歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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862名無しより愛をこめて
>>861
その欲望、解放しろ


虚無の空間、自分が今どこにいるかも分からない世界。
死ぬことの許されないアンデッドは空間の概念すら消えてしまったその場所に浮かんでいるような錯覚と共にただひたすら「そこ」を彷徨っていた。

遠くに生命のような、だが無機質な鼓動を感じ近寄る。

「すべて消えました。闇は光があってこそその闇を深める・・・だが無の闇には有の光は必要ない・・・」

有限の後の無限。それに共感するように、ただ無限のみを与えられた「それ」は引き寄せられた。

「お前か。すべてを無にすることを望み、それを実行したのは・・・」
「おや、君は誰です?この世界にまだ存在するとは・・・」
「存在、か・・・。まあ、俺はお前と同じ。存在しているが存在が消えたようなものだ」
「ほう。君も、もしや、グリードの・・・」
「違う」
「まあいいでしょう。有によって引き立てられる無の世界・・・それが無になるまでの過程を、君も一緒に見ませんか。
私の記憶から姉さんの記憶も消え去る、その瞬間まで」
「ふっ・・・、俺も、俺の記憶から「あの子」が消えるのはいつになることだろうな・・・」


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渡「うわぁぁぁああ!!」
翔太郎「なんだようるせぇな・・・」
渡「僕今すごい怖い夢見た!うぁぁああん!怖いよぉ!」