実家に電話して一言@明日はボールで初陣

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いよーう、麗しの我が愛妻。
長いこと連絡しなくて悪かったな。
ん?もちろん無事だともさ。
この俺がお前残して死ぬわきゃないだろーが。
なんだよ、元気ねぇなぁ。
そんなに寂しかったか?
よし、悩める子猫ちゃんにとっておきの福音だ。
今度の作戦が終わったら、遂に、念願の休暇が頂けるんだぜぃ。
ジオン野郎をさくさくっとやっつけて、お前のベッドに飛んで帰るからなっ!
戦争ももう長くないし、ようやっと念願の子作りに励めるって・・・
あ?話がある?おう、何でも言ってくれよ。
・・・ほう・・・好きな男が・・・・・・・・
いい人で・・・・・・頼りになって・・・・・・・つまり、俺と別れたい、と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おい、後ろつかえてんだぞ。黙ってるなら早く代われよ」

うるっせ、てめ、蹴り殺すぞっ!
あ・・、いやいや、怒ってない、怒ってないって、こっちの話、うん。
あーんと、そか、そうだよな。
今まで散々寂しい思いさせてきたんだし、文句は言えねぇやな。
ん?俺は大丈夫だって。
知らないのか?エース専用ボールの秘密を。
特別丸いんだ。
へなちょこ弾なんか全部滑って傷もつかねぇんだぜ。
へへっ、そうだよ。辛気臭いのは無しにしようや。
なんつーか、その、幸せにな・・・


・・・・くそっ、なんて不味い煙草だ・・・・
あん、どうした新兵。そんな所にうずくまってよ。
情けない野郎だな。泣いてるのかよ。みっともねーな、おい。
お袋さんの声聞いて里心がついたってか?あー乳臭せぇ。
・・・ちっ、ほら、この指輪やるから、いい加減落ち着けって。
いいか、こいつはルウムから俺を守ってくれてたご利益ばっちりのお守りなんだぜ。
とびっきりの美人が俺にくれた、連邦の秘密兵器だ。
うるせぇな。俺がやるって言ってんだ。大人しく貰っとけよ。
馬鹿言え。俺が落とされるわきゃねぇだろうが。
知らねぇのか?エース専用ボールの秘密をよう。