歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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792夏が来れば思い出す おまけ
台所にて。飲み物を取りに来た良太郎と巧。

巧「オロCしかねぇ…」
良太郎「後で買いに行こうか。それより、去年のお中元でショッカーさんから貰った素麺が、棚の上の箱からいっぱい出てきたんだけど…」
巧「…その辺に置いとけ。何があるか分かんねぇし。総司兄のことだ、何か使い道があんだろ」


橘「剣崎。コレ食っても良いかな?」
一真「あ、ちょっと待って下さいよ橘さん。残り少ないし、今追加の分茹でて来ますから!」


良太郎「………」
巧「……使うか?」
良太郎「えええ、流石にそれは…」
一真「おっ、二人とも台所で何してるんだ?早く食べないと素麺なくなっちゃうぞ?育ち盛りなんだし、いっぱい食べて大きくなれよ〜」
巧「あ、ああ…って大きなお世話だ!」
良太郎「まあまあ巧!一真兄さん、後よろしくね」

台所を去る二人。
入れ替わりに台所に入り、棚の中を探る一真。

一真「え〜っと、素麺素麺…(ゴソゴソ)あれ?これだけ?ちょっと少ないな…おっ、台の上にいっぱいあるじゃん、
   良太郎たちが出しといてくれたのかな?(*0w0)さっそく茹でるぞ〜」



兄弟たちがショッカーさんからのお中元を食べてしまったのか、はたまた食べてもなんともなかったのか。
橘さんが全部食べてしまって兄弟たちは食べなかったのかは、今となっては誰にもわからない。
でも多分大丈夫。素麺は多少古くなってからの方が美味いと言うし。



※※※
過去スレ完走したので書いてみた。
映司は明日も大変そうだけど、せめて素麺の喉越し位は楽しんで欲しいなーと。
793781-782の続き 1/3:2011/07/31(日) 01:57:03.39 ID:VPnyHsKT0

>>788-792
超GJ!あったね流しそうめん大会!あれは壮大だったw


>>781-782
捨てわんこみたいな目に超吹いたので勝手に続けてみた。
遅くなったが気にしない!

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一真「橘さん!ナニヤッテンディスカ!」
総司「自業自得だ。しかし渡は何を考えているんだ」

映し出された渡の行動を目にし、一真には総司のイライラが少し増したように見えた。

総司「知っていて止めなかったのか、一真兄さん」
一真「毎日持ってってるとは思わなかったけどさ」
総司「相手が相手だ。こんなことは即刻やめるべきだろう」
一真「でもほら、渡も優しいからやったことだし。ライダー同士、助け合いって大事だろ?」
総司「大体、翔一といい渡といい、餌付けするなと何度言えば」
ヒビキ「はいはいストーップ」

不機嫌な総司と、なんとか渡をかばおうとする一真。
そのどちらの心境も理解したヒビキは、彼らの間に割って入った。

ヒビキ「二人とも落ち着いて。総ちゃんもそんな怖い顔しないの」
総司「だがヒビキ兄さん」
ヒビキ「ここで揉めても仕方ないしね、わーちゃんと話してからにしよう?」
一真「分かった。俺、渡を探してくるよ」

意見がまとまったところで、総司は改めて夕食の仕込みのためキッチンへ向かい、
一真は渡を探しに河原へと足を運んだ。
794781-782の続き 2/3:2011/07/31(日) 01:58:49.24 ID:VPnyHsKT0

渡「た、ただいま……」

しばらくして。
大きな空のタッパーをマイバッグに忍ばせた渡が、一真に連れられて帰ってきた。
事情は一真から聞いているのか、渡はいつも以上に大人しい。

総司「渡、ちょっとそこに座れ」
一真「総司怖い怖い!目据わってる!」
総司「兄さんは黙っててくれ」
一真「ウェ……はい」

総司の迫力に圧倒された一真は、ソファに座った渡の後ろに黙って立ち尽くす。
そんな様子を困ったように見ていたヒビキは、総司が切り出す前に口を開いた。

ヒビキ「ねえわーちゃん。総ちゃんが何でこんなに怒ってるか、分かるよね?」
渡「うん。でも僕、あの人達を放っておけなかったんだ」
ヒビキ「そうだね。お腹空いてたら辛いのは、誰だって同じだ」

穏やかなヒビキの言葉を、渡だけでなく総司と一真も大人しく聞いている。
やや間を置いて、ヒビキはゆっくりと続きを口にした。

ヒビキ「でもね、総ちゃんが大切に作った物を、黙って持ち出すのは良くないんじゃないかな」
渡「はい。総司兄さん、ごめんなさい」
総司「分かればいい。それでも持って行く気なら自分で作ってくれ」

素直に頭を下げる渡に、総司もようやくイライラを収めた。
その後ろでは、ほっと胸を撫で下ろす一真と、彼らを微笑ましく見つめているヒビキの姿があった。
795781-782の続き 3/3:2011/07/31(日) 02:00:06.35 ID:VPnyHsKT0

翌朝。起きてきた渡に、総司がまだ温かい大きな包みを手渡した。
開いてみれば、大きなタッパーに盛り付けられた数人分の弁当が入っている。

渡「総司兄さん、これは?」
総司「考え事をしていたら作りすぎた。好きに処分してくれ」

そのままくるりと後ろを向いてしまった総司の背中に、渡は満面の笑顔でありがとうと告げた。

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しまった、野良イダーズ+1が出せなかった。