閃光のトロワ

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良く晴れたある日。ヒイロが青い顔をして俺を呼んだ。奴の部屋は相変わらず同人誌の山だ。
「襲撃予告が来た」
ハァ?(゚Д゚,,)  何言ってんだお前? 誰からだよ。OZからか?
「全然知らない奴からだ」
ヒイロはそう言うと、なんだか痛々しい便箋を俺に渡した。中の物を読めと言われたので取り出して読む。
そこには蛍光ペンで書かれたミミズがいた。いや、失礼。ミミズのような文字で、ファンシーかつ電波な文章がかかれていた。

『プニプニパンチュ先生。今度遊びに行きます。嬉しい? そりゃあそうですよね。親友の私が遊びにいくんですもの。
(中略 なにか前世のことや春込みについての事が書かれていた)
 一晩中萌え話をしようね。あと、友達も一杯連れて行くから、きっと楽しいよ(はあと』

結構な事じゃないか、これを機にファンとの親交を深めるのも…俺がそういいかけると奴は俺の胸倉を掴み壁に押し付けた。
「お前は…お前は分かっていない。奴らを甘く見るな! 頼むから一緒に戦ってくれ。強者などいない、人類皆が弱者なんだ!」
最後らへんは錯乱して電波なことを口走っていたが、血走って半泣きな奴の目を見て、思わず殺されると感じうなずいてしまった。
予定からすると、奴らは明日来るようだった。『友達も連れて行く』という記述から、最低でも二人で来ると予想。
こちらもデュオ・五飛(カトルは俺の貞操のため呼ばなかった)を召還。デュオにはジャンクパーツを、五飛には
育毛剤をちらつかせ上手い事捕獲できた。

DI「本当に来るのか? 悪戯じゃねえのかよ」
ゼ「馬鹿は来る!」
うおう! いたのかゼクス! 相変わらず影が薄いな全く。まあ仲間は一人でもいた方が心強い。明日に備え、
今日は休むか。そして俺たちは布団へともぐった。

ドンドン…
ん? 何の音だ?
「プニプニ…開けて…来ましたよぉ」
玄関の方で何か聞こえるな。今何時だ? 深夜零時。こんな時間にヒイロを尋ねてくる奴はいないな。
ヒイロのほうを見ると怯えきった目で震えている。落ち着けヒイロ。とりあえず全員を起こせ。
そう指示し、俺は玄関へと向かった。

ドアの魚眼レンズを覗き込むといわゆる「コニー」な女が三人。うち一人はゴスロリな服を着ていた。
全員でかいカバンを持っている。ドアにチェーンをかけ、俺はドアを開けた。
あんたら誰だ?
「プニプニパンチュ先生ですか?」
誰だそれ? 質問に答えろ。
「私たち、今日ここに泊めてもらう約束してきたんですぅ」
は? つうかお前ら誰だよ!
「ここに住んでる人の親友でーす(一同キャッキャ騒ぎ出す)」
うるさい。今何時だと思ってるんだよ。さっさと(・∀・)カエレ!!
「貴方こそ誰よ! プニプニパンチュ先生! いるんでしょぉ!!」

こいつらぁ…! その時、デュオが戦線へと参加する。
DI「あんたらなぁ。いい加減にしてくれよ。ここの奴は知らないって言ってるぜ?」
コニー三人組A(以下A)「そんなはずないわ! 約束したもの!」
コニー三人組B(以下B)「つうかお前こそ誰だよ! カス!」
コニー三人組C(以下C&こいつがゴスロリ)「はやくプニパンに会わせろよ!!!」
DI「んだとてめえら!!! ふざけてんじゃねえぞ!」

DI…デュオはもうブチキレですよ。すばやく外に出ると、コニーめがけて突進。だが…
DI「こいつら! 何人いるんだ? うわぁ、ザ・ワール…ぎゃピィ!!」
沈黙…
恐る恐る魚眼レンズを覗き込むと三人のはずが六人になっていた。増殖したか…その六人がいっせいにドアをにらみつけた。
悪寒が走った。
「あけろよ!!」「親友外で待たすなんて最悪!!」「ブラッディ思い出して、クラームよ!!」
外は厨房達の宴だった。ドアを殴る蹴るの暴挙。鉄製のドアがけたたましい音とともに徐々に歪んでいく・
ヒ「助けてよ。姉さん」
それは俺の台詞だ! とにかくK札を呼べ。ゼクス!ビデオカメラでこの様子を録画しておけよ!
ゼ「なぜだ? こんなところ記録しても意味無いだろう?」
証拠としてK札に提出するんだ! 
「開けろよ(`Д´)ノウワァァン 」「せっかく来てやったのに!」「原稿手伝ってあげようって言ってるんだぞ!」
(;´Д`)・・・ 何様だこいつらは…まあいい。
お前ら! 今K札読んだからな! 全員留置所で臭い飯食って来いやぁ!!
「なにいってんの?」「私達は全能の神ゼウスの命で動いてるのよ!」「親友をK札に売るわけないじゃない!」
お前らの脳内変換にはもううんざりだ…

五「ふん。あんな奴ら。俺が蹴散らせてくれる」
ば、馬鹿か? やめろ!
五飛は俺の制止も聞かず、奴らに突っ込んでいった。
「正義は俺にある!!」
数秒後。デュオの横に奴が並んでいた。役立たずー!!
五飛がやられた後。厨はより一層うるさくなった。ええい! 春先の厨房どもは化け物か!!
ゼ「K札は三十分ほどで来ると…」
嘘付け!! こっから署まで五分しかかからないぞ。こっちにけが人が出たことを伝えろ!
この馬鹿厨どもが! 魚眼レンズを覗き込む、先ほどの三人が暴れている。ん…? 残りの三人は…
ヒ「ひきゃあああああああああ!!」
しまった! こちらは囮か! ベランダの窓から侵入する気だな。いそいでヒイロの元へと向かう。
そこには窓にべったり張り付くゴスロリが三人立っていた。ホラーだ…
ヒ「トロワ!」
安心しろ! 強化ガラスに張り替えておいた。それよりヒイロ。こいつらを見たことあるか?
ヒ「な、何度か売り場で見たことがある」
じゃあ、表の三人もその程度の面識だな。多分…そんな事を考えていると、玄関の方で爆音がした。
ゼ「奴ら正気か? MSで玄関ぶち破ったぞ!!」
なんですとぉ! やばい! 最悪の事態だ! こうなれば…前髪で…そう思った矢先。
K札が現場に突入してきた。
その六人はあえなく御用。MSに乗った奴もリーオー三機に囲まれさすがに投降した。やるな公僕。
デュオと五飛は救急車で病院へ。俺達は事情聴取でK札へと向かった。

もうそこではうんざりだった。電波ユンユンの厨房理論を聞かされた。要約するとこう。

・イベントなので何度も本を買っているし、何度も話した事があるので親友だ。
・親友なんから泊めてくれて当然。住所はイベントの帳簿を盗んで知った。
・春込みまでの間。泊めてもらおうと思った。親友だから喜んでもらえると思った。
・前世で恋人同士だった。
・大手だし、お金が一杯あって六人くらいへっちゃらだと思った。(つうか養ってもらう気だったらしい)
・裏切られた。前世であれほど愛し合ったのに

さらに、加害者と被害者を交えた事情聴取で、厨の一人が机を乗り越え何故か俺を殴るという事件も怒った。
(八つ当たりでヒイロのみぞおちに蹴りを入れたが…)
犯人は一人を除いて全員が成人。成人連中は全員豚箱行きとなり、慰謝料も支払われ、俺達全員の懐はかなりあったかくなった。
後日 ヒイロから電話があった。襲撃してきたうちの一人がまた来た。という事だった。
急いで現場へ行くと、未成年で保護観察のはずのゴスロリ一号がMSを乗り回していた。
しかもトールギスの量産型のようだ。
外部スピーカーで宇宙語をわめきながら銃を空に向けて乱射している。

ヒ「助けてくれ」
十万だ。
ヒ「なに?」
十万円払ったらしてやらない事も無い。相手はMS当然の報酬だと思うが…
ヒ「……了解した」
いい子だ。さて、電波ゴスロリコニー真性リア厨のくそがき。今度からは相手を選ぶんだな…!
前髪リミッター第一解除! 続いて第二、第三解除。大気エネルギー吸収開始。5.02秒後にマイクロウェーブ!
最終リミッター解除。全エネルギー前髪へと収束! マイクロウェーブ来る! 前髪キャノン!! いけーーーー!!!


ゴスロリ厨房は結局病院行き(精神の)。ヒイロの家は半壊(俺の攻撃で)。保険で直せるらしいから良かったね。
俺はこの前の慰謝料と十万円を手に入れ、非常に(゚Д゚,,) ウマーな気分だった。



終わり
518あとがき:02/03/28 15:16 ID:???
以上のネタはhttp://isweb40.infoseek.co.jp/diary/sakura7n/
ここを参考に書かせていただきました。実際あるんですねこういうのって。