そんなわけで、結婚である。いきなり誰のことかと思えば、なんと私だ。
いやー、参ったね。まさか自分が結婚することになろうとは。
それにしても、これほど意外でありながら必然性を兼ね備える結婚が他にあろうか。
私の結婚にはツッコミどころが多過ぎる。その9割5分は夫の性格関係だが。
思えば序盤の辺りに思い切り好みのタイプが夫だと言っていた。あれは私が、最初に発したフラグだったのかもしれない。
特に目立つようなこともなかったし、ついつい軽視してしまったのがいけない。
元々恋愛歴なんてあってないようなものだったものな。いや、私…じゃなくて夫のことだが。
やり残したことなんて、そもそも仕事が秘密結社である私にとって
あると言えばいくらでもあるが、ないと言ってしまえば1個もないのだ。
今までに何度も、私は夫と張り合って生きて来た。これはもちろんお互いの気持ちに気付くまでの話だが、
四天王の一人と結婚してしまうことをもって、私のキバでのオチとしたい。
結婚することが勝ちなのか負けなのかはおいといて。