歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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615名無しより愛をこめて
二号ライダー家ネタ


乾巧に兄弟ができたと聞いたとき、正直羨ましいと思った。
両親を無くして今まで、流星塾のみんながいれば十分だった。
だけど、やっぱり羨ましかった。

何年かたった。
俺のもとに一通の手紙が届いた。
中身は、自分にも兄弟ができてその家に来て、暮らしてほしい。
二号家一同 と書いてあった。

なんとも言えない気分だった。
俺にも家族ができたという、嬉しさ。
また、無くすのではないだろうかという、不安。
 手紙には早く来てほしいとあったが、なかなか行けなかった。

何回か季節が変わった。

手紙のことは殆ど忘れていた。
けど、大学に一人の男が来た。
「草加雅人だな」
かなりの高身長で、真っ黒な服に長いコートかなり目立った。
「なにかな?」
いつもの、爽やかな笑顔で答える。
「俺は二号家ライダーの長男だ」
乗馬の休憩中に、水を飲んでいたので。水を吹きそうになった。
「へえ、君が」
「何だ? 手紙を見たのか。 
 なぜすぐ来なかった」
 かなり、不満な顔になり。口調もムスっとなった。
「なにかなぁ・・・僕の勝手だろ君の家に行ったり行かなかったりすんのは」
「お前がなかなか、来なさ過ぎてお前の後の兄弟に手紙が出せない」
「俺のことは気にせず出したらいいじゃないのかなぁ」
「聞き分けの無いやつだ。まるで、城戸のやつと似ている」
「城戸?」
「まあいい、とりあえず こいっ」
その男は、物凄い力で俺の腕を引っ張った。
振り払おうとしても、がっちり捕まれて払えない。
テニス部、フェンシング部、乗馬部、さらにカイザまでやっている俺が人にやすやす
引っ張られているなんて屈辱だった。
しかも、知らない男に手を捕まれるなんて。
潔白症らしい俺には、耐え切れなかった。
「これ・・お前のバイクか?」
「まさか・・使うなんて言わないよね」
その、男はなぜかバイクの鍵を持っていた。
「おい、どこからその、鍵を・・」
「気にするな」
「気にする!」

こうして俺は、二号家に来た。
いや、連れ去られた。俺のバイクで長男に。