■ここまでのあらすじ■
兄がお見合い相手と付き合いだしたことで、セイラは深く悩んでいた。
セイラの兄離れを望むシャアはガルマに妹を託すようになる。
そして、ガルマは、セイラに愛の告白をするのだった。
同じ頃、ララアとアムロのでっち上げスキャンダルがすっぱ抜かれる。
周囲の心配をよそにアムロはすっかり歌手活動をやる気をなくしてしまうが・・・
随分長く続いているストーリーですので、詳しくは是非 前、前々、前々々スレ
>>1を
読んでください。
■登場人物■
□アルテイシア・ダイクン(セイラ):主役。ブラコン気味の女子高生
□キャスバル・ダイクン:セイラの兄で大学生
シャア・アズナブルの異名で音楽プロデューサーとしても活躍中
□ジオン・ダイクン:セイラとシャアの父。サイド3の首相
□ガルマ・ザビ:副首相デギンの末子、シャアの親友。セイラを愛している
□ギレン・ザビ:ザビ家長男、ジオン内閣首脳の一人
□サスロ・ザビ:ザビ家次男、トップモデルで売れっ子カメラマン
□キシリア・ザビ:ザビ家長女、大学院生?
□ドズル・ザビ:ザビ家三男、最近長女ミネバが誕生
□デギン・ザビ:ザビ家の長。サイド3の副首相
□ハマーン・カーン:ザビ家の遠縁の娘。14歳。シャアにつきまとう!?
□マハラジャ・カーン:ハマーンの父
□ジンバ・ラル:ジオンの腹心
□マ・クベ:サイド3の若手議員。キシリアと付き合っている
□ゴップ提督:地球連邦政府の高官
□ゴップ提督の令嬢: シャアのお見合い相手。現在付き合い進行中
登場人物つづき
□ララァ・スン:大ブレイク中のシンガー。シャアの愛人。セイラと同じ学園にかよう
□アムロ・レイ:新米シンガー。ララァのことでシャアにライバル心を持っている
□カミーユ・ビダン:フラナガン研究所のホープ
□ナナイ・ミゲル:レコード会社「レウルーラ」社員で、今はシャアの秘書兼愛人
□マリガン:ララァのマネージャー
□ドレン:アムロのマネージャー
□シムス:シャアの指示でスレッガーやアムロをスカウトした人
□ウォン・リー:ララァのコンサートのスポンサー
□パプティマス・シロッコ:「ティターンズ」のプロデューサー
シャアと陥れる為、コンサート初日のララァを拉致した
□イセリナ・エッシェンバッハ:セイラの級友。ガルマさまラブ
□ミライ・ヤシマ:セイラの級友で生徒会副会長。婚約者あり
□クェス・パラヤ:セイラの級友
□ブライト・ノア:生徒会長。ミライに想いを寄せている。
□アナベル・ガトー:シャアとガルマの先輩。柔道部
□ケリィ・レズナー:シャアとガルマの先輩。柔道部
□ニナ・パープルトン:ガトーとケリィの女友達
□ラトーラ・チャプラ:ガトーとケリィの女友達
□マツナガ:シャアの友人
□レコア・ロンド:シャアの後輩で元愛人
シャアを恨んでおり今はシロッコと付き合っている。ララァ拉致の実行犯
□マチルダ・アジャン:セイラの所属するブラスクラブの顧問
□マルガレーテ・リング・ブレア:シャアの担当教授の秘書。シャアの愛人の一人
登場人物つづき
□スレッガー・ロウ:セイラの先輩で元恋人。現在は木星へ留学中
□リュウ・ホセイ:スレッガーと共に木星へ留学中
□ジョブ・ジョン: スレッガーのバンド「ソロモン」の元メンバー
□ウッディ:スレッガーのバンド「ソロモン」の元メンバー。マチルダの恋人
□ベルトーチカ・イルマ:元カレのスレッガーを追って木星へ
□タムラ:喫茶店兼レストラン「木馬亭」のマスター
□フラウ・ボウ:「木馬亭」のアルバイト。アムロに淡い恋心
□ハヤト・コバヤシ:フラウの同級生
□カイ・シデン:ライブハウス “Pegasus” の客
□ブーン:週刊誌マッド・アングラーの編集長
□赤鼻:上記のカメラマン。かつて、ガルマとセイラのスキャンダルをでっちあげた
□ミハル・ラトキエ:上記の新人カメラマン。カイのご近所さん
□ジュドー・アーシタ:ジャンク屋の少年。ララァ救出の時セイラに力を貸した
□カムラン:ミライの親の決めた婚約者
□ギュネイ・ガス:上級生、クェスの彼氏!?(設定のみ)
…他にありましたら補完お願いします。
前回のスレ立ててもらった方のほとんどコピーなのですがたててみました。
不都合があったらすみません。
おつかれさん
うわーお!新スレ立ってる!!
ありがとう
>>1さん!
祝★新スレ!
あらすじも登場人物紹介もありがとね。
しかしこうやってみると、再登場させたくなるキャラとか
出てこない?
マチルダさんとか、今どうしてるんだろ。
教師なんだから、そのうちまた出てこないかなw
( ■w■).。oO(なんか俺どうしよう
前スレにイセリナを何とかして上げたい!って話が出てたけど
ほんと、どうにかしてあげたいなぁ。
でもすぐに「新たな恋」てのも不自然だしなぁ。
それにかなりガルマに本気だったから当分は深く落ち込むのは
仕方ないのかな…。
こいつ馬鹿だろ(藁
>>972(前スレ)
やい、ガル公。おまいラブホに行くつもりだな!
帝国ホテルみたいなとこかも!
ガルマだから、ホントにラブホではないだろう。
だから、きっと豪華なホテルのレストランだと思う。
そして、ちゃっかり客室もとって鍵も持ってるガルマ(藁
ここで連れ込むようなことはしない!
キャスバルも悲しむだろう・・・
てか、そんなことしたら今までの忍耐はなんだったの…
ガルマは紳士だよ!
セイラはこの一週間ろくに睡眠をとれていなかった。
悲しんでいるだろうイセリナのこと、想いを告白してくれたガルマのこと、
そしてフィアンセ候補がいる兄のこと。気がかりがたくさんありすぎた。
セイラはイセリナとは何とか連絡を取ろうとしているのだが、駄目だった。
イセリナに会ってどうにかなる問題ではないことは分かっている。
しかし自分がガルマに惹かれはじめている事を告げたらイセリナは
どうなってしまうのか。
それでも、イセリナには話さなければ。彼女との友情を失いたくは
ないが、逃げていたってどうにもならない…。
「アルテイシア、具合が悪いんじゃないか?」
ふと瞼を開けると、目の前に心配そうに眉をひそめたガルマの顔が
あった。
「大丈夫よ。疲れているだけ…」
言葉の割に力のない声で答えるセイラの額にガルマはそっと手を
あてる。自分とは違う大きくて冷たいガルマの手のひらの感触が
とても気持ちいい、とセイラはぼんやり思う。
「熱があるじゃないか! 早く帰ろう」
ガルマは慌てたように言い、セイラの身体をコートでしっかりと覆い、
再び車を走らせた。
病院行かないのか?
>>20 そりゃあ、下ごこr(以下略)。
てゆーか、ガルマはシロートドーテイにしか見えないけどね。いや、悪い意味じゃなくて。
>>21 前は女遊びがひどかったらしいから、シロートも済みだろう?と思ったが・・・・
意表ついて、実は見事ドーテイだったらワラエル
セイラたん、早くお家に帰って、兄さんに看病してもらお。
こういうときこそシャアの点数稼ぎのチャンスさ。
でも寮だからな〜、ミライあたりが看病するんだろうか?
3本目は俺が荒らしたぜプププ
「…アルテイシア、大丈夫かい?」
どうやら眠ってしまっていたらしい。
ガルマの声に目開けると、そこはもう学校の駐車場だった。
熱が上がっているのが自分でも分かるほど、体が熱くだるくなっている。
セイラは力なく微笑んだ。
「ええ…」
ガルマはもう一度セイラの額に手を当て確認すると、マフラーをしっかり
巻きなおしてやってからドアを開けた。
「もう少し我慢して。寮に帰ったら校医を呼んでもらうから」
反対側に廻り、ふらつくセイラを抱きかかえるように支えて車から降りさせる。
「歩けるかい?僕に捕まるといい」
「ええ」
ガルマに全身を持たせかけ、導かれるまま目を閉じてセイラは歩いていた。
相変わらず体はだるく悪寒がするが、不安は無かった。
自分をしっかりと抱きしめ導いてくれるガルマの腕がセイラを安心させるのだ。
大丈夫、この人に任せていれば、何もかも大丈夫だわ…。
しかし、不意に自分を抱く力が強くなったのに気付いてセイラは目を開けた。
「!」
そこにはたった今駐車場に入って来たばかりだろう黒塗りのリムジンと、
そこから降りようとするイセイナの姿があった。
そうきたか!
「うう・・ガルマさまぁ・・」
わーい!この展開だと
夢にまで見たセイラたんの寝巻き姿が・・・・・!
ス・・スンマセン・・つい妄想してしまいました。
泥沼ですな・・・・
車から降りたイセリナは、10mほど先に寄り添うようにして立つ
ガルマとセイラの姿を見つけ硬直しているようだった。
駐車場のライトを背後から浴びているため表情は分からないが、
大振りのバックを提げたそのシルエットはぴくりとも動かない。
「イ、イセリナ・・」
セイラはたまらず駆け寄ろうとする。
しかしガルマの腕がそれをさせなかった。
「離して・・・あっ、イセリナ!!」
その隙にイセリナはスカートを翻して駆け出してしまった。
「イセリナッ!」
「駄目だよ、君は熱があるんだ。イセリナ嬢のことはあとで・・」
「お願い、イセリナ、話を聞いてっ!」
セイラの声もむなしく、イセリナの姿は駐車場から消えてしまった。
ガルマから話を聞いたシャアが女子寮に駆けつけたのは、そのすぐ後だった。
普段は一切男性は立ち入り禁止だが、緊急の場合のみ身内に限って許可される。
寮母に案内されて部屋に入ると、ちょうど診察が終わったところらしく、
看護婦がセイラの胸元を合わせているところだった。
セイラは眠っているのか静かに胸を上下させている。
「あぁ、お兄さん・・」
「ハサン先生、妹の具合は・・」
校医のハサンは聴診器を鞄にしまいながら穏やかに微笑んで言う。
「心配ありませんよ、巷で流行している急性のインフルエンザです。
いいワクチンがありますから安静にしていればすぐに良くなりますよ」
「そうですか・・ありがとうございます」
シャアは安堵のため息をもらす。
突然高熱を出したというので心配したが、どうやら大事はなさそうだ。
「しかし妹さんは何か心配事でもあるんじゃないですかね?
あ、いや余計な世話かもしれんが、このウィルスには体力的にも精神的にも
弱った人がやられる傾向があるもんだから」
「・・・・」
「まぁ、心身ともにゆっくりと養生することです」
「はい。ありがとうございました」
頭をさげるシャアにうなづくと、ハサンは寮母に注意を与えながら
看護婦とともに部屋を出て行った。
「今は薬で眠っているが夜中に目を覚ますかもしれませんから、時々様子を
みてあげてください。それから水分は十分に与えて・・」
ハサンの声が遠くなっていくのを聞きながら、シャアはセイラの枕元に
ひざまずいてその顔を覗き込んだ。
今は穏やかに寝息を立てている妹の頬にそっと触れてみる。やはり少し熱い。
「アルテイシア、眠れ。今は何も考えずに・・」
そうささやくと、シャアはその額にそっと口づけた。
3本目は俺が荒したんだぜ!
てめーらみたいにハァハァしてる奴はしねや
イセリナはどうでるかだね!
同じ寮に居る事だし・・・。うむむ。
>>35 病気を知ってれば多少は心配してると思うんだが・・・
ハサン先生!
まだ2本目もhtml化していないし、もうすぐ3本目も
落ちるだろうし、誰かサイトにうpしてみませんか?
全スレのログ保存してますのでスレ倉庫作りましょうか?
前スレは荒れる前までしかログを取っていませんが(w
40 :
39:02/09/15 05:29 ID:???
43 :
732:02/09/15 09:31 ID:???
「心配なさらないでください。寮母さんもいらっしゃいますし、私も
今晩はアルテイシアについていようと思いますから」
「ありがとう、ヤシマ嬢。よろしく頼みます」
シャアはミライに見送られて宿舎を後にした。
いくら身内とはいえ女子寮に長居するわけにも行かないので仕方がなかった。
うつむき加減で一人門を出たところに、ガルマが立っていた。
「やあ」
「どうだって!?」
「心配ない。今はやりの急性インフルエンザだそうだが、安静にしていれば
すぐ良くなる」
それを聞いてガルマはほっとしたような表情をみせるが、すぐに難しい顔になる。
「迂闊だったよ。コロニーで流行しつつあるの知っていたのに、あんな人ごみに
連れ出すなど・・」
「君のせいじゃない。あんなもの、どこに居たって伝染(うつ)る時は伝染る
もんさ」
横を歩く親友の、くやしそうな顔に苦笑しながらシャアは慰めた。
「密閉型コロニーの弱点だな。ウィルスの伝染は地球と比べものにならないほど早い」
「ああ、だから移民が始まって以来ワクチンの開発は飛躍的に進んではいるが・・
いつかそれで追いつかないほどの新種が現れたらと思うと怖いな」
「うん。予防にもっと力を注ぐべきだと考えるな。異サイド入国時の検疫を強化
する必要がある」
「政府の方でも検討中らしいけどね。厚生問題が後ろ手に廻るのはいつもの事
だから・・」
「まったくだ」
いつしか話は政治のことになり、シャアとガルマは熱く議論を交わしながら
夜道を歩いたのだった。
やづぱりシャアは、将来政治家になるつもりなのかにゃ?
ふと・・・やなこと、考えてしまった・・・・・
このSSでは病弱のセイラ、何かの病で死ぬんじゃ・・・
美人薄命。実らぬ恋。「死」ですべては丸く収まるのかも・・・
今回の恋は成就してほしいと思いマス。
俺3本目荒らしたんだぜ?
て有価、てっきりシャアがいつもの如くどこからともなく現れ
ガルを「妹をこんな目に遭わせて!(バシッ)」とやり
自分の部屋に連れて帰り(実家に帰ったら風邪ひいた、とか寮にはTEL)
「もう大丈夫だ、安心しろ」とか言いながら
(一枚、二枚、三枚・・・・と×××を脱がせ、乾いた×××で汗をふいたげたり・・・)
(冷えるのか?やむをえん、こういう時は・・・×××・・・)
↑小説「潮騒」で有名なアンナことを
と、なるのかとオモタ。(半分本気で)
51 :
38:02/09/15 19:43 ID:???
>>48 禿同!
セイラとガルマは結ばれて欲しい!
イセリナとセイラはやっぱりうまくいかないのでは?
やっぱり、ここは友情は一度中断する?
または、セイラがガルマと付き合うのを遠慮して、
イセリナとの友情を保つという手もあるけど、
すでにガルマが告っているのでそれもうまくいきそうに無いしね。
でもセイラとイセリナが一度話すのが必要だと思うんで、
訣別覚悟で二人の会話シーンを希望したい
そうだなぁ・・イセリナとセイラは破綻しかないかもね・・
イセリナに遠慮してガルマと距離を置く、というのは嫌だな、個人的に。
まぁイセリナが二人の仲を笑って認めるとは
到底思えないので、ここは決別になるかもなぁ。
しかし退場させるにしろ、ずーっと将来、
それこそスレッガーのように再登場を狙って
伏線張っておくのもいいかもね。
ガルマはもうええよ飽きた。つーかぜんぜんおもしんない。
>>56 同意。
イセリナと友情が復活するのは、やっぱり随分後(?年後)になると思う。
やっぱりイセリナと決着つけて、ガルマとうまくいかせた方がいいかもしれないね。
それで前スレでちょっと出ていた、何年後かにトリップするという手もあるし。
59 :
:02/09/16 06:43 ID:???
セイラは床にふせている。気分は最高に悪く体の関節全てが痛い。
吐き気が断続的に続き、何度か嘔吐した。
頭の中は訳のわからないサイケな光景が次から次へと浮かぶ。しかし熱のせいで普段
ではありえないくらいハイになっている。
「兄さんったら控えめに額にキスしたりしてっアハ★最近アルテイシアに冷たかった
くせにあはははははは!ゴホッ・・・そういえばガルマもアルテイシアをどこ
に連れていく気だったのかしら!なんてこと!なんて人!キャアアアアア!あははは
はははは!ゴホッゴホッ・・身体はだるいけど気分は軽いわ!とても久しぶりね。ずーっと私泣いたり
悩んだりしていたもの。それも今考えれば相当くだらないことだわ愚か愚か!私、こ
んなことに悩み明け暮れるような娘じゃなかった!」
セイラはだんだん腹が立ってきた。セイラの部屋から笑い声や怒号を聞きつけた校医は
異変に気づき、すぐさまセイラに注射を打った。セイラは嫌がった。
「おやめなさい!眠りたくないのこのままがいいの。眠ってしまえば目がさめたときは
またいつもの日常の続き。本当に熱に浮かされていたのは昨日までの私なの!それは
嫌だって、今わかったから・・わかったのに・・」
注射が効いたようだ。セイラは眠った。明日になれば
おそらくさっきまで自分が言っていたことは忘れているだろう。
うわごとか、深層の叫びか、誰にも、セイラにもわからないままに。
(((((((;゚Д゚)))))) ヒェーーー
セイラさんが恐えぇ
セイラ死んだほうがいいかも・・(藁
あのさ、まともに続けていいのか分からんけど、一応続けてみますw
目が覚めると自分の部屋だった。
セイラは少し首を傾けて枕元の時計を見ると、ちょうど明け方のの5時を指した頃だった。
「アルテイシア・・・具合はどう?」
振り向くとミライが優しく微笑んだ。どうやら、つきっきりで看病してくれたらしい。
「インフルエンザですって・・・暫く休養をとったほうがいいそうよ」
セイラは頭の中がぼんやりしていたらしく暫く考えていたが、
はっと思い出したようにベッドから起き上がろうとした。それをミライが制止する。
「アルテイシア!」
「イ、イセリナは?」
「・・・部屋に戻ってるわ。まだ寝てるだろうし・・・月曜からは
多分学校に出れるようよ。・・・・どうしたの?」
セイラは先ほどの駐車場のことを思い出していた。
呆然と立ち尽くすイセリナの姿。
・・・会って話をしたい・・・。でも今更何を聞いてくれるだろうか?・・・
以前スキャンダルになったときも、私の言葉を聞こうとはしてくれなかったではないか。
「・・・・ねえ、アルテイシア、最低でも今日明日は眠ってなきゃ駄目よ。
ね、何も考えずに眠ってちょうだい」
ミライがセイラの体に毛布をかけると、セイラは何も言わずに辛そうに目をつぶった。
ミライはセイラが寝ついたところをみて、一度セイラの部屋を出た。
彼女はなにか飲みたくなって、給湯室でコーヒーでも入れようと思ったからである。
給湯室からは窓の外を見ると、遠くにイセリナの部屋の窓が見えた。
眠っているはずの窓から明かりが漏れている。
どうやら、彼女も眠れなかったのかもしれない。
ミライは昨日の夕方の出来事を見ながら、大体の察しがついていた。
イセリナが戻ってくるや否や、逃げるように自分の部屋にこもってしまったこと。
そしてそれから数分も経たず、セイラがガルマに支えられながら帰ってきたこと・・。
思えば、あのバザーの時に何かがあって、1週間、イセリナが消え、セイラが悩んでいたのだろう。
そして、それがガルマが関係しているとなれば、この二人の友情が修復するのは・・・
「・・仕方が無いことだけれど、これから大変だわね」
ミライは入れたばかりのコーヒーを見ながら溜息をついた。
ミライさん、好きだなぁ〜。
>>56,
>>58 私も賛成です。
ここは泥沼決別しかないかもだけど、
何年後かにはきっと再登場させてほしい。
しかし二人の決別のシーンも難しそうですね。
何も話し合い無しに無言で絶交突入か、
大喧嘩の果てにするのか…。
>>50 別の流れでやっても(・∀・)イイ!と思う。
つーか見てぇ(w
俺3本目荒らしたんだぜ?
俺は大佐以上に荒らせるんだ!
なんかもうラストに向かって一直線て感じ
(´・ω・`) ナンカサミシイ
いや〜、まだラストではないだろう?
とと思っているのは私だけか?
まだまだこれからでしょう?(笑
ところで、スレ倉庫に絵板を置いたら挿絵を描いて下さる勇者さんは
いらっしゃるのでしょうか…?
俺3本目荒らしたんだぜ?
テメーラみたいな凡人とは違うんだよ!バーカ!
(・∀・)アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
>>72 ちょっと描きたいかも。(;´д`)ヘタレダケド・・・・
スレ倉庫管理人です。
絵板を設置してみましたので、勇者さんをお待ちしております(笑
詳しくは絵板のローカルルール(?)をご覧下さい。
>>66 >何も話し合い無しに無言で絶交突入か、
>大喧嘩の果てにするのか…。
うーん、どっちがいいのだろう。
で、どのみちイセリナは転校等で一時退場となるのかな。
どちらにしてもイセリナ、セイラ共に深く傷つくことになるね。
(仕方ないけど)かわいそうだな。
ま、再登場に期待って感じでしょうか。
イセリナリベンジ編(ワラ
スレッガーリベンジ編も何年後かの設定でいいからキボン!
俺を無視するなよ
俺は3本目を荒らしたんだぜ?
続きを書かなければいけないな
とりあえず兄さんリベンジキボンヌ
イセリナはただいまセンチメンタル・ジャーニー(古)かな?
失恋の痛手は時間が解決してくれるよ、イセリナタン…。
俺3本目荒らしたんだぜ?
なんならこのスレも荒らしてやろうか?
1000近くなったら(プププププッ
スレ倉庫管理人さん、すっごい!
カコイイ!
セイラタンの風邪が早く治りますよーに…。
とりあえず、ダイクン家の禁じられた遊びキボンヌ
結局セイラがイセリナの部屋を再び訪れる事が出来たのは、
その翌日、月曜日も夕方になってからだった。
熱はなんとか下がったものの、大事をとってその日学校を休んだ
セイラは、放課後イセリナが戻った頃を見計らってドアをノックした。
無視されるかもという不安を裏切って、呼びかけに応えたイセリナが
ドアを開けるのを待つ間、言いようのない緊張を覚える。
大丈夫、ちゃんと話せばイセリナはきっと分かってくれる…。
「…どうぞ」
ドアを開けたイセリナが固い表情で招くのに、セイラはもう一度
深呼吸して中に入った。
「具合はもういいの」
部屋に入り、セイラが口を開く前にイセリナが言う。
お茶を入れる用意でもしているのだろう、こちらには背を向けたまま、
また声の調子も固いが、それでも自分を案じる言葉にセイラはやはり
イセリナはイセリナだと小さく安堵する。
「ええ、ありがとう。明日からは学校へも行くわ」
「そう…」
カチャリ、とティーカップに入ったお茶をローテーブルに置き、
イセリナはセイラに向き合って座った。
「イセリナ、ガルマのことなんだけど…」
「……」
切り出したセイラを見つめるイセリナの瞳は冷ややかだった。
話しを切り出すセイラに向かって、イセリナは堪らなくなったように叫ぶ。
「ガルマ様はあなたの事愛してるんですって!」
「イセリナ…。知っているわ。この前打ち明けられたの」
いつかは話さなければいけないことだ。それなら洗いざらい言って
しまったほうが…。そう思うとセイラはどこか突き放した口調になってしまう。
「…! それでアルテイシアは…」
イセリナの声が震えていた。セイラは少し間を置き、低く答える。
「私も、ガルマのことが好きよ」
セイラは一度言葉を切って、さらに続ける。
「イセリナには本当に悪いと思うわ…。でも自分にも、ガルマにも嘘を
つくことは出来ない。あなたに許してもらえないのはわかってる。だけど…」
セイラは苦しげに咳をして、うつむいた。自分の気持ちを正直に伝えることが
こんなにも辛いなんて思いもしなかった。
「…分かってるわ。人の気持ちはコントロールなんてできない事は。
どうしようもないのよね。仕方ないって思うわ。それに私、アルテイシアのことも
大好きだもの」
イセリナの言葉は意外だった。またイセリナと以前のように友達でいられる?
目の前に希望の光が見えた気がしてセイラはイセリナを見つめた。
「本当に? 私のこと…」
しかし、イセリナの次の言葉は、セイラを地の底に突き落とすかのようだった。
「でも、駄目だわ。あなたの顔を見るだけでこんなにも胸が締め付けられて
苦しいの。ガルマ様が私に向かって言った『アルテイシアを愛しています』と
いう言葉が甦ってくる…。大好きだったはずのあなたを憎いと思ってしまうのよ!」
憎い。──今までに浴びせられたことのない言葉。セイラは声が出なかった。
「…だから、退学しようと思ったわ。でもお父様は許してくれなくて。
それで、無理を言ってクラスを替えてもらうことにしたわ。芸術クラスよ。授業で
あなたに会わずに済むわ。最後にアルテイシアの顔を見ようと思って部屋に入れたけど、
あなたの顔を見るのはやっぱり辛いのよ・・・。もう出ていって!」
そう言うイセリナにセイラは返す言葉が見つからない。
部屋を出て行くしかなかった。
(´д⊂ヽヤッパリコウナルノネ
でもここのイセリナって最初からセイラさんのこと好きに見えなかったよ
「ねぇ、最後にひとつだけ聞かせて」
部屋を出ようとしたセイラをイセリナが呼び止める。
「いつからなの? あなたがガルマさまを…」
「分からないわ。気が付いたら彼を愛してた」
本当にいつの間にガルマを愛するようになったのか、自分でも分からない。
気が付いた時にはその存在はかけがえのないものになっていた。
それほど自然に静かに、ガルマは自分の中に入り込んでいたのだ。
だからあのバザーの日、思いがけずイセリナと抱き合う姿を目撃した時の
衝撃の大きさも、それが恋ゆえとは最初気付かなかったほどだ。
でも今なら分かる。
「私、ガルマを愛してるわ」
セイラはもう一度繰り返した。
「そう…愛してるの…」
イセリナはドアのところに立つセイラのそばに来て低い声で言う。
「アルテイシア、忠告しておいてあげるわ。あなたは本当の愛を
まだ知らない。ガルマさまを、キャスバルさまを慕うのと同じ気持ちで
見ているんじゃなくって?」
「!?」
「ガルマさまを本当に異性として愛しているのか、って聞いているのよ。
それも分からないようじゃ、先が心配ね」
「イセリナ!」
「さようなら」
そう言ってイセリナはドアを閉めた。
イセリナこわひー(((((((;゚Д゚))))))
友情よりも男が全て!って感じだよな、イセリナって。
まあ、この状況なら普通うまくはいかないだろうけど。
イセリナって随分前からずっとガルマのこと好きだったから
仕方ないと思うなぁ。それにイセリナとしては自分がガルマを好きだって
ことをセイラは知っているのに!と思うだろ、やっぱ。
そのうち幸せが訪れるよ、イセリナタン…。
>>「ガルマさまを本当に異性として愛しているのか、って聞いているのよ。
セイラとガルが結ばれる日は近いのか?これじゃ意地でもはやまりそう。
で も ね
ダイクン家のしきたりで異性の恋人と結ばれる前には
身の潔白を証明し、また清めのため、異性の家族といっしょにお風呂に入らなければならない
っていうのがあるんだって。セイラたん知ってるのかな?
そんな家族嫌だぁ・・(泣
そろそろ、マジ、ガルマとくっつけるか。セイラタン。
>86と>96は同じ人? なんかウザイんですけど…。
シャア×セイラ派を装ったただの煽りって感じにしか見えない。
って、脊髄反射レスしてスマソ。逝ってきまつ…。
>>99 うーん、86=96であれば、煽りというよりは、真性シャアxセイラのような気が。
101 :
:02/09/20 01:35 ID:???
99←こいつイタい。おめえがうざいっつうの
批判を覚悟で、いっしょに26くらいいいのでは?
と逝ってみるテスト。実際、仲のいい家族なら入ってるらしいじゃん。
それをいやらしくとらえるほうが、いやらしいって。
まぁそれでも、たまにだろうけど(旅行行ったときとか)
17歳と20歳で一緒に風呂入るか…?
温泉旅行で混浴ってのならわかるけど。(それはそれで萌えw)
>102
仲のいい家族は近親相姦してるらしいじゃんって言うのと
同じように聞こえる〜!
スレ倉庫アボーンしてない?
閉じられたドアの前でセイラは立ち尽くした。
ガルマを兄さんを慕うのと同じ気持ちで見ている・・?
異性として愛していない・・!?
イセリナの言う意味が分からない。
だって私にとって兄さんはキャスバル兄さん一人だけ。ガルマは兄さんじゃ
ないんだもの、同じ気持ちで見ているはずが無いじゃないの。
そう思うものの、底知れぬ不安といらだちが押し寄せてきてセイラは自室に
戻り携帯端末を取上げた。
ガルマの声が聞きたい・・!
「やあ、随分と良くなったようだね、アルテイシア!」
呼び出しに応えてモニターに現れた優しい笑顔に、セイラは暗く塞いだ心が
一気に晴れるような気がするのだった。
「あのね、今から会えないかしら」
心が急くままにセイラは言う。しかし、
「うーん、嬉しい申し出だけど、駄目だよ。君はまだ完全には回復して
いないはずだからね。ドクターの許可が出るまで外出は禁止だろう?」
ガルマは笑ってそうたしなめる。
「そうだけど・・でも・・」
「・・・アルテイシア、イセリナ嬢と何かあったのかい?」
いつにないセイラの様子に、ガルマが察してそう言った。
「転部・・か」
ガルマは話を聞いてため息をついた。
セイラが語ったのは、イセリナがクラス替えをすること、その事実のみで
あるが、それが一体どういう意図でなされたものか、また二人の間にどんな
会話があったのか、聞かずともガルマには容易に想像が付く。
恐らくすさまじい憎悪の念をイセリナから向けられたのに違いない。
あれほど仲の良かった二人がこんなことになろうとは・・。
(どうしていつもこう、泥沼になってしまうのかなぁ)
過去のあれやこれやを思い出しかけて、ハタとそれどころではないと気づく。
今の自分にとって気がかりなのはアルテイシアの気持ち、それだけだ。
「アルテイシア、思うんだけど、イセリナ嬢とは少し時間を置いてみるのも
いいんじゃないかな」
「・・・・」
「時が感情を軟化させる。冷静に物事を見る事が出来るようになる。
今は辛いかも知れないけど、君たちの友情がこんなことで終わらないと
信じて待つんだ」
モニターの中から真摯な瞳で自分に語りかけるガルマに、セイラは
胸が熱くなるのを感じた。
ガルマはいつも私が一番欲しがっている言葉をくれるのね・・。
「・・ありがとう。待ってみるわ、私」
「うん。しかし、礼をいうのは僕のほうだよ」
「え?」
「あ・・いや・・」
照れ臭そうに口ごもり、ガルマは前髪を弄ぶ。
「つまり、その、君が友情より僕を選んでくれた、って理解してるん
だけど」
「!」
「・・いいのかな、そう思って」
そう言えばまだガルマに気持ちを打ち明けていなかったんだわ!
気付いて思わず笑い出しそうになるのをぐっと堪え、わざと澄まして
セイラは言う。
「それは・・どうかしらね」
「ア、アルテイシア!?」
慌てたようなガルマの声と表情に堪えきれずセイラは吹き出した。
つられてガルマも笑う。
二人で笑い出すと止まらなくなった。
「あぁ・・君を抱きしめたいよ、今すぐ!」
ひとしきり笑って、息を切らしながらガルマが言う。
「私もよ!ねぇ本当に今から会えない?もう風邪は大丈夫なんだから」
「残念だけど、君の体を最優先に考えるとね」
ガルマが宥めるようにかぶりを振るのをセイラは恨めしげに見つめる。
一刻も早く会って、この気持ちを伝えたいのに!
「アルテイシア、早く良くなれ。そうして週末に会おう」
「ええ、きっとよ」
その夜、セイラは今までにないほど幸福な気持ちで眠りに就いた。
こっちはラブラブだなあ・・・。
しかし今更ながらスレタイと雰囲気おお〜きく違う(w
翌日、クラスは大騒ぎだった。
朝のホームルームでイセリナの転部が伝えられたからだ。
担任の前置きの後、教壇に立って挨拶をするイセリナ。クラスメート達の
驚きの表情にも動じることなく、淡々とごく型どおりの言葉を述べる彼女を
見ながら、セイラは昨日のガルマの言葉を必死で繰り返していた。
(大丈夫、私たちの友情はこれで終わりなんかじゃないわ・・)
挨拶が済むとイセリナは担任と共に教室を去っていった。もう今日から
芸術クラスの方で授業を受けると言う。
二人が出て行くと、それまで息を詰めていたクラス全員が一斉に話し始める。
「えーー、一体どういうことよ、こんなに突然!」
「イセリナったら様子が変だったわよ、きっと何かあったのよ!」
「ねえ、アルテイシア、あなた親友でしょ、何か聞いてないの!?」
「そうよ、アルテイシアなら知ってるでしょ?」
何人かに囲まれてセイラは言葉に詰まった。言えるわけがない。
「ちょっと!アルテイシアは何も知らないわよ!彼女だってびっくりしてる
んだから、やめなさいよね!」
助け舟を出したのはクェスだった。その剣幕に押されてみなセイラの側から
離れてゆく。
「私たちも昨日聞いて、止めたんだけどね・・」
ミライが隣の席に腰掛けながらセイラとクェス、二人だけに聞こえるほどの
声で穏やかに言う。
「どうしても彫金の勉強がしたくなったんですって」
「彫金・・」
彫金クラスは主に宝飾デザインの勉強をするところで、裕福な家庭の子女の
多いこの学校ならではのクラスだった。
「だからアルテイシアが気にする必要なんて、全然ないんだからね!」
そう言うクェスは、怒ったような、泣き出しそうな表情だ。
なんとなく事情を察しているらしい二人に、セイラは微笑んで見せた。
「・・ありがとう。二人とも」
セイラたん、ガンガレ!
クェスがいいなぁ
クェス、いい奴だ(と初めて思ったw)
その週はそのまま何事もなく過ぎた。
当初はあれやこれやと詮索していたクラスメート達も、当の
イセリナが何も言わないのでだんだんと興味を失ったようだった。
セイラは喪失感を紛らわせるように、学業に専念した。
フラナガン研究所。
アムロは他の研修生達と一緒にタップの練習に励んでいた。
もう一度やってみようと決意してからは、何にでも積極的に取り組む
ようにしている。さし当たって何の仕事も無いのも、いい勉強の機会だと
思えるようになっていた。
「アムロ!」
レッスンの中休憩にタオルで汗を拭っていると、窓の外を通りがかった
ララァが手を振ってきた。これから歌のレッスンでもあるのだろう、
楽譜を大事そうに胸に抱えたララァの笑顔は輝くようだ。
「よし、やるぞ!」
アムロはますます気合が入るのだった。
続けさせてもらいました。
ところでララァってどこかのタイミングで消えてもらった方が
話が盛上がるなぁ…と、書いてて思ってしまった。
駄目ですよね…、ここはほのぼの幸せストーリーで行ってるしw
ララァ殺すなよ・・・
あんまりこの話では死人とか出さないでホスィ
ララァとアムロがくっついてくれればいいんでは?
って駄目かい?
そうねぇ、ララァにはシャアへの愛を貫いてほしいな。
でもさ。ちょっと気が早いけど、前スレにあったように何年後かに
トリップする場合、ガルマとセイラはそのまま上手く行ってるとして
ララァをどうするか、って問題があるよね。
今のまま、シャア×(もしくは←)ララァ←アムロっていう関係が、
何年後かもずーっと続いているのだろうか・・。
ララァとアムロがくっつくっていうのも、これまでのララァの言葉からは
無さそうな気がするし・・。どうしたもんか。
>>124 そうなるとシャアには誰もいなくなる・・・
ゴップ霊場一人では満足できんだろう。
セイラとガルマがうまくいったと分かった時点で、
シャアの自粛はなくなると思われ・・・・
数年後なんて、愛人たくさんいそうだと思うのは私だけか?
>128
私もそう思う(藁
でも多くの愛人に囲まれながらも、失ったララァを
時に思い出すシャア・・って展開も良いかも。
本編に沿ってますが。
(でも確かに死人は出したくないよなー)
日曜日の朝、シャアは駐車場から寮までの道を一人歩いていた。
昨日から仕事の打ち合わせでコロニー外に出ており今頃の帰宅と
なったのだ。
「兄さん!」
顔を上げると、向こうから駆けてくる妹の姿があった。
「やあ、どうした朝早くから」
朝の木漏れ日に照らされたセイラの顔はいつに増して美しい。
そう思ってふと思い当たる。
「・・ガルマと出掛けるのか?」
「いやだ、どうして分かったの?」
驚く妹の顔が僅かに紅潮するのに、シャアはいよいよ来るべきときが
来たと感じるのだった。
「アルテイシア・・・ガルマを愛しているのか?」
「に、兄さん・・」
「愛しているのか?」
うなずくセイラ。その照れたような嬉しそうな表情を見てシャアは
目を細める。
「そうか・・」
「・・兄さんも賛成してくれるでしょう?」
「そうだな・・ガルマなら文句は無いが・・。しかし・・」
言葉を切るシャアにセイラの不安げな瞳が向けられる。
シャアはそんな妹を優しく抱きしめて言った。
「いや、喜んでいるのだよ、本当に。しかし、いざとなると寂しい
ものだな・・お前を・・ガルマに取られたようで・・」
「兄さん・・」
セイラはなんとなく悲しい気持ちになって、自分を抱きしめている体を
強く抱き返した。
「兄さんは一番だもの。誰を好きになっても一番は兄さんなの」
シャアは嬉しみを感じながらも、優しく諭す。
「それは違う。これからは一番はガルマだ・・」
「じゃあ、特別だわ。誰と比べることも出来ない特別よ、兄さんは」
「・・私にとってもお前は特別だよ。さぁ、もうお行き。ガルマが待っている」
シャアはセイラの額にそっとキスをすると、体を離した。
「ええ」
そう言うとセイラは再び駆け出した。
その後姿を、寂しいような嬉しいような気持ちでシャアはいつまでも
見つめていた。
兄離れ、妹離れがちょびっとだけ出来たかな?って感じで
書いてみますた。
続きはガルマとのデートシーンでしょうか。
ラブラブなの、誰かお願いします!
物わかりの良すぎるシャア、何か企んで・・・・・・・ないよな?
いい感じですね〜シャア!
私は何か企んでるというよりも、このまま二人を見守り
「何かあったらすぐ帰っておいで」みたいなスタンスの
シャア希望ですw
企んでるとしたら、二人の恋路を邪魔するものはすべて排除してやる、って感じかな。
二人・・というかセイラの幸せのためにはシャアは、何だってやりそうだし(藁
続き楽しみです。
でも下がりすぎで不安なので・・age!
遅レスですが、クェスが珍しく活躍したね!
こういう時、デカ・キン声が役に立つんですね。
ラブラブシーンはまだかしら〜
ガルマとセイラが向かった先は近隣の第118コロニー『サバンナ』だった。
地球のアフリカ大陸を模したこのコロニーは、大きなサファリパークが有る
ことで有名だ。
クローンとはいえ、今や地球上でさえ見られなくなった珍しい野生動物たちが
ゆったりと暮らす敷地内を、観光客達はおのおのジープに乗って自由に移動して
回る事が出来る。
ガルマとセイラも今日一日をそこで思う存分楽しんだのだった。
そして夕方。
広大な敷地の端にしつらえられた何百mも続く崖のふちに、二人はいた。
人工のとはいえ眼下の草原に巨大な夕日が沈んでゆく様は圧巻で、それを眺める
絶好のポイントであるそこには、多くの観光客がジープを一列に止めて、
今か今かとその時を待ち望んでいる。
車のボンネットに腰掛けてセイラもその時を待っていた。
風が強い。気温の高いここではそれは返って心地良いくらいであるが、髪が
くちゃくちゃに乱れるのにセイラは閉口した。
髪を必死で押さえるセイラに、ガルマは自分の体を盾にして風から守ってやる。
「ありがとう」
自分を後ろから抱きしめるような姿勢のガルマを見上げるようにして礼を言う。
サングラスの奥に隠されたガルマの瞳がそれに答えて微笑んだようだった。
二人はサングラスをかけていた。せっかくのサンセットウォッチングには邪魔だが、
移動の車中ならともかく、今の状況では用心するに越したことはない。
「あぁ…始まったよ…」
ガルマの声に見上げていた顔を戻すと、目の前には今まで見た事もない、大きな
夕焼けが広がっていた。中央には巨大な太陽…。
思わず息をのむ美しさだった。
「…すてき…!」
ガルマはそっと手をのばしてセイラのサングラスを外してやる。
もう誰も二人を気にする者などいないだろう。
その場にいる者すべてが、目の前の雄大な風景に夢中になっていた。
すいませ〜ん、上げてしまいました…(鬱
逝って来ます…。
そうか・・・。この二人はマスコミを気にしなきゃいけなかったんだね。
両思いになっても大変だな。
続けます・・。
夕日を見つめながら、セイラは思い出していた。
『君が好きだ。愛している、アルテイシア・・・』
あの時も、こんな風に世界が真っ赤に染まっていたっけ・・。
セイラは自分の胸の下で組まれたガルマの手に触れた。
・・・暖かい・・。
先輩を諦めようと決心した時も。
家を出、一人ホテルで泣いていた時も。
兄さんに突然縁談話が持ち上がった時も・・。
この手が涙を拭い、励ましてくれたのだ。
これまでずっと、兄さん以外の人にこんな風な安らぎを感じた
ことは無かった。それなのに・・。
『アルテイシアは僕を好きかい?』
「ええ、好きよ・・ガルマ・・」
「ん?」
独り言をつぶやいたセイラに、よく聞き取れなかったのか、
ガルマが耳元に顔を寄せてくる。
「あなたが好きよ、ガルマ」
セイラはもう一度そう言うと、ガルマの胸に体を預けたまま
首をめぐらせその唇に口付けた。
ついにキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!
つーかこのまま話をまとめにもってってもよさげ
セ、セイラタン!ダイクン家の掟を忘れちゃだめだ!
ほら、新しく好きな人と付き合う前には、家族の中で一番好きな人と
一緒の床を過ごして、許しを得なければならない。とかいうやつ!
>>148 んで、選択したのがパパだったら?(藁
まあ、そこはほら掟破りのセイラさんだから!
「ガルマと・・・ちゃいました!」
と事後承諾なのよ。
>>148 つーか、いっその事
ジオン公国・民法では兄妹(姉弟)同士の結婚も可!
ということにしてあげたら。
え、母体や赤ちゃんへの影響?
そりゃあ、宇宙世紀なんだから何とかなってるでしょ。
なんか無理矢理シャアと関係持たせたいの?
漏れはガルマの方がイイ!!
ついに両想いだね〜w おめでとう、ガルマ!
ここまでよく頑張ったねぇ♪
そろそろまとめに入ろうか、と言うご意見も出ていますね。
アムロも立ち直ったし、数年後にトリップすれにはちょうど良いかもですね。
でも、ガルマとセイラの初ラブシーンも読みたいなぁと思ったり(藁
いかがでしょう?
とりあえずこの後はどういう方針でいくんですか?
個人的にはこのあとあんまりだらだら続けずに、あるていどで綺麗に完結して欲しいです。
駄スレになる前に・・・・・・
出来たらキリの良いところで数年後に飛んで、人妻セイラでハァハァしたいなーw
人妻セイラたん、イイ!
しかしその前に、2人の初Hも読みたいぞ!
ガルマとシャアと帰ってきたスレッガーの間を行ったりきたりでゴロゴロしててほすぃ〜
↑ ↑ ↑
浮気する ↑ ↑
心の拠り所 ↑
再会して火が点く
157 :
156:02/09/25 00:07 ID:???
ズラ、スマソ
158 :
148:02/09/25 00:52 ID:???
>>151 >>なんか無理矢理シャアと関係持たせたいの?
うん!(W
>>156 いいですね〜!
スレッガーには是非帰って来てもらいたいです。
数年後なら、かなり大物になってるだろうしね。
しかし、個人的希望としてはセイラたんには浮気はしてほしくないなぁ。
でもよろめいてホスィ(w
保全
161 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/25 09:12 ID:nmfznt1M
セイラは誰と結婚したの?
今の流れならガルマだろうね
>>156 シャア=心の拠り所 激しく萌え〜!
セイラがたとえガルマと結婚しても、スレッガーによろめいても
あくまでもシャアは別格、心の支えって感じなのがいいなぁ〜。
(あ、もちろん、兄妹としてね)
俺三本目荒らしたんだぜ?
すげぇだろ。
テメーラミタイナ凡人とは格が番うんだよ
(・∀・)アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
もうすぐしたらこのスレも荒らしてageるから
楽しみ待っててね♪(プププ
おい!正直な話
キレてんだろ俺にはわかる
それを我慢して無視してるんだよな、
いいたいことあったら言ってみろよ
もしかしてオマイラ言い返すことも出来ないのか?(藁藁藁
オラァ!さっさと言いたいこといって楽になろうぜ(プププ
ま・・・今は虚しく自分の妄想の中でオナってなさいってこった(藁
結局あんまり恋させなかったね。
スレの成り行き上こうなったよね。
でもよく破綻せずにつづいたもんだ。
すごいよね。ところでSSを書き込んでいる人は
どれくらいいるのかな?読むだけの人もいるだろうけど。
つーか「もしも」この話が終わったとき、このスレどーするよ。
あらたな話書く?
うーん、終わったらどうしましょうか。
職人さんも何人かいらっしゃるようですし、
ネタがあれば、新を始めてもいいかもねw
しかし、ちょっと続きを書いてみたので
入れさせてもらいますね。
約一ヶ月後、3月半ば −
フラナガン研究所の自室でシャアが端末に向かっていると、秘書官の
ナナイが入って来た。
「芸術研究所のシャリア・ブル所長から入電がありました。先生が
ご推薦されたスレッガー・ロウとリュウ・ホセイ、昨日無事木星に
到着し、研究所入りをしたそうです」
「そうか・・」
シャアは手を止めてナナイを見た。早いものだ、もうあれから半年も
立つのか。
「折り返し所長に打電を。彼らは・・特にスレッガーは磨けば光る
才能を持っているはずだ。特に目をかけて育ててやってほしい、とな」
「はい」
「時間も金も存分にかけて構わん」
「ふふ、随分買っていらっしゃいますのね」
「買っている・・・か」
シャアは立ち上がり、窓際に歩み寄った。人工日光に照らさた青葉が
きらきらと光っている。しばらくそれを眺めていたシャアは、やがて
意味深な笑みを浮かべて言う。
「奴には少々負い目があるからな。多少は優遇してやるさ」
「は?」
「いや。ビジネスに投資は付き物と言うことだ。いずれ何倍にもして
回収はさせてもらう」
「はい。シャア・アズナブルの目は確かです。信頼しております」
「とにかく、3年はかけるつもりでじっくり育てろ。中途半端でサイドに
帰すような真似だけはしないようにと伝えてくれ」
「かしこまりました」
ナナイは一礼し、部屋を退出した。
あと2ヶ月もしたら、ベルも到着するはず・・。
番外編みたいな感じで、スレッガーとベルの挿話も
読みたいなぁと思って、ネタを振ってみました。
よろしかったらお願いします。
(セイラ×ガルマの方ももちろん!)
また新たな話希望
>>172 それは新たな展開を希望しているのか、
それとも今の話とは違う新しい話を希望しているのか、どっち?
違う話希望
私はまだしばらくは今のSSで楽しみたいなーv
人妻セイラたんまで行きたい!
むりやりつづけるのはつらい
>175
同じく!
>174
違う話の構想あるなら、新スレ作って始めてみては?
現に某所では、シャア×セイラ新SSで盛上がりつつあるし。
いろいろ読めた方が楽しいので、是非ぜひ!
つづきがんがってください
おー、ナナイ!久しぶり!
仕事してるナナイってカッコ良くてすごい好き。
続き楽しみです。職人さん、頑張ってください。
私もチャンスがあれば参戦させてもらいます。
違う話に行きたいと思われる方は、是非新スレを。
今のが終わるのを待つとか、躊躇してると旬を逃しますよん。
書きたいと思った時に書くのが一番っス。
そちらも楽しみにしていますw
続き楽しみです。職人さん、頑張ってください。
私もチャンスがあれば参戦させてもらいます。
違う話に行きたいと思われる方は、是非新スレを。
今のが終わるのを待つとか、躊躇してると旬を逃しますよん。
書きたいと思った時に書くのが一番っス。
そちらも楽しみにしていますw
二重カキコすいません!
なんだかあっさりシャアが引いたなあ
もうちょっと悶えたり嫉妬したり悲しんだり
足掻いてほしい!
シャアが嫉妬とか持つのはララァだけだと思うんだ漏れは。
セイラには幸せになってホスィという愛情だけを持ってる感じかな?
それが誰の手であってもね?
>185
うぅ、いいこと言うなぁ〜。
私もまさにそんな感じのシャアであって欲しいと思ってました。
無償の愛ですね。ある意味究極・・
シャアとララァは、この先どうなるのだろう・・。
どうにもならないのだろうか(藁
もう一月経ったのか。
ガルマとセイラはどんな付き合いしてるのかな。
続きキボン!
シャアはスレッガーを出来るだけ長く木星に留めて置きたいみたいだね。
それってやっぱりセイラがガルマと上手く行くよう願ってるからだよね?
とりあえずほしゅかきこみ
TVBrosの次号はガンダム特集。しかも、
セイラさん大特集らしい。ということは、表紙?(;´Д`)ハァハァ
必見だね!
さらに、数日後。
「え、兄さんが!?」
「そうなんだよ、外せない仕事が入ったらしくて…」
ハンドルを握りながら、ガルマは助手席のセイラに向かって
申し訳なさそうに言った。
今夜は三人で食事に行く約束をしていたのだった。
「あんなに約束したのに! それも兄さんから言い出したのに!」
「ごめんよ、この埋め合わせはきっとするから」
「あ、ごめんなさい、ガルマが悪いわけじゃないのよね…」
憤慨していたセイラは、我に返って顔を赤らめた。
ガルマはにっこりと笑って答える。
「いや、がっかりしてるのは僕も同じだからね。腹いせに
二人で思いっきり豪勢に食べよう。いい店があるんだ」
「ええ、それで帰ったら兄さんに自慢してやりましょう」
セイラも笑った。
セイラは幸せだった。
付き合いだして約一月、ガルマは相変わらず優しく、セイラの
何もかもを受け止めてくれる気がする。
兄のことも、スレッガーのことも、かつて全て話してしまっている
だけに、安心して自分をさらけ出すことが出来るのかも知れない。
一緒にいると安らぎを感じる人。セイラは幸せだった。
「これ、すごく美味しいわ!」
セイラはブイヤベースを一口、口に運んで感動した。
ガルマが連れて行ったのは、地中海料理の専門店。新鮮な魚介を中心に
数々の料理が目の前に並んでいる。
「良かった。前にキリシア姉さんに教えてもらって一度来た事があった
んだ」
「そういえば、キシリアさんはお元気?」
「元気だよ。マ議員ともそれなりに続いてるみたいだ」
「パーティで踊ってらした方ね」
「うん。ああ見えて恋人には尽くすタイプらしくてさ、ここだけの話、
驚いてるんだ。普段はあのとおり男勝りな人だろう?」
苦笑するガルマに、セイラはかつてザビ邸で垣間見たキシリアの心遣いを
思い出す。
「あら、彼女はとても繊細な方よ。思いやりがあって、とても女らしい
方だと思うわ」
「ありがとう。君にそう言ってもらえると弟として嬉しいよ」
ふとセイラは思う。ガルマはキシリアさんに恋人が出来たことを心から
喜んでいる。兄弟ってそれが普通なのかしら…。でも、私は…。
「ねぇ、ガルマ、キャスバル兄さんの仕事って随分忙しいの?」
「ん? うん、ララァに夏のキャンペーン企画が決まったらしいからね。
最近はゼミに顔を出すことも稀になってきたなぁ。ま、あいつなら
成績のほうは問題ないけど」
唐突に話が変わった事に戸惑いながらも答えるガルマ。
「そうなの、それじゃ、地球…」
「え?」
「あ、ううん」
あのニューイヤーズ・パーティ以来、兄が地球にいるゴップ令嬢とどういう
付合いをしているのか、ずっと気になりつつも聞けないでいた。
でも、この分なら会う時間すら取れていないに違いない。
「なんでもないわ。さ、食べましょうよ」
「ふぅ、困った人だね」
なんとなく嬉しそうなセイラの様子に、ガルマは小さくため息をついた。
「ん、ん…」
食事を終え、散歩がてらに立ち寄った夜の公園で、セイラはガルマの
口付けを受けていた。
「アルテイシア…」
ガルマの唇が情熱的に自分の口腔をまさぐるのを、うっとりと感じながら
目を閉じているとだんだんと頭の中が白くなっていくようだ。
やがて唇は首筋へと移動し、さらにゆっくりと下りてくる。それが薄い
ブルーのブラウスの襟口から覗く鎖骨へ届いた時、もうセイラは立って
いられなくなる。
「ガ、ガルマ、いや…」
漠然と感じた恐怖をそのまま口にしたセイラに、ガルマは唇を離し
優しく胸に抱きしめる。
もう幾度こうして唇を重ねたことだろう。その度に陥る恐ろしいほどの
恍惚感に、嬉しさと不安が錯綜してセイラはどうしていいのか分からなく
なるのだった。
もっと、という欲望と、これ以上の感覚というものに対する不安と…。
そんなセイラに、ガルマは辛抱強く合わせてくれている。
今日もそのはずだった。しかし。
「まだ、いやかい?」
決して責めるではなく、あくまでも優しい声音。セイラは腕の中で大きく
かぶりを振った。嫌ではないのだ、一度だっていやだと感じたことは無い。
そんな風に思われたくなかった。
そんなセイラを、ガルマはもう一度きつく抱きしめて囁いた。
「アルテイシア、次の週末うちの別荘に旅行しよう」
「別荘?」
「サイド3の外れのコロニーにあるんだ。…日帰りでは帰れない。いいね?」
お泊りキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
ついにここまで・・・
200ゲト
…お泊まり(;´Д`)ハァハァ
続き楽しみです〜!どきどき!!
つ、続きはまだでつかっ!
かなり大きな分岐だから職人様も長考されてるのでは?
保守。
バージンはガルマにかあ・・。
それはそれでいいけどね。
シャア出る幕なしだな。
しかし、ほんとここのガルマっていい男だなぁ〜。
ホレボレ♪
保守
「ガンダム=エース」に合わせて“ガルマ散る”になるのか
と思ったが、先延ばしか・・・・てっきり今月号かと・・・・悪運の強い香具師。
でも、器官銃ぶっ放すセイラたん、絵になってた!
冒頭のシーンといい、カイの照れちゃう気持ちがよくわかるよ。
>>208 あれ見てたらセイラ×カイも悪くはないなと。
>>177 現に某所では、シャア×セイラ新SSで盛上がりつつあるし。
わー、うれしい!それ読んでみたい♪
でも・・・某所ってどこにあるんですか?
板の入口のところの、みにふろを探したけど見つけられず・・・
ヒントだけでも頂けませんか?
>>208 悪運とはナンだ(゚Д゚)ゴルァ!!!
約束の日は、明日に迫っていた。
明日授業が午前中で終わったら二人きりで旅行に出る約束だ。
家族以外の人間と二人きり、ましてや恋人と外泊するなどセイラには
初めての経験だった。期待と不安、半々といったところだろうか。
「アルテイシア、アルテイシアったら!」
「え? あ…」
呼ばれて顔をあげると、クェスが口を尖らせていた。
ここは女子寮の談話室。ミライも交えた寮生数人とおしゃべりをして
いる最中だった。
「もう!さっきから呼んでるのにぃ!」
「ご、ごめん。ちょっと考えごとしてたわ」
「ま、もともとアルテイシアはそんなにしゃべる方じゃないけどさー、
でもぼ〜っと…、あ!」
クェスが自分を通り越した向こうに何かを見つけたらしい。振り向くと、
イセリナが部屋に入って来ようとしているところだった。
が、セイラの姿を認めると途端に踵を返して出て行ってしまう。
「なに、あれー、感じ悪いわねぇ」
「イセリナ、ずいぶん雰囲気変わったわよね」
他の寮生たちが眉をしかめる。芸術クラスに移って以来、イセリナは
元のクラスメート達ともすっかり距離を置いていた。特にセイラの事は
あからさまに避けており、今のようにニアミスで遭遇するのも珍しいくらいだ。
「いつかきっと分かり合えるわ。人と人ってそういうものよ」
「あたし、イセリナもアルテイシアも、大事な友達だと思ってるからね!」
そう囁いたミライとクェスに、セイラは寂しそうに微笑んで見せた。
「ごめんなさい、私これで失礼するわ」
「アルテイシア!?」
「心配しないで、クェス。明日の準備があるから部屋に戻るだけ。
じゃ、おやすみなさい」
そう言ってセイラは輪を離れた。
イセリナはまだ私を許していないんだわ…。
セイラは気持ちが塞ぐのをどうすることも出来なかった。
でも、だからと言ってこれ以上、今の自分に何が出来るというのだろう。
あれから一月以上、ガルマへの気持ちはますます募ってゆくばかりだ。
もう後には引き返せない。一歩も引けない。
セイラは意を決したように立ち上がると、クローゼットを開け、明日
持っていく荷物を鞄に詰め始めた。
セイラたん、ゴーゴー!!
開き直ったセイラは強そうだよなぁ〜 萌え(w
>>217 そう!強そうなだけにガルマでは、もて余してしまうというか
コントロールできなくなるというか、抑えがきかなくなるのでは?
という感じがしないでもない。
おお!なんとなく受身だったセイラに火が付いたか!?
このまま一気にラブラブ突入だっ!
>218
いや、ここのガルマはかなり出来たお人なので大丈夫では?
セイラを手のひらで転がしてそうな感じ(藁
220 :
211:02/10/03 01:52 ID:???
>>212 見つかりました。ありがとうございます!
こっちではガルでワクワク、あっちではシャアでドキドキできます♪
一寸ずれるけど、コミックオリジン版のセイラの性格で今の立場だと
なんか凄そうになる気が汁。
>220
そうですよね〜、上手く両立させて行きたいもんです。
私は元シャア派だけどここではガル派なので二倍楽しめて嬉しいv
223 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/03 18:15 ID:HkE2ucOC
保守age
みんなの思い入れが強いキャラなので、むずかしいよね。
長く続いてると思い入れも深くなるよね
がんばれ!
翌朝、セイラはいつもより早く目が覚めた。
今日授業が終わったらガルマと待合わせて旅行に行くのだ。
軽く伸びをしてからベッドを降り、ドレッサーの鏡を覗き込む。
そのコロニーには大きな牧場があるのだとガルマは言っていた。
昔TVドラマで憧れたような、大きな牧羊犬はいるかしら。
夕食は私が腕を振るおう。
そうして・・その後はきっと・・。
ピピピピピピ・・!
突然、セイラの空想を遮るように携帯電話が鳴る。
見ると、シャアからだった。
通信をONにするや否や、シャアの声が飛び込んでくる。
『アルテイシア、今どこだ!?』
「え? な、何? どういうこと? 寮の自分の部屋に決まってる
じゃないの・・今何時だと思って・・」
セイラは動揺してまくし立てた。兄さん、旅行のこと知ってるの!?
ガルマと旅行するって知ってるの!? ど、どうしよう・・!
『そうか、いや、そうだな、悪かった』
「?」
声の様子がおかしい。向こうも慌てているようだ。
いつもの兄らしくなかった。
『いいか、アルテイシア、今日授業が終わったらお前は第76コロニーの
別邸へ行く。週末はそこで過ごすつもりで身の回りのものを持っていけ』
「な・・!」
『ランバ・ラルを迎えにやる。いいな?』
「何があると言うのです!? 兄さん!」
とりあえず妹の安否を確認出来て安心したのだろう、シャアは
いつものとおり落着いた優しい声音で言う。
『・・心配しなくていい。父さんの関係で少々不穏な動きをする輩の
情報が入ったので念のためだ。お前に危害が及ぶことはまずあるまいが
学校ではさすがに警備万全とは行かんのでな」
セイラは唇を噛んだ。
こんな事は初めてでは無い。父ジオンが政治の中枢に就いて以来、脅迫の
類は幾度か受けていた。そのほとんどが、終わってみれば口先だけの脅し
であったが、ジオンにすれば家族にまで危険が及ぶ可能性が1%でも
あれば楽観を決め込んでいるわけにもいかないのだ。
そんな父親を安心させるためにも、セイラは指示に従うしかない。
「・・・兄さんはどうするのです?」
『とりあえずズム・シティに帰る。今から向かうよ』
「そう・・気をつけて」
『あぁ、せっかくの週末なのにすまないな、アルテイシア。何か予定でも
あったか?』
「ううん。いいの・・」
『大人しくしていてくれよ。また連絡を入れる』
そこで通信は切れた。セイラはため息をつく。
・・・旅行、行けないわね・・早く捜査が終わってくれればいいのに・・
その時セイラが思うのは、駄目になった旅行のことばかりだった。
これまでの前例が、セイラから危機感を失わせていた。
いや、セイラだけではない、おそらくシャアも、ジオン自身も同じだった
ろう、その時までは・・
なんか波乱のヨカーン
シャアから連絡を受けたあと、セイラはその手でガルマに連絡を入れる。
事情を説明し詫びるセイラに、ガルマは快く了解してくれた。
『残念だけど仕方がないね。ところでその不穏な動きっていうのは・・』
「よく分からないわ。兄さんは心配ないって言ってたけど」
『うん、まぁウチだって時々来るけどね、悪質な脅迫まがいが・・』
「ええ」
『何も無いとは思うけど、ここはキャスバルの言うとおり君はちゃんと
護衛してもらえる場所にいる方がいいな。僕の方でも調べてみるから』
「ええ・・あの、ガルマ・・」
『ん?』
「ううん」
『大丈夫、すぐに解決するよ、そうしたらまた行こう』
「ええ!」
セイラはやっと微笑んだ。
終業のチャイムが鳴った。
「ごきげんよう」「ごきげんよう」
クラスメートたちが挨拶を交わす中、セイラは一人寮に急いだ。
部屋に戻り身の回り品を詰めておいたバッグを取りロビーに出ると
壮年のがっしりとした体格の男が待っていた。
ランバ・ラル。
ぴんと張った背筋ときびきびとした動作から、この男が軍に従事する
者であることが伺える。
父ジンバ・ラルと違い、この男はもっぱら機動班としてジオンに仕えて
おり、もちろんシャアやセイラとも昔からの顔馴染みだ。
実直で頼もしいこの男をセイラは好きだった。
「それでは参りましょう、アルテイシアさま」
ランバ・ラルはセイラの荷物を受け取ると、先に立って歩き出した。
第76コロニーは、学園のあるコロニーとは目と鼻の先にある。
主に市民の居住区として使われている静かな場所だ。
屋敷に着くと、スラリとした金髪の女性が出迎える。
「クラウレ・ハモンと申します。何か不自由がありましたら
彼女にお申し付けください」
「はじめまして、アルテイシアさま」
「よろしく。お世話になります」
挨拶を交わした後、セイラは一人部屋で休む事にする。
朝早く目覚めすぎたのかもしれない。眠い・・。
いつしかセイラはうとうとと眠りに入ってしまった。
なんとなく階下が慌しいのにセイラは目を覚ました。
そっと降りてみると、ランバ・ラルが通信中だった。
ランバも、それを見守る部下らしき男2人も真剣な面持ちだ。
「そ、それでは、今回は単なる脅しではないと・・!? うむ、うむ、
・・・それでジオンさまは・・なんと、それでは危険すぎる!
なに?キャスバルさまが・・・!」
ただならない気配にセイラは入り口で立ちすくんだ。
「うむ、了解した。アルテイシアさまはこのままこちらでお過ごし
頂く。では」
「一体何があったの!?」
通信を切ったランバに、たまらずセイラは声をあげた。
「ひ、姫さま・・今の話を・・」
しまった、という風に顔をしかめるランバに、構わずセイラは詰め寄る。
「答えなさい!パパと兄さんに何があったの!」
「い、いえ、まだ何も起こったわけではありません。ただいつもより
警戒を厳重にした方が良かろうということで・・」
「どういうことなの?」
要領を得ないランバの説明にセイラは声を荒げる。
「ご心配には及びません、首相の警備は万全です。ですからアルテイシア
さまは安心なさってここで・・」
「・・家に帰るわ、私」
「それはなりません。お父上のご心痛を増やすおつもりか」
「じゃあ、事情を話して!何も分からずここでじっとしてるなんて
出来ないわ!」
「私をお信じください。今はそれしか申し上げられません。
ハモン、アルテイシアさまをお部屋へ・・」
「ラル!」
シャアに旅行がバレた!?とオモタときのセイラがフツーぽくってかわいい!
ランバ&ハモンの登場で波乱の予感・・・・
つか、もう起きてるんだな。
セイラを遠ざけ、ジオン&シャアは何をする人ぞ?
236 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/05 20:40 ID:CMZF2bV+
緊急あげ
ランバ・ラルは任務に忠実な男だ。これ以上自分がいくら言っても
話してくれることはないだろう・・そう判断してセイラはとりあえず
その場は引く事にする。
部屋に戻り、一人きりになるとシャアの携帯へCALLしてみる。
しかし応答は無かった。ジオンの携帯も同様だ。
もしかしたら電源を切っているのかも知れない。
焦って自宅や父の執務室にもかけてみるが、そこに出た使用人や係官では
セイラの知りたいことを答えられる者はいなかった。
『ジオンさまは・・それでは危険すぎる・・キャスバルさまが!?』
先ほどのランバ・ラルの緊迫した様子。あれは明らかに父や兄に何か
危険な事が起ころうとしているのだ。
「パパ・・、兄さん・・!」
セイラは不安でたまらなくなる。
「そうだわ、ガルマなら・・」
セイラはもう一度携帯に手を伸ばした。
『分かった、ギレン兄さんの方から情報を引き出してみるよ。だから、
君はそれまでその家で待っててくれ』
ガルマがそう言って通信を切ってから約2時間、セイラはいらいらと
部屋を歩き回るしか無かった。その間も何度もシャアとジオンにCALL
しているが依然として応答は無いのだった。
何者かが父の命を狙ってでもいるのだろうか・・。
ジオン・ダイクンは肩書きこそサイド3首相であるが、実質的には
全スペースノイドの指導者であり、数々の革命を行ってきた人物である。
敵・・・は多いのかもしれない。
セイラは、記憶の中の優しい父親を思い出しながら身震いする。
大丈夫よ、ちゃんとSPだって付いてるし、それにランバの話だと
すでに厳重な警戒態勢に入ってるんだから、絶対大丈夫・・・
しかしそんな考えも気休めにしかならない。
自分には一体何が起こっているのか、起ころうとしているのか、何も
分からないのだから。
セイラの額に焦燥の汗が滲む。
その時、ガルマが訪ねて来たとハモンが知らせに来た。
慌てて階下に下りると、ガルマはランバ・ラルと何事か話していた。
セイラが入ってくると、ランバはガルマに小さく敬礼して出て行く。
それを見てセイラは嫌な予感がする。
「ガルマ、何か分かって?」
「あぁ、おおよそはね」
二人きりの室内。セイラは思わずガルマにしがみつく。
「パパと兄さんは!?二人は無事なの!?」
「大丈夫、二人とも無事だよ。ただ傍受される危険を考慮して通信の
類は一切シャットアウトしているそうだ」
ガルマは安心させるようにセイラの背中を撫でると、そこにあった
ソファにかけさせる。
「敵は親地球派のテロリストらしい。おじさんが今進めている議案の
ひとつが気に入らないんだな。それでそれを止めないと首相に危害を
加える、と犯行予告声明を出してきたんだ。おじさんはちゃんと
安全な場所にいるし、きっとキャスバルも一緒だろう。警察と軍も
総力を上げて捜索してるから逮捕も時間の問題だよ。だから君は心配
しないで・・」
セイラはさっき感じた嫌な予感が当たったことを確信した。
ガルマは何か隠している。自分を安心させる為に。
「そう、じゃあ私がパパと一緒にいても問題ないわね」
セイラはガルマの腕から抜けると、そう言って立ち上がった。
「何を言って・・」
驚くガルマにセイラの感情が爆発する。
「ひどいわ、そう言うと私が安心してここで大人しくしてるとでも
思ったの!?家族が危険に晒されてるのに、私には本当の事は一つも
教えてくれずに・・大丈夫だなんて、うそばっかり!」
「アルテイシア・・」
「ランバ・ラルも、兄さんも、パパも!
ガルマなら私の気持ちを分かってくれると思ってたのに!」
「アルテイシア、聞いてくれ」
「いやっ」
ガルマが宥めようと腕を伸ばすのを、セイラは振り払う。
不安とくやしさで涙が出ていた。
「・・・君が大切なんだ、危険な目に会わせたくない。それだけだよ」
セイラはかぶりを振る。
「私もパパと兄さんが大切よ。本当のことを教えて」
「・・・ここを動かないって約束するかい?」
「分からないわ、聞いてみないと」
「じゃあ駄目だ」
「分かったわ、約束するわ」
とにかく真実が知りたい。その一心だった。
「事態はかつて無いほど深刻だよ。今日の昼、犯行声明が出る直前に
おじさんのSPが2人殺られた。」
「!」
声にならない叫びを上げてセイラは顔を覆った。ガルマは続ける。
「もちろん犯人はその場ですぐに捕まったけど、自害してしまった。
自爆覚悟のテロさ。黒幕は依然見つかっていない」
「黒幕・・・親地球派のテロリスト?」
セイラは青ざめた顔で聞く。
「うん。実は今夜、正確に言うと正午0時に首相は地球連邦の政治家と
私的にある密約を交わす。内容は僕も教えてもらえなかったけどね、
これに調印されたら奴らにとってすこぶるまずい事になるんだろうな、
それで首相に翻意を要求して来た。命が惜しかったら調印は止めろ、
我々は本気だ、とね」
「卑怯だわ・・!」
「そう、首相はそんな脅しに屈するような人じゃない。あくまでも
強行するつもりだ。だからそう返事した」
「でも、それじゃ・・」
「政府内でも反対意見は出たらしいよ。その密約はあくまでも一政治家
同志のものだからね。その為に首相が命を落とすことにでもなれば・・
それこそ歴史が変わってしまう」
“命を落とす”・・その言葉にセイラは心臓が凍りつくような思いがした。
しかしガルマの話はさらにセイラを凍りつかせる。
「それで・・キャスバルは自分が身代わりに調印式に臨むことを申し出た
そうだよ・・」
「兄さんが!?なぜ!!」
「政府レベルの密約なら当然政府の者が、それこそ僕の父なりが代行する
んだろうけれど、今回はあくまでもダイクン家としての物だから他人では
駄目なんだ・・」
セイラは震えていた。
キャスバル兄さん、兄さん・・・
「調印まであと6時間。それまでに犯人が逮捕出来れば何も問題はない。
もちろん出来なくともキャスバルには厳重な警備が付いているから」
そう慰めながらガルマが抱いてくるのに身を任せ、セイラは放心していた。
「・・・あいつは君のことをとても心配していたそうだよ。通信を切っている
から不安に思わないだろうか、って」
セイラの頬を再び涙が一筋流れる。
「さあ、これが僕の知ってるすべてだ。僕もこれからズム・シティに向かう」
「私も行くわ」
「約束しただろう」
「兄さん一人を危険な目に合わせたり出来ない。ダイクンの人間が必要という
のなら私だって・・」
「君に何が出来る・・足手まといになるだけだ」
「!」
「・・ごめん、こんな事言うつもりじゃなかった。君の気持ちは良く分かるよ。
でも、君の安全がおじさんやキャスバルの拠り所になってる。それを壊しちゃ
いけない。分かるね?」
ガルマの唇がセイラの涙を拭うように頬に触れる。それが唇に届こうとした
瞬間セイラは顔を背けた。
「アルテイシア・・」
ガルマは困ったように自分の腕の中の少女を見つめる。
セイラはもう泣いてはいなかった。その代わり怒っているようだった。
意思の強そうな瞳が、自分ではない何かを強く睨みつけている。
再びガルマ何か言おうと口を開きかけた時、ドアの向こうからノックとともに
ランバ・ラルの声がかかる。仕方なくセイラを離してガルマは応えた。
「入れ」
「は、失礼致します!ガルマさま、そろそろご出発なさいませんと、シャトルの
時間が・・」
「分かった」
そう返事しておいて、ガルマは窓際に立つセイラの後姿に歩み寄る。
「アルテイシア、何かあったらすぐに君に連絡するから。安心して・・とは
言えないな・・君の気持ちを思うと・・あまり思いつめずに待っていてほしい」
セイラは振り向かない。
「ガルマさま、お急ぎください」
ランバ・ラルが再び急かす。
「何もかも解決したら・・また話し合おう、アルテイシア」
ガルマは部屋を出て行った。
ドアの向こうで警備の念押しをするガルマの声を遠くに聞きながら、
セイラは相変わらず窓の外を見つめていた。
キャスバル兄さん、キャスバル兄さん、今どうしてるの、無事なの?
胸が潰されそうだった。危険な調印式に身代わりを申し出るなんて
兄らしいといえば兄らしい。
スペースノイドへの理想を、父と同じように、あるいはそれ以上に
シャアが抱いているのをセイラは知っている。きっと危険も何もかも
承知で買って出たのだろう。
今すぐ会いたい!
その気持ちはますます募っていくばかりだ。
ガルマの言うことは理解出来る。確かに自分が父や兄と一緒にいたところで
何の役に立てるだろう。せいぜい心配の種を増やすだけだ。分かってる。
それでも・・・肉親が命の危険に晒されている時に、一人のんびり安全な
場所にいろだなんて、耐えられない。
せめて離れた所からでもいい、この目で二人の無事を確認出来たら・・
そうしてどれほど考えていただろう。決意は固まった。
ちらりと時計を見る。
急がないと・・セイラは立ち上がった。
階上の自室に入り、携帯の着信履歴を探る。確かまだ残っているはずだ。
「あった」
目的の番号を見つけてそこにかける。相手はすぐに出た。
「カイ! あなた確かコンボイレーサーだったわよね!? 手を貸して欲しいの!」
なんかセイラさん・・・
急にオコチャマに見えて来た(w
オコチャマ問題について言えば終始オコチャマなんだが。
何を今さら(藁。
そうそう、このスレのセイラたんはオコチャマっぽさが魅力なのだ。
ガルマの腕のなかで駄々をこねるセイラたん、かわいいなぁ〜w
(いや本人らはいたって深刻だが…)
カイと打ち合わせを済ませるとセイラはクローゼットを開けた。
「確かここに・・・あったわ!」
小型銃。万が一の為にジオンの全ての屋敷には武器が隠してあるのを
セイラは知っていた。銃弾を確認し、少し迷ってスカートの中に
隠すことにする。バンドを腿に取り付けそこに仕舞うと外からは
分からない。
「あとは、これね」
硝煙筒を二本掴む。いくらセイラでもランバ・ラルの守るこの家から
すんなりと脱出出来るとは考えていない。
「こんなもので彼を欺けるとも思わないけど・・あとはカイの腕に
期待するしかないわね」
セイラは準備万端でカイの到着を待った。
ちょっと大人っぽく・・なってないか^^;) スマソ
>そうそう、このスレのセイラたんはオコチャマっぽさが魅力なのだ。
スマソ・・・そうは思わないんだけどね(藁。
だってそれはやっぱり「セイラさんの魅力」じゃねーもの。
セイラたんではなくて「ストーリーの面白さ」を楽しみにして
来てるから別にそれはいいんだけど。
まぁどこに魅力を感じるかは人それぞれってことで(藁
私は結構好きよ、ここのセイラたん。
続き楽しみにしています!
別物として呼んでまふ・・・
私は小説のセイラが(これまた別物)一番好きだけどね。
セイラという同姓同名の別のパツキン女性だと考えてます>ここのセイラたん
254 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/06 21:00 ID:xgHd/ruJ
俺三本目荒らしたんだぜ
テメーラみたいに妄想ハァハァしてる奴とは違うんだよ
はげ!ボケ!化す!
ここのセイラを本編のセイラと思って読むとかなり
キツイと思いまふ。
あくまでも平和な時代でセイラさんが育ったら・・
というIFと思って楽しんでまふ。
>>256 自分はいまだに開き直りができなくて苦しんでまつ(´д⊂ヽ
「こんなんセイラさんじゃねー」とか思いつつ、やっぱりセイラさん関係のスレということで覗いてしまう・・・。
コンボイレーサーに萎えた( ゚Д゚)
まあまあまあ。あんまりゴチャゴチャ言うと職人さん萎えちゃうから。
戦場へ駆け付け、ニキータからナイチンゲールへの変身が見られるのかな?
まあ、厳戒態勢の真っ只中、まずラルがカイのジープ?をバズーカでふっとばすね。
そんなこともできなければラルは厳罰!追放でしょ。
カイの死骸を前に、己のアフォを思い知りなさい!
>>261 そんな怖い話、ヤダー!(´д⊂ヽ
大事なアルテイシアさまが乗ってるんだから
バズーカはないでしょ、バズーカは・・
話の展開上、ランバ・ラルには敢えて任務の失敗をして頂くしか無いのかも…。
>262
アルテイシアを乗せる前にあぼーんでしょ。
屋敷に突入してきた段階で。
それに、テロの警戒をしてるのにカイごときに突破されて
いいのか?ラル!ほんとのテロリストだったらどうすんだ。
クビだね。
つーか・・・ラル好きの私はそんなラルを見るに忍びない!
やっぱりここは現実を知るためにカイあぼーんしかないな。
ラルを説得してシャアのとこに連れていってもらいなさい
んだんだ
なんだか話の筋がどんどん・・・・
んじゃあ、地球のジオン派マス家が登場。或いはゴップ提督の娘が
身代わりでアボーン?
んなことになったらシャアの心に永遠に残りそう>令嬢
がんがってくださるのはうれしいのですが(´・ω・‘)ショボーン
色々要望が出て難しいね。
職人さんガンガレー!
>266に一票
これで円満脱出、シャアのもとへ急げ、セイラたん!
それじゃぬるいYO!
つーかだんだん収拾つかなくなってきた感じがしまつ。
学園ラブコメ(ってホドジャナカッタケド)が恋しくなってきたよ・・・
続けようとするとこうなってしまうのかもね。
素直にガルとの夜を書いとけば・・と思うのは私だけ??
本当に難しくなってきた。
近頃は書いていないけど。大変なのよね。
>>276 同意。
私も>277さんと同じでSS書かせてもらってましたが、
難しくてかけなくなった。
別ガルマとラブラブになって、その上で色々トラブルが学園内で起こるとか
そういったのでも良かったような気がする・・。
または、前出ていた数年後にトリップするとかさ。
別に人妻にならなくてもいいから・・
7年後にトリップっつーのもいいかも。
なんにせよ、展開してしまったテロ?クーデター?を
まとめてもらわないと・・・。
やっとカイから到着の連絡が入る。
セイラは持っていた二本の硝煙筒に火をつけベランダから表庭に
放り投げた。闇夜に弧を描いて飛ぶそれは、着地した途端すさまじい
発光と共に爆発が起こる。屋敷内は騒然となった。
「今だわ!」
チャンスは一瞬しかない。
セイラは裏側に面した窓まで走ると、そこから僅かの距離にある
木の枝に飛び移る。そしてその次の木へ、そして次へ…。
「子供の頃の経験が役に立ったわね」
3本目の木の向こう、塀を越えればそこにはカイの車が待っているはずだ。
しかし。
「…アルテイシアさま」
待っていたのはランバ・ラルだった。
「何をなさるおつもりか!」
セイラは絶句する。自分のやろうとする事など、この男には
すべてお見通しだったらしい。
「止めたって無駄よ、私行くんだから!」
木の上からセイラは怒鳴った。
その時、通りの向こうから猛スピードでジープが走ってくる。
カイだ。
「セイラさ〜ん、おまたせ〜!」
「そこをどきなさい、ランバ・ラル!」
「むう!」
ジープに向かって仁王立ちになるランバ・ラル。
「わあああああーーーー!」
仰天してハンドルを切るカイ。
セイラは思わず目をつぶった。
僅差で車はストップした。
「な、なんなんだよぉ〜、このオッサンはヨォ!」
ぜいぜい肩で息をしながらカイは怒鳴る。心なしか、涙目になっている。
無理も無い。もう少しで人殺しになるところだったのだから。
しかしそんなカイを他所に、木の上と下では睨み合いが続いていた。
「アルテイシアさま、お父上、お兄上のことを…」
「考えるから行くのです!」
睨み合ったまま、目をそらさない二人。
どれくらいそうしていたか、結局折れたのはランバ・ラルだった。
「し、仕方ありませんな、ただし、このランバ・ラルもご一緒させて
頂きますぞ」
「ありがとう!恩にきるわ、ラル!」
セイラはジープの助手席に飛び降りた。
ランバ・ラルも後部座席に乗り込む。
「さあ、行って頂戴、カイ!急いでね!」
さすがにカイの運転は早かった。
シャトルターミナルまでの道を、ガンガン飛ばしていく。
「オッサン、ちゃんと摑まっていないと、振り落とされるゼ!」
「何をいう、これしき! 風が心地よいわい!」
「カイ、時間がないの。頼りにしてるわよ!!」
「おう、任されてっ♪」
一体セイラに何があったのか、これから向かう先に何があるのか、
カイは何も知らない。
(ま、そのうち話してくれる時がくれば聞けばいいさ。セイラさん、
俺、あんたに少しでも借りを返したいんだ…)
カイはさらにアクセルを踏み込んだ。
おお〜。
ランバ・ラルやっぱカコイイ!!
漢ぶりを見せてくれそなヨカーン。
ラルも加わり、セイラが活躍するにはこれで良かったのでは?
職人さん、ガンガレ!!(・∀・)!!
こんなアフォなセイラを暴走させて、シャアとイチャつかせるぐらいなら、
いっそのことマジで7年後に飛ぼうよ。
カイがそれっぽくて、イイ!
ドキドキしますね〜、オモロイです!
ズム・シティで何かが起こりそう?
いろいろ注文もつけたくなるが、リレーだから
しょうがないかもしれないなー。書いたもの勝ちだし。
いや、リレーだからこそなのか・・・。
続けるとなると遅かれ早かれこうなってしまうのかも・・・。
確かに、書いたもの勝ち。
とりあえず、ガルマとの夜を阻止したテロだかなんだかが
終結するまで沈黙だな・・・・。
愛着があった話なので最後まで参加したかったけど・・・。
ちと悲しいけどこれが現実なのよね。
新たに考えてみるのもひとつの方法だね。うむ。
うーん、難しいね。
まぁリレーだし、書ける人は書いて、
今思い浮かばない人も、またチャンスを見つけて
参加すればいいんでは・・。
続き楽しみ ホシュage!
この話の最後っていうのも難しいね。
アメリカのTVドラマがどんどんシリーズ化していくのを
見るようだ・・・。それはそれでいいんだけど。
ガンガレ!職人さん!
ズム・シティに入った頃には、午前0時を廻っていた。
調印式は滞りなく行われただろうか、パパは、兄さんは無事だろうか。
制限速度を大幅にオーバーして飛ばすジープの中でセイラは祈るような
気持ちだった。と、不意に後部からラルの声が聞こえる。
「よし、では式は無事終了したのだな!?」
「!」
振り向くと、ラルが携帯端末を耳に宛てたままセイラに目配せしてきた。
「首相閣下とキャスバルさまもご無事!・・そうか、ご苦労だった」
良かった・・・セイラは大きく息を吐いた。
その様子に、携帯を切りながらラルは厳しく諭す。
「安心なさるのはまだ早いですぞ。敵にすれば要求を撥ね退けられた
訳ですからな、本当の意味で危険なのはこれからです」
車はようやく自宅に到着した。
ジオンとシャアはまだ帰宅していないのだろう、等間隔で配備された
ガードマンたちも、どこか緩慢としている。
「ありがとう、カイ。ここまで帰りつけたのもあなたのお陰よ」
「あんたには借りがあるからな。役に立てたのなら嬉しいよ」
カイは差し出されたセイラの華奢な手を握り返しながら応える。
「本当なら泊まっていって欲しいところだけど・・」
「いいさ、取り込み中みたいだからな」
カイは肩を少しすくめてみせると、じゃ、と去っていった。
車の後姿を見送り、ランバ・ラルが言う。
「アルテイシアさまも、どうぞお屋敷にお入りください。
そしてなるべく外にはお出にならぬよう・・」
「ええ」
セイラは一人屋敷に入った。
自分の部屋でまんじりともせず、セイラは二人を待った。
早く、早く帰って来てほしい・・。
時計が深夜2時を過ぎた頃、ようやく表に車の出入りする気配がした。
「帰って来た!」
部屋を飛び出し玄関のドアを開けると、ちょうど車からシャアが
降りてくるところだった。
駆け寄ろうとして、不意に一番離れた所に立つガードマンの手元が
キラリと光ったのが目に入った。
「?」
車のバッグライトを反射して光るそれは、ゆっくりと持ち上がり
やがて一点に留まる。
それがまっすぐシャアに向けられた銃口だと認識した刹那、セイラは
自分の腿に付けたままになっていた短銃を構えると、無我夢中で
引き金を引いていた。
つ、続けてみました・・・。
難しいぃ〜!!
変だったらすいません。
これはこれでおもしろいっすよw
変じゃないヨ!!イイっす。
続きお願いしま〜す。
パン!、パン!
セイラの放った弾丸は目標を大きく逸れた。
しかし瞬時にして事情を察したラルがほぼ同時に撃った弾が、的確に敵を仕留め
ガードマンの格好をした男は右手を抑えながら倒れこんだ。
「アルテイシア!、何故ここに!?」
銃を握ったまま立ちすくむ自分の姿に驚きを隠せないシャアの声に、
我に返ってセイラは駆け寄ろうと体を動かした。
「兄さん!」
「駄目だ、中に入っていろ!まだ… はっ!」
「え?」
「ちいっ!」
バアァァーーーーーーンッッッッ・・・
「キャスバルさまっ!」
誰の声だろうか、耳を劈く銃声と共に耳に飛び込んできたその一瞬後、
セイラは自分を庇うように飛び出した兄の体が、一瞬跳ね上がり、そのまま
ドサリと前のめりに倒れこむのを見た。
「に、兄さん…!」
撃たれたのだ、そう認識した途端、セイラは気を失った。
え、えらいこっちゃ!
うえ〜ん、キャスバル兄さん!!
続きを早くっ!!!!!
すごい展開になってきましたね〜。
まさかシャアは死なんと思うが大怪我は大怪我だろう。
責任を感じてセイラが看病、医師への目覚めとなるのか・・
どうせパラレルなら、もっと悪女なセイラが見たいなあ。
それは「ダイクンの・・」に期待するか。
とりあえずセイラさんは事情が有るとは言え人殺しにはならずにヨカター。
ラルはさすがですな。
シャアも心配だが、ガルマはどうしてるんだろう。
大分下がってきたのでage!
308 :
:02/10/13 17:26 ID:???
セイラタン、気絶してる場合じゃないヨ!!
ガルの云う通り足手まといになってるじゃん。
シャアが気になる。早く続きキボン
ベタな展開がまたいいのかもしれないね。
しかしなぁ。
ここのセイラはもうだめぽ。古典的な馬鹿女とかしている(´д⊂ヽ
>>310 「シャア×セイラの萌えポイント=古典的な少女漫画のそれ
(美形の王子様とちょっと頭の弱い妄想女)」なのだから
その突っ込みは意味がないと思われ。
セーラームーンを楽しむような気持ちで大らかに鑑賞するべし。
オーソドックスなセイラさんファンとか「誰との組み合わせとか
じゃなくてセイラさん単独萌え」という人にとってはもう全く
楽しめないスレになってはいるので、その場合は放置で。
古典的な馬鹿女はまあ良いとして、一歩間違うとベル●ーチカだな(藁。
>311
そのレスもどうかと思うけどなぁ。
私もシャア×セイラは好きだけど、頭の弱い妄想女のセイラさんは好きじゃないよ。
SSの展開に不満があるならスレを覗かないか自分で好きなようにネタを
書き込むほうがいいんじゃないの、文句ばっか言ってないで。
私はこのスレはこういうノリだと思っているんで、
ネタは書き込まないけど楽しませて貰ってまつ。
今の傾向が嫌なら別スレ立ててそっちで自分の好きなようにネタ書けばいいのに。
最近、「気に入らないスレは覗かない」という理屈は通らないらしい。
「批判を聞く耳を持て」とか言われちゃうかもよ(藁。
寒い時代だと思わんか・・・フッ
「批判を聞く耳を持て」と言うヤシには「なら自分で書け」と返してやろう(w
批判というのか、何というのか…。
とにかく今の展開が気に食わないんだろうね。
私は結構楽しく読ませてもらってるんで、てか、こういうスレだと
思ってるんで、今のままで突き進んで欲しいです。
それと私も頭の弱い妄想女のセイラさんは好きじゃないです。
ここのセイラさんは、ちょっと少女漫画チックだけど、別に
頭は弱くないと思うよ〜。
私もここはこういうスレだと思ってるのでこのまま突き進んで
もらってオケーです。
ごめん、でもここのセイラさんはやっぱり頭は弱めな感じする(藁。
頭が弱いというよりは直情型なのかなーという気がする。
ひとつの事に囚われて周りが見えなくなっちゃうというか。
てゆうかここは「平和だったら」っていうIFスレだから
嫌な人はどっか行ってほすぃ。
ネタ職人さんが書きづらいよ。(それが目的だったりしてな…)
ここで文句たれてるのはガルマ×セイラ派?
いや「俺のセイラさん像からの逸脱は許さん派」だろう。
そのうち三つのルールとかが出てくる(藁。
いや、単に自分が書けなくなった展開が気に入らんだけでは。
何派とか言うよりも。
>319
粘着な香具師だな(w
某スレで煽りばっかやってるのはお前か。
>>321 粘着なのかは知らんけど、
>>320のレスはあってるとオモワレ。
子供過ぎるセイラがなんか違うというのがよく出てくるし、
でもそれはここでは全く問題ないキャラクター。
パラレル的な物語なのだから・・・
>>320 そんな子供いるのかな?
みんな結構ムカついてたんだね、粘着の文句タレに…w
やっぱり普通はムカつくんじゃない?
こっちのスレはムカついたら素直に怒れて羨ましい。
325 :
322:02/10/14 19:17 ID:???
>>粘着なのかは知らんけど、
>>319のレスはあってるとオモワレ。
の間違いでした。
むかついつてたよぉ、前々から場違いレスを頻発してるヤシには。
でもなるべくマターリ行きたくて反発も押さえてた。
同じに思ってた人が多いと分かってウレシィ。
そろそろ一時休戦しない?方向性も決まったみたいだし?・・
荒れちゃってからでは遅いよ・・・ちょいと生意気で猛烈にスンマソン〜
>327
そうですね、賛成です。
と、言うわけで続きちょっとだけ進めてみますた。
「う、うぅ・・ん・・」
「アルテイシア、気が付いたか!」
呼ばれて思い瞼を目を無理やり開くと、そこには見慣れない真っ白な天井が
四角く広がっていた。
ここは・・・?私の部屋じゃない・・どんより淀む思考を手繰り寄せようとした瞬間、
セイラは飛び起きた。
「兄さん!」
「突然動いちゃ駄目だよ、ゆっくり・・」
差し伸べられた手はガルマのものだった。どうやらここは病院の一室らしい。
今セイラの使っているベッドと並び、もう一台マットレスむき出しのベッドがある他は
何も無い殺風景な部屋だった。
「兄さんは・・兄さんはどこ?」
ガルマに支えられ上身を起こすのもまどろっこしく、セイラは尋ねる。
あぁ、あの時確かに兄さんは撃たれて・・・!
「キャスバルは・・」
ガルマは青ざめた顔でセイラを見つめた。
シャアが撃たれて重症っていうのは、ちょと気の毒な気がするのですが
みなさんどうでしょう。
せめて、防弾チョッキ着込んでた為、肋骨骨折・・くらいにしては駄目?
さんせ〜!シャア、入院ばっかで可哀想だよ。
最近、精神的にも良いとこなしだし・・・
そういえば、強いシャアって最近見てないような・・・
>311のレスって、そんなにたたかれるようなこと言ってないと
思うんだけど。
こんなの許せん!って言ってるわけでもないし。
やっぱ、ガルとの夜を阻止してセイラを暴走させた職人さんにしてみれば
馬鹿女呼ばわりされるのはがまんできないのかな。
>333
311のレスで叩かれているのは、
>「シャア×セイラの萌えポイント=古典的な少女漫画のそれ
>(美形の王子様とちょっと頭の弱い妄想女)」なのだから
>その突っ込みは意味がないと思われ。
この部分なんじゃないの?
シャア×セイラ派を叩くような発言にしか見えないでしょう、これは。
ここはセイラ萌えのスレであって、セイラの相手を固定しているスレでは
ないのだから(流れ的にガルマ×セイラだけど)、シャア派の人を煽るような
発言をしたのが問題だと思われ。
カップリング論争は荒れるだけだっていうのにね。
>>333,
>>334 いや、叩かれてる(と言うかムカついた)発言というのは
>>311では無く、むしろ
>>310に代表される、
文句垂れ流しで、職人さんへの嫌がらせのような発言のことだとオモワレ。
少なくとも私はそう。
頭弱いとか、オコチャマとか、しつこいヤシいるでしょ。
336 :
315:02/10/15 05:41 ID:???
>>335 同意。私もそういうつもりでレスしてました。
>>330 いいと思いますよ。
銃弾受けて重傷なんてあまりにも痛そうで、読んでて辛そう(w
まぁ骨折も大概痛いですけどね。
もう蒸返すのは止めましょう。
カップリング論争というよりは、アホセイラにイラついてたのではと思ふ。
大体セイラをアホにしてるのは、シャアxセイラの時だからあんな発言になったんじゃない。
でも、コメントもあらすほどの勢いじゃないし、がまんできないから
書いちゃったって感じじゃないかなあ。
それに、皆のブーイングがなかったら、セイラはラルを突破してたかもでしょ。
あんまりセイラをアホにしないでよ〜という文句から、職人さんも軌道修正する
かもしれないし。文句言う本人が軌道修正するのが一番いいんだけど、スレの
流れもあるから暴走控えてるだけ、いいんじゃない。
もういいってば(藁
ところで分家の掲示板のリンク、なんで切れたんだ?
>340
理由はわかりませんが分家をよ〜く探すと、行き先わかるYO!
「無事だよ・・・今は治療室で眠ってるけど、心配な・・」
「うそよ!兄さんは撃たれて・・・!」
ガルマが全部言う前にセイラはベッドを飛び降りドアへ向かおうとする。
「アルテイシア!」
「離して!」
出て行こうとするセイラと、それを止めようとするガルマが小さく揉み合う。、
「いい加減にしろっ!」
するどい怒り声と共に、セイラは右頬に激しい痛みを覚えた。
思わず固まり振り仰いだセイラが見たものは、左手を震わせて怒るガルマの顔だった。
「・・・君は・・・少しは自分のした事が分かっているのか!」
「!」
「キャスバルは君を庇って撃たれた。あれだけ来ちゃいけないと言ったのに君は・・・!」
「ガ、ガルマ・・」
「君のわがままが、今の事態を招いたんだ!なのにまだ・・」
「・・やめろ、ガルマ」
その時、静かにドアが開き一人の男が入って来た。
シャアだった。
んも〜ガルちゃんたら、またおいしいとこ取り♪
ヨ、ヨカッタ!!シャア、よくぞ御無事で・・・(でも無いか?)
早く続きキボン
むこうの掲示板に行けないんですけど!?
>345
だからこっちのスレで某所の話題を書くなって某所のローカルルールあるでしょ。
それを守らない人がいるからリンク外したんでないの?(聞いた訳ではないが)
なんか前もこんなことあったなあ。
誰もURL晒したり荒らしたりしてないのに。
同じニホイが・・・・。
>347
マターリいこうよ
age
シャアは白い病人服を着て松葉杖を付いていた。
しかしセイラをみつめると安定した声音でやさしく言った。
「…気が付いたか、アルテイシア…それだけが気がかりだった」
「…兄さん!」
セイラは駆け寄って兄を抱きしめる。その衝動に思わずシャアは
顔をしかめた。
「つっ…」
「無理をするな、キャスバル。肋骨にヒビが入ってるんだから」
慌ててガルマが側にあった椅子を運んでくる。
「ヒビ!?」
「あぁ、撃たれた時にな、防弾ベストを着用していたので平気だと
思ったが、衝撃で肋骨にヒビが入った。たいした事は無い」
ガルマの手を借りて椅子に腰掛けながらシャアは事も無げに言い放つ。
「防弾ベスト…」
しかしそれだってもし銃弾が頭にでも当たっていれば命は無かったのだ。
セイラは今更ながら体が震える思いがして、シャアの膝に顔を埋めるように
して座り込んだ。
「…ごめんなさい…! 私のために…」
「気にするな。それよりも、お前が無事で良かった」
そう言ってシャアは、自分の膝の上に伏す妹の金髪に手をやった。
続けてみました。
続き、どなたかお願いします。
甘いのう、にーさんは
353 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/16 03:38 ID:d3a2BO0b
コソコソやるぐらいなら最初から掲示板なんてつくらなきゃいいのに。
なんかキモイ。
あーあせっかくここから派生した良サイトだと思ってたのにガッカリ。
歴史は繰り返すのか。ひょっとして同じ人?
>>353 別にコソコソしているつもりではないんですが。
思うところがあって某板のリンクを外しただけであって。
「同じ人」とは誰を指して仰っているのかは判りませんが、
ご不快に思われていらっしゃるようですので閉鎖します。
お目汚し大変失礼致しました。以後名無しに戻ります。
>>354 みんな楽しみにしていただけに急にリンクが外れたので
驚いたのでは?(私もアセったが・・・
初SSさせて頂いた板なのですごく思い入れもあったのに
すごく残念です。
不快に思う人より閉鎖にがっかりしてる人、多いと思うんです。
できれば復活、心より待ってます。
>>353 ちょっと移動したくらいでキモイとかいうから
閉鎖しちゃったじゃんか〜馬鹿〜〜!!
>>356 んだ、んだ。凄くイイところまですすんでたのに・・・
これでは生殺しじゃ!!
管理人さん思い直して〜!!
358 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/16 12:47 ID:1yt75A+T
信じられない閉鎖なんてー
続きが気になるじゃないですかー
どこかにいらっしゃるんですかー?
もぉー頼みますよ!管理人さーん
毎日楽しみだったのに‥‥
またシャア×セイラを求めてさまよう流浪人になるのか‥
思い直してください、管理人さん!(セイラ風)
恥ずかしながらSSを書き込んでいたものです。
あれくらいのことで閉鎖されるなら、復活したとしても
またすぐに同じようなことになりそう。
それにしても短い命でしたね。素敵な絵がたくさんあったから
勿体無くて涙が止まりません。それに過去ログも・・・。
もう二度とこんな馬鹿げたことがないように
やはりどこか削除されないところにスレッドを立ててやっていくしかないかしら。
ちょっとキモイって言われただけで閉鎖ってどうなの?
万人にイイ!って言われないとがまんならんってこと?
こんなので閉鎖するなんて、ちょっと信じられない。
あそこおもしろかったのに残念だね
でも、たかが一人に煽られたぐらいで閉鎖したり
いきなりリンク消えたり、やること理解できねえー
はやめに無くなってよかったんじゃないの?
管理人さんを信じてSSを書いたり、スレをもりあげようとしたり
絵を描いた人に何て言うんだろう?
この必要以上の過敏さと対応の早さ・・・お月様の時と一緒だね(藁
これ以上その論争は止めよう・・・
スレが荒れてこちらも頓挫しかねない。
せめて過去ログと絵だけでも返してもらいたいと思うのですが。
どこかに移動して続きやりましょうよ。
少しでも気に入らなかったら閉鎖するような管理人さん、多いんですね。
人が書いたSSや絵があっても、いつ閉鎖しようが私の勝手でしょう、と言うのでしょうか。
そう考えると、「しょうぼう」さんって偉大なんですね。
南極なんてあんな叩かれそうなサイトなのに、いい職人さんや絵師がいっぱい。
>>354 予告もなくリンクをはずし、その説明もないとしたら
不快に思う人が出ても不思議ではないと思いませんか?
>少しでも気に入らなかったら閉鎖するような管理人さん、多いんですね。
でもさあ、基本的に善意の無償奉仕なわけだから、あまり多く
は求められないと思うよ。
もちろん、説明はあった方が良かったと思う。
>管理人さんを信じてSSを書いたり、スレをもりあげようとしたり
>絵を描いた人に何て言うんだろう?
これについてもとらえ方はさまざまで、HP設立の経緯からして
「この人(管理人さん)のHPを盛り上げるために協力した」の
ではなく「置き場所をただで提供してくれる人が出てきたので
ブツを置かせてもらってる」という意識だったけどな、私は。
提供したネタを無断で二次使用とかされたら少しは気分悪いけど。
369 :
366:02/10/16 15:44 ID:???
>368
ブツは管理人さんのものではないと思うのですが・・・・
善意の無償奉仕だから、管理人さんの気分でいきなり閉鎖されても
職人や絵師は文句言えないってことですかぁ。
そういう管理人さんだと見抜けずに、集って踊った私達がアホだってことかしら。
370 :
368:02/10/16 16:12 ID:???
もちろんブツは「管理人さんのもの」ではないですよね。
心情的には不快感を持つ人がいるのも良く分かるんですが、
基本的には「文句は言えない」というのを前提にして、お願い
をする立場なんじゃないかと。こちらは。
こちらも閉じた事に関して過剰反応というか、速攻ビシバシ
責めすぎな気がするんですが。これじゃ閉じて逃げちゃいますよ。
「そういう管理人」とまで言われる何かをしたり、嫌みを言ったり
して逃げていったわけでもないと思うんですけど。
あそこの続きが楽しみだったんだが・・・
新しくスレ立てるのがベストなのかな。
むずかしいもんだいです。反応があるのはある程度は仕方ないこと
ではないでしょうか?解りかねる理由で予告なく閉鎖されるのは
やはり良くないと思いますし。
せめて「近日中に閉鎖します」とか告知してくだされば
良かったですね。そうすれば対策を練れました。
・・・まあ閉鎖されちゃったものはしょうがないです。
あそこで展開していたSSのテキストなら(たぶん)用意できます。
管理人さんも参加されてたようですが
別の場所で続行させて頂いてもよろしいでしょうか?
ここでこの論争は本筋の展開にご迷惑が掛かるのでどこかのスレッドに
移動して対策を練らせていただきたいのですが
関係者(SS書きや読者)の皆さんどうでしょう?
>372
賛成です。みにふろに行きますか?
新しいスレッドを立てるほどの話じゃないので
@アクシズでどこかのスレッドを再利用したほうがいいと思うのですが
どうですか?
この流れならば当然、さようなら・・・を!
なんとなくですが、そのスレとは別の方が良いような気がします。
ので、アクシズの「緊急」がつくスレを使わせていただこうかと思います。
緊急事態ですよね?大げさですか?
>むずかしいもんだいです。
ここだけ見て「がるまちゃん ぎれんとゆく」を思い出してしまった(藁
>372
大賛成です!!希望の光りが・・・(W
リンクきれてたことも知らなかった(泣
一晩のうちに一体なにが・・??
セイラは兄が無事だった事への安堵と自分の身勝手が最愛の兄を
傷つけてしまったことを情けなく思い、声を殺して泣いていた。
シャアはそんなセイラを愛おしむように、髪を優しく撫でる。
「アルテイシア、もう気がすんだろう?キャスバルを休ませてあげよう。」
ガルマはそう云うとセイラに手を差し出す。
「・・そうね。ごめんなさい。兄さん。」
小さく返事をするとガルマの手を取り立ち上がった。
本当は、ずっと一緒にいたい気持ちを堪えていた。
「キャスバル、捕まれ。」
「済まないな。」
ガルマはシャアを支えながらドアに向かう。
シャアは顔を振りむかすと、優しく微笑みながらセイラに声を掛ける。
「アルテイシア、ゆっくり休め・・。」
「!」
そのたったひとことでセイラはシャアの気持ちを感じ、胸が熱くなる。
「ありがとう。兄さんこそゆっくり休んで頂戴。」
「ああ、お休み。アルテイシア」
「お休みなさい、キャスバル兄さん。」
ふたりの後ろ姿を見送りながらセイラはいつも自分を思いやってくれる
兄を想い、自然とまた涙していた。
>>382 職人さん、邪魔してごめんなさい。
しかし、ますますシャアxセイラの絆が深まって、ガルの出る幕無しですな(w
おながいですからかぎ括弧の直前には句点を打たないで
いただけますか・・・・・・。変なところに几帳面でごめんなさい。
気を取り直して続けてみました。
こちらで再デビュー(?)だ。ガンガルぞ!!
385 :
381:02/10/16 20:14 ID:???
>383
ワロタ。チョロリンと出ている鼻毛がどうしても気になるって感じですね。
>かぎ括弧の直前には句点を打たないで
スマソ、どこのこと?
括弧が閉じる直前には(小説のおおよその場合は)句点を打たない
のが決まりです。そうじゃない小説もあるんだけどね。
>>372 あちらのスレでSSを書いていた者ですが、自分の書いた箇所のみ自サイトで
やりたいと思います。私の箇所はそのまま使って頂いて構いませんが、
それだけご了承願います。後々無断転載したと言われるのも嫌なので。
ご自分の書かれた部分のみから展開できるのですね?
うらやましいです。ぜひ拝読させていただきたいものです。
>>389 やめなよ、そんなこと。
自分の書いたものっていうけど、そのスレでのレスの流れとか、
他の人が書いた内容からもらったアイディアとかで作られてるわけでしょ。
リレーに参加した時点で、もうお持ち帰りなんて考えるの、よしなよ。
だったらあなたのサイトの掲示板で、続きをやらせてよ。
自サイトがあるなら。
管理人さんの書いた箇所も持って帰って@アクシズで再開が一番よろしいかと
理由は個人サイトだと同じ事が起こらないとは言い切れないから。それに個
人サイトだと遠慮して納得がいかないことがあっても言いづらいことあった
し。もしくはセイラ像(論争になりがち)を再考して初めからやってみるとか
ね。オリジナルに忠実なキャラのほうが萌えるよな。
シャア板じゃ駄目なの?
>>392 同意。
個人的には続きが非常に気になるのでそれはそれで、残してホスィ・・・
あのサイトにもカキコあったけど、他に新スレたてるというのキボン!
楽しみが増えるっしょ。
>>383 しかしそういう事を言ったら、編集をやってる者からしてみれば気になる事は
いくらでも有るよ。
あなたの中黒を6個も打つ事とかさ。
別に良いんでない?プロではないのだから。
多分例のSSスレで自サイト作ってやろうとしていた方だと思うのです。
展開が気に入らなかったのでしょうか。
こんなことがあった後に続きをやるのもまたなんだかなぁとも思ってしまいます。
みんな気難しいなあ
それよか続きキボン。
決め付けるのはよくない。
398とはげどー。
400!!
初だ・・・
続きはどうなるのでしょう。
ガルとセイラのロミオとジュリエット案かな?
『本当に私って馬鹿だ・・・』
ひとり部屋に残ったセイラは自分を責めていた。
しばらくすると、ドアをノックする音が聞こえた。
「アルテイシア、入っていいかな?」ガルマだった。
「ど、どうぞ・・・」
セイラは慌てて涙を拭った。ガルマは部屋に入るとそっとセイラを
抱き寄せた。
「さっきはぶったりして済まなかったね。まだ、痛むかい?」
ガルマはセイラの右頬を優しく撫でる。
「ううん、平気よ。それに私が悪いんだもの・・・」
「さあ、君もそろそろ休まないと・・・」
「ええ、そうするわ」
セイラはベッドに横になるとガルマは毛布を掛けてやる。
「今日は、君に付いていようと思っているんだけれど・・」
「・・ありがとう。でも大丈夫よ、ガルマこそ疲れたでしょう?
返ってゆっくり休んで頂戴」
ガルマの気持ちを嬉しくおもうが、今はひとりになりたかったのだ。
「・・そうかい。じゃ、明日また来るよ。お休み、アルテイシア」
ガルマはそう云うとセイラの額にキスをした。
「お休みなさい、ガルマ。気をつけてね」
ガルマは微笑みながら軽く手をあげて部屋を出た。
ヤダーなんか印象的なおやすみだわ。
お父さんみたいなガルマ・・今夜がラストチャンスだったかも?
× 返って → ○ 帰って です。
スマソ
>403
隣に シャアいるとさすがにヤバイかと・・・(いないか?w
それに、ガルは紳士ですから・・・
こんな状況だとセイラもうけいれなさそ。
ガル、ガンガレ!!
ガル、しとけばよかったのに・・
ひとりになったセイラは、やむを得ないとはいえ拳銃を撃った衝撃が身体に
残っているのを感じ、急に恐くなっていた。頭の中でいろんな想いが交錯して
とても眠れそうに無い。
『・・・兄さん、もう眠ったのかしら・・・』
そう思うと無性にシャアの顔が見たくなりセイラは部屋を出た。
「・・・」
シャアの病室まできたものの声を掛ける事もできず、ドアの前に立ちつくしていた。
『私ったら、また自分のことばかり・・・。部屋に戻ろう・・』
セイラは自分を戒め、そこから立ち去ろうとしたその時、
「アルテイシア、眠れないのか?」
「!」
ドアの向こうからのシャアの声にセイラは驚いた様に振り返った。
シャアも同じく寝つけずにいたのだ。ドアの向こうに人の気配を感じ
視線をやると、すり硝子越しにみえる人影が妹だと直感していた。
「入っておいで・・・アルテイシア」
セイラはドアを開けると、シャアの寝ているベットの横まで歩み寄った。
age
(´・ω・‘)ショボーン
前田吟
すごい辛く大変な出来事があった後だから・・・
ま、こんな時くらい、いっしょに寝てあげてもいいかなぁ。
シャアタン、セイラタン。ゆっくりお休み。zzz・・・
優しく微笑みかける兄をみて、セイラは心が穏やかになっていくのが分かる。
「ごめんなさい、起こしてしまったかしら?」
「いや、私も眠れなくてな・・・」
「そうなの?私も同じ。全然ねむれなくって・・・」
ふたりは見つめあい、小さく笑った。
「ねぇ、兄さんが眠るまでここにいてはダメかしら?」
「それは構わないが・・・」
「じゃあ決まりね!」
悪戯っぽくセイラはいうとベッドの脇にある椅子にチョンと座った。
そんな妹にシャアは苦笑した。
age
セイラタンとアムロがエチーしていた事は
衝撃的な事実ですた・・・・
再びベッドに横になったシャアは、見上げた妹の右頬がまだ赤いのに
気付き、そのままの姿勢で手を伸ばした。
「ふふ、ガルマにぶたれたか・・」
苦笑しながら自分の頬に触れる兄の手に、自分の手を添えセイラは
そのままシャアの肩口に顔を伏せた。
淡い金糸がぱさりとシーツに落ちて広がる。
「ガルマとは約束までしたのに・・・私のわがままが兄さんを傷つける
ことになってしまって・・ガルマが怒るのは当たり前だわ・・・」
寂しそうにぽつりと語るセイラに、シャアは意外そうに目をやる。
「自分でも浅はかだったって思うもの。きっとガルマだって呆れてる」
だから、さっきは申し出を断ってしまった。嫌われたんじゃないかと思うと
一緒にいることが怖かった。ガルマは変らず優しい言葉をかけてくれたけれど・・。
シャアは、自分の肩にぴたりと寄せられた妹の頭を撫でながら優しく言う。
「・・ガルマがお前をぶったのは、私が撃たれたからではない。
お前が自ら危険に飛び込む無茶をしたからだ。 ・・・分かるだろう?」
返事は無かった。代わりに穏やかな寝息が聞こえる。
「・・・眠ってしまったか・・」
シャアは体を起こしセイラを抱き上げようとしたが、肋骨を痛めギプスで
固めている体ではそれは無理だった。
仕方無く自分に掛かっているブランケットを一枚、肩からしっかりと
かけてやり、握られたままの片手はそのままに、自分も眠りに付いた。
翌日もセイラはシャアの側を離れなかった。
昨夜のテロリストはランバ・ラルの手により生きたまま拿捕された為、
事件はあっけなく解決したらしい。
懸念していたマスコミにも、銃撃戦が敷地内であった為か、あるいは
政府筋あたりの配慮だろうか、シャアが負傷したことまでは今のところ
ニュースになっていない。まずはほっと胸を撫で下ろす。
昼前にはガルマが見舞いに来た。
「やぁ、具合はどうだい」
「うん、随分いい」
シャアは読んでいた新聞をサイドテーブルに置きながら、親友を迎える。
「そうか、良かった。普段から鍛えてるからかな。ねぇ、アルテイシア」
「え、ええ・・そうだ、兄さん、ちょっと売店で買い物してくるわね。
ガルマ、ゆっくりして行って頂戴」
セイラはそう断ると、そそくさと部屋を出て行った。
「どうやら嫌われたかな。やっぱりぶったのはまずかったよな」
おどけて肩をすくめて見せる仕草とは対象的に、口調が寂しそうなのに
シャアは眉を顰める。
「その事だが・・」
「分かってる」
ガルマは真剣な表情になってシャアに向き合う形で直立した。
「今回の事は僕にも責任があると思っている。本当にすまなかった」
「ガルマ・・」
頭を下げるガルマに、シャアは驚く。
「昨日は感情に任せて彼女を責めてしまったけれど、元はと言えば僕が悪い。
彼女の気持ちも考えてやらず、ただ駄目だの一点張りで押さえつけようと
したからこんな事になったんだ。せめて僕がそばについて来ていれば
あんな危険なことさせやしなかった」
ガルマは、昨夜セイラが銃を持った相手に発砲したと聞かされた時の
心臓が止まりそうなほどの衝撃を思い出し目を閉じた。
おまけに自分は今、シャアにかすかな嫉妬さえ覚えている。
せめて彼女の盾となって撃たれたのが自分であったなら・・と。
「・・・恋人失格だ。アルテイシアに嫌われるのも無理はない」
「・・・じゃじゃ馬に嫌気がさしたか・・」
ため息交じりのシャアの声にガルマは目を開ける。目の前には先ほどと
同じくベッドから自分を見つめる親友の姿があった。
「まさか。彼女を愛しているよ。以前より強いくらいだ。ただ・・」
「・・・」
「いや、愚痴はよそう。とにかく君が元気そうなので安心した。
今日はこれで失礼するよ」
「アルテイシアがもう帰ってくると思うが?」
「彼女とはいずれちゃんと話をするつもりだが、今は君のことで心が
一杯だろうからね」
じゃ・・そう言ってガルマは病室を後にした。
『ふ・・、キャスバルに嫉妬するなんて僕もどうかしている・・』
ガルマは自分を窘めながら廊下を歩いていると向こうから歩いてくる
セイラの姿を見つける。セイラもガルマに気付いた様だ。
「ガルマ、もう帰ってしまうの?」
「あぁ、この後、用があってね。ふたりが元気そうなので安心したし・・
今日はこれで失礼するよ。」
「そう・・じゃあ、下まで見送るわ。ガルマ」
「いや、君はキャスバルのところに戻ってあげてくれ」
「でも・・・」
「本当にいいから・・また来るよ」
ガルマはセイラの両肩に手をやり、蒼い瞳を優しく見つめる。
しかしガルマの視線はどこか寂し気だった。
「・・今日は、わざわざありがとう。またきて頂戴」
「じゃ、また・・・」
立ち去るガルマを見送りながらセイラはなんだか胸が苦しくなっていた。
しばらくしてセイラが病室に帰って来た。手にはパックのジュースが3つ。
「はい」
一つをシャアに差出し、一つを備え付けの冷蔵庫に放り込むと、セイラは
自分の分の封を開けながら窓際に佇んだ。
その後姿を見つめながら、シャアは妹が帰りがけのガルマに出くわしたの
だろうと推測する。
互いに想いあっていながら、どこかすれ違ってしまったらしい二人。
『まぁガルマのことだ、大丈夫だろうがな・・』
シャアは小さくため息をつくと、ジュースの封を開けた。
しかしシャアの思惑とは裏腹に、それから3日が過ぎても二人の掛け違った
ボタンは元に戻らないようだった。
ガルマは見舞いに来ても遠慮してすぐに帰ってしまうし、セイラはセイラで
ガルマに対しては言葉少なになり、一度すれ違った二人の思いはますます
離れていくように思える。
最初はガルマのお手並み拝見と面白半分で見守るつもりだったシャアも、
だんだんと妹の表情が曇り勝ちになってくるのに、気が気でない。
病室で二人きりでとる夕食の後、シャアはさりげなく切り出す。
「アルテイシア、一つ頼まれてくれないか」
「なあに?」
「うん、入院してる間に仕上げたい論文があるんだが、資料が手元に無い。
たしかガルマが持ってるはずだから借りて来て欲しい」
「・・・えぇ、でも・・」
妹の困ったような表情には気付かない振りをしてシャアは続ける。
「頼むよ」
「・・・分かったわ。じゃあ明日朝来る時に借りて持ってきます」
「ありがとう。助かる」
「それじゃ、また明日ね。おやすみなさい」
セイラはシャアの頬にキスをして帰っていった。
病院を出、迎えに来た車に乗り込むとセイラは大きく息を吐いた。
あの悪夢のような土曜日からもう3日。
シャアは医師も驚くほどの回復を見せる一方、いままで以上にセイラを
甘やかした。今回の事件でセイラが深い自責の念に捕らわれていることを
知っているからだ。
『兄さんが退院するまで私も一緒にいる』
そう主張する妹にそれを許し、四六時中手元に置いている。
今のセイラにとって、それが唯一の慰めになっていた。
大好きな兄さん…。
その一方で、ガルマが怖かった。
最初に殴られた以外は、ガルマは穏やかで優しかった。セイラを気遣う
言葉も今までと変わりないように思う。
なのに、今のセイラにはその優しさが怖いのだった。
強く抱きしめキスをして、自分の軽率さを叱ってくれたなら。
あるいは感情のままに怒り、約束を守らなかった事をなじってくれたなら。
自分ももっと素直に気持ちを打ち明けて、謝れたのに…。
…謝りたい。しかしタイミングを逃した今となっては、自分から持ち出す
勇気がセイラには出ないのだった。
本当に嫌われてしまったのだとしたら…そう思うと怖くて足がすくむ。
しかし兄の頼みとなれば仕方が無かった。
セイラは運転手に行き先の変更を告げると、ザビ邸到着まで目を閉じる
ことにした。
突然のセイラの訪問にガルマは驚いたようだった。
「アルテイシア?どうした?」
「あの、兄さんが論文に使う資料を貸して欲しいって…それで…」
「ああ、あれね。いいよ、持って来るから待ってて」
そういいながら、セイラを居間に案内する。
「今日はみんな出払っていてね、ひとり寂しく夕食を終えたところさ。
じゃ、すぐ持ってくるから」
ガルマは居間を出て行った。
セイラがソファに腰掛けると、前のテーブルには先ほどまでガルマが
使っていたらしきティーカップが一つだけ置かれている。
そっと触れてみる。ほの暖かい。
その温もりが、久しく触れていないガルマの手の温もりを思い出させ、
セイラは胸を締め付けられるような寂しさを感じるのだった。
「ええーっと、たしかこの辺に…」
ガルマは自室の本棚を漁っていた。自分の部屋とはいえ、普段あまり
使わないのでいまいち記憶があいまいだ。
ここでもない、あそこでもないと探す背後で、カチャリとドアの開く
音がした。驚いて振り向くとセイラだった。
焦ってガルマは歩み寄る。
「ごめん!待たせてしまって。資料はほら、ここにあるこれなんだけど
キャスバルの論文テーマに参考になりそうな文献が、確かこの本棚の
どこかにあるはずなんだよ」
内心の動揺を悟られないためにガルマは、饒舌にしゃべった。
何しろここは自分のプライベートルームだ。ベッドだってすぐそこにある。
そこに愛する女性と二人きりという状況で、動揺するなという方が無理だった。
「と、とにかく、もう少しで見つかると思うから、待っててくれるかい?」
そう言って慌てて本棚に引き返そうとするガルマの体に、背中からふわりと
白い手が回された。
「!」
「ガルマ、私、私・・・」
伝えたい事は沢山あるのに言葉にならない。
ガルマは動揺を押さえながら、セイラの廻された白い手をそっと解き正面に向き直す。
「どうしたんだい。アルテイシア?」
「・・・」
今にも消え入りそうに立ちすくむセイラをガルマは思わず抱き締める。
セイラはその心地良い胸に抱かれ喜びを感じていた。
「アルテイシア、愛しているよ・・・」
「ガルマ・・・」
ガルマはセイラに優しく口づけた。セイラもガルマの背中に手を廻した。
ふたりはお互いを愛おしむ様に何度もキスを重ねる。
セイラは恍惚としながらガルマをみた。
その潤んだ蒼い瞳にガルマは自分の欲求が押さえらなくなりそうになっていた。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
_、_
( ,_ノ` )y━・〜〜〜 ガルマ・・・キメロ。
427 :
425:02/10/20 19:13 ID:???
押さえらなく
↓
押さえられなく
失礼しました。
「私、あなたに嫌われたんじゃ無いかと思うと苦しくって・・・」
「そんな事、あるわけ無いだろう。あの時は僕も気が動転していたんだ。
それに君を守ってやれなかった自分が腑甲斐無くてね。それでつい、避けるような
態度をとってしまたんだ。我ながら情けないよ・・」
「そんなこと・・・ないわ」
ガルマはセイラの肩を抱くとゆっくりとベッドに倒れ込んだ。
「!」
セイラは少し驚いたが、重なるガルマの身体の重みと暖かさに目を閉じた。
ガルマはセイラの顔にかかる髪を優しく撫でると、額、瞼、頬と慈しむ様にキスをした。
そしてセイラの細い首筋にキスしながらブラウスのボタンに手をかける。
「!」
セイラは思わず目を開けガルマの手を握っていた。
「いや・・かい?」
セイラは小さくかぶりを振ると手を離した。ガルマはひとつづつボタンを外していく。
ブラウスの前を少し開くと透き通るように白い肌が現れ、ガルマはそっと口づけた。
セイラは小さく吐息を漏らす。
「アルテイシア、綺麗だよ・・・」
ガルマは甘く囁くとセイラのスリップの肩ひもに手を掛けようとした。
その時、ドアのノックする音にふたりは現実に引き戻される。
「ガルマ様、失礼します。アルテイシア様の運転手がお嬢様の戻りが遅いので
心配しているのですが・・・」
門番だった。
「分かった。すぐ戻ると伝えてくれ」
「かしこまりました」
くすぐったいようななんともいえない雰囲気にふたりは戸惑った。
「私がすぐに戻るっていったから・・それにあんな事があった後だから余計心配したのね」
セイラはブラウスのボタンを掛けながら話す。ガルマは平静を装って本棚へ向かう。
「えっと・・・あった、あった。これだ」
本を見つけるとふたりは部屋を後にした。
車にセイラは乗り込むとドアの窓を開け別れを惜しむ様にガルマを見た。
「お借りしていくわね。じゃあ、おやすみなさい、ガルマ・・・」
「おやすみ、アルテイシア」
発進する車を見送るとガルマは大きく溜息をついた。
いっちゃってくださーい!
セイラを見送り居間に戻るとガルマはがっくりと力が抜けた。
一体何をウジウジしているんだ、ガルマ・・!
アルテイシアの事になると、慎重すぎるほど慎重になる自分が情けない。
偶然や運などを待っていて、何がつかめると言うんだ。
そう決意して、車のキーを握り玄関の扉を開けたガルマは思わず息を呑んだ。
「アルテイシア・・!」
「ごめんなさい、忘れものしちゃったの」
「わ、忘れもの!?」
「ええ、これよ」
そう言ってセイラは、ガルマに口付ける。
「そう・・僕も今、君の忘れ物を届けようとしてたところさ」
ガルマはそう言うと、セイラを抱き上げ家の中に入った。
横たえたセイラの体に体重をかけてしまわないよう、片肘をベッドに付き、
半身だけ覆いかぶさるようにして、ガルマは口付けた。
最初はついばむように、そうしてだんだんと深く・・。
口腔を隈なくまさぐり、セイラの感覚が次第に白くなってきた頃を見計らい
しずかに唇を耳から首筋へと移動させる。
それが鎖骨に到達した時、セイラはぴくんと身を震わせて薄目を開けた。
そこから下は彼女にとっては未知の世界だ。
桜色に染まった頬の上から、濡れた蒼の瞳が揺れている。
ガルマは体を起こして安心させるように、再び唇にキスをすると、
右手でそっとブラウスのボタンを外してゆく。
そのまま怖がらせないように気をつけながら、下着も外す。
すると白く豊な乳房と、それを彩る淡い小さな乳首がふるんと現れた。
わき腹からそっと手をすべらせ触れてみると、それは柔らかくすべらかだった。
「きれいだよ、アルテイシア・・」
「ガ、ガルマ・・いや・・ん、んんっ」
恥ずかしさでますます頬を染めたセイラが、弱々しく抗議の声をあげるのを
再び口付けることで封じておいて、右手でさらにやさしく揉みあげる。
しばらくそうした後、体を下にずらし淡い蕾をそっと口に含んだ。
「いや、くすぐったい・・!」
途端に身をよじらせ逃れようとするセイラを、痛くない程度に押さえつけて
ガルマはその行為を続けた。
「あ、あぁっ・・ん・・」
今までに無いほどの感覚の渦に飲み込まれ、やがてセイラの抵抗は収まり
息をあらげながらぐったりとしてしまう。
ガルマは抑えていた腕を外すと、体を起こしてセイラの涙に光る頬に小さく
口付ける。今この腕の中にいる少女がいとおしくて仕方がなかった。
「・・好きだよ」
囁く声に、セイラは目を閉じたまま頷くだけだった。息が上がって声が出ない。
ガルマはセイラのスカートとさらにその下のものを、そのほっそりした両足から
抜き取ると自分も裸になって再び体を重ねた。
されるがままになっていたセイラは、先ほどとは違う素肌の温かさにふと
目を開ける。そこには自分を見つめるガルマの瞳があった。
「おいで、アルテイシア・・」
呼ばれて泣きたいほどの愛おしさを感じ、セイラはその裸の肩に掻きついた。
ガルマは片手をセイラの頭の下に、片手を腰に回してしっかりと抱きしめる。
何度となく繰り返される濃厚なキスに、セイラの意識が三度白く飛んで
しまいそうになった時、腰に回されていた手がゆっくりとずれて前に廻った。
ガルマの少し骨ばった指が、臍へ、そしてさらに下へと滑ってゆく。
「ガ、ガルマ・・」
不安げな声をあげるセイラに、大丈夫という風に微笑み、茂みに差し入れた
手の中指をそっと折り曲げる。そうして潤いを確認すると、ゆっくりと指を抜き
代わりに自分の体を両足の間に割り込ませて自身を宛がった。
「いっ・・!」
その瞬間に体を強張らせ逃げようとするセイラ。
「いやっ、痛い・・いやっ!」
頭を左右に激しく振り、ガルマの胸を叩いて嫌がる様子に、ガルマは
動きを止めて優しく言う。ただ腰だけはしっかり抱いたままである。
「大丈夫、僕に任せて・・力を抜いて・・」
「い・・や・・」
はぁはぁと荒い息をするセイラの顔は、汗と涙でぐっしょりと濡れ
金の髪が何本も張り付いていた。ガルマはそれを一つ一つ掻き分けて
やりながらセイラの緊張が解けるのを辛抱強く待つ。
やがて呼吸が穏やかになったのを見て優しく言う。
「本当にいやかい?」
セイラはゆっくりとかぶりを振る。
「愛してるわ、ガルマ・・」
「愛してるよ、アルテイシア・・」
そうしてガルマは、再びゆっくりと腰を進めた。
とうとうキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
シチュエーション萌えの自分としては
もっと違う場所でやって欲しかったなー。
たとえば屋外とかテーブルの下とか学校でとか (;´Д`)ハァハァ・・・
ゴメン他板いって研究してきます・・・
すごーい!アッパレ!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
終わるまで寝られない。
寝ないさ!
気になって眠れんじゃないか〜!
しかし、シャアもここまでは予想してなかったろうなァ・・
続き禿しくキボン
今日はないかなあ。
結構がんがんときたから。でも読みたい。
ん〜今日はないような気がするな。あんまし焦らせてもなんだし。
こ、これも夢だよね・・・?
・・・寝るぞ・・・
おやすみ〜
早速きてみた。やっぱりなかったんだ・・・
>444
私も夢であってホスィ・・・
が、続きも気になる(藁
半角じゃ無いけど続きは詳細に描写されんの?
いやー、夢落ちは萎えるからやめてくれ。
せっかくいい雰囲気なんだからこのまま行きましょ。
>448
禿同!
恋人なんだから、この流れは当然ありえると思うし、
第一ここまで来てさらに引っ張るのはどうかと。
せっかくいいカンジで書いてあるのに夢オチで水をささないで〜。
久々に激盛り上がりって感じ。
き、今日も無いのか・・・
職人も多くが撤退かな・・・
好きな人の横で寝るとHな夢、見やすいって言うし・・・
目が覚めたらシャアにからかわれた!なんてことに・・・
「つ、つぅ・・・」
セイラは自然と身体がずり上がってしまう。しかしガルマも今更、自分を止められる訳も無く、さらに腰を深く突き進める。
「ああっ!」
ガルマを受け入れたセイラは小さく悲鳴をあげると身体を仰け反らせた。
シーツをギュッと掴み、眉間に皺をよせ今まで感じた事のない痛みに必死で
堪えている。
そんな姿をみて、ガルマはセイラの頬に伝う涙にキスをしながら、狂おしいまでに愛おしさを感じずにはいられなかった。
「アルテイシア、いくよ。いいかい・・」
セイラは目を閉じたまま、黙ってコクリと頷いた。
はぁはぁはぁはぁ・・・
肩を上下させて息を吐きながら、なんとか言われたとおり力を抜こうと
懸命なセイラ。そのけなげな姿にガルマは胸が一杯になる。
「そう、上手だよ・・」
それでもともすれば痛みに引けがちな体を宥めあやしつつ、ガルマは
ようやく全てを収める。
中は狭く暖かく、あまりの気持ちの良さにすぐにでも動き出したい衝動に
駆られるが、それを必死で押さえ上体を倒してセイラを胸に抱きしめる。
「・・痛い?」
恥ずかしいのか、小さくうなずくと背中に腕を回して強く抱きしめてくる。
「じゃあ、しばらくこうしていようね
>445
「・・痛い?」
「じゃあ、しばらく・・(略
なんかワラタ
457 :
456:02/10/22 01:18 ID:???
スマソ
>455 ダス。
繋がったまま抱き合っていると、腕の中から早い鼓動が伝わってくる。
その鼓動も。
自分の肩にぴったりと押し付けられた金の髪も。
折れそうなほど華奢な体も。
一体これほどまでに何かを愛しいと感じたことがあっただろうか。
自分の命に代えても守りたいと思える存在・・。
ガルマは何か、目に見えないものに感謝せずにはいられない気持ちになり
目を閉じた。
そうしていると、まぶたに優しく触れるものがある。
いつの間にか、セイラが見上げながら指で触れているのだった。
「ガルマ・・わたしね、こんな幸せな気持ちになったの生まれて初めてよ。
人を愛するって素敵ね・・」
「アルテイシア・・!」
その言葉に、ガルマは今度こそ体の奥から突き上げる衝動に耐え切れず
体勢を立て直すと律動を始めた。
(;´Д`)ハァハァハァハァ ガルマ素敵だーー!
「シャア、謀ったな、シャアァ!」
「君は良き友人であったが、君の息子がいけないのだよ。」
「あん、あん・・」
ガルマのゆっくりとした律動にセイラは合わせて声を漏らす。
その可愛らしい喘ぎ声に触発され少しずつ腰の動きを速めていく。
自分の中のガルマを感じながら痛みとは別の感覚が少しづつ芽生えてくる
のが分かった。
「あぁ、ガルマ・・・」
セイラはガルマの背中に手を廻した。
はぁ〜
イイネ!ごめん、シャア!
なんかやばそうなんで保守
ハァハァハァ・・
・・・だが微妙に(藁・・・
う〜ん。大盛り上がりですなぁ(藁
シャア派としては裏サイトのSSで対抗してハァハァしたいのれすが・・・
どこかで再開・・・話はどうなったんだろ?
>460
チト違うな。
「シャア、謀ったな、シャアァ!」
「君は良き友人であったが、君の御子息がいけないのだよ。」
やがてガルマに限界の時がやってくる。
「はぁ・・・ぁ・・」
解放の快感に、ゆっくりを息を吐きながら浸るガルマ。
腕の中のセイラは、目をぎゅっとつぶったまま、まだしっかりと自分に
しがみついている。
その額にそっとキスを落とし、体を離してゆっくりと引き抜くと
「あ・・んっ」とセイラが小さく声をあげた。
そのまま腕に抱き込むと、まるで子犬のように体を摺り寄せてくる。
人肌の温かさが睡魔を呼び寄せたのか、いつの間にかかすかな寝息が聞こえてきた。
ガルマはベッドを降り、手早く身じまいをしてから自分のパジャマを取って戻る。
「アルテイシア、そのままじゃ風邪をひく。これを着るといい」
「う・・ん・・ありがとう・・ガルマ・・」
半分眠ったまま、パジャマに腕を通すセイラを手伝ってやってから、
ガルマも隣で横になった。
そうして、二人は抱き合って眠りについた。
あぁ、感動。ガルマ良かったネッ。
と、いうことでその後の話を考えてみたので入れさせて頂きます。
翌日、シャアは病室の窓からひとり外を眺めていた。
芝が敷き詰められた中庭では、数人の入院患者たちが人工光と森林浴を
楽しんでいる。
なかなかに気持ち良さそうで、自分も外に出てみようか、などと考える。
肋骨のヒビは順調に回復しており、見舞い客もいない今のような時間は
少々退屈でもあった。
「ん?」
シャアは庭の遠くの方からやってくる男女に目を留めた。
遠目にも見間違えることなどない、妹とガルマの姿である。
二人は並んで歩きながら、何を話しているのか、時折顔を見合わせては
笑っている。幸せそのものの恋人たちの絵だった。
「……まったく、心配をかける…」
妹の、昨日とは見違えるような明るい笑顔に、シャアは人知れず微笑んだ。
病室で待つシャアの元を、しかし訪れたのはガルマ一人だった。
「アルテイシアはどうした?」
「え?」
「…一緒だったのだろう?」
親指で窓を指す仕草をするシャアに、ガルマはなるほどという風に笑う。
「花をね…ここに飾る花を買うんだと言って、売店に寄ってるよ」
「…そうか」
「あぁ、それから、これ…」
ガルマが持ってきた資料の束と文献を差し出す。
「すまん」
「いや、お安いご用さ」
受け取った書物をパラパラとめくり始めるシャア。
その様子を眺めていたガルマは、やがて意を決したように口を開いた。
「昨夜…アルテイシアを抱いたよ…」
「!」
シャアのページを繰る手が止まる。
「彼女も僕を受け入れてくれた」
「………」
「いずれ折をみて彼女にプロポーズしようと思っている。
ただ、その前に君の許可が欲しい」
「許可?」
シャアは顔を上げ、まっすぐガルマを見据えた。
その瞳が怒りとも寂しさともとれる蒼い光を放っているのに、ガルマは
負けじと見つめ返す。
「アルテイシアは君にとって何者にも代えがたい大切な妹だ。君がどれほど
彼女を愛しているか、痛いほど知っているよ」
「………」
「…その彼女を僕にくれないか。必ず幸せにする。誓うよ」
二人の間に沈黙が流れる。
どちらも視線を外さないまま、睨み合いが続いた。
どれほどそうしていたか、最初に目を伏せたのはシャアの方だった。
「分かった…。ただし一つ条件がある」
「条件?」
「私に…一発殴らせろ」
パタンと書物を閉じ、シャアは立ち上がった。
一瞬たじろいだものの、シャアの気持ちを知るガルマは素直に頷いた。
「分かった。じゃあ君の怪我が治ったら…」
「いや、今のままで十分だ。歯を食いしばれ」
「!? むっ」
ズザッッッ!!!
「うっ」
その瞬間、ガルマはみぞおちに強烈なパンチを喰らい、その場に倒れ込んだ。
「ご、ごほっ、ごほっ…うっ…」
一瞬の間、意識を失っていたかも知れない。
内臓から沸き起こる嘔吐感に堪えながら、ガルマはなんとか体を起こそうと
床に肘をついた。口元を拭うと、血が付いている。
「け、怪我人の、くせ、にっ、なんて、馬鹿力なん…だっ…」
痛みで立ち上がれない。あきらめてガルマはそのまま床にうつ伏せる。
「ふん、アルテイシアを奪って行こうというのだ、これくらいは…」
ガルマは続きの言葉を待った。
が、頭上からは荒い呼吸の音が聞こえるだけだった。
「?」
不審に思って見上げると、そこにはわき腹を押さえ油汗を流すシャアがいた。
「お、おい!? 大丈夫か? わ〜〜っ!」
慌てて身を起こし支えようとするのも間に合わず、ガルマの上に、シャアが
崩れ落ちてきた。
「いたたたた…、おい、痛むのか、キャスバル!」
「何、ちょっと骨に響いただけだ…、お前こそ…」
「まったく、無茶をする…君も、アルテイシアも…」
ため息を付きながら、ガルマは床の上で大の字になる。
「家系かもな」
真似て自分も手足を伸ばしながら、シャアは笑って答えた。
「兄さん、お待たせ! 気に入ったのが無くて結局外まで買いに出ちゃった。
やっぱり兄さんには赤が…似合…う…?」
真っ赤なバラの花束を抱えて、鼻歌まじりに病室を訪れたセイラが見たものは
床の上で仲良く並んですやすやと眠る、兄と恋人の姿だった。
個人的にシャアとガルマの男の友情が好きなので…。
もし良かったら続きお願いします。
報告するところがガルらしいね (藁
しかし、それでいいのか?シャア〜!!
良かった・・夢落ちじゃなくって(w
シャアとガルマ、良いなぁ〜。二人の会話萌え!
ゆ、夢にしては長いな・・・
夢でもいいから覚めないで(W
・・・数年後、ふたりは結婚していた。
この展開はとりあえずパスしたい・・
ゴップ令嬢のこととかになるとヤキモキしるセイラタン キボンヌ
別に結婚しててもいいけど。
飛ぶとしたら、やはり7年後?
七年後が妥当かな。続編と言う意味でw
しかしララァの扱いが問題だなぁ。
その前に個人的に、女子高生&女子大生 セイラタン・・・キボン
女子高生って・・今がそうでしょ(藁
>482
ここは完全なパラレル世界だけど、7年後に飛ぶのなら、やはりララァには
シャア、アムロ双方のこだわりと言うか、トラウマと言うかファム・ファタールみたいな存在になってるのが
話的に面白いかと。
よって7年後の世界には登場させない方がいいと思う。
うむ。こんなのはどお?
人気絶頂の中、ある日ララァは(何らかの事情で)シャアを庇うようにして
死んでしまう。
シャアは深く傷付き、今更のようにララァを道具として利用して来たことを
後悔、以後覆面プロデューサー、シャア・アズナブルはひっそりと芸能界から
姿を消す。
また、ララァの気持ちを誰よりも理解していたアムロはシャアを許せず、
芸能界を去ってゆくのだった。
そして七年後、クワトロ・バジーナと名乗る男がアムロの前に・・!
いちおうセイラタン 主役スレだよね・・・?
488 :
486:02/10/24 20:14 ID:???
もちろん主役はセイラさん(24)。
傍系の話ということで、どうかな〜と。
しかし下がりすぎ。ageます。
セイラは毛布を掛けてやると、ふたりの寝顔を見つめる。
「ふふ、床なんかに寝ちゃって・・・」
そんな彼等をみて心が暖かくなる。
しばらくすると先にガルマが目覚め、むくりと立ち上がる。
「ん、・・あれっ?寝てしまったんだ・・」
あっけにとられた様な顔にセイラは笑いながらからかうようにいう。
「ほんと、ガルマは兄さんと仲がおよろしいのね」
「なにをいってるんだい、君は・・」
ガルマは困ったように笑う。
「なぁに?その顔は・・・なにかあったのね。教えて頂戴!」
セイラは笑いながら詰め寄る。
「なにも隠してなんか・・・」
じゃれあうふたりの声にシャアも目を覚まし、上体を起こす。
「あっ、兄さん・・大丈夫なの?」
「あぁ、それよりアルテイシア、ガルマと仲直りできたようだな・・」
「え、ええ・・心配かけてごめんなさい」
セイラは兄の昨日の頼み事が実は自分の為であった事を確信し、心から
感謝した。
前田吟
「ところでキャスバル、アルテイシアには話したんだけど、
君の容態もいいようだし、僕の方はそろそろ大学へ戻ろうと思うんだ」
再びベッドに戻ったシャアに、ガルマが言う。
「私は兄さんが退院して戻れるようになるまで一緒にいるわ。
ね?いいでしょ、兄さん」
甘えたようにセイラが続けるのに、シャアは苦笑する。
「しかしお前だって、いつまでも学校を休んでいるわけにもいくまい?」
「勉強より兄さんの方が心配だもの」
「しょうがない奴だな・・」
シャアが肩をすくめ、お手上げだという風にガルマを見た時。
コンコン
ノックの音が聞こえ、ドアが開かれた。
入ってきたのは、父の側近、ジンバ・ラルだった。
「キャスバルさま、その後お怪我の具合はいかがですかな」
ジンバは愛想のよい笑顔でシャアを見舞う。
普段あまり表情を露にしない彼にしてはめずらしいことだ。
「あぁ、ずいぶんいい。ジンバ・ラルにも心配をかけた」
「それはよろしゅうございました。ご公務でおいでになれないジオンさまも
ご安心なさることでしょう。アルテイシアさまも・・」
ここでジンバはセイラの方を向く。
「安心して学園に戻れますな」
「私、もう少しここで看病するつもりよ」
セイラは言い返す。
「それはいけません。アルテイシアさまはまだ高校生。いつまでも休んで
いては学業に差し支えますぞ」
「・・・・」
命令口調にセイラはむっとする。助け舟を出したのはシャアだった。
「勉強ならここで私が見る事にしよう。それに私も身の回りの世話をして
くれる者がいた方が助かる」
「兄さん」
セイラは嬉しくなってシャアに微笑みかける。
しかしジンバ・ラルはそれ以上に嬉しそうな顔をして言った。
「ご心配には及びませんぞ、ゴップのご令嬢が今夜こちらに到着されます。
キャスバルさまを是非看病したいとおっしゃいましてな!」
「で、でも、兄さんの面倒は私の方が・・・」
同意を求める様にシャアを見ながらセイラはいう。
「・・・いや、やはりジンバ・ラルのいう通りアルテイシアはガルマと一緒に戻れ」
「兄さん!」
セイラはショックの色が隠せない。
「それでは決まりですな。では、私はこれで失礼致しますぞ」
ジンバ・ラルは満足げに部屋を出ていった。
セイラは何故だか泣きそうになる自分を必死で堪えていた。
それを察したガルマは宥めるように言う。
「アルテイシア、キャスバルのいう通りにしよう。また週末に一緒に来ればいいじゃないか」
「・・・」
「いいね?」
ガルマがセイラの肩に手を置く。
「・・キャスバル兄さんの馬鹿・・」
独り言の様に呟くとセイラは部屋を飛び出した。
494 :
480:02/10/25 00:09 ID:???
職人様、アリガト〜!!
「アルテイシア!」
ガルマは後を追って部屋を出る。独り残されたシャアは大きく溜息を漏らした。
「アルテイシア、待つんだ」
セイラの腕を捕まえて振り向かせる。
「キャスバルを困らせるんじゃ無い・・」
いいながらセイラの悲しみに沈む蒼い瞳をみてしまうと
それ以上続けることが出来なくなる。
「・・ここでは他の人の邪魔になる。キャスバルも心配するし部屋へ戻ろう」
ガルマは優しくいうとセイラの手を引いて部屋へ向かった。
age
病室まであと少しという所で、はたとセイラは立ち止まった。
「……? セイラ?」
ガルマが怪訝そうに振り返る。
「ガルマの言う通りだわ。私、兄さんを困らせてばかりいる。
わがままな妹ね」
哀しげに笑みを浮かべて、セイラはガルマを見つめた。
「帰りましょう、ガルマ。このまま戻っても、また兄さんを困らせるだけだわ」
ガルマは逡巡した後、セイラに優しく微笑んだ。
「分かったよ。でも、今日のことはちゃんとキャスバルに謝るんだよ」
「えぇ……ごめんなさい。ガルマにもたくさん心配かけて……」
そう言うと、セイラはガルマの胸に顔を埋めた。ガルマはセイラに
手を回し、包み込むようにセイラを抱きしめる。
「そうだね、僕やキャスバルを困らせてばかりだ……だから余計に
セイラから目を離せなくなる」
そして、抱きしめている手に力を入れた。セイラは一瞬身じろぎするも
それ以上の抵抗は見せず、顔を上げた。
「これからは、兄さんにもガルマにも心配かけないように努力するわ」
「努力じゃなくて、絶対に心配はかけないって誓って欲しいな」
セイラの瞳を見つめながら、ガルマはからかう口調で言った。
「……それは無理だって、知っているくせに」
セイラも負けじと応酬する。そして、二人してくすくすと笑った。
しかし、セイラの脳裏にはシャアの見合い相手、ゴップ提督令嬢の
存在がちらちらと去来していた。
す、す、す、すみません〜
勝手に続きを書いてしまいました…
実は二本目と三本目は読んでいなくて(というか読めない)
シャアと令嬢のお付き合いがどの程度なのかわからず、セイラの
やきもきした感じが出せませんでした。
だったら書くなって石を投げられそうですが、せっかくここまで
来たのだからもう少し、進めてほしいと思いまして……
職人さん戻って来てくださ〜い
>498
こんな時あのスレ倉庫があれば・・・
ちなみに2人は肉体関係はあるが精神的にはまだ深いつながりが
無いと思いますよ。(脳内妄想?
あとセリフの時はアルテイシアでよろしく!
500 :
498:02/10/26 07:20 ID:???
はう〜!!
文章のことばかり気にしてしまって
やってはいけないミスをしてしまってますね……(鬱
これからは、職人だけにまかせます。
どうもすみませんでした(汗
>>497は飛ばしてください
>498
そんな寂しい事いわないでこれを機にガンガレ!
ふたりは車の前まで来ていた。
「あれっ?」
ガルマはシャツやズボンのポケットに手をあてる。
「どうしたの?ガルマ」
「いや、どうやら車のキーを病室に忘れてきたらしい・・」
「そういえば・・私もバッグ・・」
ふたりは顔を見合わせクスリと笑う。
「戻ろうか・・・」
「ええ。それにやっぱり兄さんの顔を見て謝りたかったし・・」
「そうだね。その方がいい」
ふたりはキャスバルの病室へと向かった。
「入るぞ。キャスバル」
ドアを開けるとシャアは上体をおこし窓の外を眺めていた。
その後ろ姿がどこか寂し気に思いセイラはシャアに近付くと背中に顔をあてる。
「ごめんなさい。キャスバル兄さん、わたし・・」
「もう、何も言わなくていい。お前の気持ちはわかっている」
シャアは身体を反転させセイラをそっと抱くと金髪を撫でてやる。
「ホント、君たち兄妹をみているとこっちが振り回されるよ」
ガルマはからかうように言う。
「そうだな・・しかしお前達ふたりにも私は気を揉まされるぞ」
シャアはニヤリと笑う
「そうか?・・そうかもな・・」
「そうだ!」
プッとセイラが吹き出すとシャアとガルマもつられて笑った。
令嬢登場となるとやはり、名前がいるなぁ。
どなたか考えて下さい。
しばらくの間三人はたわいない会話を楽しんでいた。
「そろそろ失礼しようか、アルテイシア」
ガルマは時計に目をやりながら言う。
「えっ、もう・・・」
セイラは残念そうに言う。まだ幸せなひとときに浸っていたかったのだ。
「・・アルテイシア!・・」
ガルマは少し強い口調でセイラを諌めるように言う。
「分かったわ・・じゃあキャスバル兄さん、週末にまたくるわ・・・」
そう言うとセイラはシャアの頬にキスをした。
「あぁ、待っているよ。アルテイシア」
シャアもセイラの頬にキスを返した。
「じゃあな、キャスバル。ゆっくり養生しろよ」
「ありがとう、そうさせてもらうよ。・・あとアルテイシアをよろしく頼む」
「分かっているよ。では、またな」
ガルマはセイラの肩を抱きながらドアに向かう。セイラは名残惜しそうにチラリと
振り返ると部屋を出た。
原作に出てこない架空の人物は名無しのままのが良いかと。
今までだって職人たちの力量で、「ゴップ令嬢」という表現だけで
乗り越えてきたしネ。
さらに言えば、令嬢は会話などに出てくるだけで、実際セイラとは
接触のないままの方が面白いのでは?
姿が見えないゆえに、セイラの妄想が膨らんでやきもきする・・みたいな。
う〜ん。なるほど・・そうかー 名無しでよいのかもね。
個人的にはシャアの女房気取りの令嬢に嫉妬する・・・
なんてのを考えておりました(藁
それよりどなたか続きお願いします〜!
そうですねぇ、令嬢は令嬢のままなのが宜しいかと。
ということで、続き少しですが。
車の中、セイラは物思いに耽っていた。
またシャアと令嬢の事を考えているのだろう、とガルマは思案する。
普通なら、自分そっちのけで兄の事ばかりに思いを馳せる恋人に対し
嫉妬や寂しさを感じるものなのかも知れないが、二人を良く知るガルマには
そんな部分でさえ愛しいと思えるのだった。
それに以前のセイラなら、令嬢が来ると分かっていて身を引くような真似は
きっとしなかっただろうと思うと、これでも少しは兄離れが良い方向に進んで
いるのかも知れない、などと安堵の気持ちすら起こってくる。
しかしどうやらそれは甘かったようだ。
「ねえ、ガルマ」
不意にセイラが口を開く。
「兄さんって、あの人のこと本当に愛しているのかしら・・」
「え?」
「政治がらみの・・ジンバ・ラル達や政治の都合を押し付けられて、本当は
好きでもないのに無理やり付き合っているのじゃないかしら」
「うーん、そうだなぁ・・」
その“政治の都合”を自ら計算してこの縁談に乗ったんだよ、とはさすがに言えず
ガルマは口ごもる。
「まぁきっかけは確かにそうだったと思うよ。相手が相手だけにね。
でも実際付き合ってみて気が合うって言ってたし、愛情もこれから・・」
「嫌だわ! あの兄さんが政略結婚だなんて。もし兄さんが結婚するなら、心から
愛し合った人とでないと嫌よ。私認めない!」
キャスバルが愛する女性なら、それこそ今以上に認められないんじゃないか?
と心の中で突っ込みつつ、今のセイラには何を言っても無駄だと判断する。
「ま、どっちにしろまだ結婚するって決まったわけじゃないしさ。それより
新しく出来たサービスエリア、結構面白いんだ。寄っていこう」
話を終わらせ、にっこり笑ってガルマは方向指示機を点滅させた。
兄さんの政略結婚を嫌うセイラに萌。
でも端から見るとセイラ×ガルマも政(以下略、(藁
ガル大人だなぁ〜。
ホント、いい男になりましたよね。このスレでガルのこと好きになりました。
しかし最初のナルぶりを思い出すと・・・(藁
それはそれで楽しんでました。が、あのままのガルだとシャアもセイラを断固
渡さんかったろうな・・・
まぁ、セイラも惚れないか?!
そうですねぇ、ここのガルマは本当に魅力的です。
そう言えば、もう一人魅力的に描かれつつある、ララァ。
彼女は今どうしてるんだろう。
こっちの話もキボン!
「・・・」
セイラは黙ったまま外の流れる景色を眺めていた。
『キャスバルの事となるとほんと、見境無くなるなぁ・・』
心で呟くとガルマは気付かれないように小さく溜息をつく。
「アルテイシア、着いたよ」
努めて明るくガルマはいうと車を降り、助手席に回るとドアを開ける。
「ありがとう・・」
セイラは差し出されたガルマの手を取ると車を降りた。
「取り敢えず食事でも取ろうか?」
「ガルマにおまかせするわ・・」
「分かった。じゃ、行こう」
「ええ・・」
まだ不機嫌そうなセイラにガルマは苦笑した。
517 :
:02/10/27 14:13 ID:???
「さてと・・アルテイシアは何が食べたい?」
「別になんでも・・・」
「う〜ん、じゃあここにしようか。わざわざここまで食べに来る
人もいるらしんだ」
「そうなの・・」
セイラは相変わらず気のない返事をする。
ガルマは店のドアを開けるとセイラを席までエスコートする。
席に着くとガルマはメニューをひとつセイラに渡した。
「ええと、何にするかな、君は何がいい?」
「あなたと同じ物にするわ」
注文を取りに店員が来る。
「お客さま、御注文はお決まりですか?」
「このお勧めコースを2人分で頼むよ」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
店員が立ち去るとセイラは居心地が悪そうにうつむく。
セイラは自己嫌悪に陥ってガルマの顔をまともに見れなかった。
ガルマが自分を楽しませようと気づかってくれているのは
充分に分かっている。それだけに自分の子供っぽい態度が
情けなくなって今更素直になれないのだ。
セイラは上目遣いにチラとガルマを見た。ガルマはいつもの
優しい眼差しで自分を見ている・・・セイラは急に照れくさくなって
顔が赤くなっていくのだった。
「あ、あのね・・」
「ん?」
「ごめんなさい、ガルマ。わたし八つ当たりしたわ・・・」
「ほんとうだよ。何かで返してもらわないと割が合わないよ」
「えっ!そ、そうよね。どうしたらいいかしら?」
セイラの動揺ぶりにガルマは笑いながら言う。
「冗談だよ。僕は君と一緒にいられればそれだけいいんだ」
「・・ありがとう、ガルマ」
セイラはようやく明るい笑顔をみせた。
なんとかひねり出してみました。
どなたか続いて下さい!!お願いします。
>521
それだけいいんだ → それだけでいいんだ
です。すみませんでした。
その頃、フラナガン研究所。
ララァは自分専用のスタジオで一人、黙々と体を動かしていた。
緩やかな音楽にあわせ、バーを使って体を柔軟させる。
レオタードに包んだ体をしならせ、伸びやかな腕を優雅に頭上に翳すと
さながら一羽の白鳥のようである。
エメラルドの瞳を薄く開き、ゆっくりと口から息を吐くと、ゆるやかに
次のポーズをとる。先ほどからその繰り返しであった。
「何してるんです!?」
背後から声をかけられアムロは飛び上がった。
振り向くとカミーユ・ビダンが睨むように立っていた。
「シーーーッ」
慌ててカミーユを廻れ右させると、アムロはその背を押してスタジオの
入り口を後にした。
「覗き見なんて・・みっともないですよ!」
「うるさいなぁ、固い事言うなよ」
今やすっかり気心の知れたカミーユに、アムロは口を尖らせた。
「ま、きれいですからね、ララァさん」
喫茶室の自動販売機の前に二人で並びながら、カミーユは意味深な目を向けてくる。
「馬鹿、そんなんじゃないってば」
むっとした顔を作り自分のコーヒーだけ取って背を向けると、案の定カミーユが
慌てて追いかけてくる。
アムロは心の中で少し笑った。一般に気難しいと言われるカミーユだが、
付き合って見ればなかなかにかわいい奴なのだ。
「すいません。でも、最近ますますきれいになったって評判ですよ。それだけじゃ
なくって・・彼女自身が一皮剥けたっていうのかな・・迷いが消えたみたいだ」
「何でそう思う?」
するどい意見にアムロは驚いて問い返す。同じ事務所とはいえ純粋培養されている
ララァがカミーユたちと接触する機会などほとんど無いはずなのに。
「何でって・・・何ででしょうね・・でも、さっきちらっと彼女を見たときに
なんとなくそう思ったんです」
「ふぅん?」
アムロは、カミーユの鋭い感受性に自分と通じるものを感じた。
「ま、俺達も頑張らないとな」
「そうですね!せっかくアムロさんも再びやる気になったことだし!」
「こいつ!」
アムロがカミーユのおでこを小突こうと手を上げた時、窓の外に私服に
着替えたララァの姿が見えた。もちろんマリガンも一緒だ。
「ごめん、カミーユ、急用だ。またな!」
「え!? ア、アムロさん!?」
アムロは自分の鞄を引っつかむと、大急ぎで喫茶室を飛び出した。
いい感じだけど・・アムロxララァはどうも・・
「ララァ!」
なんとかギリギリで駐車場のところで追いつくと、ララァが驚いたように
振り返る。
「アムロ、どうしたの?」
「いや、もう帰るんだったら、少し話をしたいと思って・・」
アムロの言葉に、ララァは申し訳無さそうに顔を曇らせる。
「ごめんなさい・・これから行かなくちゃいけないところがあるの」
「そっか・・」
落胆を隠さないアムロ。そんなアムロをララァは何かを考えるようにしばらく
見つめていたが、やがて思い切ったように言う。
「良かったらアムロも一緒に来て」
「え?」
「えぇっ! いいんですか!?」
アムロ以上に、横のマリガンが驚いた風にララァを見る。
「いいのよ・・アムロには知っておいてもらいたい気がするの・・」
ララァは静かにそう言った。
アムロとララァを乗せた車が向かった先は、ジオン聖十字院、つまりは
孤児院だった。
驚くアムロに小さく微笑むと、ララァは勝手知ったる様子で中に入ってゆく。
「まぁまぁ、良く来てくれたわねぇ。子供達も待っていましたよ」
初老の、人の良さそうな婦人が嬉しそうに声をあげると、同時に幾人もの子供たちが
わぁと歓声を上げてララァにまとわり付いた。
「みんな、元気にしてた?」
膝を屈め一人一人の頭を撫でつつ笑うララァは、いつもの神秘的な雰囲気とは違い、
屈託の無い、ごく普通の少女だった。
前田吟
「こどものおもちゃ」加村直澄?
ララァってなんかいいよね〜w
バー体操のシーン、目に浮かぶようだ。
身体が柔らかそうなイメージがある・・・ってヨガのイメージかな(藁
180度開脚とか余裕でできそう。
カミーユと一緒だとなんだか「お兄ちゃん」ぽいね、アムロ(W
ララァの話、続きキボン!
「…私ね、孤児なの」
併設された教会のベンチに、ララァとアムロは腰掛けていた。
「私の育った孤児院はこことは違ってそりゃひどい所だったわ。
貧しくて、不衛生で…ある程度大きくなると放り出されて…。
生きていく為には自分で稼ぐしかなかった…とても言えないようなこともやったわ…」
「ララァ…!」
「生きていく為だって…そう教えられて、自分でもそう思ってたけど辛かった。
自分がだんだん人間では無くなっていくような…」
ララァは膝の上で組んだ自分の手を見つめながら淡々と語った。
「でもその内、そんな感情も麻痺してきて、辛いって気持ちすら沸かなくなって…。
今思えば完全に心が死んでたのね。そんな時だったわ、私が先生に初めて出会ったのは」
つ、続けてみますた。
生意気なカミーユかわいい
「お前の才能を試してみたい、全てを任せて付いてくるのなら決して悪いようにはしない」
ララァは顔をあげ、宙を見つめてそうつぶやくと、ふっと笑ってアムロを見た。
「これが先生が私に向かって最初に言った言葉よ。おかしいでしょう?」
確かに娼館で、客が娼婦に言う言葉ではない。
しかしアムロにはピンと来ないのか、あいまいに頷くだけだった。
「最初はからかわれているのか、頭がおかしいのかと思ったわ。でも、サングラスの下の
蒼い瞳を見たとき…決心したの。この人に付いて行こう、って」
教会のステンドグラスを通した光がやさしくララァを包む。
「その日から…私の心は生き返ったわ」
ララァって下町の飲み屋で歌ってたんじゃなかった?
1本目かどこかに書いてあったよね・・・
541 :
539:02/10/29 23:10 ID:???
>540
書いてありました…確かに…。
サマーパーティーで、シャアがセイラに語ってます。
(てかあれ書いたのも私だ…鬱)
私の中であれはシャアが歪曲して伝えたのだと、勝手に妄想を
たくましくしておりました。
でも普通に読んだら確かにおかしいですよね、ごめんなさい。
>439は無かった事にしてくださいまし(涙
>>539を無くすのはカナーリもったいないので、一部分を改める
というのはどうでしょう?
>確かに娼館で、客が娼婦に言う言葉ではない。
ここだけを変えれば、おかしくないよね?
>>539氏の許可がおりればですけれど
そうしよう
age
>542
賛成。
アムロとララァの会話、いい感じですよ。
続きキボ〜ン♪
546 :
539:02/10/30 21:27 ID:???
みなさま、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
>542さんからご提案頂きましたとおり、次のように改めさせて
ください。
>確かに娼館で、客が娼婦に言う言葉ではない。
↓
>確かに場末の飲み屋の女の歌に、まともに耳を傾ける客などいない。
>せいぜいがいやらしい目つきで嘗め回すように見るか、薄汚い腕を
>伸ばしてくるだけだ。
こ、これで何とか繋がりますでしょうか…。
変だったらまた指摘してください。
それではどうぞ、続きをよろしくお願いいたします。
ステンドグラスの七色に照らされたララァの表情は、まるで聖母を思わせるかのように
温かい笑みを湛えていた。
「先生は私の命の恩人と言っても過言ではないわ。先生に出会ってから
私……怖いくらい幸福なの」
ララァはそう言うと、視線を遠くに飛ばした。飛ばした先に子供たちが楽しそうに
じゃれあっている。アムロもそちらを見る。
「それじゃ、ここに来るのはどうして……?」
「……子供たち、とても元気に見えるでしょう? でも、本当は寂しくて寂しくて
仕方がないの。同じ孤児だった私にはそれが身に染みて分かる。
それを少しでもなぐさめてあげられたらなぁって……」
そして、ララァは不意にアムロに向き直った。
「偽善ぶっているように感じられるかもしれないけれど、私にはこういうことしか
出来ないのよ……」
どこかしら哀しげにそう言うと、ララァはゆっくりと俯いた。
「そ、そんなこと……ないよ。ララァは……すごいと思う」
アムロは、膝の上に組まれているララァの手にそっと自分の手を重ねた。
「ララァはとても……優しくて、温かくて……」
「アムロ……」
そして、二人は時間を忘れたように見つめあった。二人の間に一陣の風が吹く。
>>497を書いて、大ミスした者です。
なんとか名誉挽回?をしようと続けてみましたが
前後関係でおかしい部分がありましたら教えてください。
前スレ2〜3で、この二人に何があったのか
想像して書いたので……すみません(汗
>>501 ありがとうございました〜
そろそろガルマセイラかシャアの話をキボンヌ
hahaha
素敵だけど、こうなるとララァとアムロの話は別モンって感じだね。
シャアよりアムロと親しい雰囲気だし。
今更セイラがアムロとからむことはなさそうだしなあ。
セイラとガルマが帰ったその夜、ゴップ令嬢がシャアの病室を
訪れていた。
「心配していたより御元気そうで安心しました」
令嬢は安堵の笑みを浮かべながら言う。
「周りの物が大袈裟すぎるんでね・・・心配かけたようですまない」
シャアは肩をすくめてみせる。
「フフッ、それは仕方が無いわね。あなた程の人だもの。
それよりこれからは何でも遠慮無く言いつけて頂戴」
「申し出はありがたいんだが君にそのような事をさせるのは・・」
「あら、迷惑なの?それとも他に面倒をみてくれるヒトでもいるのかしら?」
令嬢の試すような言葉にシャアは妹の顔を思い浮かべていた。
「・・残念だがいないよ。それより私が君のお父上に叱られそうだんだが?」
「心配は無用よ。だって父がそうしろと勧めたのよ」
「君の父上がね・・分からんものだ」
「でしょう?私も驚いたくらいよ」
「ではお言葉に甘えて明日からお願いするよ」
「分かりました。それではまた明日きます」
令嬢は軽く会釈をすると病室を後にした。
553 :
552:02/10/31 19:59 ID:???
誤 叱られそうだんだが?
↓
正 叱られそうなんだが?
スマソ。 逝ってきます・・・
いいけど、令嬢ははっきりとは登場させないという了解が無かった?前スレで。
了解かどうか知らんが、そういう風に書いてましたね、みんな。
架空の人物でやりすぎるとガンダムパロじゃない気がして
なんとなく書けなかった・・。
こんなことなら誰か適当にガンキャラをあてておけば良かったか。
>>556 >こんなことなら誰か適当にガンキャラをあてておけば良かったか。
シャアの政略結婚の相手になりそうな身分のキャラって
もう出尽くしてたんだよね〜、確か。
キシリア姐さんくらいしか残ってなくて(w
558 :
552:02/10/31 23:36 ID:???
皆様すみません。
以後、気をつけます。
本当に人が増えて過去スレが必要になってきたな。
参戦したいだろう職人さんもたくさんいるようだし。
どうしましょう。某スレにいってdat落ちのミラー作ってもらおうか。
562 :
559:02/11/01 09:29 ID:???
わーお、お疲れ様!ありがとー!
>559
素敵です〜
>>551 >素敵だけど、こうなるとララァとアムロの話は別モンって感じだね。
>シャアよりアムロと親しい雰囲気だし。
ララァにとって、
人間として共感出来るのがアムロ、女として愛しているのがシャア。
そんな感じかな、と思ってます。
そうして結局ララァは「女」としての節を通して・・
>>486のような状況に進めていけたらなぁと思っているのですが。
駄目?
569 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/01 23:39 ID:qVlr0w5R
\
前田吟
571 :
549:02/11/02 02:12 ID:???
>>559、562
ありがとうございます!!
これで堂々とリレーに参加出来ます〜
>>565 私はOK。話にはメリハリが欲しいし。
ララァには永遠の女性になってもらいたいし、ね。
前にララァは殺さないでおこう・・とか 死人がでるのもちょっと・・
みたいな雰囲気があったような気がしますが?
でも、確かにメリハリが欲しいですね。
ガルとのHの後ぐらいから中だるみだなぁ。
>>565 賛成。このままアムロとほのぼのしてシャアと離れて行ったら
どうしようかと思いますた。
中だるみ風味で続いていくのかと思っていた。
渡鬼みたいに。
>>565 > ララァにとって、
人間として共感出来るのがアムロ、女として愛しているのがシャア。
そんな感じかな、と思ってます。
これは同意!!
だからといってララァが死ぬ・・はどうしたもんかと。
もう随分前のことだけど自分はこのリレーの方向を
>486のようにシャアを庇うか何かでシャアの元を去ると
勝手に考えて参加していました。
でも死んじゃうのは・・・本編だけで十分な気がします。
じゃあララァにも木星に行ってもらうとか。(・∀・)
木星かぁ・・・どうせならスキャンダルの方がいいのでは?
芸能界追放の危機・・例えば薬疑惑とか・・・・やっぱ駄目?
ちょっと逝き過ぎだったらスンマソン
追放とか疑惑とかの窮地にララァが立たされたら
シャアは絶対助けると思うんですよね。
それじゃあ彼にとって「特別・永遠」の女性には
ならないのでは無いかと。
死以外で、絶対にもう手の届かない存在になって
しまう良い案が無いものか。
シャアが負い目を感じるなら尚良しなんですが…
難しいですねぇ。
>>486のようになった場合、こんなんだとイイ!かも。
シャアは令嬢との話を白紙に戻し、以来どんな女性とも結婚など
考えなくなる(当然愛人はいそうだが)。
シャアの愛情は今まで以上にセイラただ一人に注がれ、妹の幸せを
守ろうとする。
そこにスレッガー(シャアにとってはガルとセイラの仲を裂こうと
する悪人)登場。二人の対決!?
みたいな。
>579
シャアもアムロも世間もララァは死んだ、と思ってるけど
実はどこかでひっそり生きていた!というのはどうだろう。
昔本編見た時にそうだといいなぁと思ったことなんですが。
何らかの理由で、シャアの元に戻らない(戻れない)ララァ・・とか。
>580
(・∀・)イイ!!
>582
蚊帳の外(藁
いや、ガルはガルなりに対策とるでしょ。
自分の彼女のことなんだから。
>581
>シャアもアムロも世間もララァは死んだ、と思ってるけど
>実はどこかでひっそり生きていた!というのはどうだろう。
それしかないのかも。
さがりすぎage!
上がってなかった。スマソ
最初知ったときシャアと兄弟ってのしらなくて
2人の邂逅シーンでドキドキしちまった。
・・・知った後自分が虚しくなりますたが
続きどうするかなぁ〜。
もうそろそろ数年後にトリップする?
それとも17歳セイラたんでもう少し続ける?
セイラを中心に話を進めるならトリップもありだけど、他キャラを
もう少し動かしたいな…とも思う。
いろいろ考えてみたのですが……。
ララァの過去の男が現れて、金or関係の復活を要求してララァを
強請る。シャアの正体をバラすとか。
その男がシャアの正体を知っている理由として、その男はララァに
未練たらたらで、ララァとシャアがいっしょにいる所を
目撃して、シャアの正体を調べ上げた……とか。
その事でララァはすっかり疲弊し、ついには歌に
支障をきたす(声が出なくなるとか……)
このままではシャアに迷惑をかける。歌を歌えなくなった今
自分の存在意義は無くなった……と思って、ララァはシャアの前から
姿を消す。それに気付いたシャアは、ララァを捜す。その際、例の男の
存在を知り、その男に問い質すも、何も情報は得られないまま
時が過ぎる……っていうのはどうでしょう?
男はガンダムキャラでもいいけど、架空の人物でもいいかも。
最後、その男をシャアがボコボコにしてホスィ(w
アムロをどうするかを考えていないのですが
ララァは、アムロにだけ事情を仄めかしていたけれど
どこへ行ったのかは言わずまま……は、だめかな……。
何か抜けている部分がありそうだけど、思い付かない。
しかもありふれたネタ……スマソ、スルーしてください。
う〜ん、難しいなぁ。
無難なのは死んじゃう話。でも、お遊びのお話上のご都合主義で
ララァを殺す相談しているというのも、どうも興ざめで。
アムロとくっつくのは案外素直な流れだと思うけどね。好みはともかく。
TVシリーズでも、ララァはシャアを男として愛しながら、最後はシャア
をある意味で捨てて(見限って)いるんだと思う。
「愛してるから、好きだから」という理由で目をつぶってきた違和感から
解脱するといっても良いけど。
ララァがシャアを一途に愛し抜くのは、それが至上の愛だからというの
ではなくて、ララァというのが「ああいう男の愛し方をする女」ってこと
なんだと思う。(ある意味、どんな男を愛しても同じようにする)
ララァにはシャアへの愛を貫いて欲しいな〜。勝手な願望ですが。
>>591さんの、声が出なくなりシャアの前から姿を消すララァ・・・
なんか想像するだけで切ないですね・・すごくイイです。
そこから私も妄想してみたんですが。
コンサート中などで精神的・肉体的に一杯一杯なララァに、どうしても
断れない仕事の依頼が入る(ウォンさんがゴリ押しするとか、シロッコが
絡んでるとか、そんな感じ?)。
迷うシャアの気持ちを察し、自ら買って出るララァ。
しかし無理が祟って仕事中事故が起こり行方不明に。
必死に捜索するが結局見つからず。
つづく。
つづき。
で、
>>486さんの
>シャアは深く傷付き、今更のようにララァを道具として利用して来たことを
>後悔、以後覆面プロデューサー、シャア・アズナブルはひっそりと芸能界から
>姿を消す。
>また、ララァの気持ちを誰よりも理解していたアムロはシャアを許せず、
>芸能界を去ってゆくのだった。
>アムロはシャアを責め、同時に止めなかった自分にも嫌気が差し、芸能界引退。
しかし実はララァは一命を取り留めていたが、事故のショックで声が出なくなって
おり、自ら姿を隠していたのだった。
で、
>>580さんの
>シャアは令嬢との話を白紙に戻し、以来どんな女性とも結婚など
>考えなくなる(当然愛人はいそうだが)。
>シャアの愛情は今まで以上にセイラただ一人に注がれ、妹の幸せを
>守ろうとする。
に続くのはどうでしょうか。
シャア対スレッガー、ガルマ対スレッガーのセイラを巡っての争いも
見たいですね。
596 :
595:02/11/04 18:47 ID:???
ぎゃー。一文いらんものが入ってました。
>アムロはシャアを責め、同時に止めなかった自分にも嫌気が差し、芸能界引退。
これは>486さんの引用文では無いです〜。
私が書いた消し忘れざんす。 >486さん、みなさん、無視してくださーい。
>595
個人的にイイと思います。うーむ、妄想が膨らむなァ・・・
久々に書こうかな・・・って意欲が湧いてきたヨ
>595
私も良いと思います!
>シャア対スレッガー、ガルマ対スレッガーのセイラを巡っての争いも
>見たいですね。
これも賛成。ついでにイセリナも絡んだりして!?
599 :
595:02/11/05 23:37 ID:???
賛成してくださった方、ありがとうございます。
(といいつつ、ほとんどが他の方々の案を繋いだものですが)
この後、他に提案もなければこれで行きましょうかね〜。
ところで、ふと小ネタを思いついたので振ってみます。
上の大筋には差し障らない程度でまとめたいなぁと思っているのですが。
シャアが無事大学に戻り、セイラにもようやく平和な日常が戻ってきた
ある日の放課後。
「ねぇ、見た見た!? 今月号!」
「見たわよぉ! だってガルマさまだもの、今月の特別インタビュー!」
数人の女生徒が、一冊の雑誌を囲んで騒いでいた。
それは若い女性向けの高級ファッション誌で、流行から恋愛、果ては株式の
ことまで、現代女性が求めるさまざまな情報を発信している。
「はぁ〜、やっぱり素敵よねぇ、ガルマさま!」
「ねぇ、インタビューなんて書いてあるの」
セイラは興味もなく、クラスメート達が騒ぐのを横目で眺めていた。
シャアもガルマも、マスコミに取上げられることは珍しい事ではない。
当代首相と副首相の息子であり、またその容姿から若い女性の憧れの的の
二人である。彼らを取上げれば必ず売れるのだ。
シャアとガルマにしても自分達の人気は十分承知しており、過度にならぬ
程度の取材には愛想良く応じていたので、マスコミとジオン内閣の関係は
持ちつ持たれつ、すこぶる良好であるといえた。
とはいえ、所詮は対マスコミ用の笑顔で、インタビューには万人受けする
無難な受け答えをするのだ。普段身近に接しているセイラには何の面白みも無い。
今回もセイラは興味が無かった。しかし、友人につられて何気なく記事を読む。
そこにはこう書かれていた。
〜〜〜 ジオンのプリンス ガルマ・ザビ 〜〜〜
インタビュアー(以下:イ)はじめまして。この度はお忙しい中取材に応じて
くださって光栄です。
ガルマ・ザビ(以下:ガ)いえ、私の方こそこうして国民のみなさんと接する
機会を頂けて嬉しく思っています。
イ:早速ですが、ガルマさんは現在現役の大学生でいらっしゃるわけですが、
そのお立場から見て、同世代の若者について何か思われることはありますか?
ガ:そうですね・・
インタビューは、これからの若者のライフスタイルや、価値観のことなど、
とくに目新しい内容ではない。それに対するガルマの話も、明快ではあるが
無難にまとまっている。
読み進むうちに、セイラはだんだん飽きてきて輪を離れようとした。
その時、友人の一人がページをめくり、最後の一章が目に入る。
イ:えー、ところでですね、最後にですね、ここからが本当にみんなの知りたい
ところだと思うのですが(笑)、ガルマさん、現在恋人はいますか?
ガ:(照れたように笑いながら)いいえ、残念ながら。
イ:ガルマさんのように素敵な方が・・ちょっと信じられないのですが(笑)
ガ:ではご想像にお任せしましょう(笑)
イ:エエッ!
ガ:(思わず吹き出して)今は研究でそれどころではありませんよ。
イ:よ、良かった・・今どれだけの女性が私と一緒に叫んだことか(笑)
ガルマさんには永遠に私達のプリンスでいて頂きたいですから。
ということで本日はどうもありがとうございました。
ガ:ありがとう。
「え〜、ガルマさま、本当に恋人はいらっしゃらないのかしらぁ」
「いたとしても、マスコミの前では本当のことはおっしゃらないわよ」
「そうよねぇ、暴動が起こるわよ、暴動が」
「駄目よ! ガルマさまは、私達みんなのプリンスなんだから!」
「やっぱり素敵よねぇ、ガルマさま♪」
はしゃぐクラスメイトを他所に、セイラは沈黙していた。
ただ、眉だけが意志に反してぴくぴくと動くのだった・・。
ありゃ、なんか読みにくくてすいません。
普段ガルマは冷静な雰囲気なので、ちょっと焦らせてみたいと思い書いてみました。
もしよろしければ続きお願いします。
久々キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
暴動、ちょっとワラ
ガルマ×セイラってすごいカップルなんだね〜
もし、結婚ってなったら衣装とかすごそうだ……
セイラ、ちょっとは泣いちゃうのかな?
結婚式当日(の二次会の後とか)にコソーリ男泣きしてほしーな、シャアに(笑)
ガルマに「アルテイシアを泣かせたら…」とかコソーリ絡むとか(笑)
んでそこに男の友情を垣間見たいかも。
606 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/06 14:38 ID:4ImjqKUS
「恋人いない」とか言って…ガル大丈夫なんか…
607 :
:02/11/06 18:58 ID:???
>>606 ホント大丈夫なの?だよね。
こういうこと言う香具師って何かが(男らしさ、潔さ)足りないから・・・
あれくらいの事でもうセイラを手に入れたと思ってるのかしら?
かわいくスネるセイラたん、キボン!
ガルにとっては当然マスコミ向けのリップサービス。
言った事すら忘れてて、セイラがスネる理由もピンと来なかったりして(藁
たまにはちょい鈍感なガルマも宜しいかと。
デート中
セイラ「研究、忙しいんでしょ、今日はもう帰りましょ」
ガルマ「・・・どうしたんだい、機嫌悪いね(苦笑)・・・いいよ、気が
乗らないんなら今日は早めに帰ろうか(あくまで優しく)」セイラ(ガ〜〜ン!)
みたいな?(藁
セイラならガルマの発言・行動が社会への影響力を考えられるはず。自分
だって悲しいかな軽率な行動が取れないのは理解してるだろう・・・
とオモイタイ。
特に問題なさそうだけど、セイラさんチョト頭より先に体動くから
如何なんだろう。
だって今までセイラが焼もちやく相手って兄さんがらみばっかり
だったから、たまにはガルにもヤキモキしてほしいかも・・。
>613
うん。確かに此所のセイラさんはそう言った可愛らしさ(?)が魅力の一つだね。
>613,>614
禿同
しかし改めて読んで思ったんだけど、フニャフニャ×メソメソ してるのは
シャアかガルマといる時だけなんだよね。
この二人との場面が圧倒的に多いんでアレだけど、学校での場面や
カイ、ラル親子の前ではかなりクール。
そのギャップも良いなぁ。
616 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/08 06:38 ID:/d+B5WXt
小説版だとアムロとHしてるってほんと?
しかもセイラさんが自慰してるってマヂ?
どの小説?
続き読みたい!age
618 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/09 00:42 ID:7BNgxxXz
>>616 普通に角川から出てるやつじゃなかったかなー
アムロとのベッドシーンは。
自慰…はわからん。役立たずでスマソ
619 :
通常の名無しさんの3倍!:02/11/09 00:49 ID:12HCcYxB
シードのキャラクターは美形過ぎて、セイラ、シャアみたいな魅力を感じる
キャラがいないね。
アムロがセイラのおっぱいを揉みながら、
「乳首って思ったより小さかったんだな‥。」
ってわけのわからんことを呟くあの小説ですか?
セイラの自慰シーンは、
24話?「セイラ、出撃!」でスタンドプレイをしたセイラが、
アムロのおもちゃがいっぱい置いてある独房に監禁されたときのこと。
「自慰がこんなに気持ちいいなんて‥‥」というセイラさんの台詞に注目。
カミーユもマスかいてたな。
セイラさんが結婚しなかった理由って、
当初はジオンの血を絶やすことが目的だったはずだけど、
アムロの子供身ごもったって話も当時話題になったよな。
624 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/09 07:17 ID:eA7Y9b4B
>>624 有った。02/11/09 07:01に漏れが作った。
セイラさんハァハァ
なんて週末だよ!
シャアに抱かれ、アムロに抱かれ、セイラさんって悲惨。
「乳首って意外と小さいんだな・・・」
セイラさんの乳首は小さい!セイラさんの乳首は小さい!
セイラさんの乳首は小さい!セイラさんの乳首は小さい!
セイラさんの乳首は小さい!セイラさんの乳首は小さい!
もしくはアムロの脳内女性の乳首が大きいのか‥‥。
セイラの乳首画像ってどこかにない?
セイ○さんのエロ動画ならスレがあったな
どうなってんだ一体?
まったくです。
もうそろそろ元に戻ろうよ・・
まだやってんの〜ここだけ?
姉妹スレも復旧しないし、難儀・・
あんなことをいちいち気にするのも馬鹿馬鹿しいわよね・・。
夜、自室でセイラは一人思う。
ガルマの発言が少なからず巷に影響を与えるだろう事は承知しているし、
何より彼が自分を心から愛してくれている事に疑いはなかった。
思えば不思議な気がする。ほんの数ヶ月前までガルマは単に兄の親友であり、
子供のころから知っている従兄弟のような存在だったのに。
それがいつの間に、こんなにも心を占める存在になっていたのか・・。
スレッガーの事を忘れたわけではない。思い出すと今でも胸がうずく。
しかしそれも、日々薄れていく気がするのだった。
情熱の赴くまま、短く燃えた恋。つぼみのまま枯れてしまった恋。
かつて、それと引換えに手放そうと決意した、穏やかで懐かしい時間の中に
セイラは今生きている。
ガルマとなら、きっと、ずっと、この優しい刻が続くに違いない。
彼を愛してよかった・・この思いを大切にしたい・・つぶやいて目を閉じたとき
不意に携帯端末が鳴る。もちろん相手はガルマだった。
ヤット、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
きましたね!
イセリアたん悲惨。
ハマーン様悲惨。
セイラさん悲惨。
キシリア様もっと悲惨。
すべてキャスバルが悪い。
647 :
セイラ:02/11/11 06:10 ID:???
‥‥近親相姦が悪いなんて誰が決めたのかしら。
キャスバル兄さん‥‥ララァは私の身代わりなんでしょう?
アムロも彼女に囚われて‥‥この軟弱者っ!
>>643 いいですね!
ガルとの幸せな日々に、だんだんと失恋の傷も癒えてくる…。
女の子なら当然の、心境の変化ですよね〜。
と言いつつ、きちんと清算せずに終わった(終わらせられた)恋は
ふとしたきっかけで簡単に再熱したりするからな〜(W
トリップ後の波乱を期待してしまふ(W
祝再開!!
待ってました!!
「やぁ、アルテイシア。元気かい?」
ガルマが自分の名を呼んだ途端、セイラは自分の心中が
安らいでいくことに気付いた。
たかが雑誌のインタビュー記事に、なぜあんなに苛々したのだろう。
思わず涙が込み上げてきたセイラは、一度大きく深呼吸すると笑顔で返事を返す。
「……ガルマ……どうしたの?」
「うん、今度の休み……会えなくなったんだ」
「え? ど、どうして……?」
セイラはショックを受けた。久しぶりに二人きりで会えると楽しみに
していたのにそれがだめになって、セイラは激しく落ち込んだ。
「ごめん、研究の方が忙しくなって……どうしても抜けられないんだ」
「そう……それなら仕方ないわね」
「今度必ず埋め合わせするよ。じゃ、またね」
セイラの返事を待たず、端末はすぐに切れた。セイラはどん底へ
つき落とされたような気持ちになり、切れた後も端末から目を離せなかった。
ふと、恋人云々の記事を思い浮かべる。
「雑誌の記事も……あながち嘘じゃないってことなのかしら……」
その時、セイラの部屋の扉を誰かがノックした。セイラははっと我に返り、扉に向かった。
「……ミライ」
「アルテイシア、今度の休み、暇?」
「う、うん……特に用事は……」
もしかしたら、研究が思ったより早く済むかもしれない。そうしたら
休みの日、会えるかもしれない。
その可能性を捨て切れないセイラは、ミライに曖昧な返事を返す。
「良かったら、いっしょにバレンタインの買い出しに行かないかなぁって
思って……都合が悪いのならいいんだけど」
ミライはセイラの微妙な態度に気付き、遠慮がちに言った。セイラは考え込む。
「バレンタイン……そういえば、もうそんな時期なのね」
「えぇ、今年もアルテイシアはお兄様に?」
確か、バレンタインが近いんだよね?
というか、トリップすべきだったのかな……
>>652を無視してトリップしてもいいです。
個人的には、この後もう一悶着起こしてほしいところなのですが……。
クェスとか絡めないかな?
>個人的には、この後もう一悶着起こしてほしいところなのですが……。
賛成っす!
バレンタインネタも面白そう!
でも、たぶん今は3月末〜4月頭くらいなのではないかと・・。
(
>>196時点で3月半ば・・とあるので)
でもでも、きっと旧暦みたいに、宇宙世紀のバレンタインは
4月なのよ!そうなのよ!
と、いうことで続きキボン!
あ、違った、
>>169時点だった・・スマソ
しかしどちらにしろ、バレンタインGOGO!
バレンタイン、シャアもガルマも山ほどもらってそう(w
シャアは(面倒くさいので)上手に断って一切受け取らなさそう。
で、そのクールさがまたイイ!とか噂されたり。
ガルは一人一人からちゃんと受け取ってあげてそうかな。
優しいしv
やっぱり日本の慣習とおなじで女の子からチョコレートを渡すのでしょうか
なにかで見たけどアメリカとかでは男性からプレゼントしたりして
アプローチするみたいです。(多分・・)
チョコと女性から・・っていうのは日本だけみたい?
でもまぁ、深く考えずに職人さんの書きやすい方でいいんじゃないっすかね。
バレンタインには猪木のビンタよりも
セイラさんのビンタを頂きたい。
【今年のバレンタイン】
毎年妹の本命チョコを当たり前のように貰っていて
内心、それが楽しみで嬉しかったのだが
今年から明らかに義理チョコに格下げされ(それでも渡す妹の優しさ?)
寂しい想いを味わい、胸中穏やかざる兄貴。
おはよう僕だけのセイラさん。
>>658 愛の告白とか男から女とかそう言う固定観念はなくて、
ただ単に日頃お世話になった人や好きな人にプレゼントを贈るという意味で、
男性から男性も普通にあるよ。
日本のバレンタインが異常なだけ。
(もともと神戸元町の老舗チョコレート菓子店の店長がはじめた企画が全国に広まっただけの話)
sageでお願い(´д⊂ヽ
もうご存知の方も多いと思いますが、お絵かき掲示板をレンタルしました。
いつかこのスレの倉庫サイトが出来たとき(そんな時が来るかはわからないけど)
の為に挿絵を描いてみませんか?
いつの日だったか一瞬だけ存在した倉庫サイトにて投稿されていた素敵な絵を
何とかして復活させたかったからです。
以前投稿されてた絵描きさん、もう一度うpしてください!見たいです。
いきなり掲示板を削除するなんてことはないので安心してください。
(公序良俗に違反する書き込みはチェックしますが)
http://dog.oekaki.st/sleggar/ 感想もいれてくださるとなおイイです。
しつれいしましたー。
前田吟
お絵かき掲示板に倉庫サイトか‥‥。君は生き延びることが出来るか!?
金髪コンプレックスというのは日本男児に共通するのかね?
「そうね…」
St. Valentine’s Day.
女性から男性へ、心を込めてチョコレートを贈るこの日は、
本来のそれとは日付も意味合いも違うが、ロマンチックなイベントとして
この学園の生徒の間では古くからの伝統行事だった。
セイラも入学以来、最愛の兄、シャアに贈っている。
でも、今年は…。
何か考えこむ風のセイラに、ミライはふふっと笑う。
察しの良い彼女は、イセリナとの一件以来、セイラとガルマの仲を
なんとなく気付いていたのだ。
「いいわ、じゃあ時間が空いてたら一緒に行く事にしましょうよ」
そう言ってミライは部屋を出て行った。
それから数日後の放課後、セイラは大学の研究棟を訪れた。
ガルマは本当に忙しいらしく、毎晩電話こそくれるものの、ゆっくりと
話をする時間も無いのだった。
やっぱり今度の休みは無理なのかしら…。
寂しさが募り、思い切って会いに来たのだ。
手には食堂で材料を譲ってもらって作ったランチボックス。
夜食を届けに来たという口実のためだったが、これが意外に手間取り
もう日も暮れかけている。門限まであまり時間もない。
急ぎ足で目指す教室の前まで来たセイラだが、ドアにかかるプレートを見て
途方にくれてしまう。
そこには『実験中、部外者入室禁止』とあった。
「どうしよう」
しばし立ちすくむセイラ。
すると背後から心地よいテノールで呼びかけられた。
「どうかしましたか」
振り向くと、顔と名前だけは知っている、アナベル・ガトーが立っていた。
「やあ、君はキャスバルの…」
ガトーはその長身を少し折り曲げるようにして、セイラを見下ろした。
がっしりとした体つきは、対峙した者に一見威圧感を与えるが、その瞳は
優しい。後ろで一つに束ねた銀髪も美しかった。
「君の兄さんはここしばらく研究室には来ていないが?」
「違うんです。今日は兄さんじゃなくて、ガルマに…」
セイラの言葉にガトーはわずかに眉を上げたようだったが、一つうなずくと
「それでは私が伝えてこよう」とだけ言って室内に入っていった。
すぐにガルマが飛び出してきた。
「あまり根を詰めすぎんことだ」
「ええ、そうします」
短い会話を交わしてガトーが出て行った後、ガルマはセイラを室内に入れた。
たった一人で作業していたらしく、室内には他には誰もいない。
実験道具だけが散乱していた。
「驚いたな、どうかしたのかい?」
「ううん」
わずかに面やつれしたガルマに、セイラは何も言えずただ一言そう言った。
恐らく睡眠も十分に取れていないのだろうその様子に「会いたかったから」などと
子供っぽい我儘は言い出せない。
気まずそうに視線をそらすセイラの気持ちを察し、ガルマは優しく微笑むと
ふわりと抱き寄せた。
「会いたかったよ、アルテイシア…」
腕の中でセイラは静かに目を閉じた。
温もりが伝わってくると、それまでの寂しさや不満はどこか遠くへ行ってしまい、
代わりに言い様の無い安心感が生まれる気がする。
「私も…会いたかったの…」
小さな声で訴え背に腕を回すと、ガルマの手がやさしくセイラの髪を撫でた。
「ごめん、寂しい思いをさせてしまったね…」
しばらくそうして抱き合った後、ガルマは小さくキスをして体を離す。
本当ならいつまでもこうしていたいが、今は一刻の時間も惜しいという辛い状況だった。
「ガルマ、一人なの?」
気持ちが落着いたのでセイラは改めて研究室の中を眺めた。
「うん、僕の担当テーマが次の学会で発表されることになってね、データ取りは
僕じゃないと駄目なんだ。来週になって集計作業に入ったらキャスバルも手伝って
くれることになってるんだけど」
現在シャアはプロデュースの仕事で飛び回っており、中々大学にも顔を出せない
状態なのだが、なんとか都合をつけて手伝うと申し出てくれたのだ。
「来々週になったら随分落着くと思うんだ。だから…」
やっぱり次の休みは駄目なのね…がっかりしながらもセイラは頷いた。
「分かったわ。でも無理して体を壊さないで」
「ありがとう。再来週の休みは二人でどこかに行こう」
「ええ」
再来週の休みといえば、バレンタインだ。でもこの様子じゃきっと気がついて
いないわね…。セイラはおかしくなって心の中で笑った。
「じゃあ、私そろそろ寮に…、あ!」
その時になって初めてセイラは持参した夜食を思い出したのだった。
「あの、これね、私が作ったの。遅くまで研究してるとお腹が空くだろうと思って」
そう言って差し出されたランチボックスに、ガルマは感動で胸が熱くなる。
「ありがとう…嬉しいよ…!」
「きゃっ」
伝える言葉ももどかしく、衝動に突き動かされてガルマはセイラを抱き上げると
そのまま大きな実験机の上に腰掛けさせた。
「ん、んん…!!」
上から覆いかぶさるような口付けは、だんだんと深くなってゆく。
いつの間にか両の足を割ってガルマの体がのしかかり、その重みに耐え切れず
セイラの上半身はだんだんと後ろへ倒れてゆく。
制服のスカートがまくれ上がり、のぞいた白い腿をガルマの指が這う。
「あ、ん…ガルマ…!」
「愛しているよ、アルテイシア…!」
今や完全に机の上で仰向けになったセイラの耳元に、唇を寄せて囁くと
息がかかってくすぐったいのか、身を捩じらせて逃げようとする。
振動で机上に並べられた数々のフラスコがカチカチと揺れた。
「駄目だよ、暴れちゃ…」
「だ、だって…あ、あぁっ!」
腿に添えられていた手が、内側に回りこんで来たのに耐えかねてセイラは
また大きく身もだえしてしまう。
「いい子だから、大人しくしてて」
その声に触発されたガルマが、さらに指を進めようとした時。
リィン…ゴォオオオオ…ンン………ン…
「…あ」
「…やだ、何時の鐘かしら」
「………六時…」
思わず腕時計で確認するガルマ。
「…………」
「…………」
それは間違い無く、門限を告げる高等部の鐘の音だった。
しばらく呆然と互いの顔を見つめていた二人は、やがてどちらから
ともなく吹き出した。
「なんてタイミングだ」
「本当ね!」
ガルマは身を起こして、セイラを引っ張り起こすと乱れた髪を優しく
撫で付けてやる。
「高校生なんてつまらないわ」
「はは、そう言えるのも現役のうちだけだよ。卒業したら…」
自分を見上げる美しい蒼の瞳が、寂しそうに揺れているのを見て、ガルマは
笑いを止め真顔で答える。
「僕ももっと君に触れていたかったよ。でも、僕らにはたっぷり時間がある。
…焦ることは無いよ。そうだろう?」
「…ええ」
再来週も、一月後も、一年後も。二人が一緒に過ごす時間は十分にあるのだ。
「そうね」
セイラは微笑んで見せた。
「さ、行こう。寮まで送るよ」
白衣を脱ぎ、掛けてあった上着を手に取りながらガルマが言う。
「いいのよ、忙しいんでしょう」
「門限に遅れても理由があれば咎められないだろう? 僕が研究の手伝いを
頼んだことにするから」
「でも…」
「君に校則違反をさせて放って置いたんじゃ、キャスバルに叱られるからね」
「分かったわ。じゃあ、お願いします」
「そのかわり、少し遠回りして帰ろう。どうせ遅れるなら一緒だろう?」
ガルマはいたずらっぽく片目をつぶってみせた。
大学から高等部女子寮までの道のりを二人並んで歩く。
遠回りといっても最短コースよりほんの数分、時間がかかるだけだ。
おまけに人目があるので腕はおろか、手だって繋げはしない。
それでも、こうして少しでも長く一緒にいられることを、そしてそれをガルマが
望んでくれたことを、セイラは嬉しく感じるのだった。
ホワイトベースに乗る前、セイラが医学の勉強していたのってなんでかな?
イイ!研究室でのイチャイチャ
あ、朝からハアハアしました。
た、た、た、たまらん!!
久しぶりにドキドキしたよ。
むしろロストバージンのシーンよりも良かった。萌え。
南極の絵板を利用すればいいだけの話なんじゃ…。
精神崩壊したセイラさんの体を洗うため、脱ぎ脱ぎさせる漏れ。
ガルマが寮監に詫びてくれたお陰で、校則違反の罰則を受けずに済んだ。
ほっとして自室に戻ろうとするセイラを、ミライが手招きする。
ミライの部屋に入ると、先客にクェスがいた。
「珍しいじゃない、アルテイシアが門限に遅れるなんて〜。おまけに
ガルマ・ザビが送ってくるとはねぇ〜」
ベッドに寝転び顎を両手に乗せてニタニタ笑うクェスを
「研究の手伝いをしてたら時間が過ぎちゃったのよ。それだけ」
とかわし、セイラは椅子に腰掛ける。
「ところでミライ、今度の休みやっぱり買い物に付き合うわ」
「そう? 良かった」
にっこり微笑むミライ。
「買い物? あ、バレンタインかぁ」
クェスが顔をしかめながら言うのにも、ミライはにこにこ笑って答える。
「クェスはこういうの、興味ない?」
「無くはないけどさぁ・・今更時代遅れじゃん」
「ふふ、時代遅れかも知れないけど、いいチャンスではあるでしょ?
日ごろの想いを伝えるには」
「想いったって・・ミライは婚約者のカムランさんで、アルテイシアは
どうせお兄さまにでしょ? ・・って違うの?」
二人が同時に顔を赤らめたのを見て、クェスがガバッと起き上がる。
「お、想いって言ってもいろいろあるでしょ? 愛情だとか感謝の気持ち
だとか・・。先生とか、父親とか・・」
「うーん? そうかな」
まだ何か問いたそうなクェス。だが、それまで黙って二人の会話を聞いて
いたセイラが口を挟む。
「ねぇ、そろそろ夕食の時間じゃない?」
「そ、そうね、急がないと」
ミライも助かったとばかりに腰を上げ、三人は揃って食堂に向かったのだった。
sage進行でお願いします(´д⊂ヽ
「ふぅ…」
ようやく実験に区切りが付き時計を見上げると、針はちょうど午後10時を
指そうとしていた。
「そろそろ来るころかな」
たった一人の教室でそうつぶやくと、ガルマは立ち上がり腰を伸ばす。
すると案の定、バタバタと足音が聞こえ数人の男が入って来た。
「よぉ!頑張ってるか」
「そろそろ一息つく頃だと思って来てやったぜ」
隣の教室でガルマ同様、研究に追われている連中である。
「分かっていますよ、先輩方のお目当てはこれでしょう」
苦笑しつつ、戸棚を開けると中からは色とりどりの紙包みが出てくる。
ガルマに食べてもらおうと、後輩や同級生の女の子たちが連日のように
差し入れてくる夜食だったが、さすがに一人では食べきれないので
こうして同僚にも声をかけるようにしていたるのだった。
「おー! 今日も盛りだくさんだなぁ」
皆が無遠慮に手を伸ばすのに渡してやりながら、ガルマは言う。
「すいません、僕の方はまだもう少し続けてやりたいんで、あとで食べます」
「そうか、じゃ、お前の分残しとくからな」
「いえ、別にとってありますから…それはみなさんでどうぞ」
「そうか、じゃ、もらっていくわ」
食べ盛りの男たちは、来たとき同様ワイワイと出て行った。
それを見送りガルマはほっと安堵の溜息をつく。
良かった…アルテイシアの差し入れは他の誰にも食べさせたくない。
彼女が自分のために一生懸命作っている様子を想像するだけで、ガルマは
喜びで胸が熱くなるのだった。
おまいら!!南極にガルxアルテイシアの研究室のイチャイチャが・・・
「ねぇ、アルテイシア、お願いがあるんだけど…」
昼休みに数人のクラスメートがセイラの席にやってきた。
「これ、是非キャスバルさまに渡してもらいたいの」
「お願い!」
差し出されたのは、かわいらしくラッピングされた小さな包み。
バレンタインチョコであるのは一目瞭然だ。
「ご自分でお渡しなさいな」
そっけなく断るセイラにクラスメート達は食い下がる。
「だってキャスバルさま、絶対受け取って下さらないのだもの」
「そうよ、毎年どなたからのもお断りになるって…でもアルテイシアが
渡してくれたら…」
「お断りするわ。他人の手を通すんじゃ意味ないでしょ」
きっぱりと言い切ると、セイラは立ち上がり教室を出て行った。
その様子を、少し離れた席から眺めていたクェスが溜息をつく。
「あーあ、またやってるよ…。アルテイシアがお兄さまへのチョコを
橋渡しするわけないじゃない」
ねぇ?とばかりにミライを見上げると、ミライは少し気の毒そうに言う。
「そうね。だけど…みんなの気持ちも分かるけどね」
キャスバル・ダイクンがバレンタインチョコを誰からも ―ただ一人妹を
除いては― 受け取らないのは有名な話だった。
もらう数が多すぎて収拾がつかなくなる…というのがその理由らしいが、
同じような立場のガルマ・ザビが頓着なく受け取っているのを見れば
キャスバルに想いを寄せる女性達がやきもきするのも無理はなかった。
「あら、ここで誰か一人からでも受け取ったら、それこそ大変なことに
なるじゃないの」
「それはそうよね」
ミライがくすりと笑う。
誰からも平等に受け取らない、もしくは誰からも平等に受け取る。
シャアとガルマの、全く逆でありながらもそれぞれの徹底振りはいっそ
清清しく、思えば余計な争いを起こさない為の配慮なのかも知れなかった。
(モテる人は大変だわね…)
ミライは少しばかりセイラが気の毒になった。
自分が渡したい相手はそういう心配はないだろうけど…でも…。
さまざまな想いを含んで、バレンタインディは明日に迫っていた。
>697
うん…実はここの大ファンだったりします。
ごめんなさい(何故か無性に頭を下げたく)
>700
どんどん頼みます。
あと、私もエロパロの方もキボンヌ
冷たくされると余計に惹かれてしまう=犬型人間
冷たくされると離れてしまう=猫型人間
なんだか面白い展開が待ってそうなヨカーン
翌朝早く、いつもの公園にシャアを呼び出したセイラは、用意しておいた
チョコレートを差し出した。
「ありがとう。嬉しいよ」
「ふふふ」
兄の唇を頬に受けセイラは微笑む。大好きな兄にこうして喜んでもらえることが、
セイラにとっても何よりの喜びだ。
「今年は無いかと思っていた」
「あら、どうして?」
「あ、いや・・」
しまったという風に口をつぐむシャア。セイラは悲しくなる。
「言ったでしょ、兄さんは私にとって特別なの! 特別に大好きなの!だからっ」
「分かっているよ。・・すまなかった」
よほど必死の形相をしていたのだろうか、苦笑して胸に抱きしめられた。
嗅ぎ慣れたコロンの香りがする。それを胸いっぱいに吸い込んでから顔を上げると
優しい瞳と目があった。
「実をいうとアルテイシアからのチョコレートは毎年心待ちにしている」
「ええ。必ず食べてよ。心を込めて選んだチョコですからね」
いたずらっぽく微笑むセイラの頬に、もう一度キスをしてシャアは体を離した。
「今日はこれからガルマと出かけるのか?」
「そうなんだけど、その前にもうすぐ始まるミサに出なきゃいけないの」
「そうか。私は一度研究室に戻ってから仕事だよ」
「忙しいのね」
「楽しんでおいで・・」
そう言うと、シャアは軽く片手をあげ去っていった。
それを見送り自分も礼拝堂に向かおうとして、セイラはふと足元に光るものを
見つける。シャアの携帯電話だった。
「やだ、兄さん!落し物!」
慌てて追いかけようとして、もう時間が無い事に気付く。
「いいわ、ミサが終わったら研究室に届けてあげましょう」
自分のポケットに携帯を仕舞うと、セイラは踵を返した。
セイラと別れたシャアが自分の研究室に戻ると、しばらくしてガルマが両手一杯に
包みを抱えて入ってきた。
「ほう、まだ朝のうちだというのにすごいものだな」
「からかうなよ、君だって・・そうか、君は一切受け取らない主義だったな」
「あぁ。面倒はたくさんだ」
「いちいち断る方が面倒だと思うけど。それに彼女達の一生懸命な気持ちを無碍に
するのは気がひけるよ」
「君らしいよ」
シャアは笑う。昔からこの友人は優しすぎて難儀を背負い込むタイプだった。
ふといたずら心が沸く。
「しかしアルテイシアがそれを見たらどう思うかな」
「まさか! 彼女は他の女の子達とは全然別だよ!それくらい彼女だって・・」
何でもない風に笑い飛ばしているが、内心では慌てているのが手にとるように分かって
シャアは吹き出した。
「そうだな・・。しかしあれはああ見えて結構子供なんだ。悲しませてくれるなよ」
シャアはからかうようにそう言って、研究室を出て行った。
残されたガルマは肩をすくめると、教室内の自分のロッカーに山盛りのチョコレートを
放り込み、セイラとの待合せ場所へ向かうべく部屋を出た。
な、なんでだかドキドキする・・
ガルマが出て行ったとほぼ入れ違いに、セイラが研究室を訪れた。
ノックをしても誰も答えない。手に携帯電話を握り締めたままセイラはそっと
扉を開ける。
「兄さん・・?」
どうやら研究室は無人のようだった。
「どうしよう」
もう仕事に行ってしまったのだろうか。携帯電話が無いと困るだろうに。
もう一つ奥の部屋を覗いてみようと中に入る。
と、足元に置かれていたダンボールの足を取られてよろけてしまう。
「きゃ」
よろけた拍子にどん!と体がロッカーに当たり、扉が開いてドバッと中身がこぼれ出る。
「やだ!どうしよう・・!」
慌てて拾い集めようとしてセイラは凍りついた。
色とりどりの包装紙で飾られた数々の包みには、すべて「ガルマさまへ♪」と
書かれていたのだった・・・。
セイラ、どうするんだろう
すごい気になるよ〜
面白いです!
続きはどーなる!?
>>「ええ。必ず食べてよ。心を込めて選んだチョコですからね」
な〜んだ作ったんじゃないのか。手作りの人が言わないと、感じ悪、なセリフだよ。
手作りはやっぱりガルマだけじゃないの?
読後の感想:作者タンのセイラさんに対する愛情が伝わってきます。
5年後のセイラたん
「違うんだっ!違うんだこれは、セイラっ!」
「○○でいらっしゃるのね。この軟弱者っ!」
イイ感じ〜。続き、楽しみだ。
しかし、いつも思うンです。手作りっていっても基本的にチョコをとかして
好きな形にまた固めるだけなんですがそれでもやっぱり嬉しいもんなんですかね?
好意のある人からだとモチロン嬉しいんでしょうが・・・
>>716 確かに・・・しかも、溶かし固めるために、異様な手間暇がかかる
んですよね。形が変わるだけの割りには。
あと「手作り専用チョコ」を使った場合はそんなことはないんですが、
市販の板チョコなんかだと、溶かして再度固めると最初より味が悪く
なったりします・・・(鬱。まさに「何のために?」って感じです。
生フルーツをコーティングしたり、チョコレートケーキ製作なんかだ
と「手作り感」出てきますけど。
チョコ単体だと明らかに買った方が美味い(藁。
「こんなにいっぱい・・・!」
しばし呆然とするセイラ。
やがてムラムラと面白くない気持ちが沸き起こってくる。
私という恋人がいるのに、どうしてこんなにもらうのよ!?
キャスバル兄さんをごらんなさい!
「・・だ、だめよ、こんなことで腹を立ててちゃ」
ガルマのことだ、全然悪気は無いのに決まっている。
このくらいでヤキモチなんて焼いてたら笑われるわ。
頭を振り気持ちを切り替えると、散らばった包みを一つ一つ拾い集める。
「あ、これ・・手作りだ・・」
そういえば去年イセリナも自分でチョコレートケーキを焼いていたっけ。
ガルマは、こういうのをいつももらってるのね・・。
ふいに、自分の既製品がむなしく感じる。
セイラはひとつ溜息をつくと、再び拾い集め始めた。
「アルテイシア!」
待ち合わせ場所に現れたセイラを見て、ガルマは手をあげて合図する。
「お待たせしてごめんなさい」
にっこり微笑んで助手席に座るセイラを見届け、自分も車に乗り込む。
思えば久しぶりのデートだ。おまけにバレンタインデイ。
しばらく寂しい思いをさせた詫びもかねて、今日はとびきりのデートにしようと
ガルマは思っていた。
「さてと。どこかリクエストはあるかな? もし良ければ僕に任せてくれるかい?」
「ええ」
車をゆっくりと発進させ駐車場を出る。
「あの・・あのね、さっき研究室に行ったのよ」
「ん? 何か用事でも?」
「・・・」
口ごもる様子に横を振り向くと、蒼い瞳がじっとこちらを見つめている。
何か問いたげな、言いたげな、瞳。
「え? ど、どうしたんだい!?」
ちょっと焦って尋ねるガルマに、セイラはちいさく溜息をついた。
「なんでもないわ。研究室に行ったのは兄さんにこれを返したかったからよ」
携帯電話を目の高さに上げて見せる。
あらましを聞いたガルマは、うーんと唸った。
「どうしたらいいかしら」
「そうだなぁ、今頃困っているかも知れないな。・・・ちょっと届けてやろうか?」
「フラナガン・・研究所?」
「うん、多分そこにいるんじゃないかな。ここからそんなに遠くないし、行って
みようか」
「ええ!」
嬉しそうに頷くセイラはいつものセイラだ。
しかしさっきの表情はなんだったのだろう・・何かあったのかな・・
車を走らせながら、ガルマは少し気になった。
気後れしてチョコ渡しそびれるセイラタン・・・
期待に胸弾ませていたがチョコもらえなくてガル、何故に?と悩む・・・
なんてね(藁
フラナガン研究所。
有望な若手アーティストを養成し売り出すことでは定評のある機関だ。
真っ白な建物の周りには緑が植えられ、気持ちのよい空間を作り上げている。
ガルマとセイラが、シャア・アズナブルの名を告げ訪問すると、すぐに
応接室に通された。しかしそこに入ってきたのはナナイ一人であった。
「まぁ、申し訳ありません。先生は先ほどスポンサーとの打ち合わせに
出かけてしまわれましたの」
ナナイは気の毒そうに言った。重要な会議なので緊急の場合以外は連絡も
入れるな、と言われているらしい。
「そうですか・・あいつ、気付いてないのかな」
「は?」
忘れ物のことを話すとナナイは微笑んで言う。
「仕事用の携帯端末はいつも別で持たれていますので・・きっとご不便は
ないのですわ」
プライベート用なら、今夜帰って来たときにでも返せばいいか。
どちらにしろ、もうそれしか方法がない。
「仕方ないな、アルテイシア、帰ろうか」
「ええ」
来た時同様サングラスをかけソファーから立ち上がると、ガルマとセイラは
部屋を出た。
「先生がいらっしゃる時にでもまた遊びにいらしてくださいね」
長い廊下を一緒に歩くナナイの言葉に頷きつつ、セイラは思った。
(やっぱり綺麗な人だわ・・)
過去二回ほど会っているが、いつもキリッとスーツを着こなしテキパキとした
物腰が、彼女を余計に美しく見せているのだろう。
「あら?」
ふと目をやった窓の外に、意外な人物を見つけてセイラは立ち止まった。
中庭のベンチで一心に楽譜を読んでいる赤毛の少年・・それは間違いなく。
「あの・・彼、知り合いなんです・・ちょっといいかしら」
セイラの目線の先を追ったナナイは驚いたようだったが「かまいませんわ」と
返事する。
「お願い、ガルマ、ちょっとだけ・・ね?」
「あ、あぁ」
ガルマの言葉を背中で聞きながらセイラは中庭に向かって駆け出していた。
セ、セイラ!!
赤毛の少年と一体何を!?
わーいナナイさん久しぶりヽ(´ー`)ノ
日陰の花、黙ってじっと見つめているだけの内向的な赤毛の少年。
いいっすねー。
セイラさん中心とは言え、ここでもイセリナの存在感はやはり薄い。
ええっ!?赤毛の少年って、彼でしょ?
そう思って読んでたが、みなさんのコメント読んで不安になってきた・・。
ち、ちがうのか!?
>728
いや、彼でしょう。
久しぶりの再会・・・だよね。
シャアが赤い彗星なら、アムロは白い彗星だが、
アムロは青い彗星と言った方が的確な表現のような気もする。
連邦軍の軍服のイメージな。
赤毛と言うより茶色のような気もする。
宇宙放射線病に犯されニュータイプにもなり損ねた金髪さん:セイラ
(このSSで)アムロって出て来た当初はセイラに気があったんだよね、
いつのまにかララァの方にいってしまったけど。
まぁどのみち彼の恋は報われそうにないが(藁
フラウはアムロのこと、どう思ってるんだろう
でも、フラウはやっぱりハヤトと?
>>732 なんとなく遠い存在になってしまった・・って感じでは?>フラウ→アムロ
身近なハヤトとくっつくのかな・・・。
>>731 アムロ、惚れっぽいからなぁ。
久々の再会でまたセイラにもポ〜ッとなったりして(w
アムロはニュータイプでガンダムの専任パイロット。
しかも連邦の英雄だからね。
淡い恋心だったんだろうけどそれは姉の弟に対するそれとも言えるし、
「忘れられないんでしょう・・セイラさんのことが・・」
なんつートンチンカンな発言もしているから、
フラウのアムロに対する気持ちは、それほど大きくはなかったと思う。
キシリア、ララァ、ハマーン、クェス、ナナイ他
フラウ、ミライ、マチルダ、セイラ、ベルトーチカ、クェス、チェーン他
どっちの女性遍歴が凄いのか‥‥。
>>735 このスレそれらとは全く関係ないですけど、ここん所ageてなんか
トンチンカンなレスしてるのはあなた?
トン=ν
珍=737
カツ=ドキュソ
「・・アムロ、お久しぶりね」
「セ、セイラさん・・!?」
立ち上がって驚くアムロに、サングラスを外して微笑んでみせるセイラ。
「どうしてここに!?」
「ちょっと用があって。そしたらアムロの姿が見えたものだから・・。
アムロ、すっかり元気になったようね」
言われてアムロは赤面する。
「・・・す、すいません、ご心配かけて・・・。カイさんから聞きました。
セイラさんも僕を応援してくれてる、って」
「そうよ。あなたの歌は本当に素晴らしいもの」
「そんなこと・・」
ますます赤くなりうつむくアムロ。
久しぶりにあったセイラはやはり美しく見惚れるばかりだ。そのセイラに
褒められているのだから、アムロはどうしようもないほど照れた。
「僕なんてまだまだです・・勉強しなくちゃいけないことたくさんあるし」
「頑張って。アムロなら出来るわ」
その時、向こうの建物から「アルテイシア!」と呼ぶ男の声が聞こえた。
「ごめん、もう行かなきゃ。じゃあね、アムロ」
「あ・・」
出会っちゃいけない2人が出会っってしまった・・・・
と、オモタのは漏れだけ?
だと、いいんだけど・・・
そういう展開もイイ
ライバルはシャアか‥‥強烈なプレッシャーだな‥‥
アムロとセイラは出会ってしまうとラブストーリー→濡れ場になってしまう可能性大。
本編であったアムロ・シャア・ララァ・セイラが同時に出会うシーンにガルマが
絡んで来るのかな?
いや〜、アムロはあくまで脇でしょう、ここでは。
セイラとどうこう・・は、無いよ・・と思いたい(藁
それよか、ガル、せっかくのデート頑張れ!
そうそう。とびっきりのデートにするんでしょ。
もちろん'夜'までのフルコース(W
>>745 セイラがいなければ、あの時ララァは死ななかった。
その後、シャアはセイラを憎み、セイラは兄の死を願うようになる。
愛情と憎しみは似ていると言うが、この兄弟ほど忠実に再現しているケースは稀だな。
あの時ララァが死ななければ、アムロが自分の心にララァを住ませることもなく、
またシャアとセイラが憎みあうこともなく、セイラはアムロと恋人になれたかもしれない。
地球に降りてからのセイラは自分を責めているようにしか見えないんだよ。
仕事に逝く前に・・書く。
「セイラさん好きだ好きだ大好きだっ!ちくしょーーーーーーー!!」
>>748 スレの趣旨から外れるが
>>その後、シャアはセイラを憎み、
これはない。
シャアはララァが戦死するであろう事は解っていた。
セイラに対してもベル・チルを読めば解るが憎んでなどいない。
ララアの事、自分を責めても(と言うより後悔、罪悪感?)、
妹のせいにするほどシャアは落ちぶれてはいないよ。
アムロに対しても同じじゃないかな。
それよりもやらなければいけないこと(反地球連邦運動)が
あったしね。
むしろアムロの方がシャアへの怒り、こだわりを捨てきれていない。
Zで眠りから醒めるまでは。
なんてマジレス、スレ違いスマソ
なんか600超えたあたりのageで荒れてからチョクチョク変なレス有るけど、
マジなのかネタ嵐なのか一体???
755 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/23 09:48 ID:sp0xuOg3
おはよう!僕だけのセイラさん。
イタイ
「え?」
「い、いえ・・今日はお会いできて嬉しかったです」
「私もよ。じゃあね、アムロ!」
駆けて行ってしまったセイラの後ろすがたを、アムロはじっと目で追った。
本当は彼女に、こう聞きたかったのだ。
「スレッガーさんと別れたって言うのは本当なんですか!?」と。
すぐに中庭を突きぬけ建物に入ったセイラは、やがて先ほどの声の主らしい
若い男のそばまで行くと、何か言葉を交わして再び廊下を向こうに向かって
歩き始めた。案内しているのはナナイ女史だ。
「あの男、誰なんだろう」
つぶやいた時、ちょうど角を曲がろうとしていたその男がこちらを見た。
サングラスが濃くて分からないが、恐らく自分を見たのだろうとアムロは感じる。
そのまま三人の姿が見えなくなっても、しばらくアムロは動くことが出来なかった。
アムロ……この、気の多い男め(藁
新キャラ出すと収集つかないだろうけど、ナナイ・クェスが居るからアムロには
古谷氏が一番合うと言ってるチェーンがいいな。個人的感想ですが。
全編通しても、確かに献身的なチェーンがアムロには一番ぴったりなのかも。言われてみれば。
しかしこのスレのアムロは、ファーストをベースに性格設定してるぽいから
今の彼がはたして彼女の魅力に気付くかどうか疑問だな。
大人のアムロにこそ分かるチェーンの良さ、て感じ?
でももし出て来たら、職人さんがどう料理してくれるか楽しみでもあります。
あ、トリップ後という手もありますね。
スレッガー&セイラのちょめちょめは気に入らん!
乙。
誰かに頼って生きてきたアムロが、チェーンには頼られている。
成長したな‥‥アムロ‥‥。
>>761 かなり前の事・・・age厨は止めてください。
保守。
>>763 キミは、荒らしが接近するプレッシャーよりも
圧縮されるプレッシャーの方が大きいとは思わんかね?
766 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/24 09:00 ID:7iP0U+XX
ガンダム美人度トップ3:セイラさん、セシリーたん、ベルたん
強化人間3とNTはどっち強いのか?
NTになり損なったセイラさんは、強化人間より弱いのか?
萌えって本当怖いね・・。
セイラさん好きなんでつけど、殆どがお相手のいるヤツなんで(シャア以外)
正直、妄想に老けるにも辛いものがある。
いっその事、オリキャラなんぞ作ってみてはどうかと言ってみる・・・。
>>768 どういう意味?
同じ金髪さんでもセシリーたんはシーブック一筋。
体を許した相手もシーブックだけ。
寄り道を終え本来の目的地へ向かうガルマ。
向かった先は大きな牧場のあるコロニーだった。青々とした草原の上では
本物の羊や牛が草を食んでいる。
「素敵だわ!」
「前に行こうって行って行けなかっただろう?」
二人で旅行しよう約束していたガルマの別荘。そこには牧場があるというので
セイラは楽しみにしていたのだが、テロ事件のお陰で行く事が出来なかった。
「こっちもいい牧場だよ。後で馬に乗ろう」
「ええ!」
二人は手をつないで気持ちの良い小道を散歩した。
乗馬を楽しみ、念願の牧羊犬と転げ周りさんざん遊んだセイラはご機嫌だった。
ガルマと一緒にいると本当に楽しい。
レストルームの鏡で風に乱れた髪を直しながら、やっぱりチョコレートを
渡そうかな、と思う。せっかく買ったんだし、手作りでなくともこういうのって
気持ちだもの。ガルマなら分かってくれるわよね。
鼻歌まじりでレストルームを出たセイラが見たものは、数人の女の子に囲まれて
立ち往生するガルマの姿だった。
遠くて会話までは聞き取れないが、素性をみやぶられたらしい。
口々に黄色い声をあげながら、女の子たちはガルマのそばから離れようとしない。
ガルマは困ったようにしながらも、彼女達と言葉を交わしている。
「………」
セイラは出て行くに出て行けなくなってしまった。
しばらくすると、奥から年配の男が出てきて何か言い、ガルマはやっとそこから
解放された。立派なスーツを着ていたのでおそらくここの支配人か何かだろう。
女の子たちは残念そうに去ってゆくガルマを見つめている。
「ごめん!」
セイラのそばに来たガルマは、心から悪そうに詫びた。
「いいのよ、行きましょ」
心なし自分の声が冷たいのにセイラは気付いたが、あえて言い直す気も起こらず、
セイラは先に立って歩き出した。
その後は牧場を出て、遅めのランチをとることにする。
ガルマが選んだのは評判の良いフレンチの店だったが、先ほどの失敗から
少し奥まった個室を用意させる。
「さっきは本当に悪かったね」
「気にしてないわ」
グラスを傾けながら微笑むセイラ。しかしガルマには違和感が残る。
そういえば朝も一瞬様子が変だった。
それに肝心のアレをまだもらっていない・・・。
「どうしたの? 食べないの? ガルマ」
「あ、うん」
慌てて手を動かすガルマを見てセイラが笑った。
「いやだ、そんなに慌てないで」
くすくす笑うセイラに、なんとなくホッとしてガルマも一緒に笑う。
きっと別れ際にでも渡してくれるつもりなのだろう。
今までほとんど執着したことのないバレンタインチョコレートに
これほどまでに期待する自分に気付いて、ガルマは心の中で苦笑した。
しかしガルマの期待を裏切って、もうすぐ車が学園に到着するという段になっても
セイラの口からその話は出ないのだった。
「・・・まだ少し時間があるな、アルテイシア、寄り道しようか」
「どこへ?」
「うーん、どこがいいかなぁ・・」
突然思いついたのだから無理もない。とにかく雰囲気の良いところで無くては。
「そうだわ、市民公園の水仙が見ごろのはずよ」
「いいね」
いよいよそこで・・・ガルマは自然と口元が緩むのを必死で耐えるのだった。
しかしセイラは本当にただ水仙が見たかっただけらしい。
夕暮れの公園、そこに流れる人口水路の斜面一面に咲き乱れる水仙を、指で
突付いてみたり、鼻を近づけてみたり夢中になっている。
「ガルマは水仙の神話は知っていて?」
「あ、あぁ・・ナルシスだろう?」
無邪気に自分を見上げるセイラ。その横に並んでしゃがみ込みながら
ガルマはそっとセイラの肩を抱いた。
ガル、かわいい・・・
>ガルマはそっとセイラの肩を抱いた。
・・・たったこれだけの文章にドキドキしてしまう〜!!
続きキボンヌッ!
前田吟
乙!
ガルマは見ていてイライラするなー。
カミーユと友達になれそうだ。
セイラさんって案外鈍いのかも‥‥。小説読んでるとそんな気がする。
おはよう!僕だけのセイラさん
なんかいいわぁw
ドキドキのバレンタイン
νヨーク、メッツのヴァレンタイン監督。
786 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/25 17:35 ID:Sp+ayx6E
セイラさんの陰毛はセシリーの陰毛よりも若干色素が薄いと思う。
油断してたらベルスレが落ちちゃったよー(禿泣き
こうなったらあとはセイラさんだけだ!
セイラさんの初々しく痛々しいオナニービデオ
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続きたのしみにしてますage
そろそろ本格的に考えないといかんな
「水面に映る自分に恋して溺れてしまう少年の話だ」
「そう・・自分しか愛せなかった彼は、やがて水仙に生まれ変わるの」
悲しいお話だわ・・そう言いながらガルマの肩に凭れかかるセイラ。
ガルマはそのこめかみに優しくキスを落とす。
花の香りが甘かった。
あたりに人気がないのを幸いに、そのまま唇を頬から口に移動させ、
舌を挿し入れるとセイラが身じろぎする。
その拍子に腕に掛けていたバッグがするりと抜け落ち、地面に当たって
中身がこぼれ出る。
「や、やだ」
慌てて拾うセイラ。ハンカチや手鏡に混じって小さくリボンの付いた
包みも飛び出している。
「アルテイシア・・これは?」
ガルマが嬉しそうに取上げるのに、セイラは真っ赤になった。
ガルマは好きになれんな・・。坊やだからさ。
続き来た……ヨカッタ
またガルとのラブラブかな〜、次が待ち遠しいです。
あ、でも職人さんたちのペースで頑張ってください!
スイセンの花に囲まれてキスする二人。なんかかわいいw
花が白いから清純なイメージがするよね。
二人にあってる気がする。
清純カプル・・・それに比べて兄貴の方は!
すばらしい展開だ。
ガル様ガンガレー
>>802 セイラさんのオマンコは事の直前まで花で香りづけしているためイイ香り。
>>803 キシリア様に童貞を奪われ、復讐したものの後ろの痛みは消えず、
ララァ、ナタリー、ハニャーン様、クェス、ナナイ女史にも手を出しました。
つーかジオン公国の女はすべてシャアの情婦なんですけどね。
アルテイシアも幼い頃にシャアの毒牙に‥‥兄さん痛い、痛いわ!
いつものようにアルテイシアはベッドに入りうつらうつら眠っていると、
キャスバル兄さんが私の部屋にそっと入ってきて、
布団にモグリ、私のパンツを少しずつ慎重に脱がして、その後、
ワレメバッチリ縦線の私の大事なところを何時間も眺めていたのです。
そうです。キャスバル兄さんはパンツ職人だったのです。
果たしてチョコは無事渡されるのでしょうか!?
ダムAのピンナップの見て、「おぉ、スレッガー先輩!」とつぶやいてしまったよ。
いつか再登場させたい、って話になってましたよね、楽しみです。
と、いいつつ本当はガルマが一番好きだったり(藁
バレンタインの続き、どうなるのかなぁ〜。
自分はどっちかというとスレッガーだな。
角川のガンダムV作戦フェアの冊子(?)に安彦画の
スレッガーがいるんだけど、これがまた良かった。
かなり顔が曲がってるけど。
登場が楽しみ。
うむむ、下がりすぎだ・・
セイラさんは永遠の処女。貞操帯付けて歩いてそうな女。
投資家やめてシスターにでもなったらどうだ?
エースのセイラたん、一言多いとゆーかチクッとくる言葉が・・・
かなりヤな人にされちゃってる。
ブライトなんか、かなりキてるのでは?仕返しでイジメられなきゃいいけど。(ま、新たに作らなきゃ無いけどね)
それでもカイの暴言に勝るものは無かったわけだが(W
820 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/01 17:46 ID:L0ZjK0nF
セイラさんはオナニーをしたことがあるのだろうか?
コアファイターで戦場から帰った後は、
急激に性欲が高まり、自室で猿のようにオナニーしてるものと思われ。
もちろん潮をふいて。
あんた!
エロいことばっかり書くの、やめな!!
職なりの回し者かよ!!
ほっとけばいいじゃん。哀れな奴は・・・
それより職なりさんを引き合いに出して失礼だと思いますが。
>823
> それより職なりさんを引き合いに出して失礼だと思いますが。
禿同。
私は職なりさん、結構好きよ。
嫌だと思う人もいるでしょうが、821と一緒にするのは気の毒。
やっぱみんな必死に押さえてたのね・・・
大人になれない漏れちょくちょくレスしてたけど。
おおよその見当はついている。
要するにみんなエロを期待してるんだろ?
ホシュ
職なりさんは女の子だよ。
前田吟
うそ、女なの?
ハアハアハア ´Д`)
雑談の口調で女性だって丸分かりじゃん。
別スレでカミングアウトもしてなかったっけ?
うっそ!
物腰柔らかい男の人だと思ってた。
ま、どっちでもいいけど。
(´・ω・‘)ショボーン・・・キョウモ、ナイノネ・・・ツヅキ
職人さん、ガンガレ!
ムチムチエンジェルのVol.5はすごいぞ。なんとガンダム特集だ!
さっそくセイラさんがアムロとキャスバル兄さんにご奉仕なされておられる。
>834
禿同
ガンガレーー!のんびり待っていますよ。
続きなかなか出ませんね。
職人さんたちも、様子見か、はたまた続き考え中なのかも知れないてすね。
ガルマとセイラのこれからがとっても楽しみです。
いつまでも待っていますよ。
職人さんも年末だから大変なんだよ。
生理かもしれんが‥‥。
爆弾娘再登場キボンヌ
漏れも激キボンヌッ!セイラさぁーーーーーん!!
>>797の続きです。
「そ、それは・・あの・・」
言いよどむセイラから、視線を包みに戻してガルマは微笑む。
「『Hotel New York』・・・覚えていてくれたんだね・・」
包みに描かれたロゴは、有名なホテルのもの。そこのオリジナルメイドの
ケーキが好きだと、かつてガルマが言っていたのをセイラは覚えていて
そこのチョコレートを選んだのだった。
「嬉しいよ、ありがとう・・」
「ガルマ・・」
心の底から嬉しそうな笑みをみせるガルマに、セイラは救われたような
気持ちになる。そして些細な事で気後れしていた自分を猛烈に恥じた。
私は一体何をスネていたのだろう。
「・・・ごめんなさい」
つぶやいた声はガルマには届かなかったらしい。
え?と問い返すガルマに、セイラは今度こそはっきりと、目を見つめて言った。
「あなたを、愛してるわ」
「・・・僕もだよ」
いつの間にかすっかり日の落ちてしまった公園で、二人のシルエットが再び
重なった。
「かわいいなぁ・・・」
キスをしながらガルマが薄く目を開けると、街頭の薄明かりに照らされて
セイラの長いまつげが見えた。時おり漏れる吐息に合わせて小さく震えている。
その下の頬はばら色に上気し、角度を変え幾たびも合わせる唇は濡れて光っている。
この少女が自分を愛してくれている・・。そう思うだけでガルマの心は幸福で
満たされるのだった。
「アルテイシア・・!」
「ん・・」
抱きしめる腕に力を込めると、それに答えるようにセイラもしがみついてくる。
朝から何か思うところがあったらしいのが気にかかるが、自分自身で整理をつけようと
しているのなら、あえて問いただしたりはしないでおこうとガルマは思う。
気の強いところもまた愛しい。
ただ、出来ることなら悲しい思いや辛い思いはさせたくない。
彼女がいつでも心からの笑みでいられるよう、そばにいて守ってやりたい。
今も、そして、願わくば、これからも、ずっと・・・。
ピピピピピピ・・・
突然、電子音が低く鳴った。
「あ・・電話・・」
セイラはバッグに手を伸ばそうとするが、ガルマは口付けを解かない。それどころか
なお一層深く、口腔をまさぐるのだった。
「あ・・ん、ガルマ・・」
「野暮な電話だ・・放っておこう・・・」
「だ、駄目よ、兄さんの・・携帯よ・・・・きっと・・キャスバル兄さんからだわ・・」
「しょうがないな・・」
ちっ、シャアの奴、いいところで邪魔をしてくれたな・・!
大方今頃紛失に気が付いて、慌てて鳴らして来たのだろう。
苦笑しながら渋々手を緩めると、セイラはその頬に小さくキスをして腕の中から抜け出し、
携帯を取り出した。
「キャスバル兄さん! わたしよ! 驚いた!?」
通信をONにし、モニターに向かっていたずらっぽく笑うセイラ。
が、その笑顔は瞬時に凍りついた。
「?」
不審に思って横から画面を覗いたガルマもまた、同じように凍りつく。
『・・・あの、キャスバルさま・・?? わたくしですわ・・?』
小さなモニターの向こうにいたのは、戸惑ったような表情のゴップ提督令嬢、
その人だった。
ゴップ令嬢、声だけ出演させてしまいました。
ごめんなさい。
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
やったーーーー!
続きだ!!
夜更かししてて良かったよぉ(感涙
ちくしょーーーーーーー!!!
ガルマ殺す!ガルマ殺す!ガルマ殺す!
よくも僕のセイラさんを‥‥僕のセイラさんを‥‥僕のセイラさんを‥‥
くそっ!くそっ!くそっ!糞っ!
逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメなんだ‥‥
あと少し!あと少し!あと少しなんだ!
動け!動け!動け!動け!動け!
動いてよっ!
dddddddddddddddd
職人さん、乙!
令嬢からシャアに電話ですか・・セイラたん大ショック!ですねぇ(藁
またガルマの心労が増えそうだな・・
せっかくいい雰囲気のデートだったのに、ガル哀れ・・(藁
おっ、続きが・・やった〜。
セイラタン、また荒れそうだ。ちょっとワクワク(ガル、ゴメン
やっぱりここは面白い…!
∧_∧
( ;´∀`) <チンコたってきた。
人 Y /
( ヽつ゜
(_)_)
更新だ、バンザイ!
私もなんとか続けようといろいろ考えてましたが
いい案浮かばず・・・。
ありがとうです!
トリップするする言いながら、やっぱり高校生セイラたんは良いですね。
ネタが尽きるまでやりますか!?(W
856 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/07 14:56 ID:WrxkAtPo
そんな事より
>>1よ、これを見てくれ。
<━━━━━━━━>
>━━━━━━━━━<
こうすると下の棒の方が一見長く見えるだろ?
これが目の錯覚というものだ
>>855 > トリップするする言いながら、やっぱり高校生セイラたんは良いですね。
禿同。
突っ走り気味な性格も、まだ高校生だと思うとかわいいしね。
本編とは違って、思いっきりシャアに甘えてるシーンとかも好きだなぁ。
> ネタが尽きるまでやりますか!?(W
そーですねぇ(藁
でもスレッガーやイセリナの再登場を望む声も上がってますしね。
他のみなさんはどうなんでしょう?
しばらくは、女子高生セイラタンを楽しみたいな・・・
やっぱり学生が動かしやすくて良いような気がしますがどうでしょう?
トリップはいつでもできるからマターリでいきたい。
なんだか、女子大生セイラタンを想像してしまった。
学院研究生で大学に残っているシャアとガル。
それはそれで萌〜!
女子高生セイラさんの援助交際
女子高生セイラタン、すごく好きで私もまだまだ続けたいです。
でも書いてて思うのは、高校生って制約多すぎるんですよね。
特に門限6時っていうのが・・・(w
トリップも7年後じゃなくて、2,3年後、それこそ
>>859さんの
女子大生編っていうのでもいいかな、と思いました。
これならスレッガーを(ちょっと早いけど)帰国させることも出来るし。
そうそう、門限6時!これはキツイ。
ララァは一人暮しで結構自由なのになー。
シャアの陰謀か!?(藁
確かに門限6時は早すぎるね。
でも、スレッガーやガルが門限に泣かされるシーン
も好きでした。セイラタンへの愛情も感じたし・・・
とにかくSSの続きが気になるよう。
ガルマとくっついてもセイラは兄離れせず。
マターリというか、無限ループの予感も・・・・。
少しでも自立してトリップというのが理想的では?
age
ゴップ令嬢はー?
どーせ名前もないまま消えると思うが・・・(藁
前に言ってたララァが姿を消すという案はどうなったのだろう。
セイラさんのオマンコ舐めたい。
職人さんによって、セイラの方を書くかララァの方を書くか
分かれるような気がする。
どちらも支持しているので職人さんがんばれ!
続きを楽しみにしているよ〜
ミハル・ザビいないような・・・・
>>869ソイツは設定上にいた人物ではあるが実際はいない事になってたはず。
>861
ガルマがいるのにスレッガーを登場させても、少し動揺するぐらいで
「でも私はガルマを愛してる」に落ち着くに決まってるのでおもしろくない!
そこでメソメソしたりする潔くないセイラさんは見たくないよ〜。
>871
まぁ、そういう展開になりそうだよね。
でも、ガルとシャアがどんな行動とるのか見たい気がする。
しかし、絶対ガルとは別れない!って雰囲気あるような気がするけど
もし、いつの日か破局が訪れたら・・・なんちって
>>872 そうなんだよね。セイラさんはこのスレの主人公なんだよね、物語の
締めをするはやっぱ主人公。
今のままガルマと上手くいってホスィのだが、そうだケコーンをラストに・・・
私も最終的にはガルと…ってなってホスィ。
でもスレッガーにもまた出てもらって、一波乱起こしてもらいたい気もするんだよね(藁
>>866 個人的には、ララァの話は入れて欲しいなぁと思ってます。
でもシャア(とアムロ)のその後の生き方にかなり影響を及ぼすエピソードなので、
入れるのは、七年後なり大学編なりにトリップする直前くらいがいいのではないか、と。
今の覆面プロデューサー兼大学生やってるシャアでまだまだ行きたい(書きたい)方が
いらっしゃるかも知れませんしね。
飽くまで個人的希望ですが。
いろんな意見があるのが楽しいね。
ところで今進行中の話も気になるでつ。
セイラタン、ついに令嬢と……!?
あなたそれでも男ですか?この軟弱者!
セイラさんあへあへ
セイラさんに萌えすぎて狂い死にしそう………‥‥‥‥・・・・3倍
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そう、それぞれに思い入れがあるから、なかなか意見もまとまらないけど
こーゆーのもまた楽しい。続きがたのしみだ。
その夜、ガルマは寮の自室で一人アルコールを傾けていた。
時計の針はそろそろ午前3時を指そうとしているが、隣室のシャアが戻る気配は
無かった。
「…まだ仕事かな…」
机の上に置いたシャアの携帯電話を眺めながらガルマは深く溜息をつく。
結局あの後、セイラに変わってガルマが電話口に出たのだが、当然のことながら
セイラの機嫌が悪くなってしまい、宥めたり慰めたりしているうちに門限の時間に
なってしまった。
「せっかくいい雰囲気だったのに…お前のせいだぞ!」
携帯電話相手に愚痴ってみる。と、その時隣室のドアが開く音がした。
急いで隣へ行き、ノックするとシャアがドアを開けた。
「やぁ、待ってたんだ。今頃まで仕事…」
言いかけてガルマは眉をひそめた。シャアからかすかな香水の匂いがする。
女物だった。シャアは今まで女と過ごしていたのだ。
そんなガルマの様子に、シャアはちょっと肩を竦めてみせただけで、ドアは
そのままして中に戻る。ガルマもドアを閉めて中へ入った。
「てっきり仕事が忙しいんだと思ってたけど?」
声に険が混じるのはどうしようもない。
シャアは脱いだ上着を掛けながら答える。
「そうさ。今日だって夜中までスポンサーのお偉方と打ち合わせだからな。
さすがに疲れたよ」
「なるほど。で、その後でお楽しみだったわけだ」
「……」
「今日はどの彼女だったんだい?」
「……機嫌が悪いな…。どうかしたのか、ガルマ」
シャアが怪訝そうに自分を見るのに、ガルマは携帯電話を印籠のように
取り出して言った。
「自分の妻になるかも知れない女性とその父親が来てるのに、朝帰りとは、
不実過ぎるんじゃないのか!?」
「君が持っててくれたのか…。てっきり研究室に置き忘れたのかと
思っていた」
シャアが手を伸ばすのを無視してガルマは続ける。
「ゴップ令嬢から電話があったよ。悪いと思ったが出させてもらった。
彼女、ズム・シティに来てるそうじゃないか。明日、いやもう今日か、
会うんだろ?」
ゴップ令嬢は仕事の父親に随行してサイド3に来ており、夕方の電話は
その到着の連絡だったのだ。前々から今日会う約束をしているのだと、
彼女は言っていた。
「バレなければどうということはないさ」
ガルマの手から携帯を取り返し、平然と言うシャア。
嘘をつけ!ガルマは心の中で毒づいた。バレたところで彼は意にも介さない
に違いない。第一そんな失態を彼が犯すとは考えられなかった。
「なんでそんなに怒っているんだ?」
シャアはシャワーを浴びるつもりらしく、シャツを脱ぎ始めた。
「別に怒ってなんかいないさ」
そう、これは言わば八つ当たりだ。
せっかくのデートの最後にケチをつけられた、遣り方無き憤懣の…。
急に脱力感を覚えてガルマはドンとシャアの椅子に腰を下ろす。
やがてシャワールームから、勢いよく水音が聞こえ始めた。
ドアを少し開けたままにしてあるので、座ったまま声をかける。
「なぁ、キャスバル…」
「うん?」
水音に混じってシャアが応える。
「ゴップ令嬢の電話のことだけど、…それ最初アルテイシアが出たんだ」
返事は無かった。
しばらくしてシャワーが止み、シャアがバスタオルを頭から被って出てきた。
「…それは…悪かったな…ガルマ」
ようやく事情が分かってシャアは気の毒そうに言う。
二人は同時に溜息をついた。
「今夜はつきあえよ、シャア」
ガルマは勝手に棚からブランデーとグラスを二つ取り出すと、水割りを
作り始めた。
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
やっぱりシャアとガルマっていいわぁv
「今夜はつきあえよ、シャア」
↑
プ
やっぱりあの後セイラたんはむくれちゃったのね・・・W
デートの邪魔されて不機嫌なガルもかわいい。
ガルにあたられて、わけわからず戸惑うシャアもツボ。
シャアは女の敵。ムカついたからアナルバイブつっこんでやる!
ガルマ見たいな坊やに惚れる女はショタかさもなくば未熟っ!
シャアはどうやってセイラの機嫌をとるのかな?
いい感じですね〜、シャアとガルマ。
例のセリフもお見事です(W
二人が飲みながらどんな会話するのか、すごく楽しみ!
ホシュ