最強の仮面ライダーは誰だ?!Fanal Stage!

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294(解説屋)
Extra Fight 03

両戦士、合図とともにお互い、円を画くように歩み、間合いを取る! 悠然とした空気、しかしこの緊張は紛れも無く本物!

小沢「よく見ておきなさい、氷川君。あいつは次の相手、RXと同様の力を持っている。観察しておいて損はないわ。もちろん、決勝の対戦相手もね」
尾室「決勝を心配する必要なんて・・・いや、何でもありません・・・」

影月「!」
無言で仕掛けた、シャドームーン! シャドーサーベルの一閃!
ああ!しかしこれは読んでいた、クウガ、タイタンソードで受け流しつつ、突きを繰り出す! 身を捌き、再び間合いを計る影月!

RX「あんなにのんびりやっていては・・・奴には勝てない」
結城「お得意、マイティアイってやつかい? さあてどうだろう」
風見「クウガも先の試合は見ていたはず。何の考えも無く突っ込むような奴では、ないと見るがな」

今度はクウガから仕掛ける! 必殺の一撃! だが影月、攻撃よりも先に動いた! 二本のサーベルを交差させ、悠々とタイタンソードを受け流す!
影月「・・その動き、既に見切った」
構えを変える影月! 次で仕留めるつもりかぁっ! しかしクウガも動じない! 再び正眼の構え! もう一度、カラミティタイタンか!?
影月「愚か、な・・・!?」
ああ!? どうしたのか、影月!? 飛び込もうとしたその瞬間、動きが凍りつく! クウガも動かない! 時間が静止したかのようなにらみ合い!!

小沢「AI制御で行動可能なはずのG3-Xが、装着員を必要とする理由って、わかるかしら?」
尾室「そりゃあ、自分勝手に暴れだしたりしたら始末書どころの話じゃ・・・いや、小沢さんのAIに限っては、そんな・・・はは・・・」
小沢「50点てとこね。どんなに完璧なシステムでも、いや、完璧だからこそ問題が出ることもあるのよ」
氷川「暴走とかとは別にですか?」
小沢「そう。プログラムの限界って奴よ。人工知能は瞬時に、幾つもの最適手をはじき出すわ。
でもね、その場のあらゆる状況を見極めて、最適でなくとも無難な一つの行動を選ぶ能力では、生物の脳に勝るシステムなんて存在しない」

影月「く・・・!」

結城「千日手だな。彼がどう動こうと、その動きに反応して後の先を取る。それがカラミティタイタン」
風見「あいつには、その全てのパターンが見えちまっている。ああなったらもう、動けない」
RX「まさか・・・」

ほんの一瞬、先に動いたのはクウガ! なんと影月、瞬発力に劣るはずのタイタンに対し出遅れたぁ!
だが浅い! 身を崩し、地を蹴るようにしてかろうじて直撃を免れました、影月! しかしらしくない焦った動き! この大会に姿をあらわし今、初めて、その余裕を突き崩されました!!

小沢「本当に大事な決断はね、AI任せではできないの。G3の搭乗員は、その最後の決断を下すためにいるのよ。
RXか影月か。どっちかでもアギトや、あの一号ってのとかと戦っていれば、おそらく気付いていたはずでしょうけどね」