歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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554本当にあったら怖い話1/5
良太郎「本当にあった『ら』怖い話大会…?」
士「普通は『本当にあった』じゃないのか。たとえ嘘でもそうやって煽るものだろう」
総司「いや、今回は『本当にあったら』――つまり創作の大会だ。はじめから嘘だと知っていれば気が楽だろう」
翔太郎「作り話大会ねえ…それじゃ納涼にならねえんじゃねえか?」
フィリップ「いや翔太郎、フィクションをあなどるものじゃないよ。君だってこの間深夜に映画を見て絶叫していたじゃないか」
翔太郎「いやあれはマジやばかったんだってなあ真司!?」
真司「おおお、俺あの後お風呂で一人になってめちゃくちゃ怖かった!」
映司「ああ、シャンプーしてる間ってなんか妙に視線を感じて怖いんだよねえ」
総司「とにかく明後日晩ご飯の後に居間でやるから、各自ネタを一つは仕入れてきてくれ」

二日後。

真司「ろうそくを立てて、と…こんなもんでいいか?総司」
総司「ああ、さすが手馴れているな。ありがとう兄さん。では電気を消して…始めるとするか」
ヒビキ「おっ、雰囲気出るねえ〜」
雄介「髪の毛の長い人は焦がさないように注意してよ」
渡「士、下から照らさないでよ…」
一真「誰から行く?」
翔一「はいはいはい!」
巧「翔一兄…?いきなり怖くなさそうだよな…」
翔一「いいから!―俺が次の日の朝食の仕込みをしていたときの話なんだけどね―」

翔一「間違いなく、台所には俺しかいなかったんだ。居間の電気は消えていて、台所の明かりが一つだけ…家の外からもなんの音もしなかった…」

巧「…だいぶ雰囲気あるな」
良太郎(ドキドキ)

翔一「あまり遅くなってもいけないから俺は支度を急いでしたんだ。鍋に水を張り昆布を入れて、土鍋でご飯を炊くためお米を水に浸しておいた。
だけど次の朝、俺が台所に足を踏み入れると用意していたものは一つもない!そして総司がニヤリと笑って言ったんだ…『翔一…味噌汁が出来ている…』
俺は訊ねた…『それはなんの味噌汁なんだ、まさか―』」

翔一「総司は答えた!『これは 恐 怖 の 味 噌 汁』!」

渡「うわー!!…ってあれ?」
良太郎「あれ?」
翔一「あれ?みんな怖がらない?」
翔太郎「怖がるかあ!ちょっと導入でビビったのが悔しいじゃねえか!」
巧「つーか翔一兄…わざわざ取り出したそれといい、もしかして…」
翔一「うん!『恐怖の味噌汁』→『きょうふのみそしる』→『今日麩の味噌汁』!なんちゃってー」

総司「…次に行こう」
555本当にあったら怖い話2/5:2011/07/08(金) 19:35:21.06 ID:/CRkM0zC0
映司「これは俺がこうだったら怖いな〜って考えたことなんだけど…
海水浴場にシャワーボックスってあるじゃない。海外とかだとシーズンオフでも使えたりするから、俺も時々使わせてもらったりするんだ。
ああいうところって人気がまったくないんだよね。だから、なにが起こってもおかしくないと思わない?」

ヒビキ「なるほどねえ、確かに」
一真「想像すると怖いシチュエーションだよなあ」

映司「たとえばさ…誰もいないはずなのに、でもなんか気配を感じたり…
で、振り返ったら…カーテンレールに影が!」

翔太郎(ビクッ!?)
渡(なに!?)

映司「そこにはなんと、『カ ビ た パ ン ツ(トランクス)』が引っかかっていたんだー!!!」

真司「ギャー!!…ってあれ?」
一真「あれ?怖い…か?」
映司「ええっ!?怖いよ、怖いでしょこれ!」
巧「いや、悪いけど映司兄…どこが?」
映司「だってパンツだよ?忘れて行っちゃったんならなにはいて帰ったんだろうって怖くならない!?あとカビてるし!いつから引っかかってるんだ〜、って考え込んじゃって…」
士「共感はできないな…」
良太郎「映司兄さんのツボ…わからない…」
映司「え〜そんなあ〜。俺想像しただけで怖いのに〜!?」
巧「総司兄…言いたくねえけど失敗じゃねえのかこの企画…」
真司「待ったたっくん!それなら俺の話を聞けぇ!」
巧(…期待が持てない…)
真司「こないだ蓮と話してて本当にそうだったら怖いよなって言ってた話なんだけど…」
渡「へえ、秋山さんが?」
士「あの秋山が言うならおもしろそうだな?」
556本当にあったら怖い話3/5:2011/07/08(金) 19:37:43.76 ID:/CRkM0zC0
真司「(前略)……そして俺はコアを壊してミラーワールドを閉じたんだ―
俺は町へ出て、人ごみの中にまぎれた。町は平和だった。違和感を感じてしまうくらいに。
変だろ?でも、ほっとすると同時に、俺にはそう感じられたんだ。
でも、これが日常なんだ。
―そう思ったとき、聞きなれた音がしたんだ。
耳鳴りのような金属音―ミラーワールドの音!
反射的に俺は振り向いていた。
神崎はまだ鏡の中にいた。
そして俺の手の中には、いつの間にかまたデッキが握られていた。
神崎の声が聞こえた―『戦え―戦わないと生き残れない…!』そう、戦いはまだ終わっていなかったんだ!!!」

真司「…なーんちゃって。
いやあ無限ループだったら怖くねえ?って蓮と盛り上がってさあ…ってみんなぁああ!?なんで泣いてんの!?」
フィリップ「真司兄さん…反則だよ…」
巧「…泣いてねえよ!真司兄のバカ!」
良太郎「ぐすっ…真司兄さん、それTVSP…」
真司「え、なに?なんのこと?」(←ループの記憶がない)
一真「運命なんかに…運命なんかに負けるかああ!」
渡「そうだよ宿命なんて壊せるんだよ!」
士「もしまた真司兄さんを閉じ込めるようなことがあれば俺が壊してやる…!」
真司「なんか深刻になってるー!?」
557本当にあったら怖い話4/5:2011/07/08(金) 19:41:07.76 ID:/CRkM0zC0
映司「ちょっと待ってってみんな!落ち着いて!これは怖い話大会だから!泣かないで!」
渡「そ、そうだね。それじゃあ次はぼくが話をするよ」

渡「ぼくのはね、『怪奇!殺しても死なない不死身の男』だよ。
―むかしむかしあるところに、赤い革ジャンで『振り切るぜ!』が口癖の刑事がいました…」
翔太郎「ちょっと待てええ!それ絶対照井だろ!実話だし!」
渡「えっ、でもこれ音也父さんが『これは鉄板だ!バカウケでうっはうはだ!』って…」
映司「音也さん…でも悪気ないんだろうな」
雄介「方向性は間違ってるけどねー」
一真「『怪奇!手放しても手放しても戻ってくる紫のベルト』!」
巧「いやそれも実話だろ!」
良太郎「え、じゃあ『恐怖!海東兄弟の逆襲』―」
士「却下だ」
ヒビキ「それじゃあ俺から夏らしい河童の話を…」
巧「いやそれ怖くねえしみんな知ってるしヒビキ兄までなんでだ!」
フィリップ「検索したよ。えーっと『意味が分かると怖いはなs」
翔太郎「それは洒落にならないフィリイイイイップ!!!」

士「だいたいわかった!こうなりゃヤケだ!」

士「『ボタンをよこせえええ!』妖怪ボタンむしりの伸ばす手から逃れて俺は坂道を駆け上がった!
『ここまで来れば振り切っただろう』、息を整えて坂の下を見ると誰もいない。俺はほっと息をつき振り返った。そのとき!
電柱の陰から白目を剥いたビショップの姿が―!!!」
真司・一真「ギャー!!!」

巧「その日の気温は39度もあった。暑さに耐えかねた俺は冷蔵庫を開けて麦茶を一気飲みした。しかしその中身は…
渡兄の…ニス…」
映司・良太郎「ギャー!!!」

「ギャー!」
「キャー!」

「「「ギャー!!!」」」
558本当にあったら怖い話5/5:2011/07/08(金) 19:44:03.86 ID:/CRkM0zC0
30分後…
良太郎「はあはあはあ…叫びすぎて…喉が痛い…」
巧「…怖いのを通り越して疲れたを通り越して汗が出てきた…」
ヒビキ「まあなんかスッキリしたんじゃない?」
総司「当初の意図とはかなり違うんだが…まあみんな楽しんだようでよかったな。
俺のとっておきを話すタイミングがなかったのが残念だが…」
翔一「うん、でも話さなくて良かったかも。いやなんかすごい怖そうだから、総司のそれ…」
映司「じゃあそろそろお開きかな?俺、クスクシエに戻らなきゃ」
真司「ああ、パーティーの準備があるんだよな?」
映司「そう!アンクのっていうか刑事さんのっていうか…なんだけど。比奈ちゃんが楽しみにしてるし!」
一真「そっか!楽しんで来いよ!」
映司「ありがと〜!」

渡「それにしても、なんだかもう怖いものも怖くなくなっちゃったみたいだよ」
翔太郎「確かになー。へっ、『学校の怪談』も『都市伝説』もへっちゃらだぜ!もちろん深夜のホラー映画もな!」
士「…おや?翔太郎兄さん。腕が一本増えてるぞ」
渡「えっ!?」
翔太郎「!?―ってフィリップ!いつの間に後ろに回りやがった!?」
雄介「あはは、いたずらはほどほどにね〜」
兄弟一同「あっはっは!」


で、40話O.A当日
アンク(ロスト)『隙だらけだよ、ボク…!』
兄弟一同「「「ギャー!!!」」」

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連日暑いしオーズは急展開だしでかっとなってやった。後悔はしていない。