(b)サイフォン方式 (漏斗を使う)
管の入っている状態でもう一方の端に漏斗を取り付けてぬるま湯を満たし、
上体を伸ばしたまま漏斗を頭くらいの高さまで持ち上げると、重みで胃の中へ
自然に流れ込んでいきます。全部が入ってしまう前に、漏斗が胃より下に
なるよう腰くらいの高さまで下ろしてください。サイフォンの原理でゆるやかに
内容物が吸い出されてきますので、自然に止まるまで待ちます。
(すぐに止まってしまう場合は、管を出し入れして先端の位置を変え、連続的に
流れ出てくるポイントを探してください)。
自然に止まったら漏斗を使ってぬるま湯を500ccほど入れ、最初から繰り返します。
なお、漏斗を持ち上げる場合の落差は胃から40〜50cm程度に留めてください。
あまり高く上げると勢いがつきすぎて吐き気を誘う場合があります。
いったん管を入れればすすぎ終わるまで抜かなくて良いこと、おなかが
いっぱいでなくとも、また腹筋などを使わなくても、サイフォンの原理がおだやかな
ポンプの役割を果たすために短時間でに済ませられることがメリットです。
○漏斗(ろうと)
断面図がY字のかたちをした道具です。後に述べるサイフォン方式に
必要です。できるだけ大きめで管にぴったり合うものを、素材は衛生的な
ものならなんでもかまいません。台所・園芸用品としてスーパーや
ホームセンターでふつうに手に入るほか、東急ハンズの理化学用品
コーナーでも各種サイズが取り扱われています。