836 :
マッキー ◆Dcskb1Nfqs :
へっ。。。へっくしょん。。。へっくしょん
ゴロンゴロン
ここはフーマの不思議城
フーマの首領クビライが大きなくしゃみをして
不思議獣のタマゴが散乱する
「おぉ これはどうした事か?」
タマゴを拾い集めながらヘスラー将軍が声をあげる
「宇宙インフルエンザです」
「大帝王クビライさまは宇宙インフルエンザに罹ったのです」
「そのためタマゴが成長しきる前に体外へ排出されてしまったのです」
神官ポーもタマゴを集めながら答える
「では、これらのタマゴは不思議獣にならんのか?」
「はい、残念ながら」
「う〜〜む 無念」
散乱したタマゴを集め終え
「ではこのタマゴは、いかが致しましょうか?」
ギャル1の問いに神官ポーは、しばし考えた
「大帝王クビライさま、このタマゴを孵化させる方法があります」
「なに?」
「人間の女を使って孵化させてみせます」
「面白い やってみよ」
大帝王クビライも神官ポーの作戦に同意した。
「将軍、人間の女を1人用意してください」
「よし分かった」「ギャル軍団 出動だ」
「ハイ」「ハイ」「ハイ」「ハイ」「ハイ」
こうしてフーマの作戦は始動した。
”コンコン”私は校長室のドアをノックする
「どうぞ」部屋の中から校長が返事をする
「失礼します」一礼をして部屋へ入る
(ふー)校長はため息をひとつする
しかたないか…
区立第一小学校、数年前までは模範校と言われていたのに
今年の6年生は問題児が特に多く、新学年が始まってから半年の間に
教師2人が病気療養してるから、校長も気苦労が絶えないんだろうな
まぁ私は音楽担当なので直接6年生を受け持ってる訳でないから良いが
「美鈴先生…」しばしの沈黙の後、校長が重い口を開いた
「先生も知ってのとおり6年生は色々問題があり、学級崩壊寸前の状態です」
(寸前? もう学級崩壊してるでしょ!)
「色々有りましたが来週からこの6人を特別クラスで授業を受けさせる事にしました」
(まぁそれもしょうがないわね)
「つきましては特別クラスの担任をアナタにお願いします」
(何?ナニを言っているのだ)
「校長、お言葉ですがワタクシは…」
「美鈴先生」
私の話をさえぎり妙齢のマダムが声をかけてきた
いつの間に校長室に居たのだ?
その前にこの人は誰だ?
「ワタクシこういう物でございます」
女性が出した名刺には
『大銀河教育社』と書かれてあった
「美鈴先生が特別クラスを受け持つ自信が無いのは分かりますわ」
「そこで我が社の特別講習を受けていただくように校長先生にお話をさせて頂きましたの」
「うん、そう言うことなんだ」すかさず校長が合いの手を入れる
「美鈴先生にはこのあと大銀河教育社で講習を受けてきてもらい、来週から特別クラスの担当になってもらいます」
「教室は第二音楽室が空いているのでソコを利用しましょう」
「それまでに教室の準備をしておきます」
私に反論を言わせないように校長は一気にまくし立てる
「さぁ美鈴先生、行きましょうか」
あっ。。。ダメだ
このマダムの香りを嗅いでいると頭がボーっとしてくる
言い返そうとするが声が出ない
「さぁ私に着いてきなさい」
「ハイ」
小さく返事をした私はマダムの後を追い校長室を出る
「さっ 着いたわよ こちらへどうぞ」
マダムにせかされ私は車から降りる
「ここは?」
静寂した森の中にある小奇麗な一軒家
私の質問を無視してその人は建物の扉を開ける
「ようこそ お待ちしておりました」
メイド姿の女性が私達を出迎える
「こちらへどうぞ」
案内に従い私も建物の中へ入り奥へ進む
中は意外と広い、しかし外光を取り入れてないようなので暗い。
”ハッ”
一番奥の広い部屋にはナマハゲのような顔をした巨大なお面が
壁に掛けてあった
「これは?」
「大帝王クビライ様です」マダムは答える
「美鈴先生、アナタに必要なのは教師としての威厳です」
「問題児達に舐められないような威厳が必要なのです」
「それには生まれ変わる必要が有ります」
部屋は照明の類が無くローソクを何十本も点けている
薄暗くほのかな明かりとおそらくはローソクの匂いだろうか
甘い香りが漂っている
「さぁ 大帝王様に宣言するのです」
「私は生まれ変わりますと」
あぁそうだこの香りはさっき校長室で嗅いだ香りだ
そうだ私は生まれ変わるのだ。。。
「ハイ 生まれ変わります」
「もう1度 クビライ様の目を見てハッキリ言うのです」
「ハイ! 私は生まれ変わります!」
「よろしい 服を脱ぎその上に横になりなさい」
私はマダムに言われるがまま自ら全裸になり
そして鋼鉄のベットの上に横になり目を閉じた
ガチャン、ガシャン
ベットに横たわっている美鈴先生が逃げ出せないように
手首・足首・胸周りに鉄錠をセットする
「実験人間第1号、用意が出来ました」
ギャル1の報告をうけ、神官ポーが命令する
「それではこれから不思議獣孵化作戦を始めます」
「まずはフーマ羊水を注入です」
ギャル達が動き出す
「ハッ フーマ羊水注入準備」
パチン・パチン
ギャル5が手術装置のスイッチを入れると、天井から太い管が下りてくる
ギャル2が管の先端を持ち
全裸で横たわっている美鈴先生の女性器に、その管を差し込む
「うぐっ むはっ」
催眠状態にあるとはいえ、いきなり女性器に異物が侵入してきたので
拒否反応を示す
「フーマ羊水注入準備完了」
「注入開始」
「ハッ 注入開始します」
不快感を示している美鈴先生を無視してギャルたちは淡々と作業を進める
コポコポコポ
管のなかを液体が通り、美鈴先生の身体の中に入ってくる
「それくらいで良いでしょう」
「ハイッ」
「管を抜きなさい」
「ハイッ」
「うっ、うう〜〜〜ん」
「ここは?」
ギャル2が管を抜いたショックで美鈴先生が目を覚ます
「あら、目が覚めたのね?」
ギャル1が妖しく微笑みながら声をかける
「ここは? ここはどこですか!?」
「あなた方は一体。。。」
「これが何か分かる?」
美鈴先生の問いを無視してギャル1が問いかける
(ボール? 玉?)
「これは珍獣のタマゴよ」
「今からアナタの身体を使って、このタマゴを成長させるのよ」
「なっ。。何を。。。」
「いっっ痛い 痛い」
「止めて止めて痛い」
リンゴサイズの珍獣タマゴを女性器に入れようとしているので
美鈴先生は身体をひねり抵抗するが、手足を拘束されているので
逆らうことは出来ない。
「よし、入りました」
「次は成長光線よ」
パチン、ギャル5がスイッチを入れると美鈴先生のお腹に
赤や青の光のカクテルが当たる。
「あっ。。熱い熱い 止めてぇ」
成長育成光線が美鈴先生のお腹に当たる。
「うっ。。。痛い痛い」
タマゴがお腹の中で大きくなり腹部を圧迫する。
「タマゴは順調に成長しています」
モニタを見ながらギャル4が報告する。
「もう少しね」
妖しい微笑をしながらギャル1が答える。
「さぁもう少しよ、もう少しでアナタは生まれ変わるのよ」
「ほら お腹を見てごらん」
ギャル1が美鈴先生の頭を持ち上げお腹を見せる
「ひっ。。。ひぃい なんなのコレ」
そこには臨月の妊婦の如く膨れ上がったお腹があった。
「いっいやー いやーぁ 戻して 元に戻して〜」
そう言って美鈴先生は気絶した
「フン これくらいで気絶するなんて宿主失格ね」
「もういいわ光線を止めて」
「ハッ」
パチン、ギャル5がスイッチを切る。
ドクン・ドクン
タマゴはお腹の内部で動き出し
ピカ---!!
まぶしい位の光をはなち、美鈴先生の身体を光で覆った。
次の瞬間、光が消えタマゴも消え美鈴先生のお腹は元に戻っていた。
「うっ。。。うう〜〜ん」
美鈴先生が目を開けると同時に
白い肌は緑色に変わり
そして細かなうろこ状に変化していった。
乳房の周りはうずまき状の模様に変わり
顔は人としての面影は残っていたが
目は釣上がり、青いふちどりが出来
赤い唇のラインも耳まで伸びていた。
ガシャーン・ギャシャーン
身体を拘束していた鉄錠をぶち破り起き上がり
そしてフーマの幹部らに一礼をした。
「美鈴いや、不思議獣ヘビヘビよ」
神官ポーが応える
「お前は女体を使い、誕生したのです」
「6年0組の教師となり、子供達にフーマ教育を施すのです」
「キィー」
一声返答をしたのち、くるりと一回転して元の人間体に変わるヘビヘビ
「はい、かしこまりました」
「六年の問題児たちを優秀な児童に育て上げます」
「フーマにとって優秀な人材に」
妖しく微笑む美鈴先生
そこに居るのは今日までの優しい美鈴先生でなく
不思議獣ヘビヘビが人間体に化けた美鈴先生であった。