今日も女王陛下の護衛。分刻みで行動される女王陛下はお忙しい。そして私も意外と忙しい。
女王陛下の命令で、私は常に護衛に当たっている。それはプライベートの間でも例外ではない。
つうか護衛の名を借りた一種の同棲とも言える。
やけに説明臭い文章はさておき。今日は女王陛下はオフの日だった。この時ばかりはキエル嬢に
御戻りになられるのだが、戻ったところで外見はディアナ様。変装無しで外出は不可能だ。
まあ適当に変装したところでデートの時間。ゲンガナムを散歩しつつショッピング。婦人服売り場も見に行く。
キエル嬢がはしゃぎながら服を選ぶのを笑顔で付き合う。そこに見覚えのある後姿の女性。
アマンダ
ユ、ユニバァアアァァアアァス!!!!
思わずキエル嬢と一緒に試着室へと隠れてしまった。何を怯える必要がある!? 慰謝料もちゃんと払ったし
やる事はしたから怯える必要は…!
そんな事を考えていると、何を勘違いしたかキエル嬢。私の首に手を回しキスを迫ってきた。
なぜかアマンダは試着室の前まで移動している。やばい。これはやばい。ターンX相手にするよりやばい。
どちらにもばれない様に対応する。嫌な汗が流れる。ってそんなに押さないで! キエル嬢! 外にばれる!
あっ駄目。ってあー! あー!!
「お客様?」
ば! 開けないでぇええ!!!
後の事は記憶に無い…