>>237 ゴーストゴジラ3について、
1週間後くらいから草稿バージョンを書き始める予定。
>>239 ゴーストゴジラ3
chapter 4 冒頭の
心の迷いの歌。
「(大意)
後悔が波のように押し寄せる。
ついこの間まで、
心にはきらめくような光があったのに。
予感は確かにあったのに、
目をそらしてきた。
なぜもっとよく見なかったのかしら。
どうすればいい?
時を元に戻せたなら。
戻すことなんて出来はしないのに」
>>243 終盤、キングギドラ出す。
プロメテウスのエネルギーが尽きるのと入れ替わり。
あとなんだっけ? ああ、最後の歌は、やっぱりもう一度 神への愛の歌 だな。
いろいろ調整中。けっこうかかる。なにが草稿だ。一発で決めるつもり。
>>244 ゴーストゴジラ3、あれこれ調整中だが、
いろいろ決めておかないと間違えそう。
chapter 1の終わりからchapter 2にかけて、
詩織とルシファーがお互いの立場をかけて
火花を散らさないとダメだよね。
構成案をもとにちょっと書いてみた。
● chapter 1 のラスト
ルシファー、詩織に神への願いを祈らせる。
「お願い、神さま。世界を変えて!」
詩織の願いに星が落ちる。
東京湾のはるか沖、ゴジラ降臨。
詩織「いまのは?」
ルシファー「世界を変えるすごいヤツ。ゴジラ」
「ゴジラ?」
「そう、世界を変える」
「ひっくり返すわけね。大地震みたいに」
「……」
「ところで、そもそもあなたは誰?」
「神と戦う者。もう一人の神」
「悪魔ってこと?」
「悪魔とか堕天使とか呼ばれるのは好きじゃない。悪党と呼ばれてるようなものだ。
ブラックホール第三惑星人と呼んでくれ」
「なにそれ?」
「その方がマシだ。名はルシファー」
「もしかして、大地震を起こしたのはあなた?」
「まさか!」
「私は納得いかない。なぜこんなにも多くの人が死ななきゃいけないの?
なぜ? なぜなの? お母さんも津波で…」
「……」
「天罰? 神の怒り? ふざけないで」
「……」
「天にいるのは本当に神かしら?」
● chapter 2
・東京湾のはるか沖にゴジラ出現との連絡が自衛隊へ。
自衛官・茜からの連絡で、エンジェル、モスラとともにインファント島出発。
「私はやっぱり怪獣担当らしい…」
・自衛隊機、海上を探索。「不審なものは見当たりません」
自衛隊対策室の茜。「ゴジラ、どこに消えたのかしら」
・洋上を飛ぶフェアリーに乗るエンジェルとモスラ。
「もうすぐ日本に着くわ」
・夕方。首都圏遊園地のカフェのテレビ、
「東京湾のはるか沖に突如現れたとされるゴジラは、自衛隊の探索にも
関わらずいまだ正式には確認されていません」
客の声「間違いだったんじゃないの?」 (つづく)
>>245 (つづき)
・同遊園地のベンチに座る詩織とルシファー。
楽しそうな親子連れを目にする詩織、悲しげに目をそらす。
ルシファー「楽しいところがいいかなと思ってね」
「胸のあたりが痛むわ」
「具合が悪い?」
「あなたには分からないのよ。幸せそうな様子を見ると苦しくなる(苦笑)」
「ああ、そうか。気が付かなかった…。(上空を見て)あ! やってきた」
「あれは?」
「ガルガル。冥界から取り寄せた。僕らが乗る乗り物だ。遊園地にも似合う」
目の前に降りる可愛いい怪獣型ロボット、ガルガル。
「かわいいわ」
「あちこちこれで回ろう」
ガルガルの愛嬌をふりまく動作。
「ねえ、ルシファー。本当のことを教えて」
「本当のこと?」
「ゴジラを私に呼ばせた目的」
「君のため。僕らのための世界を造る」
「真に受けるとでも」
「本当のことさ」
「言わないならこれまでよ。私は帰るわ」
「帰るってどこへ」
「どこでもいいじゃない。私たちの仲はこれでオシマイ」
「待てよ」
「目的は? なぜ私に呼ばせたの?」
「敵わないな。契約のせいだ。自分では呼べない。地上世界に気に入らない
ことがあったとき、誰かに呼ばせることが出来る」
「だから私に。契約の相手は」
「神・ガブリエル。地上にゴジラは連れていけないと俺に託した。あんなもの託されても困る」
「呼んだ目的は?」
「君の願いをかなえ、俺の願いも同時にかなえる」
「私の願いってなに?」
「世界を変える。自分でそういった」
「ああ、そうか。そうよね」
「ゴジラを元に戻すには?」
「……」
「言わないなら、あなたとはこれまでよ」
「ゴジラはノアの大洪水のようなもの。世界の再生のために、世界を滅ぼす。
十分に世界を破壊すれば満足して昇天する。それか、召喚者の死で消滅する」
「私の死で消せるわけだ」
「逃げるのはたやすい。俺がついてる。ゴジラは召喚者を追う。生贄として」
「すっかり私は利用されてるわけね」
「君に与えたのは世界を支配する力だ。君は絶望していた。俺はそれをひっくり返した」
「(苦笑)なるほど。私は、なぜなのか知りたいだけ。なぜみんな死なねばならなかったか」
「俺がいなけりゃ、そう問う前に死んでいたさ」
「そうかもしれない。その答えを聞かないうちは死ねないわ。私が呼んだゴジラは大地震。大地震は続いてる」
「俺は騙しちゃいない。俺は君を守る。君の願いをかなえ、俺の願いも同時にかなえる」
「ルシファー、詩織と呼んで」
微笑する二人。警報が鳴り響く。
アナウンス「緊急警報。東京湾にゴジラ出現。至急避難して下さい。至急避難して下さい」
・洋上のゴジラへ艦砲射撃。
SuperX12で出撃する茜。
・遊園地上空のフェアリーに乗るエンジェル。「モスラ!」
・上空を見る詩織、「あれは?」
ルシファー「神の妻・エンジェル。神に言いたいことがあればあの女に!」
以下、略。
ここから、
ゴーストゴジラ3、本編ストーリーを書いていきます。
一発で決める自信があんまりありませんwww
これで完成版か草稿か、とにかく書いてみます。
ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 1
東北地方のとある県。
大震災。
その恐ろしい光景。
津波に飲み込まれようとする女子高生・詩織(16)。
木の幹に必死の思いでつかまっている。
力が尽きそうになる。
死神が飛来。
大鎌を構えるが振ろうとしない。
その影から現れる老紳士…ルシファー、手を伸ばして詩織を救う。
気を失っている詩織。
死神「おや、あなたでしたか」
老紳士「つい手が出てしまった」
死神「可愛い子ですからね」
老紳士「(苦笑しつつ)地上の様子を見に来ただけだ.お前こそなぜ鎌を振るわない?」
死神「どっちが幸せかなと。生きる方と死ぬ方と。ついさっき、母が流されていきました」
老紳士「そうなのか。それは知らなかった」
死神「あなたが来てくれてよかった。お任せしましたよ」
老紳士「なにを言ってるんだ。俺は地上の様子を見に来ただけだと」
死神「私はこの子の生か死か、それを選ぶことしか出来ません。あなたが適任です。文句があるならあなたのその手に」
死神、消える。
老紳士「なんてことだ…」
詩織を抱きかかえるが、詩織は気を失ったまま。そのあどけない顔。
こぼれたキーホルダーを拾う。
『 Shiori 』との文字を見て、「しおり…」と呟く。
自衛隊による復旧作業。
ヘリコプターの女性自衛官・芹沢茜(29)。
物資を届けるための離着陸。
フェアリーに乗るエンジェル・ガイア(小美人・フローラ)、復旧作業の様子を上空からしばらく見守る。
そのまま飛び去る。
ある避難所。
その出入口付近に立つ老紳士…ルシファー。
その視線のはるか先に、父と思われる人物と一緒の詩織。
心細そうな様子で父に体を寄せている。
老紳士、安心したような様子で去る。
南海のインファント島。
被災地から戻ったエンジェル、海を見つめながら呟くように歌っている。
「(大意)
天が落ち、
地が割れる日が
来るなんて
思わなかった。
あれはユメ?
すべてを運び去った海。
いまはとても穏やかなのに…」
(つづく)
>>248 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 1
(つづき)
近くにいる長老へ、
「久しぶりに日本を見てきたわ。大変な大地震だったみたい。
マグニチュード9だって。1万人を超える人が死んだ。想像も出来ないわ。
でも、それなのに茜は私に連絡もくれないんだ」
長老「懐かしくは思ってるでしょう。でも地震では。モスラで行っても邪魔なだけです」
エンジェル「それはそうだろうけど、連絡もくれないなんて…」
自衛隊の作戦ルームの自衛官・茜。
エンジェルへの連絡手段の洒落たペンダントのような通信機を見つめている。
首都圏の公園。
春から夏、秋へと変わる光と風景。
晩秋の公園。
微笑ましい家族。
その中の幼い女の子。
しばらくそれを遠くから見ている老紳士…ルシファー。
幼い女の子。
老紳士。
幼い女の子。
老紳士。
思い浮かぶ、気を失った詩織のあどけない顔。
老紳士の見る幻影。
冥界の巨大な歓楽街。
その中のホーリーナイトの威容。
ステージの歌姫・エンジェル。
デーモンたちとゴジラの戦い。カラスにも変容しつつ飛ぶデーモンたち。
恐ろしい震災の光景。
冥界の戦いと震災の混乱が重なる。
津波に流されようとする詩織。
詩織に届く自らの手。
こぼれたキーホルダー、shioriとのローマ字のプレート。
それらの映像に被さるエンジェルの歌声。
「(大意)
明日をも知れぬ
不安な日々。
あなたが街へやってくる。
わたしは笑顔で出迎える。
明日にはもう
あなたはいない。
かりそめの愛かしら?
いいえ、
私はあなたを忘れない。
たくさんの人が
死んだと聞いた。
私はあなたを忘れない」
ステージの歌姫・エンジェル。 (つづく)
>>249 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 1
(つづき)
公園の風景。
微笑ましい家族、その中の幼い子。
もう一度脳裏に浮かぶ光景。
気を失った詩織のあどけない顔。
津波に流されようとする詩織。
詩織に届く自らの手。
こぼれたキーホルダー、shioriとのローマ字のプレート。
公園の風景。
微笑ましい家族、その中の幼い子。
公園を去る老紳士。
何日か後、東北のとある駅に降り立つ老紳士。
避難所。
老紳士の声「詩織という子がいたはず。16か17くらい」
声「それだけではとても分かりません」
掲示板に空しく残るメモ。風にひるがえる。
『綾倉詩織ちゃん、東京のおばさんよ。連絡ちょうだい』
路上の老紳士、腕組みしつつ空をにらむ。
荒涼たる海。
容赦なく吹きつける風。
ボロボロに疲れた様子の詩織。
「(海を見つめて)なんだか恐ろしい」
詩織の脳裏に浮かぶ襲いかかる津波の幻影。
詩織、倒れこむ。
「(涙を浮かべ)お父さん、お母さん…」
飛来するカラス、遠くから詩織を見つめる。その目。
喫茶店でコーヒーを飲んでいた老紳士、なにかに気づく。
勘定を済ませるべく立ち上がる。
薄闇の海岸。
老紳士。
倒れたままの詩織。
老紳士「こんなところにいたら凍えてしまう。避難所かどこかに」
詩織「いいの。もう死にたいの」
老紳士、隣に腰を下ろす。
老紳士「あの地震からもう半年以上になる。ずっと一人だったわけじゃないだろ」
詩織「……」
老紳士「身寄りはないのか?」
フラッシュ。
放射能に汚染された自宅に戻ろうとして押し問答する父。
(つづく)
>>250 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 1
(つづき)
詩織「みんな死んだ。父さんは首吊りだけど」
老紳士「すまん。聞いて悪かった」
詩織「一時親戚のおばさんのところに行っていた。けど…」
フラッシュ。
転校した学校で「放射能、放射能」とはやされる詩織。
老紳士「居づらかったのか?」
詩織「いいえ。おばさんはいい人。振り切って帰ってきた。だってここが故郷」
老紳士「そうか」
(間)
老紳士「とにかく、避難所か…、街に行こう」
詩織「行きたくない。死にたいと言ったじゃない」
老紳士「なぜ行きたくないんだ?」
詩織「どこに行っても一人なの。周りに人がいても一人」
(間)
老紳士「いまは二人だろ」
詩織、微笑する。
詩織「ねえ、どうして私助かったのかな。助からなきゃよかったのよ!」
老紳士の耳に蘇る死神の声「どっちが幸せかなと。生きる方と死ぬ方と」
詩織「帰ってくるまでここが故郷だと思ってた。でも誰もいない。そんなとこ故郷じゃない」
フラッシュ。
放射能汚染地帯に入ろうとしてもめる詩織。
詩織「死んだ方がマシだったわ。わたしを壊して。バラバラに」
老紳士、うろたえ詩織を抱きしめ、涙さえ浮かべつつ、
「死んではダメだ。こんな世界は間違っている。そうだ。君に世界を支配する力をやろう」
詩織「私は世界から見放された女よ」
老紳士「いいや。世界を破壊して、そのあと君のための世界を作る。
(つぶやくように)
我は冥界の王・ルシファー。
神・ガブリエルよ。君が授けたこの力、今こそ使うぞ。
詩織、天に願いなさい。神さま、世界を変えて! と」
詩織「え?」
老紳士「早く」
詩織「お願い、神さま。世界を変えて!」
詩織の願いに星が落ちる。
東京湾のはるか沖、ゴジラ降臨。 (つづく)
>>251 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 1
(つづき)
海を進むゴジラの映像に被せて。
詩織の声「いまのは?」
老紳士の声「世界を変えるすごいヤツ。ゴジラ」
詩織の声「ゴジラ?」
老紳士の声「そう、世界を変える」
詩織の声「ひっくり返すわけね。大地震みたいに」
老紳士の声「……」
詩織の声「ところで、あなたは誰?」
老紳士の声「神と戦う者。もう一人の神」
詩織の声「悪魔ってこと?」
老紳士の声「悪魔とか堕天使とか呼ばれるのは好きじゃない。悪党と呼ばれてる
ようなものだ。
ブラックホール第三惑星人と呼んでくれ」
詩織の声「(苦笑しつつ)なにそれ?」
老紳士の声「その方がマシだ。名はルシファー」
詩織の声「もしかして、大地震を起こしたのはあなた?」
ルシファーの声「まさか!」
詩織の声「私は納得いかない。なぜこんなにも多くの人が死ななきゃいけないの?
なぜ? なぜなの? お母さんも津波で…」
ルシファーの声「……」
詩織の声「天罰? 神の怒り? ふざけないで」
ルシファーの声「……」
詩織の声「天にいるのは本当に神かしら?」
(chapter 2 へ)
>>252 ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 2
自衛隊特殊部隊・作戦ルーム、隊長である茜。
声「東京湾のはるか沖にゴジラ出現との通報!」
インファント島のエンジェル。
光るペンダント(通信機)、耳に当てる。
「茜! 久しぶり」
飛び立つモスラを見上げる長老。
その足元のフェアリーに乗るエンジェル、「日本に行ってくるわ」
長老「なにがあったんです?」
エンジェル「ゴジラよ!」
長老「お気をつけて!」
洋上を飛行するモスラとフェアリーに乗るエンジェル。
エンジェル「私はやっぱり怪獣担当ということなのね…」
海上を捜索する自衛隊機「不審なものは見当たりません」
作戦ルームの茜「ゴジラ、どこに消えたのかしら…」
洋上を飛行するモスラとフェアリーに乗るエンジェル。
エンジェル「もうすぐ日本に着くわ」
夕方。首都圏遊園地のカフェのテレビ、
「東京湾のはるか沖に突如現れたとされるゴジラは、自衛隊の探索にも
関わらずいまだ公式には確認されていません」
客の声「間違いだったんじゃないの?」
夜。同遊園地のベンチに座る詩織とルシファー。
楽しそうな親子連れを目にする詩織、悲しげに目をそらす。
ルシファー「楽しいところがいいかなと思ってね」
詩織「胸のあたりが痛むわ」
ルシファー「具合が悪い?」
詩織「あなたには分からないのよ。幸せそうな様子を見ると苦しくなる(苦笑)」
ルシファー「ああ、そうか。気が付かなかった…。(上空を見て)あ! やってきた」
詩織「あれは?」
ルシファー「ガルガル。冥界から取り寄せた。僕らが乗る乗り物だ。遊園地にも似合う」
目の前に降りる可愛いい怪獣型ロボット、ガルガル。
詩織「かわいいわ」
ルシファー「あちこちこれで回ろう」
ガルガルの愛嬌をふりまく動作。
詩織「ねえ、ルシファー。本当のことを教えて」
ルシファー「本当のこと?」
詩織「私にゴジラを呼ばせた理由…」
ルシファー「君のため。僕らのための世界を造る」
詩織「真に受けるとでも」
ルシファー「本当のことさ」
詩織「言わないならこれまでよ。私は帰るわ」
ルシファー「帰るってどこへ」
詩織「どこでもいいじゃない。私たちの仲はこれでオシマイ」
ルシファー「待てよ」
詩織「目的は? なぜ私に呼ばせたの?」
ルシファー「敵わないな。契約のせいだ。自分では呼べない。地上世界に気に入らない
ことがあったとき、誰かに呼ばせることが出来る」
詩織「だから私に。契約の相手は」 (つづく)
>>253 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 2
(つづき)
ルシファーの脳裏に蘇るホーリーナイトの一場面。
エンジェルと女神・ガブリエル、そしてルシファーによる契約。
ルシファーの声「神・ガブリエル。地上にゴジラは連れていけないと俺に託した。あんなもの託されても困る」
詩織「呼んだ目的は?」
ルシファー「君の願いをかなえ、俺の願いも同時にかなえる」
詩織「私の願いってなに?」
ルシファー「世界を変える。自分でそういった」
詩織「ゴジラを元に戻すには?」
ルシファー「……」
詩織「言わないなら、あなたとはこれまでよ」
ルシファー「ゴジラはノアの大洪水のようなもの。世界の再生のために、世界を滅ぼす。
十分に世界を破壊すれば満足して昇天する。それか、召喚者の死で消滅する」
詩織「私の死で消せるわけだ」
ルシファー「逃げるのはたやすい。俺がついてる。ゴジラは召喚者を追う。生贄として」
詩織「すっかり私は利用されてるわけね」
フラッシュ。
海岸で死を願っていた詩織の姿。
ルシファー「君に与えたのは世界を支配する力だ。君は絶望していた。俺はそれをひっくり返した」
詩織「(苦笑)なるほど。私は、なぜなのか知りたいだけ。なぜみんな死なねばならなかったか」
ルシファー「俺がいなけりゃ、そう問う前に死んでいたさ」
詩織「そうかもしれない。その答えを聞かないうちは死ねないわ。私が呼んだゴジラは大地震。大地震は続いてる」
ルシファー「俺は騙しちゃいない。俺は君を守る。君の願いをかなえ、俺の願いも同時にかなえる」
詩織「ルシファー、詩織と呼んで」
微笑する二人。
警報が鳴り響く。
アナウンス「緊急警報。東京湾にゴジラ出現。至急避難して下さい。至急避難して下さい」
逃げ始める群衆。
それを見つめる詩織とルシファー。
海を進むゴジラ。
自衛隊戦闘機による攻撃。
特殊戦闘機・SuperX12で合流する茜。
艦隊。
ゴジラへ艦砲射撃。
遊園地上空、フェアリーに乗るエンジェル。
はるかかなたの海の花火のような閃光を見る。
エンジェル「あれだな」
ふと視線を外したとき、下界になにか気づく。
ズーム。
ルシファーらしき人影。
飛行して近づき確認する。
エンジェル「アイツ!」
上空を通過していく自衛隊機の編隊。
エンジェル「モスラ!」
飛んでいく巨大なモスラの姿。
上空を見る詩織、指さして「あれは?」
ルシファー「神の妻・エンジェル!」
詩織「神の妻?」
ルシファー「神に言いたいことがあれば、あの女に」
詩織「ガルガルで飛べる?」
ルシファー「もちろん」
詩織「エンジェルに話がある」 (つづく)
>>254 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 2
(つづき)
ガルガルにまたがる二人。
上空へ駆け上がるガルガル。
エンジェルの許へ。
詩織「エンジェル! ずいぶん小さい人」
エンジェル「あなたは?」
詩織「詩織!」
ルシファー「久しぶりだな」
エンジェル「とんでもないことを!」
詩織「エンジェル。あなたは神の妻だとか。天にいるのは本当に神?」
エンジェル「?」
詩織「答えは?」
エンジェル「神よ」
詩織「そうかしら」
エンジェル「……」
攻撃を受けつつ海を進むゴジラ。
連発される放射能熱線。
詩織の声「もうすぐ大地震が来る」
エンジェルの声「?」
詩織の声「神に願ったの。世界を変えてと」
エンジェルの声「え?」
詩織の声「大地震は終わっていない」
エンジェル「ルシファー、どういうこと?」
ルシファー「聞いた通りだ」
エンジェル「この子が召喚者?」
ルシファー「さあな」
詩織「エンジェル! もう一度。天にいるのは神?」
エンジェル「神よ」
詩織「では、もうすぐ海からやってくるのは神の怒り」
エンジェル「……」
詩織「それでいいの?」
エンジェル「ルシファー、あなたは…」
ルシファー「なんだよ」
詩織「教えて上げるわ。天にいるのは悪魔」
エンジェル「!」
詩織「教えて。なぜ? 大地震の理由」
エンジェル「?」
詩織「聞いてるのよ。なぜと」
エンジェル「どういう返事をお望み?」
詩織「おかしなことを。神の怒りの理由ってやつよ」
エンジェル「それは…」
詩織「いま来る大地震の理由を教えてあげるわ」
エンジェル「……」
詩織「納得がいかないのよ! それが理由。さあ、あなたの番。なぜなの。理由を」
エンジェル「……」
ルシファー「なにか言ってあげては?」
詩織「今度は私が大地震を呼んだ。私が悪い?」
エンジェル「……」
詩織「そうよ。私が悪いのよ。私を直せるのはお母さんだけ」
エンジェル「……」
詩織「お母さんを」
エンジェル「……」
詩織「死んだお母さんを呼んで。私を直すために」
エンジェル「……」
(つづく)
>>255 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 2
(つづき)
間近に聞こえるゴジラの咆哮。
エンジェル「行かないと。ルシファー、覚えてなさいよ!」
ゴジラ、首都圏接近。
迎え撃つ自衛隊との攻防。
茜のSuperX12、ミサイル攻撃。
ゴジラの熱線。
かわすSuperX12。
ゴジラの背後から近づくモスラ。
モスラとの格闘。
振り払われるモスラ。
上陸。
離れた上空からすべてを見ているエンジェル。
呪文。
「私は天使。
夢の世界の住人・オネイロス、
わたしを助けて。お願い」
空から光のカーテン、舞い降りる。
光を帯びるモスラ。
大胆にゴジラの前に回るモスラ。
「夢は現実、
現実は夢。
ゴジラ、
あなたの見てるもの、
それは真実?」
意地の悪そうなエンジェルの笑み。
吐かれる熱線。
幻想的にくぐり抜けてしまうモスラ。
笑うエンジェル。
「見えるものが
信じられなくなる。
なにが真実?
ゴメンね。
教えてあげられない」
エンジェルの高笑い。
ガルガルに乗る詩織とルシファー。
ルシファー、エンジェルを見ている。
ズーム。
意地悪く笑い続けているエンジェルの顔。
激しく絡み合うゴジラとモスラ。
半ば幻影化しているモスラ、
ゴジラを翻弄している。
が、ゴジラ、かまわず進み始める。
素に戻ったエンジェル、険しい表情に。
(つづく)
>>256 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 2
(つづき)
ガルガルの詩織とルシファー。
ルシファー「そうだ。そのまま進め」
顔面蒼白の詩織。
詩織のつぶやき、「大地震はまだ続いている。まだ続いているのよ」
ルシファー「この世界は偽りが支配している。人の心に魂がない。
愛ある世界を取り戻す」
詩織「素敵だけど…、あなたを理解できそうもないわ」
街を壊し進むゴジラ。
自衛隊のむなしい応戦。
絡みつくモスラ。
振り払い進むゴジラ。
ガルガルの詩織とルシファー、逃げ遅れた人々を救おうとする。
ガルガルに手を伸ばすゴジラ。
逃れるガルガル。
ゴジラが方向を変えたことで、人々は走り逃れる。
詩織「怖いわ」
建物を破壊するゴジラ。
フラッシュ。
震災で崩れる建物。
詩織のつぶやき、「ほかの人たちもちゃんと逃げたかしら」
ゴジラ、スカイツリーに迫る。
ルシファーの声「あれが諸悪の根源。地上世界の中心地に、あれに代えて聖なるキャバレーを造る。
人の心を取り戻すため、愛の歌でこの世界を満たす」
詩織の声「キャバレー?」
ルシファーの声「詩織に見せてやりたいよ。わが冥界の聖なるキャバレー・ホーリーナイト!」
エンジェルの呪文。
「なにが現実、
なにが夢。
幻がお前に襲いかかる。
お前の力は無力となる」
意地悪く笑うエンジェル。
襲いかかるモスラに熱線を連発するゴジラ。
その一つがスカイツリーに命中する。
崩れ落ちるスカイツリー。
ルシファーの脳裏に浮かぶ幻影。
崩れたスカイツリーとそびえ立つ冥界の聖なるキャバレー・ホーリーナイト。
詩織のつぶやき、「大地震はまだ続いている。まだ続いているのよ」
ルシファーに寄りかかる詩織。
詩織「私はなにをやっているのかしら…。こんなことがしたかったわけじゃない。納得がいかないだけなのに」
なおも続くゴジラとモスラの格闘。
SuperX12の茜の視界にガルガルの二人が入る。
茜「なんなの? あの人たち…」
ゴジラの熱線、SuperX12を狙う。
かわしてミサイルを撃つ茜。
(つづく)
>>257 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 2
(つづき)
目眩を感じるエンジェル、付近のビルの屋上に不時着。
エンジェル「どうしたのかしら」
街が揺れて見える。
やがておさまる。
再びフェアリーで飛ぶ。
ゴジラ、歓楽街へ迫る。
ガルガルの詩織とルシファー。
ルシファー「まずい。歓楽街に進んでいる。歓楽街はもっとも大事な場所だ。
いくつか俺の店がある。それを襲うとは!」
詩織「歓楽街? お店持ってるの?」
進むゴジラ。
ルシファーの声「俺は実業家でもあってね。冥界に巨大な歓楽街を持っている。
その中心地は聖なるキャバレー・ホーリーナイト。最近は、地上世界にも進出していてね。
飲食店とか、クラブとか。ほんの数店だが。いまは目立たないようにしている。
人間としての名前は、笑うなよ、真船信三」
詩織の声「いいじゃない。カッコいい。真船さん」
ルシファーの声「やめてくれ。怒るぞ」
詩織の声「なんで?(苦笑)」
背後からゴジラを襲うモスラ。
ゴジラ、モスラを振り払う。
カラスの群れ、デーモンの群れに変容しゴジラを牽制し、カラスの群れとして去る。
エンジェルの呪文。
「お前の目指すものは
かなたにある。
蜃気楼のように
それは現れる。
幻を目指して去るがいい」
ルシファー、かなたのエンジェルを見る。
ズーム。
邪悪な笑みを浮かべるエンジェル。
海を目指して進むゴジラ。
先導するかのようなモスラ。
ゴジラ、海中へ没し去る。
エンジェル、付近のビルの屋上へ倒れこむ。
ぐるぐる回る景色。
しばらくしてようやく起きる。
エンジェル「どうしたのかしら」
再びフェアリーで飛ぶ。
ガルガルの詩織とルシファー。
憂いを帯びた表情の詩織。
詩織「やるわね、エンジェル。
それにひきかえわたしは。こんな罪まで犯して、もうダメだわ」
ルシファー「なに言ってるんだ。世界を再生する。蘇らせるんだ」
フェアリーのエンジェルとSuperX12の茜、手を振って挨拶を交わす。
エンジェル「召喚者はあの子…」
辺りを見回すが、ルシファーも詩織もすでに見あたらない。
(chapter 3 へ)
>>258 ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 3
被災地に舞い戻っている詩織とルシファー。近くに乗り捨てたガルガル。
意外なほど復旧されている町並み。
詩織「どこの街って感じ。自分の故郷って感じがしないわ」
ルシファー「俺達の出会いの場所だ」
詩織「ついこのあいだまでここでさまよってたのに、余裕がなくてなにも見てなかった」
ガルガルで、いくつかの場所に降り立つ。
きれいに復旧された場所。
瓦礫の山が残るところ。
半壊の学校。
詩織の声「ウチの学校。みんなどうしたかしら」
寂しげな詩織。
最初の場所に舞い戻り、ガルガルを降りる。
向こうからやってくる学生の一団。
ルシファー「気が済んだかい?」
詩織「……。感想が出てこないわ(苦笑)」
ルシファー「そろそろ俺の根城に戻るか」
詩織「あなたの根城って?」
ルシファー「ゴジラが襲おうとしたところさ」
詩織「歓楽街?」
詩織の視線の先の学生たち、徐々に近づいてくる。
ルシファーの声「言ったじゃないか。俺は実業家だって。
まだ目立っちゃまずいから、規模はそれなりだが。新宿の近くに由緒正しい邸宅も持ってる。
とりあえずそこに行こう」
詩織の声「うん」
さらに近づいてくる学生たち。詩織と同年代。
そのうちの一人の顔。
詩織の驚いた表情。
フラッシュ。
高校の同級生・ヒロシと親しく話していた思い出。
詩織「ヒロシ! ヒロシでしょ。わたし。詩織よ!」
突然声をかけられ驚いている男、首を傾げている。
詩織「ヒロシ! わたしを忘れたの?」
通りすぎようとする人たち。
男「誰なの? 分からない」
詩織の目に、男は見知らぬ顔に変容する。
行ってしまう学生たち。
呆然と見送る詩織。
詩織「ダメだわ、わたし。頭おかしい」
ルシファー「疲れてるんだよ。どこかで休もう」
詩織「あなたにまかせるわ」
フェアリーに乗るエンジェル、とある高台に降りる。
エンジェル「あの二人、どこ行っちゃったのかしら」
手を合わせ祈るように。
映像が高速に流れ、時間の異常な流れと精神集中を表す。
(つづく)
>>259 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 3
(つづき)
とある景勝地。
ホテルや飲食店が並んでいる。駐車場に停められたガルガル。
詩織とルシファー。
上空、フェアリーに乗るエンジェル。
エンジェル「見つけたわ」
降り立つエンジェル。
ルシファー「やってきたか」
等身大に変容するエンジェル。
詩織「ワオ! 大きくなれるんだ」
エンジェル「短時間なら。幻覚のようなものよ」
ルシファー「説教でもしに来たか」
エンジェル「それぐらいで済むと思ってるの? まず、その子の話が聞きたいわ」
ルシファー「詩織。改めて紹介し直そう。俺は冥界に巨大な歓楽街を持っている。
その中に五千年の歴史を持つ神聖なキャバレー・ホーリーナイトがある。
そのホーリーナイトの伝説的歌姫・エンジェル」
エンジェル「ちょっと止めて。なんていう紹介なの。(詩織に)エンジェルよ。エンジェル・ガイア。
フローラでもいいわ」
詩織「わたしは綾倉詩織。詩織と呼んで」
ルシファー「エンジェル、歌ってみろよ。あのデーモンたちをたぶらした歌」
エンジェル「違うわ。神への愛を歌った。神と二人で冥界をさまよっていたの。必死だった」
詩織「聞きたいわ。歌って、エンジェル」
エンジェルの脳裏に浮かぶ回想。
冥界のキャバレー・ホーリーナイト。
戦士たるデーモンたち。
ステージのエンジェル。
女神・ガブリエルの姿。
エンジェルの囁くような歌。
「(大意)
いとしい人よ、
たとえあなたが
地獄に落ちても、
わたしは付いていく。
あなたが泣くとき、
私も哀しい。
あなたが傷つく時、
わたしも心が痛むわ。
今日もあなたの無事を願う。
私はいつも一緒よ。
あなたの願いが
いつか叶いますように」
神・ガブリエルとの甘い接吻の思い出。
余韻に浸っているエンジェル。
ルシファー「そうやってデーモンたちを騙した。何人ものデーモンがお前のために命を投げ出した」
エンジェル「嘘は歌わないわ。共にいた神のための歌」
ルシファー「お前は地獄のキャバレー・ホーリーナイトがお似合いだ」
エンジェル「黙って、ルシファー。あなたとはあとで話す。わたしはその子、詩織ちゃんと話したい」
詩織「ルシファー、悪いけどちょっと外して」
ルシファー「しょうがないな。(ホテルの屋上を指差し)では、あのテッペンにでも」
ルシファー、ガルガルの方へ去る。 (つづく)
>>260 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 3
(つづき)
詩織「なにを話せばいい? エンジェル」
エンジェル「あなたがゴジラを呼んだ。間違いない?」
詩織「そうよ。わたしが呼んだ。
あの日、天が落ちてきて、地が割れたとき、ああ、この世の終わりが来たんだなって思った」
エンジェル「……」
詩織「神の怒りってやつよ。地上の罪人たちを皆殺しにするの」
エンジェル「……」
詩織「罪人? そうか、私たち、罪人なんだなって」
エンジェル「……」
詩織「お母さんが流されていった。え? 誰が罪人」
エンジェル「……」
詩織「そこで私は気づいたわけよ。ああ、そうか。天にいるのは神さまじゃない。悪魔だって」
エンジェル「……」
詩織「よかった。お母さんは罪人じゃない」
エンジェル「当然よ」
詩織「誰が悪魔?」
エンジェル「……」
詩織「天は空にある?」
エンジェル「まあね。上の方よ」
詩織「ホントにそう?」
エンジェル「……」
詩織「上じゃなくて下にあるかもよ。地の底に。善と悪が反対だったら、面白い。
あなたは善の天使? それとも悪の天使?」
エンジェル「……」
詩織「なにか言ってほしいわ」
エンジェル「……」
詩織「善と悪とどっちがカッコいいかなって。カッコいい方がいい」
エンジェル「……」
詩織「ルシファーに聞いたのよ。悪魔なのって。
悪党と呼ばれるのは好きじゃない、ブラックホール第三惑星人だと(笑う)」
エンジェル「……」
詩織「悪魔の方がカッコいいのに。でも妙なところにこだわるルシファーは好きよ」
エンジェル「……」
詩織「わたしは悪い女。お母さんなら私をいい子に直してくれる」
エンジェル「……」
詩織「あなたは善の天使? それとも悪の天使?」
エンジェル「悪ではないつもり」
詩織「善と悪とは反対かもしれない」
エンジェル「……」
詩織「神さまにこう願ったのよ。ねえ神さま、世界を変えてと」
エンジェル「……」
詩織「そしたら、ゴジラが落ちてきちゃった。ゴジラは大地震。まだ終わってないの。
私は悪い子。お母さんじゃないと直せない。死んだお母さんを呼んで」
(間)
エンジェル「あなたは召喚者の運命を聞いた?」
詩織「聞いたわ。ざっとね」
エンジェル「ルシファーの考えが分からないわ…」
(間)
エンジェル「今度は彼の考えを聞くわ。フェアリー!」
(つづく)
>>261 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 3
(つづき)
フェアリーでビルの屋上のルシファーの許へ。
エンジェル「待たせたわ。あなたの言い分は?」
ルシファー「誰もが大地震を受けるべきなんだ。それではじめてあの子の心の痛みが分かる」
エンジェル「あなた、自分がなにしてるか分かってる?」
ルシファー「分かってるさ。この世界を壊して理想の世界を作る」
エンジェル「本当のことを教えてあげるわ。あなたも知らない本当のこと」
ルシファー「どういう意味だ」
エンジェル「あなたは、あの子への愛に狂ってるってこと」
ルシファー「なにを言ってる」
エンジェル「人の心って恐ろしい。あなたはいま、はじめて自分の心に気がついた。
でも他人は誰でもすぐに分かってしまう」
ルシファー「違う。誤解だ。違う」
エンジェル「そういうもんなのよ。私たちがこうして呑気に話してる間も、人間世界は大変なことになってるのよ。
一刻の猶予もできないの。なんとかして」
ルシファー「俺とお前は堕天使同士。話によっちゃ協力してもいい。どうしろと?」
エンジェル「召喚者が死ななきゃ、ゴジラを倒せない。それが分かっていて、なぜ詩織ちゃんに…」
ルシファー「死ななきゃいい。世界が手に入る。どこに困ることがある?
自分たちでトラップを仕掛け、地上世界に復活するためにそれを俺に託した。
いい気なもんだ。それに俺は悪用しちゃいない。世直しのためだ」
エンジェル「……」
ルシファー「なにか言えよ」
エンジェル「あの時は復活したかった。それしかなかった」
ルシファー「ゴジラを真正面から倒すか、詩織が死ぬか。途中で終わらせる方法は、そのどちらかだけだ。
あるいは世界を破壊し尽くしたゴジラが満足して昇天するか。なんのことはない。お前と詩織が入れ替わっただけだ」
エンジェル「……。すべて私のせいだわ」
ルシファー「で、俺にどうしろと?」
エンジェル「……。分からなくなった」
エンジェル、等身大から小さくなる。
ルシファー「行くのか?」
エンジェル「……。ええ」
エンジェル、迷いのうちにフェアリーで去る。
(chapter 4 へ)
>>262 ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 4
とある高台のエンジェル。
美しい景色を眺めながら思い悩んでいる。
フラッシュ。
自らに魔法の剣を突き立てるエンジェル。
エンジェルの声「あなたは召喚者の運命を聞いた?」
詩織の声「聞いたわ。ざっとね」
思い悩むエンジェルの顔。
心の迷いの歌を歌う。
「(大意)
後悔が波のように押し寄せる。
ついこの間まで、
心にはきらめくような光があったのに。
予感は確かにあったのに、
目をそらしてきた。
なぜもっとよく見なかったのかしら。
どうすればいい?
時を元に戻せたなら。
戻すことなんて出来はしないのに」
エンジェルの見る美しい景色。
政府の開催する戦略会議。
自衛隊特殊部隊隊長として発言している茜。
茜「ゴジラに対しては、通常兵器の攻撃では成果は期待できません。なんらかの発想の転換が必要かと」
ある高官「具体的にはどのようなことを」
茜「ゴジラの習性などがある程度分かれば、誘導するようなことも可能かもしれません」
別の高官「首相がエンジェルに会いたがっています。あなたは橋渡しが出来ますか?」
茜「それは…、エンジェル次第です。聞いてみなければ」
声「たったいま、ゴジラが名古屋に接近しているとの情報が入りました」
「なんですって!」
海を進むゴジラ。
攻撃する自衛隊機。
放射能熱線。
墜落する自衛隊機。
SuperX12で出動しようとする茜ら特殊部隊。
茜、洒落たペンダントのような通信機を口元へ。
茜「エンジェル? 茜よ。ゴジラが名古屋に…」
しゃれたレストランの詩織とルシファー。
あまり元気がなさそうな詩織。
詩織「ここもあなたのお店?」
ルシファー「まあね。食べ物屋はここだけだが」
詩織「ふーん」
ルシファー「なにか気にいらない?」
詩織「いいえ。わたしはどうすべきかなって考えてるだけ」
詩織、窓の外に見える電光掲示板を見ている。
ルシファー「どうしたいんだ?」
詩織「どうしたいのかしら」 (つづく)
>>263 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 4
(つづき)
ルシファー「どこか景色のきれいなところを巡っていこうじゃないか」
詩織「それもいいかもね。でも、そんなことしてていいのかな」
電光掲示板に、「ゴジラ、名古屋に接近!」とのニュース。
駐車場のガルガル。
やってくる詩織とルシファー。
詩織「ゴジラの目的はなに?」
ルシファー「ゴジラの使命は、世界の破壊か、それとも生贄としての召喚者の命」
詩織「怖いわ。そういう死に方はごめんね」
ルシファー「心配いらない。俺がついてる。逃げるだけなら簡単だ。
結局、世界の十分なる破壊が目的になる。すでに地上世界の中心地のスカイツリーは破壊した。
次なる目的は、原発の破壊だろう」
名古屋の街並み。
詩織の声「名古屋に原発があるの?」
ルシファーの声「日本海側の北陸西部の原発じゃないか? 名古屋を突っ切ってそこへ行く気だろう」
避難する人々。
アナウンス「ゴジラ接近。ゴジラ接近。至急避難してください」
上陸しようとするゴジラ。
自衛隊の激しい攻撃。
茜のSuperX12、ゴジラの目を狙う。
熱線、かわすSuperX12。
フェアリーに乗るエンジェルとモスラ、駆けつける。
エンジェル「わたしは天使。夢の世界の住人・オネイロス、お願い、助けて」
光のカーテン、舞い降りる。
モスラ、光を帯びる。
エンジェルの呪文。
「幻がお前を襲う。
自分の目が信じられなくなる。
その力は空回り。
恐怖がお前を包む」
エンジェルの笑み。
モスラ、ゴジラを翻弄。
熱線、モスラを突き抜ける。
モスラの激しい攻撃。
ゴジラの腕、モスラの羽にかかる。
モスラ、不時着。
よろよろと飛び去る。
エンジェルの険しい表情。
ガルガルで見ている詩織とルシファー。
詩織「大地震は続いている、続いている…」
街を破壊していくゴジラ。
熱線、幾度も。
ガルガルをかすめる。
墜落。
すんでのところで、詩織を抱えて地上に飛び降りるルシファー。
必死にルシファーにしがみついている詩織。
そちらに向かうゴジラ。
手を伸ばしてくる。
茜のSuperX12の攻撃、またもゴジラの目のあたりを狙う。
茜「まただわ。あの人たち、なんなの?」 (つづく)
>>264 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 4
(つづき)
熱線。
茜の曲芸的飛行。
詩織を抱えたまま、物陰に隠れるルシファー。
ルシファー「新たなガルガルを!」
フェアリーのエンジェル。
エンジェルの呪文。
「進むべき道が見つからない。
前がどちらか分からなくなる。
幻の灯台が見える。
その光がお前を迷わせる」
ルシファーが見るエンジェル。
ズーム。
エンジェルの高笑い。
モスラが先導するかのように、ゴジラを導く。
海へ去っていくゴジラ。
視界がぐるぐる回っているエンジェル。
迷走し墜落気味に不時着。
詩織を抱えるルシファーの前に、ガルガル2。
ルシファー「大丈夫か?」
詩織「うん」
ガルガル2で飛び去る二人。
意識を回復するエンジェル。
上空のモスラ。
ゴジラの去った名古屋の街。
とある険しい海岸。
荒々しい波。
瞑想するエンジェル。
フラッシュ。
自らに魔法の剣を突き立てるエンジェル。
エンジェルの声「あなたは召喚者の運命を聞いた?」
詩織の声「聞いたわ。ざっとね」
瞑想するエンジェル。
エンジェルの声「もしゴジラを倒せなかったとき、どうするの?
召喚者が死ぬしかない。死ぬべきは自分なのに!」
茜、SuperX12で近くに着陸。
振り返るエンジェル。
やってくる茜。
エンジェル「茜!」
茜「フローラ!」
エンジェル「こうして会うのは本当に久しぶり」
茜「ルナもいればいいのに。ルナは元気かしら」
エンジェル「いまはガブリエルと言った方がいいわ」
茜「なぜ?」
エンジェル「どうしても」
茜「よく分からないわ」
エンジェル「結婚したのよ」 (つづく)
>>265 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 4
(つづき)
茜「ルナが?」
エンジェル「夫の名よ」
茜「?」
エンジェル「わたしたち、祝福されてないの」
茜「わたしたち?」
エンジェル「やめましょ。この話」
茜「??」
険しい海岸。
荒々しい波。
茜「ところで、実は首相があなたに会いたがってるの。会ってくれる?」
エンジェル「首相?」
茜「日本国政府の一番えらい人よ」
(間)
エンジェル「会ってなにを話すのかしら。それより、もっと大事な話があるの」
茜「なに?」
険しい海岸。
荒々しい波。
茜「あの二人のことね」
エンジェル「気がついてたの?」
茜「不思議な人たちだと。ゴジラと召喚者の話はいま初めて知ったけど」
エンジェル「本当はまだ隠していることがある」
茜「なに?」
エンジェル「言えない。いえばあなたはわたしを許さない。わたしとゴジラのこと」
茜「教えてよ。気になるじゃない」
茜を見つめるエンジェル。
エンジェル「やっぱり無理。あなたはわたしを許さない」
茜「なんで? 訳が分からない」
エンジェル「……」
茜「まあ、いいわ。それよりゴジラをどうやって倒すか、それが問題。通常兵器はまるで効かなくて」
エンジェル「……」
茜「オキシジェン・デストロイヤーという兵器がその昔、ゴジラを倒したことがあるの」
エンジェル「聞いたことがあるわ。でも、結局のところゴジラは蘇ってしまう」
茜「それに、いまではその製法も分からない」
エンジェル「天界にプロメテウスという超兵器があるわ。送ってもらいましょう。
効くかどうか分からないけど」
茜「お願い!」
ひざまずき天に祈るエンジェル。
「私に力を。プロメテウスを!」
カメラ回って空へ。さらに宇宙空間へ。
120億光年のかなたの宇宙、オメガ領域。
そこにある天界。
鳩。
男装の女神・ガブリエル、そのおぼろな光の翼。
身に付けたアクセサリーを外し投げる。
ガブリエルの声「天の雷(いかずち)、プロメテウス」
鳩が変容したラドン。
アクセサリーが変容したと思える武器・プロメテウスをくわえる。
飛び立つラドン。
宇宙空間、超光速で飛んでいくラドン。
(つづく)
>>266 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 4
(つづき)
天界。
ガブリエル「わたしもフローラの許へ行かないと」
声「待て、ガブリエル」
振り返るガブリエル。
そこにいるシャーキャムニ(お釈迦様)。
シャーキャムニ「どこへ行く」
ガブリエル「誰かと思えば、シャーキャムニ(拝む)。地上世界へ妻・フローラを助けに」
シャーキャムニ「お前が行ってはならん」
ガブリエル「しかし」
シャーキャムニ「お前たち二人が揃ってはならん。女同士で…。頭が狂いそうだ。直視できん」
ガブリエル「ですが」
シャーキャムニ「いいから止めろ。音楽、音楽」
女子十二樂坊のごとき天女たちの演奏。
二人で聞いている。
シャーキャムニ「わたしは最近、あらたな境地に到達してな」
ガブリエル「どのような」
シャーキャムニ「煩悩即菩提」
ガブリエル「といいますと」
シャーキャムニ「無色界は色気がなくていかん。欲望が恋しくなってな」
ガブリエル「なるほど」
シャーキャムニ「ここはいいなあ。女ばかりで」
ガブリエル「私は男ですが」
シャーキャムニ、ガブリエルの頭を叩く。
シャーキャムニ「神が嘘を言ってはいかん」
ガブリエル「もうしわけございません(拝む)」
しゃれたレストランの詩織とルシファー。
詩織「危なかったわ。またもあなたに助けられちゃった」
ルシファー「なんでもないさ」
詩織「あなたのことがもっと知りたいわ。あなたはいくつなの?」
ルシファー「心に突き刺さる言葉だな。僕らは長生きでね」
詩織「いくつなの?」
ルシファー「勘弁してくれ」
詩織「おかしな人」
ルシファー「詩織はいくつ?」
詩織「16。もうすぐ17」
ルシファー「若いね。眩しいくらいだ」
詩織「(微笑)お母さんがわたしの17の誕生日を楽しみにしてて」
(間)
詩織「お母さん、詩織もだんだん大人になるのね。大人になったら愛する人が現れるのよと」
涙ぐむ詩織。
詩織「17になれるかしら」
ルシファー「なれるさ」
詩織「なれない方に賭けるわ」
ルシファー「なぜなれないと。時がくれば自然になる」
天界。
音楽を聞いているシャーキャムニ。
ガブリエルの声「私の代わりにせめてキングギドラを」
女の声「しかし、ラドンはともかくギドラでは着くまでに数年は」
別の女の声「新たに出現したワームホールが使えるのでは? うまくいけば僅かな期間で」
(chapter 5 へ)
268 :
名無しより愛をこめて:2015/03/04(水) 00:26:24.05 ID:5gRhwg/u0
>>267 ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 5
とある会議室。
首相をはじめとする政府関係者。茜もいる。
広いテーブルの片隅にちょこんと載ってるエンジェル。
防衛省幹部「我々としましても、ゴジラへの対策には全力を傾けておりますが、
なかなか有効な対策が見いだせずにいます。そのため…」
首相「(話は無視してエンジェルに)私が日本の総理大臣です。言葉は通じるのかな?」
茜を見る首相。
茜「首相、言葉は大丈夫です」
首相「(うなずきつつエンジェルに)あなたの活躍には感謝しています。ゴジラに対する
有効な戦略でもあればぜひ教えて下さい」
エンジェル「ゴジラへの戦略? 戦略…」
フラッシュ。
召喚者としての詩織の姿。
エンジェルの顔。チラリと茜を見る。
茜の顔。視線を逸らす。
エンジェル「(首相に)まともには戦わないことです。勝てないもの」
首相「しかし、我々には国土と国民を守る義務があります」
エンジェル「困ったわ。まあ、こんな感じかしら」
ややあって、ささやくように歌い出す。
「(大意)
風は私のお友達。
恐ろしい力も
ヒラリとかわす。
夢も私のお友達。
なにが真実か
分からなくする。
星は私の救い主。
わたしの願いを
叶えてくれる」
エンジェル「私の戦略…」
頭を抱えている茜。
首相、パチパチと拍手。
苦笑いの首相、茜に囁く。
「戦略は我々が考えるしかないようだ」
夜。大阪の街。
海面に顔を出すゴジラ。
自衛隊特殊部隊・作戦ルームの茜。
声「大阪湾にゴジラ出現!」
自衛隊機とゴジラの攻防。
茜のSuperX12、フェアリーに乗るエンジェルとモスラも合流。
逃げる大阪の人々。
あるビルの屋上の詩織とルシファー。近くにはガルガル2。
ルシファー「やはりここに来たか」
詩織「ゴジラが目指してるのは北陸の原発?」 (つづく)
>>268 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 5
(つづき)
ルシファー「だと思う」
詩織「世界の破壊へ一直線てわけね。任務に忠実だこと」
逃げる人々を見下ろす詩織。
詩織「早く逃げるのよ」
二人、ガルガル2に乗る。
エンジェル「私は天使。夢の世界の住人・オネイロス、助けて」
光のカーテン、舞い降りる。
光を帯びるモスラ。
エンジェルの呪文。
「夢は現実、
現実は夢。
見えるものが
信じられなくなる。
なにが真実?」
モスラ、幻想的にゴジラを襲い、翻弄する。
ルシファーの見るエンジェル。
ズーム。
その邪な笑み。
ガルガル2の二人。
詩織「なにを気にしているの? ルシファー」
ルシファー「エンジェルは夢に溺れ、心が歪んでいる。美しい歌が歌えなくなる」
詩織「歌が歌えないエンジェルなんて」
目眩を覚えるエンジェル。
飛行がふらつく。
エンジェル「まただわ。どうしたのかしら」
気合を入れ直すエンジェル。
エンジェルの呪文。
「幻がお前を襲う。
自分の目が信じられなく…」
その時、カラスの群れがエンジェルを襲う。
エンジェルの悲鳴をあげつつ、かわす。
すぐ近くへ来ているガルガル2の二人。
ルシファー、エンジェルへ叫ぶ。
「その呪文は危険だ。お前の心はラリってる。
ホーリーナイトの歌姫は、心が清らかじゃないといけない」
エンジェル「邪魔しないで!」
エンジェル、ガルガル2から急速に離れ、ふたたび呪文。
「幻がお前を襲う。
自分の目が信じられなくなる。
その力は空回り。
恐怖がお前を包む」
目眩を覚えたエンジェル、墜落気味になんとか不時着。
倒れたままなかなか立てない。
モスラ、身にまとっていた光を失う。
ゴジラの熱線が襲う。
かろうじて直撃は免れたが、モスラは傷つき飛び去る。
茜のSuperX12がゴジラにミサイルを何発か命中させるが、効果なし。(つづく)
>>269 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 5
(つづき)
ゴジラ、大阪の街を破壊しつつ奥地へ。
ようやく起き上がるエンジェル。
詩織とルシファーのガルガル2、去る。
その二人の目に、ほうき星。
エンジェルの近くに着陸するラドン。
エンジェル「ラドン! プロメテウスを運んで来たのね」
SuperX12にプロメテウスを搭載する作業。
茜の声「どういう武器なの?」
エンジェルの声「天界の超兵器・プロメテウスは超小型の反物質爆弾よ。
そのエネルギーを利用して、相手を異世界に吹き飛ばすもの。
ただ、ゴジラ相手に試した者はいない。効くかどうか、やってみなければ分からない」
ガルガル2で飛ぶ詩織とルシファー。
ルシファー「詩織は16だったよな?」
詩織「そうよ」
ルシファー「そうか」
詩織「なによ?」
ルシファー「どこに向かおうかと思って」
詩織「それと私の歳となんの関係が?」
ルシファー「自分の店ならいいけれど、見知らぬ店に入ったら通報されるかも」
詩織「なんで?」
ルシファー「いや、その、淫行条例ってヤツ…。いろいろウルサイんだよ」
詩織「ええ?」
ルシファー「例えばの話さ」
詩織「ルシファー、あなた、私に触ったら逮捕されちゃうの?」
ルシファー「さあね」
詩織「冥界の王がたかが条例を気にするなんて」
ルシファー「いちおう、人間としてビジネスもやってるからね」
詩織「なによそれ。愛に歳なんて関係ないでしょ」
ルシファー「邪悪な人間どもが決めたことだから」
詩織「それであなたは、私に触れようともしないの? あなたのために一句作ったわ」
ルシファー「一句? どんな?」
詩織
「十六歳、
淫行条例、
気にしない」
苦笑するルシファー。
詩織「どこかその辺に着陸させて」
ビルの屋上に着陸。
月を見上げる二人。
詩織、ルシファーに右手の甲を差し出しつつ、
「さ、愛に歳なんて関係ないはずよ」
ルシファー、ためらいつつ差し出された手に口づけ。
詩織「罪深い人。有罪ね。でも、愛してるわ」
夜空の月。
(chapter 6 へ)
テケ「キチガイ姫ゆうんがおるねん」
モケ「なんやねんそれ」
きのうこんな会話しとってんで
このドミトモニャスどもがよ おう?
どないなっとんねん!
ゴジラの名借りてオリックスバカにしたらアカンで おう?
ええな?
汚米の文章はオリックスバカにしてばかりやねんて おう?
今年も優勝出来ひんとかなんで今からわかるねん おう?
言うたらあかんねんど な ええな な
テケ「キチガイ姫ゆうんがおるねん」
モケ「なんやねんそれ」
きのうこんな会話しとってんで
このドミトモニャスどもがよ おう?
どないなっとんねん!
ゴジラの名借りてオリックスバカにしたらアカンで おう?
ええな?
汚米の文章はオリックスバカにしてばかりやねんて おう?
今年も優勝出来ひんとかなんで今からわかるねん おう?
言うたらあかんねんど な ええな な
テケ「キチガイ姫ゆうんがおるねん」
モケ「なんやねんそれ」
きのうこんな会話しとってんで
このドミトモニャスどもがよ おう?
どないなっとんねん!
ゴジラの名借りてオリックスバカにしたらアカンで おう?
ええな?
汚米の文章はオリックスバカにしてばかりやねんて おう?
今年も優勝出来ひんとかなんで今からわかるねん おう?
言うたらあかんねんど な ええな な
>>270 ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 6
内陸を進むゴジラ、京都をかすめ、さらに北へ。
自衛隊、攻撃するより市街を避けるよう誘導している。
北陸西部の原発。
エンジェルとモスラ、ラドン。
プロメテウスを搭載した茜のSuperX12、着陸。
飛び降り、エンジェルに駆け寄る茜。
茜「なんとか間に合ったわ。来るかしら」
エンジェル「この原発を目指してるのは確実だと思うわ」
茜「プロメテウス、効くといいけど」
エンジェル「効いてくれないと大変よ」
エンジェル、手を合わせ祈るように。
精神を集中して情報を収集。
背景の映像が急激に流れ、神秘の力を表す。
エンジェル「ゴジラが近づいている。そろそろ行くわ」
フェアリーで飛び立つエンジェル。
モスラ、ラドンも飛び立つ。
茜のSuperX12も発進。
進むゴジラ。
地上と空からの自衛隊の攻撃。
何度も吐かれる熱線。
溶けて燃える戦車。
墜落する戦闘機。
やってくるモスラ、ラドン。
熱線。
背後に回るモスラ。
かわすラドン。
怪獣たちの死闘。
オネイロスの夢の呪文は副作用を恐れ使おうとしないエンジェル、見守っている。
茜のSuperX12、照準をゴジラに合わせている。
熱線、モスラ、ラドンを襲う。SuperX12も。
モスラの鱗粉、熱線を防ぐ。
ラドンは熱線を避け、超高空へ。
茜のSuperX12、再び照準をゴジラへ。
モスラとゴジラの格闘。
ゴジラ、モスラを振り払う。
茜、プロメテウスの緑に光る発射ボタンを押す。
エネルギーが集中し始める。
察知したゴジラの背に光の翼が生じる。
プロメテウス、発射。
ゴジラ、飛ぶ。
茜「あ!」
爆音、爆風。
湧き上がる黒煙。
悠々と舞い降りるゴジラ。 (つづく)
>>274 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 6
(つづき)
茜、照準を素早く合わせて、再びプロメテウスの緑に光る発射ボタンを押す。
エネルギーが集中し始める。
プロメテウス、発射。
ゴジラ、光の翼でまたも飛ぶ。
爆音、爆風。
湧き上がる黒煙。
悠々と舞い降りるゴジラ。
熱線、SuperX12へ。
茜、曲芸的に逃れる。二度、三度、繰り返される。
ゴジラ、今度は上空のモスラをにらむ。
エンジェル「(モスラを指差し)オネイロス!」
光を帯びるモスラ。
ゴジラの熱線、モスラをすり抜ける。
光、消える。
モスラ、ゴジラの背後に回る。
ラドン、高度を下げてくる。
茜、照準を合わせて、再びプロメテウスの緑に光る発射ボタン。
エネルギーが集中し始める。
プロメテウス、発射。
ゴジラ、光の翼でまたも飛ぶ。
爆音、爆風。
湧き上がる黒煙。
ラドン、ゴジラに激しく体当たり。
両者、別々に墜落。
原発近くまで飛んでいき、ぐったりするラドン。
立ち上がるゴジラ。
茜、ゴジラに照準を合わせて、再びプロメテウスの緑に光る発射ボタン。
エネルギーが集中し始める。
プロメテウス、ゴジラ目がけて発射。
命中。
倒れるゴジラ。
が、立ち上がる。
エンジェル。
茜。
熱線、SuperX12へ。
かわす。
茜、プロメテウスの発射ボタンを見るが、赤く光る発射ボタン。
進むゴジラ。
モスラが背後から絡みつく。
振り払う。
茜、プロメテウスの発射ボタンが緑となるのを見る。
ゴジラに照準を合わせて、再びプロメテウスの発射ボタン。
エネルギーが集中し始める。
プロメテウス、ゴジラ目がけて発射。
命中。
倒れるゴジラ。
が、立ち上がる。
熱線。
前に進むゴジラ。
エンジェル「止められないわ…」 (つづく)
>>275 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 6
(つづき)
進むゴジラ。
茜、ゴジラに照準を合わせて、再びプロメテウスの発射ボタン。
エネルギーが集中し始める。
茜、SuperX12をゴジラに急接近させる。
プロメテウス、至近距離から発射。
命中。
はじき飛ばされるゴジラ。
が、立ち上がり前に進む。
エンジェル「やはりあの二人を捜すしかないわ?」
祈るように手を合わせるエンジェル。
その精神集中。
海をはさむ原発対岸のビルの屋上。
詩織とルシファー、ガルガル2を降りて原発付近での攻防を双眼鏡で見学中。
詩織「世界の破壊も近そうね」
ルシファー「新しい世界のためだ」
詩織「原発の放射能はわたしのお父さんを殺してしまった」
ルシファー「……」
詩織「いいえ、本当はわたしを見捨てて死んでしまったの。悲しいわ」
ルシファー「……」
詩織「みんな逃げたかしら」
ルシファー「住民なんてみんな逃げたさ。原発関係者と自衛隊の連中。そしてエンジェル達だけだ」
物陰のエンジェル。
回想。
瞑想するエンジェル。
エンジェルの声「もしゴジラを倒せなかったとき、どうするの?
召喚者が死ぬしかない。死ぬべきは自分なのに!」
物陰のエンジェル。
詩織「大地震はこれで完成するわ。
もうすぐ大きな津波がやってきて、私を海にさらっていく。そういう運命なのよ」
ルシファー「詩織、それは違う。世界を破壊したあと、世界は再生される。
理想の社会が実現するんだ。俺とお前の世界。愛のある世界だ」
詩織「再生には興味がないの。なぜの答えが知りたかった。
それさえあれば、私は満足したのに」
ルシファー「俺とのことはどうなるんだ。これからだろ?
世界を支配する力を与えてやったのに。幸せなはずだ」
詩織「だったら、幸せってむなしいわ。わたしは、なぜの答えが聞きたかっただけ」(つづく)
>>276 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 6
(つづき)
SuperX12の茜、洒落たペンダントのような通信機でエンジェルへ連絡しようとする。
物陰のエンジェル。
光るペンダント。
手で光を隠そうとするが、派手に光るので諦めて出る。
エンジェル「(通信機へ)はい」
SuperX12の茜、「防げそうもないわ。ラドンもモスラも傷ついてる。プロメテウスしか
頼りになるものがない。ゴジラは確実に原発に近づいている。もうすぐそこよ」
エンジェル「私がなんとかするわ」
ルシファー「エンジェル、出てこい!」
二人の前に姿を現すエンジェル。
エンジェル「詩織ちゃん、もう時間がないの」
詩織「ほらね、来たわ。私を海にさらっていく大津波。エンジェル!」
(chapter 7 へ)
>>277 ゴーストゴジラ3 ストーリー
● chapter 7
海をはさむ原発対岸のビルの屋上。乗り捨てられているガルガル2。
エンジェル、等身大に。詩織、ルシファーと相対する。
遠くに、原発での攻防が遠くに見えている。
ルシファー「無粋な女だ。歌だけ歌っていればいいものを」
エンジェル「どうにもならないところまで来てるのよ。原発が破壊されたら大変なことに」
ルシファー「あれこそが偽りの象徴だ。あらゆる嘘が詰まっている」
エンジェル「……」
ルシファー「エンジェル、お前は死という言葉を隠して詩織に死を求めている」
エンジェル「私も一緒に死ぬわ」
ルシファー「お前一人で死ね」
エンジェル「詩織ちゃんを召喚者として追い詰めているのは、あなたよ」
ルシファー「ゴジラがなそうとしていることは善だ。この世の偽りを壊す。それは正しい」
エンジェル「……」
ルシファー「世界を再生する。人の心に魂を取り戻す。愛の歌でこの世を満たす。偽りは必要ない」
エンジェル「理解できないわ」
原発付近から、大きな閃光。
茜の放ったプロメテウス。
ゴジラの咆哮。
光るエンジェルの通信機。
エンジェル「はい」
茜の声「プロメテウスのエネルギーの残り少ないみたい」
エンジェル「分かったわ」
ルシファー「ちょうどいい。ハッキリさせたい。
お前は俺のことを堕天使という。本当にそうかな。
お前が堕天使で俺が天使じゃないだろうか。 詩織、どう思う?」
詩織「うーん。難しいわね(苦笑)」
ルシファー「俺の味方をしてくれないのか。まあ、いい。
エンジェルの夫、神・ガブリエルは女だ」
詩織「え? そうなんだ」
ルシファー「不道徳の極みだ。それ以来、宇宙はなにかがおかしい。
神と天使を人々は直視できない。まばゆい光だからじゃない。その不道徳さによって。
お前ら二人こそが宇宙を堕落させている!」
詩織「ルシファー、やめて。可哀想よ。(エンジェルに)女同士というのはよくないわね(苦笑)」
ルシファー「分かっただろ。この女自体が嘘と偽りに満ちている」
詩織「いじめちゃ可哀そうよ。エンジェル、私はルシファーのいう世界の再生には興味ないの。
なぜの答えが聞きたい。それだけよ。なぜ? なぜ、あんなにもたくさんの人が死なねばならなかったの?
答えを」
エンジェル「……」
詩織「私が悪い? そうよ。私が悪い。前に言ったでしょ。私を直せるのはお母さんだけ。
死んだお母さんを呼んで」
エンジェル「呼べるわ。私は魂の専門家。でも、後戻り出来ない道かも」
詩織「死への一本道ということかしら(微笑)」
エンジェル「そうかも」
詩織「だったら同じこと。呼んで。母さんを」
ルシファー「やってみろ」
エンジェル「いいわ」 (つづく)
>>278 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 7
(つづき)
エンジェル、ささやくように歌い出す。
「(大意)
私のこころはここにある。
あなたの心はどこにある?
どこであろうと訪ねていくわ。
あなたの喜びや悲しみを、
私に教えて。
あなたの大切な人に、
伝えたいから」
エンジェルの差し出す手にやどる光。
エンジェルの声「詩織。もうすぐ17歳の誕生日、祝えなくてごめんね。詩織もだんだん大人になるのね」
驚いている詩織の顔。
回想の母の声「詩織もだんだん大人になるのね。大人になったら愛する人が現れるのよ」
ルシファー「偽物だ!」
エンジェル「本物よ!」
詩織、エンジェルに駆け寄り、「信じるわ」。
エンジェルに抱きつく。
詩織「あのね、お母さん、私、愛する人が出来たんだ」
あとは泣いている。
エンジェルも詩織を抱きしめる。
エンジェル、「ルシファー!」と呼び寄せる。
エンジェル「お願い。この子の手を離さないで」
ルシファー「どうするんだ」
エンジェル「なすべきことがいま分かったの。私は間違っていた」
ルシファー「というと?」
エンジェル「(詩織に)あなたに言わなきゃいけないことがある。実は…」
(間)
エンジェル「実は、ゴジラを生み出したのは私なの」
詩織「ええっ?」
エンジェル「召喚者の死のトラップを仕掛けたのも、私」
詩織。
エンジェル「この世界がどうしても許せなかった。だから。
ロゴスの力は、自分でも使い方がよく分からない。解除できないの。
冥界から復活するときも、こうしたことが起きるかもしれないと予感してた。
それなのに…」
詩織。
エンジェル「ごめんなさい。すべて私が悪い」
詩織。
エンジェル「フェアリー!」
詩織「どこへ?」
エンジェル「最後の戦い」
詩織「エンジェル。私もごめんなさい。私はなぜの答えが知りたかっただけなの」
エンジェル「あなたの気持ちは分かる。でも、わたしにもその答えは分からないわ」 (つづく)
>>279 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 7
(つづき)
エンジェル、飛び立つ。
ささやくように歌っている。
「(大意)
いとしい人よ、
たとえあなたが
地獄に落ちても、
わたしは付いていく。
あなたが泣くとき、
私も哀しい。
あなたが傷つく時、
わたしも心が痛むわ。
今日もあなたの無事を願う。
私はいつも一緒よ。
あなたの願いが
いつか叶いますように」
詩織「いつか聞いた神への愛の歌…」
エンジェル、瀕死のラドンの許へ。
光を投げかけ、「聖戦よ。目覚めなさい」と。
蘇生するラドン。
モスラとともに飛び立つ。
空に光。
光はキングギドラとなる。
エンジェル「ギドラ!」
閃光。
プロメテウスをまたも放った茜の SuperX12。
ゴジラの咆哮。
プロメテウスの発射ボタンから光が失われる。
茜「切れてしまった…」
ゴジラの前に降り立つキングギドラ。
上空のモスラ、ラドン。
怪物たちの死闘。
ゴジラの熱線、幾度も。
傷ついたゴジラ。
白煙を上げ始めるギドラ。
エンジェルの呪文。
「私は天使。もう一度ちょっとだけ力を貸して、オネイロス」
舞い降りる光のカーテン。
モスラを包む。
ゴジラとモスラの格闘。
ギドラの肩に乗るエンジェル。
生気を取り戻すギドラ。
ゴジラの背に光の翼、飛翔しようとする。
上空から急襲するラドン、ゴジラを叩き落とす。
しかし、モスラとラドンは傷つき、
ギドラも戦闘力は十分ながら、また白煙を上げ始める。
(つづく)
>>280 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 7
(つづき)
海をはさむ原発対岸のビルの屋上。
見ている詩織とルシファー。
詩織「自分はなんで生き残ったのかと思っていた。あのとき死ねばよかったと」
ルシファー。
詩織「でもいまはそうは思わない。もうわだかまりも消えたわ」
ルシファー「君のこだわっていた、なぜの答えは?」
詩織「もういいのよ。その問いに、答えなんてあるはずない」
ルシファー。
詩織「ルシファー、いままでありがとう」
詩織、ルシファーの手を振り払って駆け出し、飛び降りてしまう。
フラッシュ。
木の幹につかまっている詩織、手を伸ばすルシファー。
しかし、津波にさらわれてしまう詩織。
召喚者が死んだため、消滅するゴジラ。
驚くエンジェル。
屋上から下を見るルシファー、舞い降りる。
そこにいる死神。
ルシファー「やめろ!」
死神、首振りつつ大鎌を振るい、消える。
灰と化したゴジラを呆然と見ていたエンジェル、フェアリーで元のビルへ。
詩織の遺体を抱きしめるルシファーを見る。
ルシファー「われは冥界の王。詩織、心配するな」
ルシファー、地中へ舞う。
ビル屋上へ降り立つエンジェル。
下界を覗く。
エンジェル「マシーン! マシーン・アルケー! わたしは神・ガブリエルの妻、エンジェル・ガイア。
奇跡をなします」
アルケーの声「重大案件です。裁判にかけられる恐れがあります。その覚悟はありますか?」
エンジェル「行くしかないでしょ。怖いものなんてないわ」
アルケーの声「了解」
エンジェル、飛び降りる。
冥界。その広大な闇。
その中の光。
ズーム。
巨大な歓楽街のまばゆいネオン。
聖なるキャバレー・ホーリーナイト。
カメラ回って、王宮。
玉座に眠る詩織。
王冠を授けるルシファー。
ルシファー「目覚めるんだ詩織!」
詩織、目を覚ます。
ルシファー「お前は我が妻・リリス。世界を支配する女」
微笑む詩織、「ルシファー! ここはどこ?」
ルシファー「冥界。
初めて会った時から分かっていた。我が妻だと。いいだろう?
一人で生きるには俺の人生、長すぎる」
微笑む詩織。
幻影。
楽園に戯れる二人。冥界にはありえない明るい陽射しの花園。
詩織の声「お父さん、お母さん…」
(つづく)
>>281 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 7
(つづき)
玉座の詩織。
ルシファー「ここは冥界だが、出来ることと出来ないことがある。
限られたことしか出来ないんだ」
うなずいている詩織。
ルシファー「でも、楽しいところもある。住めば都さ」
突如響くエンジェルの声、「ルシファー。戻るのよ」
元の場所、エンジェルと向き合っているルシファー。
ルシファー「なにをした? 死を免れない詩織を救えるのは、
冥界を司る俺だけだ。邪魔をするな」
エンジェルの影から幼い子が現れる。
その顔をまじまじと見るルシファー。
ルシファー「もしや? 詩織…、なのか?」
うなずくエンジェル。
ルシファー「過去から子供の詩織を連れ去ってきた… ?」
エンジェル「いいえ。詩織の魂を地震の起きる前に引き戻した」
ルシファー「では、俺のことはもちろん、父母の最期のことも…。
そんなことが許されるのか?」
エンジェル「それしかなかった」
ルシファー「冥界で生きるよりそれがいいと?」
エンジェル「ご両親がどう考えるか」
間。
ルシファー「マシン・アルケーの力? それとも、忘れていたロゴスの力?」
無言のエンジェル。
ルシファー「アルケーを使ったなら、裁判になるぞ」
エンジェル「仕方ないわ」
ルシファー「もし必要なら俺を呼べ。真実をありのままに証言してやろう」
静かに微笑むルシファー。
エンジャル「詩織に会うのはこれで最後にして。言うことがあれば今」
幼い姿の詩織「(エンジェルに)このおじちゃんだれ?」
エンジェル「ブラックホールのおじちゃんよ」
ほがらかに笑うルシファー、「分からなくていいんだ、分からなくて」
エンジェル「もう連れて行くわ」
去ろうとするエンジェルと幼い子となった詩織。
ルシファー「エンジェル、いや、フローラ…」
エンジェル「ん?」
ルシファー「頼みがある。一曲歌ってくれないか」
エンジェル「困ったわ。あなたの好みが分からない。ひねくれ者なんですもの」
ルシファー「いや、それならいい」
詩織「お姉ちゃん、一曲歌って」
エンジェル「そうね…」
静かに歌いはじめ、二人、去っていく。
「(大意)
思い出が
鳥のように飛んでいってしまった。
あまりにも哀しすぎたから。
でも、いつかもう一度
知りたいと思うようになる。
受け止めることが
出来るようになった時。
涙とともに
大事なことを思い出す。
忘れていた愛を。
大切な人を…」 (つづく)
>>282 ゴーストゴジラ3 ストーリー chapter 7
(つづき)
はるかに去っていく二人の姿。
ルシファー「両親のことだけ思いだせ。俺のことは思い出すな」
二人に背を向けて歩き出そうとする。
振り返り、「だが、俺は忘れない」
去っていく。
しばらくして立ち止まり、「待てよ…」
イメージ。
詩織。
ゴジラ。
幼い子となった詩織を連れ去るエンジェル。
ルシファーの声「ゴジラは復活している」
立ち止まっているルシファー。
ルシファー「いや、やはりもう俺の出る幕はない。さらばだ」
かなたへ去る。
フェアリーに乗ろうとするエンジェル。
見送る茜と詩織。
詩織「お姉ちゃん。なんでそんなにちっちゃくなっちゃったの?」
エンジェル「大きくなってると疲れるのよ。茜、私は地球を去るかもしれない」
茜「旅に出るの?」
エンジェル「裁判の呼び出しよ(苦笑)。重い刑になるかも。でも後悔なんてしてない」
飛び立つエンジェル。
エンジェル「この子をたのむわ!」
茜「まかせて!」
海。
海中、青白い光に包まれたゴジラ、目を開く。
その口から放射能熱線。
海上を飛ぶエンジェル、ゴジラの熱線をかわし飛び去る。
end
ここまで、いちおう草稿ということで。
もうここまで書いちゃうと大きく変えることは出来ないけど、
いろいろ細かいところ、あれこれ直したい。
企画書として、
あらすじ、登場人物、補足的説明など書いて、
そのあと、本文の完成版を書くという形で。
1週間ぐらいほっておくかな。
あと、問い合わせ用メールアドレスなんてのを
作ってみました。なにかあればそちらまで。
ghost_3775●yahoo.co.jp
(●は @ で置き換えて下さい。迷惑メール対策のため)
■ゴーストゴジラ3 企画書
●あらすじ
東日本を襲う巨大地震。母を津波にさらわれた女子高生・綾倉詩織は、自分
も流されそうになり気を失う。しかし、たまたま居合わせた冥界の王・ルシ
ファーは思わず詩織を救い上げ助けてしまった。
半年がすぎた頃、その後が気になったルシファーは、ふたたび被災地を訪れ
る。彼はそこで、心身ともにボロボロになった詩織と出会う。父も首を吊った
という。彼女はむしろ世間からの救いを拒否していた。救いよりは死をと。
ルシファーは詩織の姿に、自分もかねて感じていた地上世界への疑問を呼び
覚まされる。冥界にのみ留まっていたころ、彼は地上世界に満ちる愛を夢想し
ていた。しかし、現実の地上は彼の期待する世界とは別物だった。美しい魂と
愛の物語。そんなものはどこにもない。
詩織は問う「なぜみんな死ねばならなかったのか。なぜ母は死なねばならな
かったのか。その理由を!」。死にたいが、それを聞かねば死ぬに死ねないの
だと彼女は言う。
ルシファーは以前、神と天使の復活を手助けしたことがあった。その時結ん
だ神との契約により二つのことが許された。一つは、ルシファーの地上世界で
の活動。もう一つは、世界を再生する必要があると認めた場合に、冥界に閉じ
込めた不死身の怪物・ゴジラを地上へ召喚すること。ルシファーはいま、ゴジ
ラを召喚することにした。ここに、詩織の問いは怒りとなって地上に姿を現す
ことになった。つまり、ゴジラとして。
インファント島に住む神の妻・エンジェル(小美人・フローラ)は、女性自
衛官・茜からゴジラ出現の連絡を受け、モスラとともに日本へ駆けつける。そ
こでエンジェルは、ルシファーに連れられた詩織と初めて出会い、彼女の疑問
をぶつけられる。「なぜみんな死ねばならなかったのか」、「ゴジラは自分が
呼んだ。自分のせいだ。やめて欲しければ、死んだ母を連れて来い」と。困惑
するばかりのエンジェル。
エンジェルは、東京、さらに名古屋に現れたゴジラを、夢の呪文を操りモス
ラとともに撃退する。が、心は晴れない。詩織に「この世界には説明のつかな
い理不尽なことはよくあること。受け入れるしかない」と話すのはある意味た
やすいが、求められているのはそんなことだろうか? それ以上に、詩織にゴ
ジラの召喚者としての宿命を背負わせてしまったこと。ゴジラを倒すことが出
来なかったとき、召喚者の死以外にはゴジラを止める方法がない。そのとき、
どうすればいいのだろう。ルシファーのいう世界の破壊と再生とは、この世界
の終わりということでもある。こうなってしまったことは間違いなく自分の責
任だということが、エンジェルを苦しめる。 (つづく)
>>286 ゴーストゴジラ3 あらすじ (つづき)
ゴジラは大阪に上陸、ついに突破し北陸の原発に迫る。天界の超兵器・プロ
メテウスを搭載したSuperX12で茜がなんとか食い止めるが、ゴジラを止め切れ
ない。原発が破壊されれば大変なことになる。まさに世界の破壊となってしま
う。召喚者の死しか方法がない、とエンジェルは思い詰める。こうなったのは
自分のせいなのだから、自分も一緒に死ぬことで許してもらうしかない、とエ
ンジェルは覚悟を決める。
詩織は、東京、名古屋、大阪と街が破壊され人々が逃げ惑う姿を見ながら、
それを大地震の様子に重ね、自分の犯した罪におびえている。その一方で、
ルシファーのたくましさと純真さに惹かれ、彼を愛するようにもなっていた。
ゴジラが原発に迫る中、再び出会うエンジェルと詩織。詩織はまたも繰り返
す。死んだ母を呼べと。エンジェルは詩織の母の魂を呼ぶ。母の魂は言う「も
うすぐ来る誕生日、祝えなくてゴメンね。だんだん大人になっていくんだね」
と。詩織はエンジェルの告げる母の言葉の続きを思い出す。「だんだん大人に
なっていくんだね。大人になると愛する人が出来るんだよ」と。詩織は叫ぶ
「お母さん、私は愛する人が出来たんだ」と。エンジェルは詩織の言葉を聞い
て、自分が間違っていたと悟る。この子を守って最後まで戦う道しか、もとも
となかったのだと。
エンジェルが戦う姿を見つめつつ、詩織はルシファーに、心のわだかまりが
消えてしまったと話す。自分は間違っていた。あんな問いに答えがあるはずな
いと。ルシファーの手を振り払うと「いままでありがとう」と告げてビルから
飛び降りて死んでしまう。召喚者の死により消滅するゴジラ。エンジェルとル
シファーは、詩織を救うべく奇跡を競う。ルシファーにより冥界の王女として
迎えられていた詩織を、エンジェルはこの世界へ引き戻す。「ご両親がなにを
望むか」とのエンジェルの言葉に、ルシファーはいさぎよく引き下がる。
茜に詩織を託したエンジェルは、奇跡の代償として、裁判を受けるため地球
を離れることになるだろうと告げる。洋上を飛行するエンジェルを、復活した
ゴジラの熱線が襲う。かわしたエンジェルはインファント島へ飛んでいく。
end
>>287 ゴーストゴジラ3 企画書 (つづき)
●主な登場人物
○エンジェル・ガイア(フローラ)
小美人、双子の妹。約2800歳。人間の28歳位に相当。
名前のエンジェル・ガイアは姉と同じ。フローラは姉妹の区別のための通称。
太古からの掟により、神・ガブリエル(実はルナ)の妻となる。
天界での位階はエンジェルだが、天界には属さない異教の神の血筋。
神の代理人として、マシーン・アルケーの力を使うとともに、
異教の神として、ロゴスの力を操る。
短時間なら等身大になれる。(幻覚のようなものよ、と本人は言う)
フェアリーで空を飛ぶ。
神とともに冥界に落ちていたとき、冥界のキャバレー・ホーリーナイトで
歌っていた。天界でも冥界でも、伝説的な歌姫。
○綾倉詩織
女子高生。16歳。震災に遭い、母を失い自身も津波にさらわれそうになるが、
たまたま居合わせたルシファーによって救われる。
ゴジラの召喚者となり、ゴジラに『世界を破壊する大義』を与える。
○ルシファー
冥界の王。約6000歳。人間の60歳位に相当。
太古、天界の最上級天使が神との戦いに破れ、冥界の王になったという血筋。
彼の父が冥界に歓楽街を築いたという。今は彼がそのオーナー。
歓楽街の中心、聖なるキャバレー・ホーリーナイトは彼の自慢である。
一時冥界に落ちていた神・ガブリエルの提案で神と新たな契約を結び、神の
復活を助けることと引き換えに、地上世界へ進出できるようになった。
冥界は天界のコンピューターであるマシーン・アルケーの力の範囲外。
対となるコンピューターのマシーン・テロスが支配する。
地上世界でのルシファーはその力を大きく制限されている。しかし彼は、
その制限を気にするよりも、普通の人間として地上世界を楽しんでいる。
○芹沢茜
女性。自衛隊・特殊部隊隊長。29歳。多目的特殊戦闘機SuperXなどの操縦者。
男もかなわない抜群の運動神経、反射神経を持つ。
ゴーストゴジラ2に引き続いての登場。
○神・ガブリエル
天界に神として君臨する。約2200歳。人間の22歳位に相当。
その正体は実は女で、神・ミカエルの娘・ルナ。
ゴーストゴジラ2において、エンジェルを死から救うため、本来は自分の
未来の夫のものである神・ガブリエルの称号を使って、太古からの掟により
エンジェルを妻とした。
>>288 ゴーストゴジラ3 企画書 (つづき)
●設定
○召喚者
ゴジラを地上世界に呼び出す者。
ゴジラに、世界を破壊する大義』を与える。
その大義がないものは呼び出すことが出来ない。
○ゴジラ
エンジェルがこの世界を破壊するために魔術で生み出した、不死身の超生物。
冥界に封じられたが、召喚者が『世界を破壊する大義』を与えた時、出現する。
世界の破壊か、生贄としての召喚者の殺害を目指す。
目的を達したとき、満足して至福のうちに昇天する。
この使命は、ゴジラを魔術で生み出した時にエンジェルが与えた。
また、召喚者が自ら死ぬか第三者によって殺されたとき、
ゴジラは苦しみのうちに消滅する。
(召喚者の死が、ゴジラの昇天か消滅をもたらすのは、
世界を救う方法としてエンジェルがそう仕組んだため)
召喚者が蘇るとゴジラも復活するが、活動休止状態となる。
ルシファーは、ゴジラによる世界破壊の意味を捉え直した。
ゴジラによる世界の破壊とは、ノアの大洪水のようなもの。
新たな世界を創りだすために、古き世界を破壊すると。
(つづく)
>>289 ゴーストゴジラ3 企画書 設定 (つづき)
○冥界
マシーン・アルケーの力の及ばない、死後の世界。
冥王・ルシファーが管理するマシーン・テロスが支配する。
その中心には、巨大な歓楽街がある。
地球の地下にあるばかりか、天界や宇宙の星々の至るところに繋がっている。
○デーモン
冥界の戦士たち。冥界に生まれ、冥界に死す。
歓楽街で歌を知り、心を持つようになった。
○天界
地球から約120億光年離れた宇宙のオメガ領域にある。
神と天使たちが住み、マシーン・アルケーの本体がある。
○神と天使
神とはマシーン・アルケーの管理者。
ガブリエルことルナの一族の入婿が代々、神の称号を襲名する。
ただし、ルナはその未来の夫の称号を自分で使ってしまった。
エンジェル・ガイアは、姉妹とも最上級の天使で神の代理人。
神が拒絶しない限り、神と同等の力を持つ。
もともとは天界に属さない異教の神の血筋。
神も天使も、太古からの記憶を失っている。
マシーン・アルケーも、太古の記憶に関しては答えない。
太古に大戦争があった。
彼ら自身が忘れているが、エンジェル・ガイアが神の妻の座を約束されて
いるのは、先祖が神の人質だった名残りである。
○マシーン・アルケー
宇宙を創造し支配する謎のコンピューター。
神と最上級の天使だけが使用出来る。
奇跡を起こすことが出来るが、神や天使が宇宙の状況を変えると、
裁判にかけられ、場合によっては罰を受ける。
冥界のマシーン・テロスは対となる存在。
○ロゴスの力
マシーン・アルケーとは別系統の神秘の力。アルケーでは制御できない。
異教の神としてのエンジェル・ガイアが操る。
しかし、その本当の使い方は今に伝わっていない。
エンジェル・ガイアはこの力でゴジラを生み出した。
>>● ゴーストゴジラ3 企画書 (つづき)
●ゴーストゴジラ3の著作権に関して
私自身に属する著作権および関連諸権利はすべて放棄。
(ただし、東宝キャラクターの著作権は東宝に帰属します)
この著作権の取り決めは、私の書いたゴーストゴジラ・シリーズの
すべてに共通のものとします。
(ゴーストゴジラ、ゴーストゴジラ2とやや文面は違いますが、明確化のためです。
もともとこの内容であると理解して下さい)
■問合せメアド
ghost_3775●yahoo.co.jp (●は @ で置き換えて下さい。迷惑メール対策のため)
(以下、本編ストーリー、あとがき と続いて完了です)