みんなやってるんで、のってみた
誤字脱字、スマン
兄弟関係は絆でも血縁でもどちらでもOK
フィリップも兄弟設定
数年前の兄弟達が出てきます この年齢の頃こいつらって、と思った方、細けぇこt(以下略
季節ネタです
苦手・嫌いな人はスルーを
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ヒビキ「この写真の一番右端でサムズアップしてるのが雄ちゃんで、雄ちゃんの隣で、眠っている赤ん坊を抱いているのが翔くん。」
フィリップ「じゃ、この赤ん坊は?」
ヒビキ「これはフィリちゃん。まだ生まれたばかりの頃だよ。フィリちゃんの寝顔を覗き込んでいるこの2人は、たっくんと良ちゃん。
2人とも弟ができて嬉しかったみたいだね。」
良太郎「この正座している2人は?」
ヒビキ「それは真ちゃんと一ちゃん。ちなみに、正座してる2人の前で仁王立ちしてるのが総ちゃんで、その隣で苦笑いしてるのが
翔ちゃん。確か、真ちゃんと一ちゃんが好き嫌いして、それで総ちゃんと翔ちゃんが怒ったんだよ。」
巧「もしかしてこれは映司兄か?」
ヒビキ「良くわかったね。。そんな2人をなだめてるのが映ちゃん。映ちゃんの隣で真ちゃんと一ちゃんを笑っているのがつーちゃん。
まぁこの後、昨日の夕食のなまこを残したって疑惑を持たれて、つーちゃんも正座するんだけどね。
結局、犯人は隣の家のつーちゃんの友達で、こっそりつーちゃんの皿にのせたみたいだよ。その友達は誰だったかな…?」
フィリップ「ヒビキ兄さん!早く話の続きを!待ちきれないよ!」
ヒビキ「あぁ、ごめん。たっくんと良ちゃんの隣でバイオリンをいじってるのがわたちゃん。真ん中が俺と父さん。
わかるとは思うけど、右の方が父さんだよ。」
スマン、規制?で上手く投下できない 4つじゃ終わらないかもしれない
フィリップ「…へぇ、興味深いね!兄さん達も今より遥かに若い!少し信じられないな。」
ヒビキ「フィリップは赤ん坊だったからなぁ。俺も信じられないよ。」
良太郎「でも、この写真を見てると今の僕達と昔の僕達、あんまり変わってないみたいに思えるね。刻んできた時の長さは違うはずなのに。」
巧「そうか?…いや、変わってねぇな。なぁ、ヒビキ兄。この写真は?」
ヒビキ「雄ちゃんと翔くんと真ちゃんと一ちゃんの運動会の写真。」
フィリップ「これとこれは?」
ヒビキ「こっちは翔ちゃんと総ちゃんと映ちゃんの保育園のお遊戯会。こっちはたっくんと良ちゃんの入学式。」
良太郎「これとこれとこれは?」
ヒビキ「こっちはわたちゃんとつーちゃんの卒業式。こっちはフィリちゃんの遠足の写真。これは、…なんだろう?」
フィリップ「結構古い写真だね。見覚えは無いのかい、ヒビキ兄さん。顔はよくわからないが、幼い少年が写ってる。」
ヒビキ「わからないな。誰だろう。」
巧「気になるな…。そういえば、士兄が、古い写真を元に戻す技術があるとか言ってたぞ。」
良太郎「そうなの?じゃあ、僕、士兄さんに頼んでくる。」
フィリップ「それにしてもヒビキ兄さんは凄いね!こんなにたくさんの写真があるのに、どの写真のエピソードもほぼ全て覚えている!」
巧「それにしてもさっきの写真はいったい何だったんだ?」
ヒビキ「あの写真だけは本当に記憶が無いんだよ。不思議だな。」
良太郎「あっ、みんな。」
巧「良太郎、どうだったか?」
良太郎「してくれるって。でも今、兄さん達忙しいから、遅くなるかも。」
ヒビキ「そうか、わかった。」
フィリップ「ねぇ、ヒビキ兄さん。ひとつ気になる事が…。」
ヒビキ「なに、フィリちゃん?」
フィリップ「さっきから僕達は、たくさんの写真を見ている。数はきっと百を超えるだろう。」
ヒビキ「そうだね。それがどうした?」
フィリップ「…ヒビキ兄さんの幼い頃の写真だけ、少ない、というより無いんだ。全く。」
良太郎「えっ?気の所為じゃなくて?」
巧「そんなはずないだろ…。いや、確かに言われてみると。」
フィリップ「他の写真の端に写ったりしてるのはあるけれど…。」
ヒビキ「…俺が小さい時、父さんはいろんな事で忙しかったみたいだから。そういえば、家にいるのをあまり見た事が無いな。」
フィリップ「それにしても…。」
真司「おーい、準備終わったぞー!」
巧「ほら、終わったってよ。」
良太郎「ヒビキ兄さん、行こう。」
ヒビキ「そうだね、ほらフィリちゃんも。」
フィリップ「…うん。」
一真「まだ、部屋に入るなよ!」
巧「どうしてだよ!」
一真「だってさ、ヒビキ兄が部屋の扉を開けた時に、クラッカーをならすから。カウントダウンは俺の役目。」
良太郎「あぁ、そっかぁ。」
フィリップ「それは言わない方がいいんじゃないのかい?」
一真「ウェ!…まぁいいよ。」
フィリップ「いいのかなぁ?」
一真「じゃあ数えるよ。3・2・いちっ、」
ヒビキ「ちょっと待って。」
やっぱ4つじゃ終わらなかった 5つくらいになると思う
巧「うわっ!」
良太郎「急にどうしたの?」
ヒビキ「本当に俺、この扉を開けていいの?」
一真「…?」
フィリップ「当り前じゃないか。今日という日を検索したよ。これであってる筈だ。『父の日』だからね。」
ヒビキ「確かに俺はみんなの父さん代わりになろうとしたよ。でもさ、ちゃんとなれてたのか、わからないんだよ。」
雄介「…どうしたの?カウントダウン途中で終わるからビックリしたよ。」
一真「いや、ヒビキ兄が…。」
総司「後でわかってるな、一真兄さん。」
一真「だから俺じゃない!お願いだからそれはやめて。怖いから!」
士「大体わかった。ヒビキ兄。悩んでるな。」
ヒビキ「…かもね、俺らしくもない。」
翔太郎「らしいって決めつけるのはハードボイルドじゃねぇぜ、ヒビキ兄。」
フィリップ「ハーフボイルドのくせに。」
翔太郎「ハーフボイルドは言うな!!」
真司「翔太郎兄、落ち着け!」
翔一「…ヒビキ兄さん、たまには俺らに不安とか言ってみたら?」
渡「たまにはいいでしょ、いつも僕らがいろいろ相談してるんだし。」
映司「ほら、言ってみてよ。」
ヒビキ「…俺さ、父さんの代わりになる事は苦じゃないんだ。みんなの成長を見守るのは楽しかったし嬉しかったし。
ただ、少し後ろめたかったんだ。父さんは、俺が小さいころ程じゃないけどあまり家にいないから、俺がみんなを見ていた。
父さんができない事を俺がしている。それはさ、同時に父さんの楽しみを奪ってるような気がしたんだ。
みんなの写真だって半分以上は俺が撮った。みんな悲しかっただろうな。他の子供達は自分の父さん母さんが写真を撮ったり、
思い出を作ったりしていたのに。いや、本当は俺がみんなや父さんに嫉妬してるだけかもな。だからさ、みんなにこんな事
してもらっていいのかなって。」
士「…ヒビキ兄、これを見てくれ。」
ヒビキ「ん?あぁ、これは。」
士「そう、さっき良太郎が持ってきた古い写真だ。この写真の少年に見覚えは無いか?さっきよりは見やすくなってると思う。」
雄介「…見た事があるような。」
ヒビキ「これ、俺だ。」
フィリップ「え?この少年がヒビキ兄さん?」
士「なぁ、良太郎。」
良太郎「え?何?」
士「この写真はどこにあった?」
良太郎「古い革の表紙のメモ帳の中に挟まってたよ。他のみんなの写真も、一枚ずつ挟まってたけど。」
翔太郎「…多分それは父さんのだな。ハードボイルドな感じで、父さんが持っていたのを憧れていた覚えがある。」
真司「つまりそれって…、」
総司「父さんは常に、ヒビキ兄さんや俺達の写真を持ち歩いていた、って事だな。」
ヒビキ「…父さん、そんな事してたんだな。」
一真「意外だな。そんな事するような人には思えなかった。父さんもちゃんと『父さん』だったんだな。」
ヒビキ「あぁ、そうみたいだね…。」
ヒビキ「あのさ、みんな。ありがとう。」
フィリップ「何を言ってるんだい、ヒビキ兄さん。」
巧「何の為に俺達がヒビキ兄を食い止めてたんだよ。」
良太郎「ヒビキ兄さん、すぐにみんなの様子を見に行こうとするからね。」
渡「今日は父の日だよ。お礼を言うのはこっちの方。」
翔太郎「今日はハードボイルドに決めるぜ。」
翔一「早く食べないと、冷めるよ。」
総司「せっかく作った料理が無駄になるのは、嫌だからな。」
映司「総司も翔一も、いつもより張り切って作ってたしさ。」
真司「つまみ食いはしてないから。」
一真「ウェ!早く食べないと!」
雄介「ヒビキ兄、早く来なよ!」
士「写真も撮るぞ。拒否権は無いからな。」
ヒビキ「…そうだね。あぁ、もうそろそろ、父さんが帰ってくるころじゃないかな。」
THANK MY FATHER
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おそまつさまでした
きっとこの後は、スレに書き込まれてる通りの展開になると思います
急いで書いたので、どこか間違えていたらスミマセン
母さんだけでなく、父さんも大切に 親孝行は親が生きているうちに
ありがとうございました
おまけ1
ヒビキ「毎年思うんだけどさ…、」
フィリップ「何だい、ヒビキ兄さん。」
ヒビキ「父さんになるのもいいけど、たまには弟にもなりたいな…。」
フィリップ「…つまりは兄が欲しいと?」
ヒビキ「そういう事。」
フィリップ「…ヒビキ兄さんには悪いが、想像できないな。」
ヒビキ「なんで?」
フィリップ「つまり、新しい兄弟は最低32歳で無いといけないよ。」
ヒビキ「まぁ、難しいのはわかってるよ。でも、フィリップだって、弟、欲しいでしょ。」
フィリップ「え?」
ヒビキ「園咲家でもここでも末っ子だし。最低16歳の新しい兄弟か…。」
フィリップ「弟か…。興味深い。」
おまけ2
翔太郎「『父』、まさにそれはハードボイルドにふさわしい人物…!」
真司「どういう事かよくわからない…。」
雄介「ほら、翔太郎の近くにいる父親ってさ…、」
一真「あぁ、うちの家の父さんに、鳴海さんか。」
翔太郎「…決めた。」
「「「何を?」」」
翔太郎「俺も、ハードボイルドで最高にかっこいい父親になるぜ!」
雄介「おっ、いいね。」
翔太郎「で、もう一生、フィリップや亜樹子や他の奴らに、ハーフボイルドなんて言わせねぇ!」
一真「…うーん。」
真司「そのままでいいと思うぞ、翔太郎兄。」