日後。中佐が出てくる頃合いを見計らい、わざとらしくたむろする我々。中佐もいかがですか?と
仔猫を差し出してみる。少し戸惑うような表情を見せるが、これもまた良し。中佐がそっと仔猫を抱いた
瞬間...「アッ!」 作戦成功。抱かれると軽く爪をたてるように仕込んでおいたのだ。
グッジョブ!チビ。おかげで可愛い声が聞けました。仔猫を抱く姿も予想通りイイ! しかしだ...
お前達、くれぐれも口を滑らせるなよ。ばれたらきっと、楽には死ねないぞ....
         
 翌日の新聞に妙な事件が載っていた。「●ガチ将軍邸で異臭騒ぎ、科学防疫部隊出動、邸宅完全閉鎖で外出禁止」
●ガチ将軍が未知の病原菌を保持しているとの疑惑が...ふん、俺にはなんの関わりも無い話だな....
読み終えた新聞をくずかごに投げ捨てた。