801 :
>>794:
「アヤ!ここだよ!」
「ここが最近話題のヴォルペかぁ〜」
2人はアヤとマミ
成人して間もないがお酒が大好きで、人気のバー巡りにハマっている
今日も、また話題のバーのヴォルペを訪れた。
カラン
ドアを開く音が店内に響く
「いらっしゃいませ〜」店員の女性数人が出迎えた
「お2人ですか?カウンターへ、どうぞ!」と店員に席に案内される
するとそこには店長らしき女性が1人いた
「いらっしゃいませ〜初めてですか?」とその女性は話しかけてきた
「はい!2人で初めてきました。最近話題ですよね」
マイがワクワクした様子で返す
「そうなんですか。ありがとうございます。ここは女性限定なので
1度来たお客様は気に入って常連さんになっていただいてます」
「それわかります!もう気に入っちゃいましたもん」
笑顔でマミが返す
「それは光栄です。お客様何にしますか?」
「ん〜何がいいかな〜マミ何にする?」
「そうだな〜店長さんオススメありますか?」
「オススメですか?それでしたら、店名にもなっている当店オリジナルのお酒
ヴォルペは、いかかでしょうか?度数も低く甘いので飲みやすいですよ」
「じゃあそれでお願いします!マイも、それにしよう!」
「そうだね!じゃあ私もそれで」
「かしこまりました」
しばらくすると、ヴォルペが出てきた
「こちらがヴォルペでございます」
「わぁ〜キレイ!!」
マイがヴォルペのキレイさに感激した
ワインのロゼのような透き通ったピンク色がキレイだ
「ロゼみたいな色ですね〜でももっとキレイかも〜」
「ありがとうございます。どうぞお飲みください」
そう言った店長の顔がわずかに不敵な笑みを浮かべたような気がした
802 :
>>794:2012/10/26(金) 21:36:05.77 ID:TDnFHfMe0
ゴクゴク・・・
「わぁ〜おいしい!!」2人の声がこだまする
ブーブーブー
そんなときマイのケータイのバイブが鳴る
「誰だろう?あっ!部長からメールだ。そっか!部長に用事頼まれたんだ〜
ポストに書類を出しとくようにって。めんどいよね」
「そうなの?でもさ、マイ飲んでからじゃ忘れちゃうし今出してきたほうが
いいんじゃない?」
「ん〜そうだよね。なくしたら大変だし・・・悪いけどポストに出してくるから
マミ待っててくれる?」
「あたしは全然いーよ!その間、マイの分も飲んでるからさww」
「ずる〜い!でも、ありがとう!すぐ戻ってくるからさ」
「うん待ってるね〜」
そして、マイはポストに書類を出しに一度店を出た
「さーて、もっと飲んじゃお〜」
と1人になったマミは、ヴォルペにハマり何杯も飲みだした
まるで、何かに取りつかれたかのように・・・
「あ〜おいしい!!店長これ飽きませんね」
5杯ほど飲んだマミに店長が
「お客様、だいぶ飲みましたね・・・そろそろでしょうか?」
その言葉にマミは一瞬なんのことか、悩んだが
「あっ!マイですか?そうですね〜そろそろ戻ってきてもいいですよね」
とマイのことだと思い返事を返した
「ふふふ・・・いえ、そろそろ効果が出てきてますか?ということですよ」
と謎の言葉を発する
「何のことですか?んぐ!!頭が・・・痛い!!」
突然、マミの頭が痛みだす
「あぁぁ・・・飲みすぎたのかな・・・こんなこと初めて・・・」
頭を抱えてうずくまるマミの元に店に散らばっていた店員数人が囲うように集まってきた
「お客様、時間です」「楽しい時間はこれからですよ」「新しい世界へようこそ」
「なんなんですか・・・んぐぅ・・・」
頭痛に襲われながら、店員の言葉の意味を考えるが、わからない
すると、さらにそこにほかの客も集まってきた
「新しい仲間が増えるのね」「仲間はいくらいてもうれしいわ」
「仲間ってなんなの?常連ってこと?」
考えても、わからないし、それどころじゃない頭痛はさらに強くなる
803 :
>>794:2012/10/26(金) 21:36:58.84 ID:TDnFHfMe0
「あぁぁぁ〜!!!!」
痛みに悲鳴をあげるマミを喜ぶかのように全員が笑みを浮かべながら
見ている。
すると店員、客全員が目を赤く光らせたかと思うと
履いていたスカートやズボンを突き破り長く大きなふわふわとした尻尾が生えた
まるでキツネそのもの
「コォ〜ン」「コォーン」と鳴き始める店員と客
「しっぽ!?なんなのよ〜夢?そう夢!きっと夢ね」
とあまりの突然の光景、信じられるわけがない
すると店長が
「残念ながら夢じゃないわ。この子たちも元はあなたと同じだったの
だけど、新たな力を手に入れ生まれ変わったのよ。そしてあなたも、この子たちの
仲間入りするの・・・喜びなさい!!」
と言うと店長の姿が変わる
頭からは毛に覆われた耳が生え、目は赤く光り、口からは牙が生え
顔は毛に覆われ長いヒゲが何本か生える
手足のも毛深くなり、爪が異常なほどに伸び、獣のようになったかと思うと
お尻からは長く大きくふわふわとしたキツネのしっぽが1本、2本と生えだすと
あっという間に9本生え終わる
その姿はあるで九尾の狐
「いやぁぁぁぁ〜!!!」
「我ら狐一族は、人間によって数を減らされた。そんな人間たちへの復讐のため
今度は人間たちの数を減らしてやろうというわけよ。だけどただ、減らすだけでは意味がない、だから人間たちをキツネ人間に変え、我らのしもべにしてやるのだ!!
そして、お前は、まんまとキツネのDNAの配合された特性の酒を飲んだ
1杯飲むだけでも、効果があるがお前は何杯も飲んでくれた。ありがたいことにな
さぁ、今こそ目覚めるのだ!!キツネ人間よ!!」
「うぐぐぅ・・・いやぁぁぁ〜!!!!」
今までで大きな悲鳴をあげると
マミの目が不気味に赤く光る
まるで赤いカラコンを入れそれが光るかのように
「ハハハ!!ついに目覚めの時!!」
すると、スカートを突き破り長く大きなふわふわとしたキツネのしっぽが生えた
「まずは目覚めの第1段階よ、喜びなさい!!お〜ほっほ」
「コォ〜ン!コォ〜ン!」
さっきまで頭痛に苦しまされていたマミは
尻尾が生えたことによってキツネに目覚めたのか
頭痛は消え、そのキツネの意思に支配されたかのように
鳴き続けるマミ・・・
そんなとき、ガチャ!
「ごめん!遅くなった〜」
とマイが戻ってきた
「きゃぁぁぁ〜!!!」
この後2人は行方不明だという・・・