とっても嫌な女性キャラの素顔

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516プルツー
プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!
プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!
プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!
プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!
…やっちゃいました、お姉ちゃんのアレのパクリです
でも、それをお姉ちゃんに見つかりました
ぶっ殺しそうな目で私を見つめながら、近づいてきます
私は怖くて、3歩ほど後退しました
でも、これ以上下がれません、ひんやりとした壁の感触が恐怖をより演出します
お姉ちゃんは背中のベルトにつけてたナイフを取り出しました
何でも、ダマスカスとか言う奴で、旧ジオン残党の血をたっぷりと吸った業物らしいです
あっ、私も一応元ジオンの関係者なのでアレで刺されるのに良い身分かもしれません
でも、お姉ちゃんだって元ジオンの関係者なので自分で自分を刺すべきですね
あぁ、そんなくだらない事を考えてたら、お姉ちゃんが目の目の前まで来ました
にっこりと微笑みます、こんな優しい笑顔を見るのはじめてです
私が現世で見る最後の物かもしれないと思うと、余計美しく見えます
ドスン!素晴らしい音を立てて、そのナイフが私の顔のすぐ横の壁に刺さりました
お姉ちゃんはなにも言わずにそのまま、立ち去りました
517プルツー(続き):02/05/14 15:50
私は助かったのでしょうか?所でこのナイフはどうすべきなのでしょう?
このままにしておくと、メカニックさんがきっと怒るでしょう
もしかすると、指紋を取って犯人探しをするかもしれません
そうすると、クローンである私とお姉ちゃんの指紋は同じかもしれないので
私も疑われる事になります
お姉ちゃんなら、ソッコーで私に罪をなすりつけるでしょう
申し開きをしたら、マジで殺されます、必ず殺されると書いて必殺です
申し開きをしなくても、殺されるかもしれませんが…
仕方ないので、私はそのナイフを壁からひきぬく事にします
……抜けないし(涙)
びくともしません、がっちり食いこんでます、私の細腕では無理です
やっぱり、同じ遺伝子を持ってても、歩んできた人生が違うと、腕力も変わるんですね
どんな人生を歩めばこんな事が出来るのか、平凡な人生を歩んできた私には想像もつきません
仕方ないので、持ってたハンカチで指紋を吹いて証拠隠滅だけしておきます
もし、刃の部分に指紋がついていれば万事休すですが、運を天に任せるだけです
そうと決まれば、さっさと実行です、指紋を拭いて一刻も早くこの場を逃れるだけです
…あっ、ジュドー…
………死神を見るような目で私を見た後、ユーターンして行っちゃいました
私、不幸ですね

PS:ナイフを見つけたメカニックさんが烈火の如く怒り狂い、犯人探しをしましたが、
  私もお姉ちゃんも疑われず、犯人不明のまま終りました
PS2:なお、その場にいたお姉ちゃんが震えながらジュドーの袖を握り、お姉ちゃんの頭を優しく抱いたジュドーが
   私をおびえた目で見ていました…はぁ
ちょっと思考回路が迷走してるプルツー(・∀・)イイ!!
519プルツー:02/05/14 17:23
さて、今日は散髪に来ました
後ろ頭ともみ上げがうっといので切っちゃうつもりです
髪が長くなると、ヘルメットの中で蒸れます、蒸れると将来はげの危険性が出ます
それはちょっと嫌なので、すそともみ上げを切ってもらう事にします
お給料が激安なので、美容室ではなく理髪店です
お子様な内は良いのですが、後2-3年もすればちょっと行き辛いかもしれませんね
…生き残っていれば、ですが…
そう考えると、もしかしたら私は一生美容室の敷居をまたげないかもしれませんね
寂しい人生ですが、仕方ありません。あんな姉の妹として産まれた身の上を悔いてもどうもなりませんし…
…うう、緊張します、実はわたし、対人恐怖症っぽいです
ここの理髪店は5回目なのですが、まだ慣れる事が出来ません
わたしはあらん限りの勇気を振り絞って…
「後ろ髪ともみ上げを少し切って、全体をすいて欲しい」
と、店主さんに告げました
あぁ、やっぱりぶっきらぼうな言い方になってしまいました
どうしてわたしってこうなんでしょう…だから、いつまでたっても友達が出来ないんです
たった一人のお姉ちゃんはあんなだし、ジュドーはお姉ちゃんべったりだし
悲しいです、悲しくて少し眠くなってきました
ウトウト…
はっ!完全に寝ててしまってたようです
店主さんに起こされて、わたしは何気に鏡をのぞきこみました…
……鏡の中にお姉ちゃんが居る(滝汗)
まずいです、店主さんが長さを5cmほど長く切っちゃったみたいです
お姉ちゃんにばれたら、100%わたしは死にます、必ず死なすと書いて必死です
あの人はわたしとキャラがかぶる事を一番嫌います
520プルツー(続き):02/05/14 17:24
最近目つきが柔らかくなって来た影響で、わたしとお姉ちゃんを見分けるのは髪型だけなんです
その髪形がお姉ちゃんと一緒になっては、素人には見分けがつきません
吉野家でネギダク玉を頼めるくらいの人じゃないと、見分けはつけられないでしょう
もちろん、そんな人、わたしの周りにはいません。大盛ツユダクを頼むような人ばかりです
牛鮭定食でも頼んでろです
って馬鹿な事を考えてたら、店主さんが優しい声でこれで良いかと聞いて来ます
小心者のわたしには、もちろん、駄目だとは言えません(言っても仕方ありませんし)
がま口から3500円と消費税(この間10%まで上がりました、許せませんね)を支払って出ます
わたしは帰る道すがら、対応策を必死に考えます
もっと短く切っちゃいましょうか…
良い案かもしれません。もう一回さっきの理髪店に行って
「やっぱりこの髪形は嫌なので、もうちょっと切ってください♪」って…
…だめです、そんな事、一生懸命散髪してくれた店主さんに悪いです
きっと店主さんが嫌な気分になります。帰る前に言え馬鹿、って思われます
でも、店主さんは黙って髪を切ってくれるでしょう、内心の怒りを隠しながら…
あぁぁぁぁ、駄目です!!そんな事、わたしには耐えられません!
…いっそう染めてしまうか…だめです、お姉ちゃんより目立つ髪形なんですれば…恐ろしいです
考えたくもありません。きっと優しく、ノーマルスーツに剃刀をしこむくらいは余裕でやります
それもダース単位で…
第一、ヘアマニキュアなんて、薄給のわたしに買える筈もありません
もちろん、他の店で散髪をやりなおすのも無理です、これ以上使ったら
下着の変えも買えなくなります。食と住が支給なので、削れるところがないのが辛いです
粗食に耐える事は出来ますが、下着の代えは絶対必要です。お子様体質なので、汗っかきですし
521プルツー(続き):02/05/14 17:24
……あうあう、考え事をしながら歩いてたら、部屋に着いちゃいました…
あっ、ここはネイルアーガマが寄港している某軍港で、部屋とはネイルアーガマの自室です
何処かなんて聞かないでください、お願いします
もちろん、お姉ちゃんと同室ではありません。一人部屋です
同室だったら、今ごろ、わたしの胃に大きな風穴が開いている事請け合いです
ふぅ、わたしはベッドに座りこんで、大きくため息をつきます
今日は1日オフなので、部屋に閉じこもっていれば大きな問題はないと思います
…どうせ友達も居ませんしね…言っててむなしいです
明日からが問題です、一刻も早くうまい手を考えつかなければ…
コンコン!
はうっ!ノックの音です、しかもこの叩き方はお姉ちゃんです、間違いありません
「早くあけろ、開けなきゃ殺す」、そのニュアンスがたっぷりと含まれたノックの音、聞き間違えるわけありません
わたしは恐る恐る、ドアを開きます…そこにはハサミを持った………
2時間ほど前のわたしが居ます
あれ?どうして??あまりにも予想外の事が起きて、わたしの思考はフリーズしてしまいました
そんなわたしをお姉ちゃんは不信そうな目でまじまじとわたしを見て…
何でもないよ、と言ってから立ち去りました
そして、その立ち去る直前に、お姉ちゃんがつぶやいた言葉を聞いて、わたしの疑問は解けました
お姉ちゃんはこう言ったのです

「  余  計  な  手  間  が  掛  か  ら  な  く  て  良  か  っ  た  わ  」

やっぱりわたしって不幸ですね