1 :
名無しより愛をこめて :
2009/08/16(日) 22:25:30 ID:1+UeZeeb0 前作、最終回を住人の許可無く強行して投下した誰かさんのお陰で 名作が駄作になってしまった反省を生かし、今度は「帰ってきたウルトラマン クライン」として再出発するスレです。
以下、どうする? このスレ
クライン?クライム?どっち?? クライムじゃ犯罪だぞw
このスレタイはタイプミスなのか、意図的な物なのかが非常に気になるw ウルトラマンクライン VS ウルティノイドクライム 的な2極ライバル路線でやってみるかい?
5 :
名無しより愛をこめて :2009/08/16(日) 23:51:17 ID:Ve+wiStfO
主人公の名前はタカソウユウイチ 新しい防衛隊の名称はMDMA オシオ隊長にヒロインのサカイノリコ隊員 悪の組織の名前はエクスタシー
路地裏で小銭を撒きあげるウルトラマンか 斬新だな
何にせよ、空き家自身がクライムだな
8 :
名無しより愛をこめて :2009/08/18(火) 19:00:54 ID:k7ya9EWl0
初代ウルトラマンクラインも出てくるよね。
敵はスペード、ダイヤ、ハート、クローバーとその四人を指揮する人か?
10 :
名無しより愛をこめて :2009/08/19(水) 23:41:09 ID:PihEe4bi0
クライムじゃなくてクラインか 黒いブロッコリー星人のやつかとおもったわ
11 :
名無しより愛をこめて :2009/08/25(火) 18:35:15 ID:OhNwbH7+O
まじめにやれ
12 :
名無しより愛をこめて :2009/08/25(火) 18:53:56 ID:OuM3zDU00
オマエモナが石頭に通信を入れる 「怪獣はウルトラマンによって撃破されました。これより帰還します」 『わかった(――ウルトラマン、か……)』 タカソウが隊員達の元へ走ってくる。スギカフン隊員が話しかける 「サカイ隊員!どこ行ってたんですか。急に子供いるっていってどっかいっちゃって」 「ごめんごめん!私緊張しすぎて幻覚見てたのかも(いや、そんなはずはない。絶対に子供はいた)」 「そんなことより、ウルトラマンが来たよな」 小向がウルトラマンの話題を振る 「名前、どうします?エレクとかロトとか、ウサン臭い名前つけましょうよ」 チームナイトの過激派隊員の堀江が言う 「クライン、なんてどうでしょう?」 「なんでクライン?クラインって、変な壷考えたオッサンの名前なんですけど」
チームナイトだのチームファイターだの俗っぽい名称はダメだろ。
14 :
名無しより愛をこめて :2009/08/26(水) 21:57:04 ID:qOi07FcJO
まじめにやれ
15 :
名無しより愛をこめて :2009/08/27(木) 19:25:36 ID:jOZVQIXX0
危険物質カップラーメンとは 先日行われた学会では、カップラーメンの害の調査結果が発表されました。 以下にその内容を抜粋紹介します。 1)ラットによる実験では、ラットをラーメン内に入れると87%の確率で溺死する。 2)カップラーメンを食べた人が将来200年以内に死亡する確率は95%以上にのぼる 3)凶悪犯がカップラーメンを購入する確率は、同じ犯罪者がアフガニスタン国債を購入する確率より有意に高い(p<0.001) 4)カップラーメンを気管に入れると咳嗽反射が起こり、最悪の場合窒息により死に至る。 5)カップラーメンを食べながら自動車を運転した場合、重大な人身事故が発生するおそれがある。 6)健康な成年男子にカップラーメン1個のみを与えて長期間監禁した実験では、被験者の99%が40日以内に死亡した。 7)電化製品をカップラーメン内に入れると、破損するおそれがある。 8)25年間保存されたカップラーメンは有毒である。 9)カップラーメンを作る際に火傷をした人の85%は、カップラーメンがなければ火傷はしなかったと述べている。
16 :
名無しより愛をこめて :2009/08/27(木) 20:07:16 ID:2ZkAXthC0
前作の最後の敵ってどんな倒され方してたっけ
さそり固め。
65 :最終回28 :2009/04/10(金) 06:46:33 それを見たクラインは、決意を固め、自分の胸元に光を集めていく。 赤、青、白、紫の四色の光にクラインの身を包む金色の光が混ざり、L字の構えから絆の烈光が放たれた! 9人のウルトラマンの光線もそれに合わせて輝きを増していく。 さらに怪獣達の、 宇宙人達の、 何十億の地球の人や命の輝きがクラインの光線に込められていく。 融合した”光”は様々な色に輝く龍の姿をとり、今にも地球を呑み砕かんとするゾーリックに突き進んでいく。 そして光の龍はゾーリックの”闇”を、突き破った!!。 ゾーリック「ゾーリックが消エル?…ホロビル?…・・根源的破滅集合意識 プログラム…・ゾー リック・ダ・ケ・ガ?? アリエナイ・・アリエナイアリエナイアrienai..a… グヤアアアアアアアアアアアアアアaaaaaa!!!!!!!!!」 システム中枢を完全に破壊されたゾーリックが断末魔の絶叫ととも歪み光の中に飲み込まれていった。 数十億年に渡り平行宇宙に、悪意と破滅と悲劇をばら撒いてきた根源的破滅招来神ゾーリックはついに消滅したのだ。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- ドラゴンボールでいうところの元気球みたいなものか。 まあお決まりのパターンだが。
ところで前スレで昭和ウルトラマンを出すという話があったけど それとクラインは女性が変身するという案も これに関してはどうする?
21 :
名無しより愛をこめて :2009/08/28(金) 18:41:07 ID:BopxGjTgO
デンジマンにまかせる
女性ウルトラマンか・・・・・ ユリアンとかジャスティスや今度の映画で出るべスみたいなのになるのかね
23 :
名無しより愛をこめて :2009/08/31(月) 11:04:39 ID:CTEkWLaO0
24 :
名無しより愛をこめて :2009/08/31(月) 12:42:29 ID:Tl6STuRuO
飽きたから
25 :
名無しより愛をこめて :2009/08/31(月) 19:13:38 ID:bwSgclh70
26 :
名無しより愛をこめて :2009/08/31(月) 19:22:27 ID:Tl6STuRuO
劇場版が最も糞な件について
27 :
名無しより愛をこめて :2009/09/04(金) 10:16:18 ID:mOF2UEkLO
糞
28 :
名無しより愛をこめて :2009/09/04(金) 18:00:09 ID:f9Vb3dFA0
>>23 そのHP、もう3年も更新されてないし、利用価値ないのに
管理人って毎月何千円もHP使用料払い続けてるんだね。
さっさと閉鎖すりゃいいのに。
29 :
名無しより愛をこめて :2009/09/04(金) 19:16:03 ID:mOF2UEkLO
そんなに高くないだろ
30 :
名無しより愛をこめて :2009/09/04(金) 20:50:29 ID:PqVdd5I00
>>28 確かそこの管理と作品の継続をやりたがってた奴に譲ってたよな。
今から考えればそいつはスレを潰したがってた荒らしと同一人物だったんだろ。
そんな奴がいるなら再開しても無駄無駄
31 :
名無しより愛をこめて :2009/09/04(金) 20:59:28 ID:mOF2UEkLO
譲り受けて金払い続けて荒して潰すって何それ
自分の案が通らなかった僻みだろうな
ジェネシスに名前を変えろだの昭和ウルトラマン出せだの散々騒いでいたし
で、いざ最終回もどきが出て、これで漸くそいつの自由に出来るはずなのに
その時になるとほったらかしなんだよ・・・。
>>1 も自分が好きな展開にようやく出来るからスレ立てたはずなのに
あれから全然提案もしてこないし
つーか
>>30 が荒らし本人だろ。
普通、そんな名推理できないよw
34 :
名無しより愛をこめて :2009/09/04(金) 22:29:30 ID:QFxxddsdO
下手糞な文章にパクりなネタ。全く笑える
糞ヒーローの代名詞として、いつまでもネタにされ続けるんだよね。 HPがある限り。
36 :
名無しより愛をこめて :2009/09/06(日) 21:46:41 ID:QDsNQvOsO
究極の痛ヒーローだな
虚しくない?
評価が小学生並の文章だから悲しいよね
39 :
名無しより愛をこめて :2009/09/08(火) 18:41:42 ID:+YMJEtFr0
構ってもらうためだけに、9年もスレや板を荒らしているからな。 最初から創作するつもりは無いだろう。
40 :
名無しより愛をこめて :2009/09/09(水) 01:39:37 ID:6PJfsa6C0
いや、むしろ初期に創作に関わった奴かも知れんよ?
41 :
名無しより愛をこめて :2009/09/13(日) 20:35:10 ID:huL0Fdrt0
誰それ?
作者?
43 :
名無しより愛をこめて :2009/09/24(木) 23:52:58 ID:NKHavx6k0
>>39 悟空が「オッスオラ悟空!」って言ったことなんてないだろどうなってんだ
って言ってんのと同じじゃんw
44 :
名無しより愛をこめて :2009/09/25(金) 19:37:31 ID:0Oi5RsNUO
いや違うぞ、クララの初潮は済んでいるぞ
45 :
名無しより愛をこめて :2009/09/25(金) 19:44:39 ID:yZ+zMyq/0
このシリーズの地球防衛軍の本拠地は何だ? 「プリズン」か?
46 :
名無しより愛をこめて :2009/09/25(金) 21:29:01 ID:0Oi5RsNUO
おそらく喫茶ゴンだろう
47 :
名無しより愛をこめて :2009/09/25(金) 23:19:15 ID:G5u0MRx20
桔梗屋って名前カッコいいよね。とてもウルトラマンに変身する 主人公の名前とは思えないよね
>>1 来ないな・・・・。
そういえばマックスとゼノンが今度の映画に登場するらしいけど
49 :
名無しより愛をこめて :2009/09/26(土) 23:43:07 ID:pXC5/byI0
さそり固め
50 :
名無しより愛をこめて :2009/09/29(火) 00:24:40 ID:CyIOkhID0
51 :
1話 :2009/09/29(火) 16:01:14 ID:/zkmGv+40
「始まり」には何もなく ただ「無」であったのであれば 全てを「無」に 光あれば 闇に 「始まり」に帰す 我が名は クライム 全てを「無」に帰す者 その部屋には、無数の銀色の楕円体のカプセルが据えられていた。 カプセルの中にはまるで羊水に浮かぶ胎児のように、 まるく膝を抱えた人間がみえる。 「あれが。」 「ええ。クローンとして成長過程に問題はありません。」 「光遺伝子コンバータは。」 「光遺伝子コンバーターのほうも最終調整に入っています。」 「わかった。それでは光遺伝子コンバーターの調整が終わり次第、 次の段階に進む。」 「FAITHはどのように。」 「彼らには勇退していただこう。英雄たちも休息が必要だ。 大局が理解できればいいが、そうではない場合 彼らはこの計画の危険因子になりうる。 できれば手荒なまねはしたくない。 そしてホムラ スバル。 ウルトラマンクラインの捕獲だ。」
数日後会議室にて 「そもそもF計画の失敗は光の巨人を造り出そうとしたことだ。 結局ゴンドウはウルトラマンに対する憧憬ゆえに自ら滅んだのだ。 たいしたロマンティストだが、私から言わせれば単なる愚か者だ。 計画通り兵器として扱うのであれば、そんな個人の思いなど邪魔なだけだ。 真の地球の平和を望むのであれば、時には冷徹な判断をも下さねばならん。 見たまえこれを」 モニターに映し出される拘束された一人の男。 体や頭部に無数のコードが繋がれている。 「我々が捕獲した、人の形をしてはいるが未確認生物の一つだよ。 コードネームUJ01 ウルトラマンと呼ばれている。」 会議室にどよめきが起る。 「光遺伝子保持者 つまり、ウルトラマンとなりうる可能性のある人間の細胞より クローンを作り出す。 同時にIPS細胞を分化し脳を形成させる。 人為的にシノプスを結合し擬似記憶をつくり、頭部に移植する。 現代のロボトミーという訳だ。 石像も光変換システムもいらない従順な我々のウルトラマンだ」 「しかしそれでは人道的に反している」 言葉をさえぎり 「それでは君に聞きたいのだが、そもそもウルトラマンは人なのかね。 我々のもつ殆どの法則に当て嵌まらず、その攻撃力は地球上の全ての兵器を凌駕する。 単純な話ではないかね。 人の形(なり)をしているが人という概念には当て嵌まりはしないだろう。 その力の行使が一つの意思によって行なわれるのならば ともすれば人類の脅威になりかねん。そうは思わんかね。 有史以前いくつかの脅威は克服されてきた。ウルトラマンも然りなのだよ。 もう施術は終っている。テラノイドと同じ轍は踏まん。」
53 :
名無しより愛をこめて :2009/10/01(木) 21:06:10 ID:uIPqXKYQ0
クラインより名作になる予感
54 :
名無しより愛をこめて :2009/10/02(金) 19:02:53 ID:6KsczhNQ0
いいねえコレ、
太平洋の孤島。 その島は地図には載っていない。 一見、島の態はしているが、それはFAITH日本支部である。 そこに一つの脅威が突如現れた。 「緊急事態発生。未確認巨大生物が接近中。」 基地内にエマージェンシーコールが鳴り響く。 「各自、持ち場に着き、攻撃態勢に入ってください。」 「見てください。」 FAITHの作戦司令室のモニターに 大きく映されたそれは一つの巨大な闇だった。 「先程、突然レーダーに現れました。」 司令室にいる全ての者は固唾を飲んだ。 「ガ・ガタノゾーア…」 司令室で誰かが言った。 「滅びた筈だ。」 モニターに映されたそれは 周りを闇に包みながら ゆっくりとこの基地に向かっていた。
「手荒なまねはしたくないか…。」 男は唇を歪ませた。 「Good Luck!FAITHの諸君。 これから始まる狂宴を楽しんでくれ。」
57 :
名無しより愛をこめて :2009/10/02(金) 20:51:29 ID:6KsczhNQ0
very good
久しぶりの休日に公園のベンチに座り スバルは思っていた。 こんな日が永遠に続けばいいと。 雲一つないすみきった青空、 芝生では数組の親子が遊んでいる。 ボール遊びをしている子供のボールが 足元に転がってくる。 それをとって 「ほら、いくぞ」 投げ返すと、 子供はにっこりと笑って大きな声で 「ありがとう!」と返事をする。 スバルは思っていた。 こんな素敵な日が永遠に続けばいいと。
一つの影が傍らに立つのを感じる 「ホムラ スバル君?」 まるで影のような黒ずくめの男が立っていた。 この光に包まれた公園に あまりも不釣合いな印象を 感じずにはいられない。 「君に会えて光栄だよ。」 男は不敵な笑みを浮かべながらスバルを見つめる。 「あなたは?」 その声が聞こえていないかのように話を続ける。 「今日は本当に素晴らしく良い日だ。 ホムラ スバル君。 いやウルトラマンクライン。」 男は腕を高く上げ指を鳴らした。 「どうしてそれを!」 突然スバルに眩暈が襲う。 男は突然声を上げて笑い始めた。 スバルはベンチから崩れ落ちる。 「何をした!」 「いや、失敬。こうも効くものかと思ってね。 これは保険だよ。 ウルトラマン捕獲システムとでも言おうか。 光変換システムの副産物だよ。 体内に宿る光遺伝子から発せられる波に 相反する波長を合わせて無効化してしまうのだよ。 いささか実践は初めてで 少し自信が無かったのも事実だ。 なにせ実験に使用したクローンたちは 皆反応が無さ過ぎでね。 ただウルトラマンと相対して 戦える勇気が無いものでね。 許してくれたまえ。」
60 :
名無しより愛をこめて :2009/10/02(金) 23:39:45 ID:9bkajBT/0
何か本格的に続編らしくなってきたよ。
61 :
名無しより愛をこめて :2009/10/02(金) 23:48:37 ID:EhEFHoFk0
これ、クラインなの?クライムなの? ここ重要なんだけど。
「戦う?僕と? 君は誰だ?何の目的で?」 そのときハルバーディアズナビが鳴る。 「鳴っているよ。でたらどうだい?」 男は笑いながら、その小さな無線機を取り上げ 地面に落とす。 「しかし、その向こうは阿鼻叫喚の地獄かもしれないがね。」 そして、踵で無線機を破壊する。 「貴様!」 「あっけないものだな。」
「スバル隊員に繋がりません。」 「そうか。」 (まさかスバル隊員の身にも)嫌な予感がする。 FAITHの機能は、全て破壊尽くされているといってよかった。 ガタノゾーアの 触手はまるでいたぶるように、基地を破壊し 闇はレーダーを撹乱し、全ての攻撃を無効にする。 ライナーも破壊され フォートアトラスに逃げることも不可能となった。 「現在の破損状況85%、 基地内生存者の状況も把握できません。 もう限界です。 くっそう!援軍はどうして来ないんだ!」 「…わかった。総員撤退を命ずる。 生存者を発見次第救出し 起動する機体及び 高速船に乗艦し退去せよ。 15分後退去確認次第 本基地は自爆によって ガタノゾーアを退けることとする。」 15分… それまで持つだろうか。 いやそより基地の爆発で あの邪神を葬ることができなければ… オマエザキは不安を拭い去ることができなかった。
「そろそろだな。」 男は時計を見ながら言った。 「スバル君。 いつまでも地べたで寝ててはいけないね。 君はウルトラマンなんだから。」 男は動けないスバルをベンチに 座り直させると携帯電話を取り出した。 「便利な世の中になったものだ。 知ってるかい。ワンセグって言うのだよ。」 スバルの目の前に差し出された液晶画面には 破壊され闇に包まれたFAITH基地が映っていた。 「みんな!」 スバルが叫ぶ。 公園で遊んでいた人たちが、 一瞬なんだろうとこちらを見るが また遊びに興じていく。 「さあ、君は歴史の目撃者の一人となるのだよ。 これからが本当のSHOWTIMEだ。」 液晶画面に映る闇の中に光り輝く何かが現れた。
オマエザキは 自爆スイッチの無線切り替えも終え、 作戦司令室に残っている隊員たちに、 退出を命じようとした。 そのとき 「ガタノゾーア後方に巨大エネルギー反応!」 レーダーほぼ機能は破壊されてはいたが、 残った機能で現状を確認しようとしていた隊員が叫んだ。 (まだこれ以上何かが起きるのか) オマエザキは思った。 「25番カメラ前面モニターに映します。」 (こ・これは…) 前面に映っているのは一つの巨大な光球だった。 それがガタノゾーアの後ろに輝いている。 邪神もそれに気づいたようにゆっくりと巨体を そちらにむける。 光球はゆっくりと光の巨人へと変化していく。 それを見たオマエザキから声が聞こえる。 「ウルトラマン…」
66 :
名無しより愛をこめて :2009/10/03(土) 08:39:07 ID:P9UXPaSr0
ワンセグは時代遅れじゃねえかい? 将来は携帯もフルセグだよね
光球は一つだけではなかった。 幾十の巨大な光球が 闇に包まれたFAITH基地と ガタノゾーアの周辺に現れる。 「まさか、これは全て…。」 オマエザキは言葉を失った。 光球はその全てがウルトラマンと呼ばれる者と 酷似した形へと姿を変えていく。 男はスバルの驚愕した表情を楽しむ。 「この公園にいる人々には思いもよらないだろう。 今まさに、同じ地球上でこのようなことが起こっていることを。 実に平和だ。 我々はこの平和を守る義務がある。 そうだろう? さあ、復活した古の邪神と 我々の「ウルトラマン」たちの 戦いが始まる。」 男は楽しそうに言った。 **** そっか。フルセグかあ。
ウルトラマン達は ガタノゾーアに対し一定の距離を 保ちながら囲む。 あるものは手をクロスさせ、 またあるものはまるでボールを投げるかのようなポーズをとり 高密度のエネルギーを収束し、それを邪神にぶつけていく。 邪神はもがきながらも触手を振り回し、口から闇を吐く。 しかし振り回す触手はことごとく破壊され、 吐き出す闇は浄化されるかのように打ち消されていく。 その上、まだ光球は増え続けている。 「いったい、何体いるんだ。この光の巨人たちは。」 オマエザキはモニターで 繰り広げられている映像を見ながらつぶやいた。 同じ光の巨人であるクラインとは違う 彼らの圧倒的ともいえる戦い方に 安堵よりむしろ畏怖の念しか抱くことができなかった。 触手の動きも封じられ、邪神の動きが弱まってきた。 それを見計らったかのように、突如ウルトラマンたちの攻撃がおさまり あたりは一瞬静寂に包まれる。 その沈黙の中、光の巨人たちが一体の巨人に手を向ける。 手からは眩いばかりの光が打ち出される。 その手から放たれた光はその一体に集っていく。 そしてその一人は金色に輝きはじめ体躯も巨大化していった。 まるで、かつてガタノゾーアを倒したグリッターティガのように。
「見たまえ。 新たな人類の救世主の誕生だ。 ここから全てが始まるのだ。 そう、ジェネシス。 これがウルトラマンジェネシスだ。」 隣に座った男が愉快そうに言う。 そのときスバルの頭に誰かの声が聞こえた。 『ジェネシス? いえ、これは罪。むしろクライム。 ウルトラマンクライム。 七つの大罪に彩られた人類の許しがたい罪。 罪は償わなければならない。 主は言われた。 地上における生物は我が造りし物 故にその生存の有無は我に委ねよ これより先七つの大罪の名の獣が 汝等の罪を粛清の元に清めるだろう。 スペルビア。七つの大罪の名を持つ一獣。 愚かなそれでいて傲慢な人間たちを 贖罪から解放するもの。 しばらくすればそれは野に放たれる。 それまで、己が罪よる偽りの美酒に陶酔しているがいい。 そしてクライン、貴方はただそれを見守ることしかできない』
自分で書いてて 無理やり持っていた感強すぎw それにジェネシスってww
クライムって言葉にね 連投ごめん
クラインの最終回が最低の出来だったからなぁ。 クラインが主役じゃなければ、そのまま続投でもいい気がする。
(誰なんだ) 男には声は聞えなかったなかったらしい。 男が持つ携帯の画面には、金色に輝く巨人が映し出されいた。 「ジェネシス」と呼ばれた巨人は 他の巨人から放たれた光を受け ガタノゾーアとかわらぬ大きさとなった。 拳を振り上げ邪神を覆う頑丈な外殻に突き立てる。 邪神の甲羅は、まるで発泡スチロールのように簡単に砕け その金色に輝く拳の進入を許してしまう。 さらにもう一方の拳を突き立てる。 体液が周りに飛び散り その体液は「ジャネシス」降りかかる。 邪神は悲鳴ともとれる叫びを上げる。 両端にある腕ともいえる鋏で「ジェネシス」を攻撃しようとする。 しかしそれは、他の巨人たちによって妨げられる。 邪神の体液を滴らせながら 「ジェネシス」の口元が一瞬笑ったように見えたとき 光の巨人は突き刺した両手を横に薙ぐように開いた。 邪神の体液に混じり臓物らしき物も飛び散る。 ウルトラマン達は邪神の全ての触手・鋏状の腕を破壊し 両目を潰し、開いた傷口になおも攻撃を加える。 かつて地球を闇に覆い、暗黒の神と恐れられた者とはとても思えない。 邪神はもがき苦しみ、もう戦う力さえも残されていないようである。 「ジェネシス」は腕についた臓物の一部を振り払うと 両腕を水平に胸の中心向かって合わせた。 胸の中心に光が集ってくる。 他のウルトラマンも「ジェネシス」の周りに集り同様のポーズを取る。 巨大なエネルギーが収束され、頂点に達すると それは一気に邪神に向かって放たれた。
光は様々な色に輝く龍の姿をとり 今にも逃げ出そうとする邪神に突き進んでいく。 邪神は断末魔の絶叫ととも歪み光の中に飲み込まれていった。 かつて悪意と破滅と悲劇をばら撒いた邪神ガタノゾーアは あまりにも巨大な光の前に何もできず ただ消滅するしかなかった。 「あははははは! 見たかね。圧倒的じゃあないか? かつての人類の脅威がまるで塵屑のようだ。 過去に地球上いや宇宙からの数々の脅威にさらされ来た我々が ついに本当の力を得た瞬間だ。」 男はスバルに言う。 「スバル君、いやウルトラマンクライン、君の力は我々にとって実に不安定だ。 ただもしも、君が我々と手を取り、ともに平和を守ると言うのなら 我々は喜んで君を歓迎する。そうでなければ…。」 「そうでなければ?」 「そんな目で見ないでくれ。我々は君と敵対する気は毛頭無いのだから。 一ヶ月の猶予をあげよう。それまでに答えがほしい。」 男の上着のポケットからブザーらしきものが鳴る。 「あーどうやら、捕獲システムも「電池」切れのようだ。 そろそろお暇しよう。君もFAITH基地のことが気になるだろうからね。」 男はベンチから立ち上がる。 「待て!」 追いかけようとするが身体の自由が利かない。 「まだしばらくはシステムは作動している。完全に「電池」が切れるまでの我慢だよ。」 男は公園の出口に向かって行った。
ねぇ、クライムまだ?
男は公園からでると、一台の黒ずくめワゴン車が止まり 後ろのドアが開く。 「よろしいのですか?捕獲しろとのことでしたが。」 「ふん、単に捕まえるだけならすぐにでもできる。 それではあまり面白くないのでね。 Show Must Go Onだ。 上のほうには適当に言っておけばいい。 どうせ奴らも頭にあるのは利権ことのみ。 彼らにとっての、デモンストレーションの成功を祝おうじゃないか。」 そして座席の後ろに設置してある銀色のカプセルを見る。 「ふん「電池」か…。」 カプセルの中には光遺伝子を持つクローンが静かに眠っていた。
続きまだか?
78 :
名無しより愛をこめて :2009/10/10(土) 22:03:30 ID:ml3gPWBf0
この連載小説は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が高いです。ご注意下さい。
ウルトラマンクライン
作者:タキヤユウ
太陽系第三番惑星地球。この星は怪獣、宇宙人、スフィア、根源的破滅将来体、カオスヘッダー、
スペースビーストなど様々な危機に晒されてきた。しかし、その度に各種防衛隊、
そして光の巨人「ウルトラマン」によって免れていた。止むことを知らぬ脅威に対抗すべく、
これまで個々に独立運営していた防衛隊を統合、新防衛隊「FAITH」を設立。
そして、脅威と立ち向かうFAITHの前に新たな巨人「ウルトラマンクライン」が現れる。
第1話 「光の巨人」 2008年 08月 19日
第2話 「友達の夢」 2008年 08月 19日
第3話 「諦めない心」 2008年 08月 19日
第4話 「惑わすもの」 2008年 08月 19日
第5話 「黒き影」 2008年 08月 19日
第6話 「カオス復活」 2008年 08月 19日
第7話 「邪悪との決着」 2008年 08月 19日
http://ncode.syosetu.com/n8890e/1 ---------------------------------------------------------
パクられちゃってますよ
パワーアップしたジャッカー電撃隊の敵組織のスレですね
邪神が光とともに消えると闇も消え、まるで何事も 無かったかのように青空が広がる。 ただそこには瓦解したFAITH基地があった。 光の巨人たちは一体ずつ光の球体となりどこかへ消えていく。 オマエザキは消えていく球体を見ながら思った。 (これは一体なんだったんた。 このウルトラマンたちは。一体。 ガタノゾーアの襲来といい、 偶然と呼ぶにはあまりにも事態が異常すぎる。) オマエザキにはその答えは出なかった。 ただ、何かが起ころうとしていることだけはわかった。 「死傷者の把握、 無線が回復しだい、日本政府に救援の要請 また本部に現在の状況の報告を頼む。 フォートアトラスにも連絡を忘れるな。 俺は生存者の救出に行く。」 とりあえず今は救急措置だ。 オマエザキは、そうすることで頭の中に大きく膨らむ不安を なんとかかき消そうとした。 最後の一体のウルトラマン。 『ジェネシス』と呼ばれた固体は 崩壊した基地を一瞥したかと思うと 光に包まれ、かき消すように消えた。 第1話「邪神襲来・新たなる光」 完
クラインが出なくて一話終了。
前にスーパーゴッドハンドで書いてたときのネタの流用です。
クラインって最後のほうどうなったんですかね?
後半スレ荒れてて読まなくなってしまったので。
>>19 が最終回なのだということで
シーン的にちょっとぱくらせてもらいました。
最終回は勝手に駄文を上げた奴のせいで形的には終了した。
クライムとても面白かったよ、7つの大罪の獣が何を意味するか ジャスティスを造り上げた機関の目的とかいろいろ伏線が散りばめられていて ぐいぐい引き込まれる読後感がある。 構成も前スレのあの駄作みたいに乱雑ではなく上手くまとまっていたと思う。 続きを期待したい。 クラインの最後は簡単に要約すると かつて全宇宙を滅ぼそうとしたゾーリックをウルトラマンノアが封じたけど 封印が根源的破滅招待体、宇宙人連合、ナグモ機関、ダークルシフェル(石堀) の陰謀で解かれ、ゾーリックが全宇宙を滅ぼそうとするけど 10人のウルトラマンと、怪獣、宇宙人、FAITHを初めとする全人類 そしてスバルが心を通わせたゾーリックの中の善い人達の(ゾーリックは ある宇宙の全生命体の集合体)力を束ねた合体技でゾーリックを倒す ・・・というまあ、平成ウルトラマンのラストのパクリまくりな最後だったよ。
駄作のクラインから名作のクライムが生まれるとはな。
85 :
名無しより愛をこめて :2009/10/12(月) 21:08:21 ID:5VF/VU+zO
同意
86 :
名無しより愛をこめて :2009/10/17(土) 20:17:45 ID:aLKCcRAf0
続きは?
87 :
X 話 :2009/10/21(水) 09:26:46 ID:fuYzZK7V0
これは夢か… 私は今一人森の中を歩いている。 湿った腐葉土に生える雑草が時折足に絡まる。 鬱蒼と繁った木々の枝葉に阻まれ、光も差し込まずどこまでも薄暗い。 そこには息衝く物の気配は無い。 迷いし生者を拒むように唯冷たい空気が身に纏わり着く。 辺りは厭くまでも静寂が包み時折風が吹くのであろう、 木々の擦れ合う音が聞こえるばかりだ。 あぁ… 女の声だ。 泣いているのか それは余りにも小さな声では在った。普段なら聞き逃す程のものではあるが 静寂ゆえにそれは私の耳に十分に届いた。 あぁ… その声に導かれように私の足は森の奥に進んでいく。 そして 小さな沼に辿り着いた。
88 :
X 話 :2009/10/21(水) 09:28:02 ID:fuYzZK7V0
私を誘う女の声は途切れ、目の前には木々に囲まれた水面が広がる。 沼は周りの景色を鏡のように映し出し、時折、風が無いにも係わらす 水面にはゆらりと波紋が立ち映る景色を揺らす。 沼の中央の水面に何かが浮かんでいる。 髪の毛だ。 水面に浮かぶそれはまるで沼の中央から 放射線上に岸に向かって細かい触手のようにゆらゆらと揺れていた。 「ようやく来て下さったのね。」 突如耳元から女の声が聞こえた。私は声のするほうへ顔を向けるが其処には誰もいない。 其処にあるのは延々と続く深く暗い森のだけだ。 沼に目を戻すと、沼には一人の女性が水の上に立っていた。 長い髪(先程の浮かんでいた髪は彼女のものだろう)に白装束を纏い、 顔には能面らしきものをつけている。 しかし彼女の髪も服も肌も全く濡れてはいなかった。
89 :
X話 :2009/10/21(水) 09:28:49 ID:fuYzZK7V0
その森は突然現れた。 都心の高層ビル群のなか、半径1kmにも及ぶ森は透き通り、 ホログラフィのように存在し、太い幹の向こうにはうっすらと建物が見える。 まるで其処に構造物など無いようにアスファルトから幹を出し コンクリートの外壁もすり抜けるように枝を伸ばして 時折風が吹いているかのように揺れた。 直ちに避難指示が出され地区一帯は全面封鎖された。
90 :
X :2009/10/21(水) 09:29:51 ID:fuYzZK7V0
「なんなんだろうな。あの森は」 焼き鳥を頬張りながら一人の男が言った。 「触ろうとしても、すり抜けるだけなんだよな。」 「触ったの? おまえ」もう一人が返す。 「触れなかったけどな。まあ中から何人か出てきたりしてるし、 検査受けても人体に異常は無いみたいだから、危険じゃ無いみたいだけど。 中にはまだ何人か残ってるかもしれんし、明日捜索隊だか研究体だかが入るらしいよ。 それになんか聞いた話だと熱やエネルギー反応もない、立体映像を投射する機械も見つからない。 宇宙人や怪獣説もあるらしいけど、目的がわかんねえって。街に森を作ってどうすんのって FEATHも今、機能してないからさ、うちら民間ががんばらなきゃてね」 「あーやだな。そんなわかんないもんの警備。」 「仕事。仕事。」男はビールを飲んで、焼き鳥の串に食いつく。 「実体の無い森か…。案外幽霊かもな。」 「森の幽霊?何それ。自然破壊への警告?エコな幽霊だな。」 「ね、兄さん。どう思う?」隣に座っている若い男性客に聞いた。 「え、幽霊ですか。やめてくださいよ。怖いの嫌いなんですよ。」 若い客は笑いながら大げさに怯えた振りをした。
91 :
X :2009/10/21(水) 09:31:29 ID:fuYzZK7V0
「ずっとこの森であなたを待っていたのよ。」 冷たい空気の中でその声は凛と響く。 聞き覚えのある声だ。誰だっただろう。遠い昔… この森も沼もどこかで見たことがある。 ゆらりと水面が揺れる。波紋が足元の水際まで届く。 想い出してはいけない記憶なのか。 私の足はそこから動こうとはしなかった。
92 :
X :2009/10/21(水) 09:42:25 ID:fuYzZK7V0
「GPS補足異常無し。現在地確認。侵入部隊各部隊とも異常なし。」 「3班、あと100m森の中心部です。」 「現在まで各種エネルギー反応・空間変異等の異常は見られません。」 「上空からの異常ありません。」 「目視による異常ありません。」 「この森自体が異常なことなんだがな。」通信を受けた男は苦笑いをする。 「3班異常なければそのまま中心部に先行。周囲確認怠るな。」 「了解。あ」 「どうした。」 「森を抜けそうです。」 「よし、先方確認。」 「了解。池が…。人がいます。二人…。 池の前に一人男性、女性が池の中心部、水の上に…立っています。」 通信機から聞こえる声はあきらかに冷静さを欠いていた。
93 :
X :2009/10/21(水) 09:44:49 ID:fuYzZK7V0
女は私のほうに歩んでくる。 不思議に恐怖は無い。むしろ救われていくような安堵が広がる。 私はこうなることを何十年いや何百年も前から望んでいたのかもしれない。 女は私の目の前に立ち止まった。 面の口元が僅かに歪んで笑ったように見えた。
すいません 時間がなくて 続きがすすみません。 かわりに昔 書いたものを修正して載せます。 読んだ人もいるかもしれませんが。
95 :
X :2009/10/21(水) 09:58:54 ID:fuYzZK7V0
間の前の水辺に立つ男と水上に立っている女はじっと見詰め合っている。 天空の木々の隙間から薄絹のように漏れる陽光がどこか恐ろしく それでいて妙に美しい情景を醸し出していた。 「隊長。ま、周りを見てください。森が!」 部下が声を殺して、しかし何かに焦っているように言った。 後ろを振り向いたとき、目の前の木の枝がを頬を擦った。 痛みのある頬を指で触る。手に薄っすらと血がついた。 「た・隊長!」 声が裏返り顔を引き攣らせた部下が自分の顔の横に指をさす。 隊長と呼ばれた男は耳元で吐息を感じる。 それはまるで蛇の吐息にも似た音だった。 恐怖で一瞬のうちに凍りついたように体が動かなくなった。 背中に冷たい汗が流れるのがわかる。喉がごくりと鳴る。 眼球だけがと己の肩越しにある吐息を吐く何かを確認しようと動く。 さっきまで目の前で男と対峙していた 能の面を着けた女の顔がそこにあった。 女はまた吐息をはいた。
96 :
X :2009/10/21(水) 09:59:34 ID:fuYzZK7V0
女は私の首に腕をまわす。 私はこのまま一緒に行くのだな、そう思った。 そのとき、背後に人の気配を感じた。 「その女から離れろ!」 その声に我に返る。 振り向くと侍が一人立っていた。
97 :
X :2009/10/21(水) 10:00:10 ID:fuYzZK7V0
先行していた隊長の背後にいる面を被った女はそのまま隊長の肩を噛む。 「がああ!」 噛まれた箇所からミシリという音が聞こえる。 他の隊員達は隊長を助けようと小銃を向けるが、 恐怖のため照準が定まらない。隊長にあたる危険性もある。 ただがたがたと震えながらその光景を見守るしかない。 そのとき何者かが二人の間に入り込み引き離す。 隊長は肩を抑えながら自分を助けてくれた何者かを確認する。 「ウルトラマン?」
98 :
X :2009/10/21(水) 10:01:09 ID:fuYzZK7V0
女はゆっくりと「鬼」と変化する。
99 :
X :2009/10/21(水) 10:03:00 ID:fuYzZK7V0
女は口から炎のような吐息を吐くとその侍に飛び掛る。 鋭く尖った爪を紙一重で交わすと、擦違う刹那、刀を抜き腰のあたりを薙ぎにいく。 しかし女は物ともせず、刀を持つ左の手を?み振れぬようにすると、侍の肩に噛み付いた。 侍の顔は苦痛に歪むが、残った右の手で器用に脇差を抜くと、蹴りを入れ、 肩から離れた一瞬の隙を突き鬼の眉間に脇差を振り下ろした。 女は口から炎のような吐息を吐くとウルトラマンに飛び掛る。 鋭く尖った爪を紙一重で交わすと、擦違う刹那、力を溜めた拳を腰のあたりを叩き込む。 しかし拳は体をすり抜ける。振り上げた腕を掴み動けぬようにすると、ウルトラマンの肩に噛み付いた。 ウルトラマンは鬼の首を掴み、肩から離れた一瞬の隙を突き鬼の眉間に右の手刀を振り下ろした。
100 :
X :2009/10/21(水) 10:14:41 ID:fuYzZK7V0
鬼は悲鳴を上げる。 鬼の面は二つに割れ地に落ちた。 顔を抑え女はよたよたと私に近づいて来る。 顔から手を離し私に手を伸ばしてきた。 露になった顔を見て私は全てを思い出していた。 女のことも、共にこの沼に身を沈めよう誓ったあの日の出来事も、 そして私だけが生き残ってしまったことも…。 女は涙を流しながら「どうして…」と呟くと掻き消すように消えた。
101 :
X :2009/10/21(水) 10:16:43 ID:fuYzZK7V0
「宿那の鬼を封じた刀と対を成す脇差だ。鬼は当分形を成すこともない。 それまでにここに祠をつくり、この刀を祭れば二度と出てくることはあるまい。」 侍は私をみると私と女との関係を見抜いたかのように言った。 「お主とこの鬼、縁浅からずとみるが、鬼となった身もう二度と成仏はできまい。 人に害成す悪鬼と化す前にここに封じてもかまわぬか。」 私は首を縦に振る事ができずただ女のために泣いてやることしか出来なかった。
102 :
X :2009/10/21(水) 10:17:54 ID:fuYzZK7V0
都心に現れた森は瞬く間に消え、鬼もウルトラマンももういなかった。 いつもの高層ビル群が立ち並ぶ中、銃を構えた隊員たちと、 男が一人泣きながらただそこで立ち尽くしていた。
103 :
X :2009/10/21(水) 10:20:26 ID:fuYzZK7V0
「なんだったんだろうな。あの森は」 焼き鳥を頬張りながら一人の男が言った。 「急に現れて、急に消えて。 聞けば鬼の作った森とかウルトラマンが鬼を退治したとか。」 「鬼ねえ。何かの祟りかね。森の外周の警護でよかったよ。本当。」 もう一人の男が答える。 「怖がりかっ。」男はビールを飲んで、焼き鳥の串に食いつく。 「そういやさ、兄さんあの森の近くにいなかった? 」 「この間もこの焼き鳥屋で会った若い男性客だ。 俺の警備してた場所でさ 何人かいた野次馬の中に 兄さんに似た人見たような気がするんだよなあ。」 「前にも言ったじゃないですか。僕、怖いの嫌いなんですよ。」 その客 ホムラスバルは笑いながら再び大げさに怯えた振りをした。 店の奥に置いてあるテレビでは自然破壊をテーマにした ドキュメンタリー番組を放映していた。 そこには数日前に行なわれた森の伐採の状況と 森の奥にある沼のほとりに立っている古い祠の解体作業が映し出されていた。
病院のベットで私は、涙を流しながら消えていったあの女のことを思い出していた。 防衛軍の調査員という人間が幾度か私とあの女の関係を聞きにきたが、 心当たりは本当に無かった。 しかしあのときの何かしらの悔恨の念はなんだったのだろうか。 女と一緒に逝く事が何かの償いだと思ったのだ。 窓から見える景色を見ながら、あの森を思い出していた。 遠い生まれる前の記憶なのか、ただ意味もわからず涙がこぼれた。 第X話「泥眼の森」完
105 :
名無しより愛をこめて :2009/10/24(土) 21:20:13 ID:8JUR4SBL0
この話って、クラインなの?クライムなの?
106 :
名無しより愛をこめて :2009/10/29(木) 23:02:59 ID:dUPVFt2SO
続きは?
107 :
名無しより愛をこめて :2009/11/08(日) 22:12:44 ID:Yo6PF6SQ0
保守
108 :
名無しより愛をこめて :2009/11/17(火) 20:53:20 ID:NaWzDGsK0
保守します
109 :
名無しより愛をこめて :2009/11/24(火) 20:55:30 ID:QxntFb7/0
ほら、クラインをまとめてる奴は責任持ってネタをサイトにアップしろや。
自分でサイト立てた方がいいんじゃない?
111 :
名無しより愛をこめて :2009/11/26(木) 20:54:27 ID:tCbJKPgN0
と、クラインを潰したまとめサイト人登場。
112 :
名無しより愛をこめて :2009/11/29(日) 21:24:32 ID:8P0i4TJi0
まだやってるの?閉鎖したんじゃなかったの?
113 :
名無しより愛をこめて :2009/12/06(日) 15:45:04 ID:sWfU4pAt0
どうしてさ
「今回のことをどう考えますか?オマザキリーダー」 「UJ−99のことか?」 「ええ、FAITH日本支部がこのような状態になることがわかっているかのような」 「それはあくまでもお前の推測に過ぎないだろう、スバル。 防衛庁はUJ−99は日本の防衛戦力の強化の一環としている。ただ今までは 極秘裏であっただけで」 「しかし」 「いいか、日本におけるUJ−99発足と、ガタノゾーアの日本支部襲撃を一連の流れとして関連づけることは不可能だろう」 「たまたまということですか?」 「…」 「偶然にガタノゾーアがFAITH日本支部を襲撃、極秘事項であったUJ−99の発動、そしてもうひとつの偶然として、 その近くを防衛庁前長官の乗る旅客機が飛んでいた。 こんな偶然がありえますか。 前長官はUJ−99には保守派で反対の立場をとられていた。 そしてこのたび長官に任命された方は推進派です。 日本の防衛軍にとってFAITHがなくなれば、それを理由に国内の戦力を強化することができる」 「いいか。スバル。 仮にお前の言うとおり何者かの意思が動いているとしよう。 それならガタノゾーアの出現はどう考える。ウルトラマン のみならず邪神すらも自らの手で再生したと言うのか?」 「だとしたら」 「スバル、迂闊な発言は控えるべきだ。」
「…オマエザキリーダーも同じ事を考えていたのでしょう?」 「…」 「UJ−99 ウルトラマンジェネシス−99。 人道からかけ離れたこんな馬鹿げた組織があっていいはずがない! 戦力としてのウルトラマン、兵器としてのウルトラマン、 彼らには自ら考える意思さえ与えられていない」 「何か確証はあるのか」 「え…」 「この一連の事態を何者かが動かしていると裏付ける確証だ。 お前の言っていることは単なる憶測に過ぎない」 フラッシュバック 見たまえ。 新たな人類の救世主の誕生だ。 ここから全てが始まるのだ。 そう、ジェネシス。 これがウルトラマンジェネシスだ。 スバル君、いやウルトラマンクライン、 君の力は我々にとって実に不安定だ。 ただもしも、君が我々と手を取り、 ともに平和を守ると言うのなら 我々は喜んで君を歓迎する。 我々は君と敵対する気は毛頭無いのだから。 一ヶ月の猶予をあげよう。それまでに答えがほしい。 「…いえ」
「いいか、日本におけるFAITHの戦力はいまやほとんど残されていない。 215名の尊い命が失われたんだ。そして今だに500名近い隊員が復帰できずにいる」 「…」 「今、日本に非常事態が起きたとしてもFAITHは無力だ。 日本防衛軍、UJ−99に頼らざるを得ない」 「しかし」 「今は様子を見るしかないんだ。わかるな。スバル。ふう…そろそろ本部に行く時間だ。査問委員会を遅れるわけにはいかんからな」 「オマエザキリーダー…」 「…悔いても仕方がないとは思っているんだ。…どうして邪神を確認した時点で総員撤退させなかったのだろう。 そうすれば215名もの死者を出さなくてすんだはずだ」 「リーダー…」 「もうリーダーでもなんでもない」 「どうなるんですか」 「査問委員会次第だな。多分もう一線には出させてもらえんだろう。お前は…」 「僕は?」 「…日本政府から直々にFAITH本部に連絡があったらしい。」 「日本政府から?」 「UJ−99にほしいと」 フラッシュバック スバル君、いやウルトラマンクライン、 君の力は我々にとって実に不安定だ。 ただもしも、君が我々と手を取り、 ともに平和を守ると言うのなら 我々は喜んで君を歓迎する。 我々は君と敵対する気は毛頭無いのだから。 「いいか。スバル。今何かがこの国で起きようとしている。 それを見極めることができるのお前だけだ。わかるな」 「…はい。」 「頼むぞ。じゃあな」 「必ずまた、お会いしましょう。」
オマエザキを見送るスバルの後ろに一人の女性が立っていた。 スバルはその人影に気づいた。 「君は?」 「初めまして。私はUJ−99の者です」 「UJ−99?じゃあ君も」 「そうです。私もウルトラマン。ウルトラマンジェネシスです。 ナンバーは38。エミリアと呼んでください」 「UJ−99からの使者か。僕の監視か?」 「そうですね。一応一月の猶予はあると伺っています」 「やはり、この前の男とUJ−99は関係あるのか?」 「この前の男?私にはわかりません。私が伺っているのはUJ−99が一月の猶予をあなたに与えているということだけです」 「その一月を越えたらどうなるんだ?」 「われわれにとって障害となるウルトラマンクラインの消滅」 *** あ 第2話です
118 :
名無しより愛をこめて :2009/12/13(日) 22:28:47 ID:w5S46XoJ0
いるクライムが出てくるの?
119 :
名無しより愛をこめて :2009/12/14(月) 22:58:56 ID:Vsem3Lt7O
続きは?
120 :
名無しより愛をこめて :2009/12/14(月) 23:16:47 ID:bOxm46RtO
映画、なんでいつも黒部さんと森次さんしか出ないのかなあ… オレ団さんのファンなんだ。顔彫り深いよね、草刈正雄並みに。 ハーフなのかな? 団さんに出て欲しい!次回作、新マンの出番増やして! レオ、エースと同じくらいに!
続き待ってる方いないとは思いますが、忙しくてパソコン向かっておりませんで ごめんなさい。 それと、いっぱいウルトラマンが出てくるのとか ウルトラマンの名前がゼロとか(UJ−99のナンバー0はゼロにしようとしてたので) 映画知らなかったとはいえ、ちょいと気分的にトーンダウンしております。 話は違うんですけどね。 ウルトラマンクライン VS 100人ウルトラマンなんですが 頭の中にある一応大まかな流れ あ エミリアはクライン監視役ですが途中でクライン側につきます。定番ですね。 当然死なす予定です。これも定番ですね。 光があるなら闇もあるってんで光遺伝子に対抗して 闇の遺伝子をもつ奴らもでます。この人たちはガタノゾーアとか闇の眷属の細胞と融合してます。闇の遺伝子をもっているから意識はのっとられません。 そういうもんだと決めました。最初に出てきたあの男もその一人です。 UJ-99の裏の顔です。
クラインはいらんからクライム出せよ。
123 :
121 :2010/01/18(月) 11:19:17 ID:ZOAvLgou0
クライムはクラインが属性変換した姿。 いーびるてぃがとかてぃがだーくとか。 闇属性に堕ちたクラインというのはどうでしょう? ウルトラマンは闇にも光にもどちらにも転ぶのは ティガで明言されておりますのでね。 ようは変身する人間の気持ち次第なので。 UJ−99の裏もそれを画策しているとか。 UJ−99の表のウルトラマン軍団を 一斉に闇のウルトラマンに堕とすとか。
124 :
名無しより愛をこめて :2010/01/20(水) 23:50:45 ID:I+Cr3Q/F0
いや、クライムは失敗作のクライン建て直しの企画だろ。
125 :
121 :2010/01/29(金) 05:12:25 ID:g8ubVmb/0
>>124 あ そうなんや。
自分はクラインの設定で
新たにかと思ってたんで。
まあ タイトルは
>>1 さんが間違えたんだろうと
自分はクライムでなく
帰ってきたウルトラマンクラインのつもりで書いてました。
まあクラインの最終回もここでさわりだけをお聞きしたくらいで
誰が生き残って誰が死んでとかもわかってないので
続きはまあぼちぼち考えて生きます。
映画を見てから
クラインは既に黒歴史だしな。
127 :
名無しより愛をこめて :
2010/02/12(金) 11:14:33 ID:KAUw8jWdO 保守