歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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714君の願いと帰る場所。4/4

「分かった、心の準備はしておくよ」
「おいおい、頑張っちゃうの前提かよ!」

笑う一真に髪をかき混ぜられた映司は、ふと自分の頬が緩んでいることに気がついた。
一人になってから、知らず知らずのうちに気を張り詰めていたのだろう。

何がなくとも、俺達がついてるから。
そう言って、一真はぽんっと映司の背を叩いた。

かつて友のためにと覚悟を決めて、人ならざるモノへとその身を変えた兄。
彼を目の前にして、映司は自分にそこまでのモノが背負えるのかと自問する。

そんな映司の心境に気づいているのかいないのか。
一真は焚き火の周りで焼いていた魚の串を指さし、おどけたようにまた笑った。

「なあ映司。コレ食っても良いかな」
「え!?……いいけど、それ違う人の得意技じゃ」
「ふふん、一回言ってみたかったんだー!いただきまーっす!」

全然似ていない一真の物真似に、映司は思わず吹き出した。
すっかり冷めてしまった手元の魚をもう一度頬張ると、さっきとは違う優しい味がした。

 * * * * *

途中で入りきらないことに気がついて番号増えました。すみませんorz

最近の映司見てると、なんだか剣終盤の一真がかぶって仕方ないのは自分だけ?
同じ決意はして欲しくないけど、どうなるんだろう。