OVER THE RAINBOW制作委員会Part3

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ドロシーとグレイスの関係性なんだけど、

・「戦わない」少女と「戦う」少女(でも、ホントは2人ともノンポリ)。

・ドロシーは部隊に潤いや安らぎを与える存在として愛され、
 グレイスはモルモットとして部隊内で孤立した扱いを受ける。
 (でも、特別扱いという点では同じ)

ドロシーとグレイスが本質的には同じでありながら、表層的に異なるだけだとしたら、
その2人の関係性は、一年戦争という
「同じ人間でありながら、ジオンと連邦に分かれて争っている」
状況を、うまく暗喩してるんじゃないかな?

外伝っていう物語の性質上、
ドロシーがどんなに頑張ったって、戦争を終わらせることはできない。
だけど、
グレイスとの間の対立関係というか、険悪な関係をドロシーが乗り越えて、
2人の間に友情を結ぶことができたら・・・・・・。
それは
小さいけれども大事な一歩として、
戦争という絶望の只中から、平和を求めて実現(?)した一つの証になるんでは?
と思うんですよ。

ドロシーとグレイスが出会った当初は、なまじっか本質的に同じなだけに
2人のすれ違いや対立(?)は根深いものになる。
それにドロシーは無力な小娘なんで、問題を解決することができない。
だから、
ドロシーとグレイスが友情を結ぶためにも
(そして、人間の尊厳を体現するためにも)
ドロシーは苦しみ、悩んで成長してもらうことになるでしょう。
(続く)