>>162 の続き
1月20日
結局、渋々ながら中佐は競技会への参加を了承してくれた。が、乗り気でない
のは相変わらずのようだ。年末年始の休暇にも家には帰らなかった。噂によると
名家のお嬢様らしいのだが....
とにかく、この三ヶ月間中佐にしごかれた成果を見せつけるチャンスである。
日頃バカにされている中央のやつらを見返してやるべく、部隊の士気もおおいに
高まっている。だが首都の空港へ向う輸送機の中でも、やはり中佐は一人うかない
顔をしていた....
開会式には首相も出席する。これほど大規模な式典に参加するのは久しぶりだ。
緊張が高まる。首相が壇上に上った瞬間、中佐は何時になく険しい目つきで首相
を睨んだ。.....ような気がした。
例のジジイも姿を現すかと思い、少々鬱だったが...なんでも痔が悪化して
寝込んでいるとのこと。やれやれ、お盛んなのも結構だがいい年なんだ。
ほどほどにしておけよ...(いいがかり)
いよいよ競技開始。我が大隊のメンバー達は有力選手を次々と退けて上位に
食い込んでいく。訓練の成果だ。私も打撃系の格闘部門に参加した。一、二回戦を
難なく突破した。次の相手は国際レベルでも知られる強豪だ。そう易々とは勝たせてくれまい。
「あんな小便臭え小娘の尻に敷かれてんだって?情けねえ奴らだぜ...!」
...ブツリ( ̄ー ̄)切れた。私の中で...決定的な何かが.....