歴代ライダー主人公が兄弟だったら24

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30人と夢と守ること 1/11
新スレ記念と昨日のオーズ見てむしゃくしゃして書いた。
兄弟の血縁はどちらでも。後藤さんは二号家ではありません。
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今日の巧はいつもより遅く起きた。久々にバイトが休みだというのもあるが、昨夜酔っぱらった兄に絡まれて疲れたせいもある。
「…はよ…」
「おはよう。起きたのか」
「だりい…」
「二度寝するならその前に朝食だ」
普段なら二度寝など言語道断の七男もどことなく優しい。居間で新聞を読んでいた総司はそれを綺麗に畳みキッチンへと向かう。「あー」と肯定とも否定ともつかぬ返事をかえした巧もまた顔を洗うために洗面所へと向かった。
戻ってきた時には既に質素かつ美味な朝食がテーブルに並んでいた。白米、あおさの味噌汁、鮭の切り身、かぶの浅漬け。「いただきます」と手を合わせ、ようやくこの家にいつもは騒がしい家族の気配がしないことに気付いた。
「…もうこんな時間か」
「結構寝ていたぞ。真司兄さんと一真兄さんは遅刻ギリギリまで心配していたな」
言われてみれば、夢うつつに兄達の「ごめんな〜」「たっく〜ん」「わざとじゃないんだゆるしてくださいー」という声を聞いたような気もする。
「うるさかったから家の外に追い出したが。真司兄さんは仕事だしな」
「一真兄は」
「橘達と共に睦月の体育祭だ」
「普通は九月とか十月だろ」
「今は初夏に行う学校も多いらしい。秋は何かと行事が多いからな」
「へー」
程良くぬるくなった味噌汁をすする。今日も美味い。