(;姫)ば、馬鹿を申すな! そんな事、出来る訳がなかろう!
( 木)いや、出来るはずだ! 姫が丈瑠を愛しているならば!
(;姫)な……ちあきおまえはなにをいって……
( 木)もし丈瑠が道を踏み外した時、正しい道に戻す為に母の愛を以て叩けるはずだ!
(;姫)は、母……あ、ああ、もちろんだ!
( 木)けど、丈瑠は道を踏み外さない。だから叩けない。そうだよな?
(;姫)ああ、そうだな……
( 木)叩きたいけど叩けない、そんな心の隙間を外道衆は衝いて来るんだよ!(どーん)
(;姫)ナ、ナンダッテー!?
( 木)理想と現実の差に苦しむ心の隙間を埋めるべく、俺たちは活動しているんだよ!
(;姫)そ、そうだったのか……
( 木)丈瑠だってそうだ! 己の身を犠牲にして皆の心の隙間を埋めているんだ!
(;姫)すまない千明、私はひどく考え違いをしていたようだ……
( 木)分かってくれればいいんだよ。じゃ、これちゃんと“検閲”してくれよな
(*姫)あ、ああ……ちょっと“検閲”してくる……
( 黒)なんとか上手くいきそうですね
( 木)ああ、やっぱり長生きしてる奴の悪知恵は凄いねえ
相談しておいて助かったよ
( 黒)あの無間龍殿は人の心情を操る事に長けてますからな
( 木)こりゃあお礼に一席設けないとな。『いまじん』に予約入れといて
( 黒)御意!