歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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リアルに晩飯作ってから校正したら遅くなった。すまん
仕事の都合で今休業中とはいえ(学食の中の人。対象者が夏休み中)自分の生活習慣も乱しすぎるのはまずいから今日は深夜テロはしないから大丈夫

真司と一真がガチ非モテ扱い注意

>>845 了解 正直すまんかった


『最新トレンドを制する者は女心を制す!この夏モテるための必見十箇条!』

そんな特集が組まれた番組を見ながら、真司と一真はまるで逆ガールズトークのような会話を交わしていた。
「やっぱりモテる男ってのはなんか違うのかな、俺、自分で言うのもなんだけどけっこうかっこいい顔のつもりなんだけど。蓮はモテるのに俺は全然なんだよなー」
「虎太郎だってアンデッドだけど美人な人とデートできてるってのに、なんで俺にはそういうチャンスがないんだろう」
「やっぱり・・・」
「収入?」
「いやいやいや!生々しい話はやめよう。悲しくなる」
「そうだよな!それに、そうなら虎太郎はどうなんだよ!」
「虎太郎は料理が上手じゃん。みゆきさんも虎太郎のそういうところにも惹かれてるんじゃないかな」
「みゆきさんは食べ物で釣られるのかよ!」
「あとは・・・明るさ?と一直線な感じ?虎太郎ってみゆきさんに惚れてから本当に一直線じゃん」
(´0w0`)ショボーン
「そんな顔すんなよ一真!ほら、テレビで『身だしなみを気にする男はモテる』って!一真はアクセサリーとかすごいこだわってるじゃん!」
「でも俺モテないぜ?(0w0`)身だしなみにあんまり気を使わない始だってハカランダの人気者なのに・・・」
「ああっ!一真がウェイローチを呼びよせそうになってきてる!」

そんな二人の軟弱な会話を小耳にはさんでいた翔太郎のスルーリミットが、とうとう臨界に達した。
「ああもう!お前らなに女々しく嘆いてるんだ!いいか!本当にモテる男ってのは余計な言葉はいらねぇ、ただひたすらハードボイルドな男がモテるんだよ!」
「兄さん・・・」
「だからフィリップにハーフボイルドって言われるような翔兄はモテないのか?」
「黙れよ真司!orz俺だってなぁ!おやっさん直伝のハードボイルドスキルがあるんだぜ?一真、今から俺がパスタを作ってやる。虎太郎が作るパスタと、どっちが美味いか比べてみろよ」
「うぇっ、俺が!?」
8492/2:2011/08/02(火) 19:30:12.82 ID:xax+DDsV0
そんな事があって翔太郎は材料をそろえ、台所へ入って行った。

「真司の奴、絶対に『やっぱり翔兄はすごいや、馬鹿にして悪かった』って言わせてやる!」
セロリとにんじんを取り出し、洗ってみじん切りにし始める。玉ねぎは常温でみじん切りにすると目にしみて涙目になりハードボイルドとかけ離れる姿になるので切るまで冷蔵庫に入れておいた。
セロリとにんじんを一本、玉ねぎをひと玉をみじん切りにしておく。

にんにく3かけはスライスして芽をとり包丁で軽く潰し、フライパンで温めたオリーブオイルの中に入れた。
大サジ3くらいの油に低温でゆっくりとにんにくの香りを移す。
「あせって焦がすとか格好悪いからな、そんな余裕のない男みたいなことできるかよ」
香りが移ったところで野菜を放りこみ、あめ色になるまでじっくりと炒める。
炒め終わった野菜は一度ボウルに除け、同じフライパンで今度はひき肉を炒める。
「兄さん、もしかして結構時間がかかる?・・・うぇっ!すごい量のひき肉を使うんだな」
「ミートソースって言うくらいだからな。500グラム用意してある。まあ見てろ」
翔太郎は炒め終わったひき肉にトマトの缶詰をひと缶と赤ワインをドバドバ入れ、ローリエの葉を二枚ほうりこんでふたをせず煮詰め始めた。
「このまま一時間だ」
Σ(0w0 )<そんなに!?
「赤ワインは計量カップに二杯くらい入れたからな。水っけを飛ばすのに時間がかかるんだ」

ぐつぐつとソースを煮込みながら、翔太郎はニヤニヤ笑いながら居間をのぞき込んでいた。
真司のいる居間にもいい匂いが漂い、真司は心なしかそわそわとしている。
(兄さん・・・意地悪だよ)

ソースを煮込みながら鍋にお湯を沸かし、パスタを三人分湯がく。真司に軽い意地悪をしているとはいえ、兄としての弟に対しての弱みで、真司の分を用意しないなんて翔太郎にはできなかった。

煮詰まったソースからローリエの葉をとり、塩コショウと粉チーズで味を調える。ゆであがったパスタを皿に盛り、ソースをパスタにかけた。
一真にも運ぶのを手伝ってもらい、三人分のパスタを運ぶ。

居間には長く焦らされていた真司のほかに。
(0M0)<邪魔しているぞ
(0w0)<ナヅェイルンディスカ!
翔太郎は呆れ、「食べていいぞ」と、自分の分のパスタを橘に渡した。



後日
「総司、改めてお前らって凄かったんだな。俺、三人分のパスタ作るだけでもう疲れちまったよ。
お前ら、毎日二人で十人越えの俺たちの飯をちゃんと晩飯の時間に間に合わせて作ってるから本当にすげぇよ」
「ふん、クロックアップをすれば造作ない。それに、ソース用の野菜のみじん切りなら兄さんのように手で刻まずに機械を使えば早い」
「えっ」