1 :
通常の名無しさんの3倍:
2
名前覧に著者と作品名よろしく。
>>3 ありがとうございます。
それ言うの忘れてました。
5 :
通常の名無しさんの3倍:01/11/14 14:42
1999年 地球連邦政府樹立。人類宇宙移民計画発表
6 :
森鴎外「阿部一族」:01/11/14 16:39
ドズル・ザビの幼い娘にはシャアをつけてアクシズへ逃れさせたが、この家は後に絶えた。
ノイエン・ビッターはアフリカで戦死し、シーマ・ガラハウは遅れてデラーズ・フリートに
参加した。アナベル・ガトーへはエギーユ・デラーズから星の屑成功について、賞詞が
あった。親戚朋友がよろこびを言いに来ると、ガトーは笑って、「一年戦争の頃は、要塞攻
野合わせが朝夕の飯同様であった、ガンダム強奪なぞは茶の子の茶の子の朝茶の子じゃ」
と云った。
7 :
井上靖「風林火山」:01/11/14 21:56
「味方は破れるとお考えかな?」
キシリアは訊いた。
「十中八九まで、勝利を占めることは難しゅうございましょう」
ひるまずシャアは言った。
「して、どういう理由で?」
「その折の合戦はジオン勢にとりましても、連邦勢にとりましても、最後の一兵まで戦う合戦で
ございましょう。永年の対立から考えましても、また総帥とティアンムの性格から考えましても、
途中でどちらかが軍を引くことはあり得ません」
「それは勿論のこと。キシリアもそう考えます」
「どちらかが勝ち、どちらかが敗けます。敗けるとすれば――」
「味方と考えられるか」
「はあ」
「このジオンが敗れる!?」
「ジオンは苦しい合戦をしておりません。これまで、いつもモビルスーツの力で勝っております。
少ない兵力が大軍の敵を破り、損害少なく相手を屠っております。しかし、連邦勢との決戦の折は、
勝敗は最後まで見透しつかぬと思います。お互いに大方の兵士たちを失い、布陣は乱れに乱れます。
その上での勝負でございます。もはや作戦は物を言いません。一機が一機を殪すか殪さないかで
あります。ガンダムやGMを新たに開発し、対モビルスーツ戦に慣れた連邦勢は勝ち、対モビル
スーツ戦に慣れぬジオン勢は破れましょう」
そう言い切ると、それでぷっつりと口を噤んだ。不遜とも思われる言葉であったが、それを
臆せずに言い切ったところは、キシリアには見事に見えた。
後は任せた
9 :
隆慶一郎「悪夢庵風流記」:01/11/14 21:57
ソロモン宙域は相変わらず孤独に、しかも精一杯ガトーに呼びかけていた。豪華でさえあった。
「また来たよ」
ガトーが懐かしげに声をかけた。
「私も不思議にまた生きていたようだ」
GP-02Aがシールドに積んできたアトミックバズーカの砲身を掲げ、基部と弾頭を用意していた。
「何度来てもたまらない美しさだなぁ。迎えてくれてありがとう」
ソロモンに向かって深々と頭を下げた。これは酔狂ではない。心底からの本気である
ガトーにはコロニーも宇宙空間も暗礁宙域も地球も違いがなかった。すべて自分の戦場だった。
奇妙なことにジオン軍の本拠とするア・バオア・クーでさえ戦場のひとつだった。
ジオン公国軍の象徴ほど深い戦場があろうか。ガトーはそう信じて疑わない。
連邦軍が、右翼からひきあげはじめた。沈没艦の将兵を救出する、間もなかった。
[モビルスーツ]がでてきたのは、このときである。
同時に、颯っとガトル隊も発信した。
「それ、突き入れよ」
ドズル・ザビが、大声に下知をあたえるや、
「応!」
こたえて、シャア・アズナブルが5機のモビルスーツを従え、真っ先に敵艦隊へ突っ込んだ。
「あっ・・・」
「ジオン軍が、打って出たぞ!」
「気づいた連邦軍が、あわてて備えをする中へ、
「おそいっ!」
シャアは、野獣のように突入した。
シャアが放つバズーカがうなりを生じて、敵艦の艦橋といわず、機関部といわず、爆発し、撃破した.
数隻の敵艦が隊列を乱し、それをすかさず、シャアに従うモビルスーツたちのザクマシンガンが突きさした。
ジョニー・ライデンも[モビルスーツ]を突き入れた。
ドズル・ザビもヒートホークを振りかざし、みずから飛び出してきた。
(しまった・・・深入りをしすぎた・・・)
レビル将軍もティアンム将軍も歯噛みをしてくやしがった。
これでは、十の兵力が二か三に減ってしまったのと同じである。
なんとしても艦隊砲撃戦にもちこみ、遠距離で少数の敵艦と戦わねばならぬ。
ようやく・・・。
連邦軍が、ジオンの隊列の外へ引き退くと、今度は艦隊の背後から、新手のガトル隊が繰り出して
来て襲いかかる。
前方からはモビルスーツ隊が追撃してくる。
ついに連邦軍は、隊列を整えることができなかった。
またしても、
「引け、引けい!」
であった。
第T巻で紹介ずみのエピソードであるが、ここで再びとりあげてみたい。
この戦役の数年後に偶然にサイド6で出会ったという、アズナブルとアムロの
間に交わされた会話である。5歳年長のアズナブルに対し、アムロは言葉使い
も丁寧に話しかけた。
「あなたはわれわれの時代で最も優れたパイロットは誰だとお考えですか?」
アズナブルは即座に答えた。
「シャングリラのジュドー・アーシタ。小規模の軍勢しかない立場で、勢力を温存した
アクシズ軍を破っただけでなく、人間の考えうる境界をはるかに越えた領域まで
覚醒したNT能力は、偉大としか評しようがない」
アムロは、再びたずねた。
「ならば、二番目に優れたパイロットは?」
アズナブルは、今度も迷わずに答えた。
「エゥーゴのNT、カミーユ。まずパイロットとして一級だ」
アムロは、さらに質問を続けた。
「それならば、三番目に優れたパイロットは誰だとお考えですか?」
ジオンの赤い彗星は、これにも即答した。
「問題なく、このわたし自身」
アムロは、これには思わず微笑して言った。
「もしあなたが、一年戦争でわたしに勝っていたら?」
アズナブルは、いかにも当然という感じで答えた。
「それならば私の順位は、カミーユを越し、ジュドーを越して一番目にくる」
12 :
山岡荘八「徳川家康」老虎若豹:01/11/14 22:42
「副官か」
「はッ」
「敵の中で、いちばん勢い猛きは?」
ドズルに投げつけるような声で聞かれて、ドズルの副官は、一瞬問いの意味が、
つかめなかった。
「いちばん勢い猛きとは、戦功第一の意にござりまするか」
「そうではない。いま、現在・・・一番強そうな奴は誰だときいているのじゃ・・・」
「これはしたり。それならば、いうまでもなくレビルが本隊・・・本隊の敵はティアンム
ワッケイン等のほか、まだおとんど戦っては居りませぬ」
「そうか。わかった」
ドズルは一諾してから指を上げて敵をさした。
13 :
ハインツ・グデーリアン「電撃戦」わが装甲部隊の創設:01/11/14 23:03
宇宙暦0073年という年は、ギレンが摂政に任命され、ジオンの内外政策が
まったく一変した年であった。二月のはじめ、ズムシティーの兵器博覧会で、
私は初めてギレンに接し、その声を聞いた。摂政みずから、このような席で
開会の辞をのべるというのは異例のことだった。しかも、その演説ないようたるや、
従来の大臣、首相がこうした場所で行った演説とは根本的に違っていた。
ギレンはまず、不平等関税の撤廃をとき、国家防衛軍の建設と、スペースノイドの
自治を宣言したのである。
まず私の関係ある軍事面に影響を及ぼしたのは、キシリア・ザビ宇宙機動軍の設立と
ドズル・ザビ将軍の宇宙要塞ソロモンへの赴任であった。両将軍とも、進歩的な意見に
従う人だったから、機動兵種の問題に強い興味を持ち始めるようになってきた。
その実例を一つ挙げれば、たまたま兵器本部がア・バオア・クーで行った最新兵器の展示会
に際して、私は約30分ほどギレンの前で当時のキミノフスキー粒子撒布下の機動兵器の
要点について講演するチャンスを与えられた。この際、私はムサイ軽巡洋艦、ガトル、V号
モビルスーツ各一個小隊をもって実験演習をやらせ、他にも機動兵器の軽、重器を観覧に
供した。ギレンはわれわれの部隊のスピードと攻撃の正確なことに深く感動して、
「これは使える。これこそ私の長いあいだ望んでいたものだ」と繰り返し叫んだ。
14 :
羽生善治「戦いの絶対感覚」:01/11/14 23:14
テーマ21「制空権を握る」
要塞と艦隊戦の変化の一局面(南北逆)。
現在、ザク・サラミス交換になっており、これはサラミスを撃破しているジオンのほうが
分がよさそうだ。
問題はEフィールドである。連邦は△Eフィールド「ボール」を狙っている。
切り札として△エリア3−5「ジム」と中央にモビルスーツを引きつける手もある。
こんな場面ではどうしたらよいのだろうか?
艦隊側にとってもセイバーフィッシュがすでになくなっているのは大きな傷で、
お互いに気持ちが悪いところでもある。
▲エリア8−1「ゲルググ」▲Nフィールド「ゲルググ」のように、艦を撃破する
展開にできればはっきりとジオンがよくなるのだが・・・。
「ミネバ様は、まだ、スウィート・ウォーターの、私めの宅におられまする」
「何......?」
「お連れ申すのが、いささか、面映うて......」
と、シャア・アズナブルが通常の3倍顔を赤らめ、
「申しわけもござりませぬ」
「申しわけがない......?」
「はい」
「すりゃ、いかがなわけか?」
「妻に、いたしましてござります」
「妻とは......?」
「ミネバ様を、私めの妻に......」
「何と言われる」
物に動じぬハマーン・カーンも、このときは、かなりおどろかされたらしい。
しばらくは、目をみはって、通常の3倍はずかしげな微笑をたたえているシャア・アズナブルを見つめたまま、
ハマーンは絶句してしまった。
「ジオン・ズム・ダイクンの息子、キャスバル・レム・ダイクンにては、御不満にござりましょうが......」
「なれど」
「は......?」
「無断で、そのような......」
「おゆるし下されますよう」
シャアは、いささかも悪びれずに両手をつかえて、
「つい、つい、契り合うてしもうたのでござります」
>>16 ガ━━━━━━━━(゚Д゚;)━━━━━━━━ン!!!
18 :
井沢元彦「逆説の黒歴史」:01/11/15 17:55
だが、それならばなおのこと、NT(強化人間)上の問題はその専門家に聞くべきであって、
自分で勝手に判断すべきではないだろう。
ところがムーンレイスの黒歴史学者は往々にしてその過ちを犯す。
「シャアとハマーン女帝編」でも触れたように、「当時のモビルスーツの製造技術と、強化の
性質からみて、ハマーンにNT能力がなかったことは有り得ない」と述べているにもかかわらず、
その意見は無視される。盲従しろとはいわないが、少なくとも参考にはすべきであろう。
それをしないで「シロウト」がなぜ宗教学上の問題に一方的な判断を下すのか?
これが黒歴史学界の「歴史のNT的・強化人間的側面の無視」という大欠陥なのである。
私もNTの専門家とまではいえないが、少なくとも最低限の基礎知識はあるつもりだ。
そこで「精神感応は場所の移動で封じることができるのか」という課題を改めて考えてみよう。
十一がつ15日―ぼくの古い戦闘日誌をみてみたけれども、自分の書いたものがよめないのが
とてもふしぎだ。言葉わいくらかわかるけれどもぜんたいの意味がわからない。ぼくが書いたの
だとおもうけれどもよくおぼえてない。コンビニで買た本を読もうとしてもすぐにくたびれてしまう。
きれえなロボットのえのついたやつわ別だ。きれえなろぼっとを見るのわいいけれどもへんな夢を
みるのです。それわいいことじゃない。もう買うのわやめよう。そういう本の中に魔法のろぼっと
を手に入れた話があってそれはあなたをつよくしてきょういくもしてくれていろいろなことをしてく
れるのです。ぼくもお金をおくてすこしでもいいから乗りたいとおもう。
十一がつ16日―ファがドアのとこまできたけれどもあいたくないからかえれといってやった。彼女わ
泣いてぼくもないたけれどもどうしても彼女を中へ入れなかったのわわらわれたくないからだ。
もうおまえわきらいだもうぱいろっとなんかなりたくないといいました。でもそれわほんとじゃない。
まだ彼女をすきだとおもっているしぱいろっとにもなりたいのだけれどもそういわないとかえらないので
そういった。ファはぼくのせわをするためのお金とへや代をおいていったとかんごふさんがいった。
そんなことわしてもらいたくない。仕事をみつけなくてわいけない。
20 :
ショスタコービッチ交響曲5番:01/11/15 18:36
そのジオンが、いわば復権したのがこのグリプス戦役であった。この戦役はデラーズフリート
の蜂起が失敗されていたあと、宇宙暦0086年に木製圏をたち、翌年0087年に達するという
速度で帰還され、ダカール制圧はわずか3日でしあげられたという。
そして0088年になるとまずマシュマー・セロとゴットン・ゴーがエンドラで出発し、そして地球降下
作戦は屈指の名指揮官ハマーン・カーンとラカン・ダカランによって演習がはじめられた。
ハマーン・カーンの演習は通常ではとても考えられないほどの厳しいものであり、最初から見学していた
グレミー・トトは「この女(ハマーンのこと)はなぜ重箱の隅をつつくようなことばかりしているのだと
疑問に思った」らしいが、やがて「私は5回目の演習のときに初めて、この女が正しいのだといことが
わかった」と述べている。こうして周到や準備を経て11月21日にこの作戦は発動されたが、今まで以上
に大成功となると同時に、ただちにサイド3がネオジオンの勢力圏内に加えられた。
第一艦隊:ハマーン・カーン
第二艦隊:マシュマー・セロ
第三艦隊:ラカン・ダカラン
第四艦隊:グレミー・トト
「私に、なにが言いたいのだ、ナナイ?」
「アムロ・レイに、引き合わせていただけませぬか?」
「アムロは、連邦の支配下にある軍人だ。私が引き合わせる筋合いではないが、会うのを
拒まれたりはすまい」
「これからも、総帥はしばしばアムロと戦いになり、5thルナなりアクシズなりを落とされましょう」
「だから?」
「私は、総帥やアムロに、働いていただきたいのでございます。この地球圏のために、働いていただきたい。
失礼な言い方であることは、充分心得ております。粛清も覚悟で、申し上げていることです」
「ニュータイプに戦いをせよとは、笑止な」
「そうでございましょうか。戦いなど、多かれ少なかれ、誰でもやってはおりませぬか。兵を構えていない
だけのことです。ニュータイプは、本来ならば、最も大きな戦いをなさるべきなのです。地球と宇宙との
戦いです。それは人の革新にも関わって参ります。だから、ニュータイプがなさる戦いです。」
「ニュータイプはな、ナナイ」
「無駄に、生きておられます。私が見たところ、そうでございますな。なんのために、おられるのです。
人の革新もなされてはおらぬ」
シャアが見つめると、ナナイは不敵に見返してきた。
「なんのために、MSに乗っておられます。敵と戦い、民を護るためではございませんか。いまの敵は、
連邦でありましょう。しかし、逼塞です。総帥は、自分で自分を骨抜きにされているのでございますよ。
遣いもせぬMSに乗って、民に威を張っておられるだけに見えます」
シャアは、机に置いた銃を引き寄せた。その時は、抜いていた。ナナイ。横に薙ぐように構えた。紙一重。
硝煙で、ナナイは撃たれたと思ったかもしれない。それでも動かず、かっと眼を見開いただけだった。
「肚が据っているな」
「大変な腕前をお持ちです。しかし、それで私の眉間を打ち抜いたところで、なにになります?」
「気分は悪くなかろう」
「とんでもない。一生いやな思いで暮らされます」
「いまの話は、聞かなかったことにしようか、ナナイ」
言って、シャアは銃をホルスターに収めた。
ナナイが、はじめて大きく息を吐いた。恐怖を感じなかったわけではなさそうだった。殺気も送ったのだ。
24 :
23、さらにアレンジ。(抜粋):01/11/16 12:54
シャアは、机に置いたエロ本を引き寄せた。その時は、ヌイていた。ミネバたん、ハァハァ。横に
薙ぐように振った。紙一重。異臭で、ナナイはかけられたと思ったかもしれない。それでも
動かず、ポッと頬を染めただけだった。
「目が潤んでいるな」
「大変なナニをお持ちです。しかし、それで私の顔にかけたところで、なにになります?」
「気分は悪くなかろう」
「とんでもない。いやな気分なんて...ハァハァ」
「...い、いまの話は、なかったことにしようか、ナナイ(^_^;)」
...23書いてるうちに、「ピキーン!」と来てしまった。
25 :
フロム・エー「毎日カンパ〜イ!パブ・クラブ」:01/11/16 15:09
[サイド3]コア3徒歩5分
@パイロットレディー A艦長候補
@週給10,000円以上 ※ノルマ等一切ナシ A月給80万円以上+歩合
――ピアノのある雰囲気の良い巡洋艦――
●●敵は士気の低い連邦軍ばかりで安心●●
●働きやすいと評判です●
勤務地●@エンドラ、アクシズなど(希望考慮)Aミンドラ
時 間●実働7.5h(ローテーション制、残業あり)
※出勤日などは応相談です
資 格●@16〜30歳位まで、未経験者大歓迎(NTの方特に優遇)
A25歳以上の実戦経験者 ※艦長経験者特に歓迎
待 遇●@交通費支給、残業代あり、伍長待遇(経験者は少尉以上からもアリ)、
ノーマルスーツ支給、食事代補助、勤務中宿泊費無料、個室
A服装自由(制服支給します)、遺族年金、恩給制度、豪華個室
※階級は前職での経験、階級などを十分に考慮します
応 募●まずはお気軽にtelの上、履歴書(写貼)を持参ください。
■ネオジオン(アクシズ)
サイド3コア3 1−1−1 宮殿内2f(正面通沿)
0120-×-80000 担当/グレミー
>>25 こりゃ、明らかにスレ違いでしょ。
ちゃんと
>>1読んで下さいな。
経過報告12
六月五日――ほぼ二週間、私が発掘経過報告を提出しないというので、リリ様はあわててる。
(発掘作業をしなくてもよいようにと、ミリシャが組織の中から人員をだしてくれるように
なったから、彼女がやきもきするのも無理はない)。イングレッサで行われるムーンレイスとの
会談はあと1週間に迫っている。ボルジャーノンと私は彼女の軍の主たる構成物件なのであるから、
最初の報告はできるだけ完璧にしたいと望んでいるのだ。
>>26 なんでもありにしないと、あっという間に下がっていくような気がしますが・・・。
>>1さんなら、もっとネタかいてくださいな。
>>28 作品的に歴史ネタと遜色なければ、ある程度黙認してますが何か?
(でないと、
>>14,
>>19,
>>27までチェック対象になってしまふ)
もう一つ、
>>25が誤爆の可能性も捨てきれなかったので。
でもワラタ。
でも、実際、カキコすくなすぎでは・・・?
ということは、職人さんは3人のみか。
>>33 でも質高いような・・・。
漏れはROMしかできませんが。
「アクシズのミネバ・ザビ」とシャアは愕然として後ずさりしながら叫んだ。
「いや貴きアズナブル殿――アクシズのハマーン。私の最も深い関心――最も深い希望は、
スペースノイドの息子が互いに結ばれて一つになることである。やあ、尊敬すべき殿方、
あなたの主君に対してひざまずかれないのか」
シャアは言った。「ザビ家の血筋に対しては膝を屈したことは決してありません」
摂政はいった。「しからば臣下の礼は差し控えられたがよかろう。私はネオジオンとエゥーゴを
同じように護ることによってやがてあなたは臣下の礼をいたさざるを得なくなるであろう」
36 :
田中芳樹「宇宙英雄伝説」:01/11/17 01:58
式は型どおりに始まり、型通りに進行していった。官僚の作製した原稿を無感動に
棒読みしてデギン公王が退くと、ギレン・ザビ総帥がさっそうと登壇した。彼が現れた
だけで、場内の空気が熱を帯び、公王のときよりも大きな拍手が起こる。
ギレンは原稿をもたぬまま、張りのある声で6万人の参列者に語りかけた。
「お集まりの市民諸君、兵士諸君!今日吾々がこの場に馳せ参じた目的は何か。北米大陸
において散華したガルマ・ザビの英霊を慰めるためである。彼は貴い命を祖国の独立と勝利
を守らんがために捧げたのだ」
ここまでの演説でシャアはすでに耳をふざぎたくなった。聴いているほうが恥ずかしくなり、
そらぞらしく美辞麗句を並びたてる演説者の側が平然としているといったこっけいな状況は、
古代ギリシャ以来の人類の伝統なのだろうか。
「貴い命と、〜(中略)〜そして死んだのだ!市民諸君、私はあえて問う。諸君らの愛した
ガルマはなぜ死んだのか?」
「坊やだからさ」
シャアがつぶやいた。独白にしては声が大きかった。
37 :
通常の名無しさんの3倍:01/11/17 03:35
>>25 新聞スレにきなさい。あそこも枯れ果ててしまって、人が欲しいのぢゃ・・・・
ドラミは泣いた、ヨ、ヨ、と泣いた・・・。
「兄さま、逝かれるのですネ」 ドラは笑フ。
「ホイぢゃ、逝ってくるきにィ」 出奔の日、夜明け前であった。
39 :
隆 慶一郎「アムロ・レイNT記」:01/11/17 22:54
<殺す>
はっきりとそう決めたのである。カムラン・ブルームがどう思おうと知ったことではない。OT相
手に大人げない、とサイド6住民は言うかもしれないが、そんなことも糞くらえだ。こんな十字形
をしたMSを生かしておけるものではなかった。
アムロはゆっくりビームサーベルを抜いた。
「MS戦の作法をしかと見て置け。冥土の土産にな」
これは戦闘開始の言葉である。
その言葉を放つと同時に、アムロは異様な行動をとった。ガンダムの機体を返して一散に上昇し
出したのである。つまりは逃げたのである。
少なくともコンスコン隊にはそう見えた。彼らは安堵の思いで馬鹿笑いしはじめた。笑いながら追
った。だが、元よりガンダムのスピードに及ぶ筈もない。
ガンダムは12機を遠く引き離し、サイド6の境界線に駆け登った。
そこでぴたりと停まると、もう一度機体を返した。
ガンダムの背中から凄まじい炎があがった。バーニアである。12人のパイロットがそろって魂を凍
らせ、ドムをとめたほど凄絶な炎だった。
バーニアと共に、この異様な白いMSがまっしぐらに宇宙空間を駆け降りて来るのを彼等は見た。ビームライフルの
ような迅さだ。それが自分たちに向かっているのだと気づいた時には、既に五間の距離に迫って
いた。あわててバズを構えなおす暇もなかった。ガンダムのビームサーベルは宙に円を描くようにして振り
下ろされ、その長大なビームが早くも3機の頭部を宙に飛ばしていた。次の一振りで3機の頭部が飛
び、2機が刺し貫かれた瞬く間に8機のドムが宇宙に消えた。
残る4機は恐慌を来たした。とにも角にもビームライフルの光が宙を飛んで、2機の背を同
時に貫いた。残る2機はたちまちガンダムに追いつかれ、アムロの抜討ちに、ほとんど唐竹割りに斬
られた。
あっという間の出来事だった。そこにはNTに覚醒した者と覚醒していない者との差が歴然と
あった。
>十字形をしたMS
↓
十字形の顔をしたMS
です。
「私は、気ままに戦をしている。戦場で出会ったことで忘れるものもあろう。忘れ得ぬものもある。
心のままだということだ」
「さきほどの四機については?」
「白いMSを駆る、あの若いパイロットの感覚だけは忘れられぬ」
ララァの眼が、じっと見あげてくる。新兵とは思えぬ、ひたむきなものがあった。それはシャアの
心に、かすかな嫌悪しか呼び起こさなかった。
「復讐者でな、私は」
「残念でございます」
「なぜ、そのように気にいたす?」
「お二人が出会われることが、不幸でしかないと私には思えるからでございます。老婆心ならば
よいのですが」
「おまえがそう言うことで、私とあのパイロットの因縁は深まる、とは思わぬのか、ララァ」
「少なくとも、シャア大佐のお心には、お留めおきいただきたく、あえて申しあげた次第です」
「あのパイロットには、なにも言っていない、ということか」
「なさねばならぬことが、あの少年にはございます」
「わかった。いつか、あの少年と手合わせをする時まで、憶えておこう」
「お勝ちにはなれません」
「ほう、私が敗れると言うか」
「あの少年には、還るべき所がございます」
「そして私の戦いは、ただの復讐者の戦いか」
シャアは通常の3倍口元を歪めた。侮辱されたとは思わなかった。戦闘に大義などない。生きるか
死ぬか。それがあるだけだ。このNTは、人にも戦いにも、なにか過大なものを求めている。
42 :
『慈遠書紀』:01/11/19 14:01
故(そ)れ最戸三(さいどすりー)に住む可(べ)からず。亦(また)亜葉御亜区(あばおあくー)に居る可からず。
宜(よろ)しく急(すみやか)に暗礁宙域に適(い)ねといひて、乃ち逐降去(やらひや)りき。
時に粒子砲ふる。椎摩柄刃卯(しーまがらはう)海賊を集め束ねて、艦隊と為し、補給を司令官に乞ふ。司令官曰(まう)さく。
汝は此れ躬(み)の行(わざ)濁悪(けがらは)しくて逐謫(やらひせ)めらるる者なり、如何にぞ補給をわれに乞ふぞといひて、遂に同(とも)に距(ふせ)ぐ。
是を以て弾幕甚だしと雖(いえど)も、留まり休むことを得ず、辛苦(たしな)みつつ降りき。
>>42 ちゅうか、「一夢庵風流記」内での「日本書紀」抜粋部ですな。元は。
>>43 そです。(藁
つうことで、「日本書紀」から見れば抜けてるところが当然あるでしょうが、ご愛嬌というところで・・・ユルシテ
45 :
陳寿「魏書」烏丸鮮卑東夷伝 第三十:01/11/19 22:38
「字音」人は月の裏にあたる「羅虞藍綬歩印戸」にあり、「頃二位」が集まって「彩度」を構成している。
もともと百余の自治体にわかれていた。公国時代に失ったものもあり、現在確認されている「頃二位」は
三十である。
地球より「字音」にいたるには、黄道面に沿って宙行し、月を経て、時には東進し、時には西進し、その
裏側「不穏部裸運」に到る。七千宇宙里余りである。
はじめて月面を移動すること千余月面里で「餡曼」に到る。その長官を知事といい、副官を副知事という。
この地の人々が住んでいるのは大屋根であり、周囲百余里しかない。土地は山ばかりで険しく、衝突孔も多く、
道路は獣道のようである。千戸あまりの人口。良い食料製造機がなく、輸入物を食べて生活をし、船で表裏に
乗り出し輸出を行っている。また晴れの海を渡ると千月面里で、「遷都如背府」に到達する。この海を嵐の海
という。
長官を同じく知事、副長官を同じく副知事という。周囲は三百里ほど。工場や企業が多く、三千戸程の家がある。
少し田畑があるが、これだけでは自給できず、同様に「虞螺灘」、地球と交易している。
さらに大海を渡ること千月面里あまりで「新軽太経名」に到達する。
四千余戸あり、大通りや門に沿って家が建っている。ビルが林立していて、歩くとき天井が見えないくらいである。
好んで鉱物を発掘し、月面の浅い所深い所関係無しに、発掘してこれを得る。
そこから東南の方角へ行くと「虞螺灘」に到る。長官を市長といい、副官を副市長という。
二万余戸がある。代々市長がいるが、みな公国に統属している。連邦の大使官があるところ
である。
宇宙にでると、字音公国に到達する。公王の都のあるところである。
そのころ、エゥーゴはすでにグラナダというところまで兵を進めていた。それと対峙していた
のが、ティターンズ少佐のジャマイカン・ダニンガンであった。彼もジオン残党との戦いで軍功
を立てていたが、エゥーゴとの戦いでは連戦連敗であった。
ジャマイカンは自分の敗戦を棚に上げて、
−−−おまえは負けてばかりいる。もしつぎに勝たねば、軍法によって罪を論じる。
と、ヤザンに伝えたのである。
ヤザンはつぎの戦いでも、勝利を得ることができなかった。相手はティターンズ内で虚勢を
張り、虎の威を借る狐で知られているジャマイカンのことだから、きっと敗戦の責任を押し
つけられ誅殺されるにちがいない。
−−−やられる前にやっつけろ!
そう思って、ヤザンは兵を率いて母艦に向かうと、エマのスーパーガンダムを誘導して
ジャマイカンを殺し、そ知らぬ顔をしてシロッコのところへ行き、「意気投合」したのである。
バスクはヤザンを許さざるを得なかった。ジャミトフはシロッコの血判にだまされていたのだ。
ラーディッシュのヘンケン艦長が、アムロ・レイの書簡を携えてやってきた。
意外と達筆であり、言葉遣いに誤りもなかった。アクシズの防備を固めるように、ネオ・
ジオンより地球連邦へ依頼があったと書かれていた。ハマーン・カーンが地球圏に帰還し、
ネオ・ジオンを名乗ったのである。
連邦政府は、依頼を受けたところで実行するつもりはないが、ここ二,三ヶ月でパプテマス・
シロッコなる者がティターンズの中で頭角を現わし、やがてはエゥーゴの手強い敵になるで
あろう、というようなことが書き連ねてあった。
「アムロは、自分の意志で宇宙にあがろうとはしないようだな」
「Zプラスなしではとても。カラバはまだ弱体といったところで、ひとつにまとまってはおり
ません。じっとこらえているのでしょう」
「パプテマス・シロッコなる者、機を見るに敏なようだな」
「ティターンズの中には、グリプスに頼ろうとする一派もあるそうです。ゼダンの門が二つに
割れる時を、待っているように私には思えます」
地球圏の情勢は、ヘンケン艦長以外からも聞いていた。いまのところ、エゥーゴ艦隊は大いに
活動できる状況にあるようだ。ダカールのシャアの演説が、やはり大きかった。ティターンズは、
キリマンジャロの連邦基地をそのまま奪い、サイコガンダムの調整をしていたのである。その
基地も、アーガマの地球降下組が襲って、完全に使いものにならないようにしたようだった。
>>47 >「パプテマス・シロッコなる者、機を見るに敏なようだな」
...声も敏。
知れば知るほど、地球圏の情勢は容易ならぬものだった。ヘンケン中佐は、敵拠点のグリプス2
宙域に艦隊を集め、ガディ・キンゼーの指揮するティターンズの艦隊と対峙していた。何度か会戦に
及んだが、追い払うところまではいっていない。
ハマーン・カーンがアステロイドベルトから地球圏に近づき、連邦政府とどういう交渉をしたのか。
どうやって地球圏に入ったのか。パプテマス・シロッコが、木星帰りにもかかわらず、どうやって首領
格になり、ティターンズを半ば掌握したのか。
ほとんどが、わが事のように頭に入っていた。
ハマーンもシロッコも、稀代のNTである。どちらかひとりをとっても、生涯に一度出会えるかどうかの
相手だった。それが二人揃った。
外見こそ、ブライトは悠然と進軍していたが、心の底では、怯懦に似たものを克服しようと必死だった。
その心の揺れ動きがわかっているのは、ブリッジクルーだけだろう。態度にも表情にも出なくても、
出した指示には出ているはずだった。自分の弱さや臆病さを、心の底に封じ込めるのではなく、命令と
して吐き出そうとむしろブライトはつとめていた。腹の底から声をあげ、弾幕薄いぞ、何やってんのと
叫んでいれば、やがてそれはなんでもないものに変っていくかもしれない。
50 :
池波正太郎「忍者丹波大介」より。:01/11/20 23:54
レビル将軍は、星一号作戦の軍を起こすに先立ち、ひそかにティアンム提督をまねき、
やろうと思うがどうだ?ときいたことがある。
このとき、ティアンムは直ちに反対をした。
遠征よりも先に、ようやく平定した地上をととのえるのが先だと思ったからだ。
すると、レビルは
「ティアンム提督どの...」
と、ティアンムを馬鹿丁寧な口調でよび、
「やるなら今じゃ。ホワイトベースが捕まってしもうては、とてもとても隠しとおせる戦力
ではない。そもそも、わしらが見つかるじゃろう」
「どうあっても、やらねばなりませぬか?」
「宇宙の向うに敵国がある。ということは、地球圏の安泰が請け合えぬということじゃ」
「そこまで、お考え遊ばさるるか」
「いかにも...」
ここでレビルは、ワッケインへも洩らしたように、
「ルウムの戦役を思いみよ」
と、いった。
いうまでもなく、戦争初めのころドズルの宇宙軍がサイド5空域へ攻めかけてきた
約1年前の「国難」を、レビルは指している。
51 :
通常の名無しさんの3倍:01/11/22 08:24
保全age
sage
53 :
北方謙三著「陽炎の旗」より:01/11/26 08:42
「なにゆえ、シャア大佐が?」
「シャア大佐の気持がどうであろうと、その血は所々で波紋を呼ぼう」
アクシズと連邦政府とエゥーゴという、三者の結びつきも考えられないわけではない。いや、
ジャミトフ・ハイマンの圧力に対抗するには、それしかないとも言える。マハラジャにとって大事
なのは、地球圏の掌握ではなく、ザビ家という家だった。それを守るためには、地球圏の覇者で
あるティターンズと一戦交えても、という覚悟はできている。
「シャア・アズナブルのそばにいてくれぬか、ハマーン。おまえが、ひと時あの男に思いを寄せ
たかもしれぬとは、儂も薄々気づいておる。それで頼むとは酷だということも承知の上で、おまえ
に頼みたい。これは、ザビ家の命運を左右することになるかもしれぬのだ」
「お断りしとうございます」
「しかし」
ハマーンの言葉は毅然としていて、マハラジャの口をしばし噤ませた。やはり、シャア・アズナブル
に思いを寄せ、それを断ち切れずにいるのか。
しかし、シャア・アズナブルとの繋がりは、やはりハマーンを通してである。キグナンに、それを
任せる気にはなれなかった。キグナンには、居所だけを探らせればいい。あるいは、すでに知って
いるかもしれない。自分が動ければと思うが、明日をも知れぬ病の身となれば、それも無理である。
「たっての、儂の頼みだ。返事はすぐでなくともよい。もう一度考えてみてくれ」
ハマーンは、暗い顔で頷いただけだ。
栄光のジオン軍戦艦列伝
55 :
中島敦「山月記」より:01/11/30 02:59
曾てのジオン・ズム・ダイクンの長子といわれた自分に、自尊心が
なかったとは言わない。
しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。
(中略)
かといって、又、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。
ともに、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。
己のNTに非ざることを惧れるが故に、あえて一パイロットに甘んじ
ようともせず、又、己のNTなるべきを半ば信ずるが故に、碌々とし
てオールドタイプに伍することも出来なかった。
己は次第に戦場と離れ、政治と近づき、憤悶と慙恚とによって益々
己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。
あんまりきれいに当てはめられてないですが新しいネタもないよう
なので…。
冷静に考えるとこれは歴史小説ではなく時代小説か…。
最初「李陵」か「弟子」で何かないか読んでたもんでつい。
逝ってきます…
んーなこといったら司馬遼だって隆慶だって
時代小説と呼ばれることもありますし。アリじゃないですかね?