【ぐるぐる】ショッカーの蜂女様を讃えるスレ【おっぱい】
あ、書けた。
>>932-943 SS楽しませていただきました。
GJでした。
二人の蜂女の対比がよかったですね。
>>950 4を希望したいな、身体のみならず精神的にも崖っぷちって感じで好み。
死亡フラグっぽいけど・・・。
【もしも仮面ライダーの第2話「恐怖蝙蝠男」のシチュエーションで蜂女が登場していたら・・・】
カツカツと、小刻みな足音が響く。しなやかな黒い人影が、赤い照明で照らされた殺風景な廊下を歩んでゆく。
やがて人影が、コウモリのマークが印された扉の前で立ち止まる。扉の上に、立ち止まった者の影が落ちる。
小柄でまるみを帯びたその影は、明らかに若い女性のものだ。だが扉に落ちた影を見ると、その頭部からは
昆虫のような長い奇怪な触角が伸びているではないか。
「・・・はいっていいかしら?」ノックの音とともに女の声が響いた。よく通る、艶めかしい若い女の声だ。
「ギ〜〜!」
コウモリマークの扉の中から聞こえてきたのは、人間の声とは思えないような、カン高い奇怪な鳴き声だった。
「・・・聞いた? クモ男がやられたってこと。あいては仮面ライダーと名乗る・・・」
扉の中は暗い不気味な個室だった。触角を持った女はするりとその中に足を踏み入れる。腰を色っぽく振りながら
部屋の中へと歩んでゆく。暗闇の中を斜めによぎる光が、シルエットになった女の姿をわずかに照らし出す。
薄暗闇の中に浮かび上がった女の背中からは半透明の翅が伸び、額から触角が伸びた女の顔面には、鈍い光を
放つ緑色の巨大な複眼がある。そしてスレンダーな肢体に似合わぬ豊満な胸には、乳首を中心とした黄色と黒の
同心円状の渦巻が刻まれ、ゆるやかな蠕動を繰り返している。
女は人間ではなかった。優美な女性の肉体と昆虫のハチが融合した、美しくもおぞましい異形の者であった。
「ギ〜〜! 知ってる」
低い陰気な声で女の質問に答えたのは、個室の天井からぶら下がっている奇怪な影だった。二枚の巨大な翼に
身をくるんだ、剛毛で被われた獣のようなその姿は、吸血鬼ドラキュラ伯爵の眷族、禍々しい地獄からの使者、
巨大なコウモリ人間であった。
「・・・だが信じられん。あのクモ男が生まれたばかりの若造にしてやられるというのは。本郷猛は改造後、我々
のように訓練室には入らなかった。だから自分の能力やコントロールの仕方は知らないはずだぞ」
「そこよ。クモ男もきっとそう思って、なめてかかったからやられたんだわ」
ハチのような女が、触角をふるふると震わせながら叫んだ。女の顔面は巨大な複眼と、頭頂から鼻先に向けて
伸びるハチの外骨格のような固い組織に覆われていたが、それ以外の部分はほぼ人間のままだった。
怒りに震える真っ赤な唇は、いかにも女性らしい艶めかしさを湛えている。緑色の巨大な複眼は、よく見ると
単なるカバーかゴーグルのようなものらしく、中にはつぶらな人間の目が透けて見えている。その整った
目鼻立ちは、このハチ女が元は絶世の美女であったことを窺わせていた。
《そのとおり!》
突然、壁の真っ赤なランプが点滅を始め、鷲のエンブレムから地獄の底から響いてくるような低い声が轟いた。
「・・・ショッカー首領!?」ハチ女とコウモリ男がランプに向かって敬礼した。
《どんな敵でも油断し、侮ってはならんのだ! よいかコウモリ男! ハチ女! わがショッカーの科学陣が造り
上げたエリート改造人間たちよ! わがショッカーの大計画がこんなつまらぬことで遅れたりしてはならん!
コウモリ男よ、今度はお前がクモ男に代わり、仮面ライダーを始末するのだ!》
「ギ〜〜!」
「お待ち下さい首領! その役目はぜひ、わたしにおまかせを!」
ハチ女が鷲のエンブレムの方に進み出た。同心円模様の乳房がぷるん!と揺れる。
「このハチ女、ひと月前にさらわれて改造手術を施され、ショッカーの一員として生まれ変わってからというもの、
訓練と能力測定ばかりで退屈しております。裏切り者・仮面ライダーの始末は、ぜひこのわたしにお任せを!」
《勇ましいな、ハチ女よ。だが人気絶頂のモデルだったお前を誘拐し、わざわざ改造人間に仕立て上げたのは、
なにも裏切り者の始末をさせるためではない。お前には働きバチとともに政財界の要人たちに近づき、催眠音波で
要人どもを操り、日本を裏側からショッカーのものにするという重要な使命があるではないか》
「いえ首領、お言葉ですが、わたしのその能力を試す機会として、今回の裏切り者の処分をぜひ利用してみたく
思います。せっかく改造人間となり、ショッカーに授かったこの能力。ぜひ実戦で試すチャンスをお与え下さい!」
《・・・いいだろう。そこまで言うのならハチ女。仮面ライダーの始末はお前に任せよう。捕獲するも抹殺するも
好きにするがいい。だがもしも失敗した時はショッカーの掟に従い、お前の命はない。わかっているな?》
「ありがとうございます。このハチ女、身命に変えて任務を果たします!」
跪くハチ女の複眼の中の目がキラリ!と輝いた。
「おやすみ!」
「明日は早くからお仕事よ。寝坊しちゃダメよ、美穂!」
「わかった、わかった」
静まり返った深夜の住宅街。仕事仲間の友人の車から降りた目下売り出し中の19歳のモデル・山野美穂は、
心配そうな顔の友人に向かって暢気に手を振った。
「夜道大丈夫? 最近なにかと物騒なんだから気をつけなさいね、美穂」
「大丈夫よ。うちはすぐそこだから」
友人が心配するのも無理はない。彼女たちと同じ事務所に所属していた、飛ぶ鳥を落とす勢いだった人気絶頂の
22歳のスーパーモデル・岩本良華が帰宅途中に突然行方不明になって、もうひと月が経とうとしている。
モデル仲間の間では、何者かに誘拐された、黒いコートの男たちに無理やり車に乗せられて連れ去られるのを見た、
などという噂が、まことしやかに囁かれていた。
「気をつけてねー、美穂!」
「バイバ〜イ!」
走り去る友人の車を見送った美穂は、最近越してきたばかりの女性専用マンションに向かって夜道を歩き出した。
その時だ。女の冷たい笑い声が、美穂のすぐ耳元でいきなり響いた。
フフ、ウフフフ・・・ウフフフフッ!
「な・・・何かしら?」
美穂はギョッとなって立ち止まった。周囲をキョロキョロ見回したが人影はどこにも見えない。
ウフフフフ・・・オホホホホ・・・アハハハハ!
まただ。また女の笑い声が聞こえた。それもすぐそばにいるかのように、はっきりと!
「だ、誰なの!?」
「山野美穂! あなたは選ばれた。あなたはこれから、ショッカーの名誉ある一員になるの!」
キャアッと悲鳴を上げて、美穂は恐怖のあまり駆け出した。何なの、何なのあの声!? 私の名前を呼んだわ!
誰かの悪戯? それとも幽霊のしわざ? それとも・・・?
躓いてパンプスが片方脱げてしまったが、美穂はかまわずに走り続けた。マンションの玄関にたどり着くと、
あわててバッグの中のカードホルダーを探った。あせっているせいで小物ポーチとペンがバッグからボロボロ
こぼれ落ちる。ようやくカードホルダーを探しだした美穂は、震える手で玄関ロックのカードキーを取り出し、
もどかしげにロックを開けてエレベーターの中に駆け込んだ。
息が荒くなり、動悸が収まらない。冷たい汗がたらたらと背中を流れる。
「はぁッ、はぁッ、はぁッ・・・空耳だわ。きっと空耳だわ。誰もいやしない! 誰もいやしない!」
ようやく自分の部屋に辿り着いた美穂は、ドアを開けて中に飛び込んだ。照明を点け、後ろ手でドアをバタン!と
閉めると、ようやく落ち着きを取り戻した。だがホッと息をついて部屋の窓の方を見た美穂の心臓は、ふたたび
早鐘のように高鳴った。
「窓が・・・! 確かに閉めといたはずなのに!」
窓の向こうに、黒い人影が動くのが見える。なぜ? ここは13階のはずよ!
「だ、誰!? いったい誰がいるの!」
フフッ、ウフフフ・・・ウフフフフフッ!
また、あの女の笑い声が響いた。そして何者かがふわりと窓を乗り越えて、美穂の部屋の中に入ってきた。
「きゃああっ!」
侵入者は、半透明の翅を広げた青い女だった。紫色の髪をふわりとなびかせた、スレンダーな若い女だ。
鮮やかな青い色のボディは、どう見ても全裸だった。盛り上がった恥丘の中央に、くっきりと女の象徴が、
恥ずかしいスリットが縦一直線に走っている。
乳房だけが、昆虫のハチのような黄色と黒の同心円模様で覆われ、ゆっくりと蠕動を繰り返している。女の頭部
からは真っ赤な触角が伸び、目は昆虫のような複眼で覆われている。それはどう見ても、人間の身体ではない。
侵入者の、このあまりにも異様な姿は、美穂を恐怖で打ちのめした。
「だ、誰っ!?」震える声でそう言うのがやっとだった。
「山野美穂、あなたはわたし同様、ショッカーの一員として選ばれたのよ。光栄に思いなさい」
異形の女の声に、美穂ははっきりと聞き覚えがあった。
「・・・そ、その声は、行方不明になった、岩本良華さん!?」
「・・・岩本良華? そう、そういう名前で呼ばれていたこともあったわね。でもそれはひと月前までのこと。
わたしはあの夜ショッカーにさらわれて、改造手術を施されたの。どうこの身体? 見てごらんなさい。今の
わたしはもう人間じゃない。改造されて生まれ変わった、わたしは名誉あるショッカーの改造人間、ハチ女!」
そう叫ぶと、かつて岩本良華だったハチ女はぐッと胸を張った。同心円模様の豊満な乳房、改造される前は
自慢の92センチGカップだった豊満な乳房がぷるん!とたわわに揺れた。そして同心円模様の中央にある、
真っ赤な乳首の先が星形に裂け、中から銀色の小さな針がニョキッと現われた。
「キャアアアッ!」
パニックになった美穂は逃げようとしたが、足がもつれてうまく走れず、部屋の隅に追い込まれた。
ハチ女はクスクスと笑い、乳首の針をゆっくりと出し入れしながら、美穂のほうに迫ってくる。セクシーに尻を
振り、ゆさゆさと乳房を揺らしながら、ゆっくりと迫ってくる。緑色の複眼の中に、冷笑するように細めた
色っぽい女の目が覗いている。
「さあ山野美穂。この針の洗礼を受けて、わたしたちの仲間に生まれ変わるのよ!」
ハチ女が華奢な腕を伸ばし、美穂の襟元を掴んで服をベリッ!と引き裂いた。そしてブラジャーをたくし上げ、
86センチの豊満な乳房をぷるん、と露出させた。
「いやああああ!」
ハチ女は満足げに微笑むと、美穂の身体を抱き締めた。ブスッ! 針が美穂の乳首に突き刺さった。
ハチ女の尻がギュッと引き締まる。同心円模様の乳房が蠕動し、何かを美穂の乳房の中に注ぎ込んでゆく。
「・・・ああああ・・・」たちまち遠のいてゆく美穂の意識。
やがてハチ女が美穂の身体から離れた。銀色の針が乳房の中にスッと収まってゆく。バタッと床に倒れ、悪夢に
うなされているかのように身体をよじらせてあえぐ美穂。その露わになった乳房は、誰かに揉まれているかのように
ブルブルと大きく震えている。
「・・・ううっ・・・ああっ・・・」
両手で乳房を押さえて苦痛に悶える美穂を見下ろし、かつて岩本良華だったハチ女がウフフフフ! と笑った。
「フフッ! 蜂化ウィルスの洗礼を受けた感想はどう? 夜が明ける頃には、あなたはわたしたちの仲間入り。
あなたには明日、やってもらわなければならないことがあるの」
翌朝、新東京レーススタジアムで、全日本モトクロス選手権選抜レースの東京地区予選が開かれた。熱い接戦を
制し見事優勝に輝いたのは、立花レーシングクラブ所属の若いレーサー、本郷猛だった。
「やったァ! 猛ィ!」
ストップウォッチを持った初老の男が、満面の笑顔で本郷に飛びついた。
「おい見てみろこのタイム!」
「うぉっ!? これで目標のヨーロッパに一歩近づきましたね、立花のおやじさん!」
「こいつぅ! 大きく出たな! ウワッハッハ!」
本郷猛は表彰台に立ち、観客に大きく手を振った。大きなレイを抱えたキャンペーンガールたちが、勝者の首に
祝福のレイを掛けて頬にキスをしようと、一位から三位までの選手に近づいた。
「優勝おめでとうございます!」
白いレオタードにスレンダーなボディを包んだ美しいキャンペーンガールが、本郷の前に立って微笑んだ。
表彰台から屈みこんだ本郷の首に、用意された3つのレイの中で最も豪華な花輪が掛けられた。キャンペーン
ガールが頬にキスをするために、背伸びして本郷の首に腕を回し、抱き締めようとする。
だがその瞬間、本郷は本能的にキャンペーンガールを突き飛ばした。
「何をするッ!」
身体を屈めたおかげで、彼女の胸から危険な針がぐッと突き出すのが偶然目に入ったのだ。
突き飛ばされたキャンペーンガールがキリッ!と本郷の方を向いて立ち上がった。純白のレオタードに包まれた
彼女の豊満な胸の先端からは、銀色の針が2本突き出し、陽光を受けてきらめいている。
「一体何の真似だ!?」
キャンペーンガールは自らレオタードの胸をベリベリと引き裂いた。肌色のふくよかな胸の代わりに、黄色と
黒の同心円模様に彩られた異様な乳房が露わになった。昆虫のハチの腹部を思わせるその乳房は、呼吸に合わせて
ふくらんだりしぼんだり、人間のものとは思えないような奇妙な蠕動を続けている。
「きみィ、やめるんだ!」
係員が二人、彼女を制しようと駆けよってきた。キャンペーンガールは振り向くと、胸を張って乳房をぷるん!と
震わせた。右の乳首から銀色の針が勢いよく撃ち出され、係員の一人に命中した。
「・・・ギャアアアア!!!」
凄まじい悲鳴を上げて、その係員は倒れた。たちまちその身体は崩れ、黄色い液体になって地面に溶けてゆく。
他の二人のキャンペーンガールが悲鳴を上げて逃げ出した。スタジアムの観客が何事が起こったのかと騒ぎ出す。
同心円模様の乳房を持ったキャンペーンガールは、再び本郷の方を向くと、乳房を両手でわし掴みにして激しく
揉んだ。発射されずに残った左の乳房の針が、乳首から何度も出たり入ったりの動きを繰り返している。
「・・・ショッカーの刺客だな! 貴様も改造人間なのか!?」
距離を置いて構える本郷の方に向かって、キャンペーンガールが両手を広げバタバタと駆け出した。どうやら
乳首の針の射程距離は短いらしく、何とか間合いを詰めようと焦っているらしい。だがその動きはどう見ても、
運動に慣れていない普通の女性のものだった。
本郷は素早くキャンペーンガールの背後に回り、首筋にチョップを見舞った。「ああッ!」たちまち気を失って
崩れ落ちるキャンペーンガール。
「猛! 大丈夫か!?」立花藤兵衛が心配そうに駆け寄る。
「・・・ええ、何ともありません。それにしてもこの女性(ひと)、私を狙うショッカーの一味にしては、奇妙な点が
多すぎる。動きがあまりにも素人だ。私の研究室にこの女性(ひと)を運んで、身体を調べてみようと思います」
「それがいい。わしはこの女性(ひと)の所属事務所にあたってみる」
この様子を、観客席の片隅で見守る不審な影があった。季節外れの長い紫色のコートをまとい、つば広の帽子を
目深に被った女だった。真っ赤な唇が色っぽい。双眼鏡を顔から放したその女の目は、巨大な緑色のサングラス、
いや、昆虫のような複眼で覆われていた。
「・・・一石二鳥というわけにはいかなかったようね。やはり第一段階の働きバチには荷が重すぎたかしら。
でも、超音波による感染者コントロールの人体実験は、成功だわ」
複眼を持った女はウフフ、と冷たく笑った。
「いや、本当に知らんのだよ、わしは!」
「嘘です! マスターは本郷猛の居場所を知ってるはずです!」
ミニのワンピースを着た若い娘に詰め寄られて、立花藤兵衛は弱り切った表情でパイプを噛んだ。ここは
藤兵衛がレーシングクラブの片手間に経営するスナック・アミーゴ。大変な剣幕で藤兵衛を詰問している娘は
城南大学理学部の生化学部だった緑川弘博士の一人娘で、同大学文学部1回生、今年19歳になる緑川ルリ子。
長いつややかな黒髪と、きりりとした目元がチャームポイントの美少女だ。
「・・・でなければどうしてあの時、マスターは亡くなった父に会わせる手引きをしたんですか!?」
「いや。あの時は知らない男に伝言を頼まれただけだよ」
ルリ子は、亡き父・弘を殺したのが本郷猛だと誤解し、彼を深く憎み探し求めていた。だがその父親が、実は
悪の組織ショッカーの科学者として忌まわしき人体改造に従事していたこと、教え子の本郷猛を改造人間の素体に
推薦し、バッタの能力を持ったサイボーグに改造してしまったこと、そして良心の呵責から本郷脱走の手引きをし、
裏切り者を追う怪人・クモ男に殺されてしまったことなどは、知るよしもなかった。
ジリリリリリ! 部屋の電話がけたたましく鳴った。「・・・いい、いい!」受話器を取ろうとするルリ子を素早く
制して、藤兵衛が受話器を取り上げた。
「はいはい! 立花です。・・・ああ、番号違いですよ。・・・ええ? あとで掛け直して下さいよ。そんなこと!」
その時、藤兵衛のポケットから紙片が落ちたのを、ルリ子は見逃さなかった。
「あたし、マスターの言葉を信じますわ」
身を屈めて素早く紙片を広い上げると、ルリ子はそそくさと部屋を出て行った。
路地裏の物陰で、ルリ子は紙片を広げてみた。
『山野美穂−−東京都港区○○○-△△ ビーハイヴ8号館1304号室』
女の住所だ。なぜマスターがこんなものを? しかもビーハイヴと言えば、今話題の独身女性向けマンションでは
ないか。・・・女性用? 考えてみれば、男が身を隠すにはこれは最適の場所なのかも知れない。
「・・・そうだわ。この女が本郷猛をかくまっているのに違いないわ。ようし、こちらから乗り込んでやる!」
ルリ子は手に持った紙片をくしゃくしゃに握りしめた。
「・・・信じられん! こんなことがあるんだろうか!?」
「何かわかったのか、岸森!」
城南大学理学部の附属生化学研究所。かつての本郷猛の研究者仲間である岸森主任が、サンプルを前に茫然と
した表情でそうつぶやいた。
「ちょっとこの顕微鏡をのぞいて見ろ、本郷」
本郷猛が覗き込んだ光学顕微鏡のファインダーには、見たこともない新種のバクテリアが蠢いている。
「本郷。君が持ってきた血液サンプルの中には、未知の遺伝子組み換えウィルスがいるんだ」
「ウィルス!? 何を言ってるんだ岸森! ウィルスが光学顕微鏡で見えるわけがないじゃないか!」
「いや、君が今見ているのは、ウィルスのベクターであるバクテリアだ。このウィルスはバクテリアのDNAを
書き換えて、自分を本来の感染細胞のもとに運ばせるトランスファー(運搬者)にしているんだ」
「人間よりも先に、バクテリアに感染して増殖しているのか」
「そうだ。ウィルスは自ら代謝を行わない非生物だから、その増殖速度は感染細胞の代謝速度よりも早くなること
はない。ウィルスに感染してから発病するまでに、数日間かかるのはそのためだ。だがこのウィルスはまず
バクテリアに感染することによって、バクテリア特有の猛烈な増殖速度で自らを複製し増やしている。そして
バクテリアによって感染すべき細胞の元に運ばれ、その細胞の中に入り込んで遺伝子情報をすっかり書き換えて
しまう。通常のウィルスのように感染細胞を殺さないで、まったく新しい細胞に造り変えてしまうんだ」
「細胞を破壊せずに、造り変えてしまうというのか。で、こいつは無差別に感染するものなのか?」
「それが・・・不思議なことにこのウィルスは、人間の細胞、しかも女性のものにしか感染しないらしい。その代わり
女性の細胞であれば、細胞の種類はまったく選ばないようだ。神経細胞だろうが筋肉細胞だろうが血球だろうが、
手当たり次第に感染してそのDNAを別のものに造り変えてゆくんだ」
「造り変えるって、一体何に?」
「まだはっきりしたことは言えないが、君が持参した血液サンプルの血球を調べてみた結果がこれだ。・・・人間と
いうよりも、むしろ昆虫に近い。僕も昆虫は門外漢だが、おそらく膜翅目昆虫、それもハチではないかと思う」
本郷の脳裏に、この血液サンプルの持ち主・山野美穂の、まるでハチの腹部のような乳房が浮かんだ。
「そうか・・・ハチ・・・ハチ女か!」
本郷は自分の研究室に急いで帰った。研究室のベッドの上には、気絶した山野美穂の身体が全裸で横たえられ、
ロープでベッドにぐるぐる巻きにされている。女性を縛りつけるなどあんまりな行為だが、ショッカーの魔の手が
迫っているとなればそうも言っていられない。
研究室に戻った本郷は、ベッドの上の山野美穂の全身が、鮮やかな青い色に染まっているのに気付いて驚いた。
「どういうことだ!? 出かける前は普通の肌の色だったのに!」
本郷は美穂に近づき、彼女の皮膚を調べてみた。陰毛はおろか、頭部を除く全身の毛がすっかり抜け落ちている。
肌を撫でてみると冷んやりとして、人間の体温が感じられない。触感も人間の肌というよりラバーのようだった。
「・・・まさか、ウィルスによる変化がまだ進んでいるのか!?」
美穂の顔を覗き込んだ本郷は、彼女の鼻筋に、奇妙な亀裂が生まれていることに気がついた。
人体の正中線に沿って額から鼻の先に向けて、細い裂け目が走っているのだ。美穂の髪をかき分けた本郷は、
亀裂が彼女の顔面だけではなく、額から頭頂部を通り後頭部へと続いていることに気付いた。細い亀裂の中には、
何やら黄色い肉組織が蠢いている。いったいこれからどうなるのか、見当もつかない。
「身体全体の細胞がどんどん変化している。このままでは、この女性(ひと)は人間ではなくなってしまう。
機械改造じゃないが、これはもう改造手術と同じだ。ウィルス感染を用いて、改造人間を増やそうとしているんだ。
畜生、ショッカーめ! この女性(ひと)に一体何をするつもりなんだ!」
その時、研究室の電話がけたたましく鳴った。
「猛か!? 大変なんだ。レース場でお前を襲ったモデルの住所を事務所に教えてしまったんだが、その住所を
ルリちゃんにうっかり知られてしまったんだ。どうやらルリちゃん、お前の居場所と勘違いして、そこに
向かったらしい!」
立花藤兵衛はよほどあわてているらしく、舌の呂律が回っていない。
「何ですって! ルリ子さんが!? ・・・しまった! ルリ子さんが危ない!」
緑川ルリ子は友人の野原ひろみを誘って、父の仇と憎む本郷猛が潜んでいると思われるマンションに向かった。
管理人に頼んでマンションの玄関を開けてもらった二人は、山野美穂の部屋へと急いだ。
部屋の前に立ち、呼び鈴を押すが返事がない。
「誰も出ないわ。外出中かしら?」
しびれを切らしてルリ子がドアノブを回すと、意外なことにドアはすぐに開いた。鍵がかかっていなかったらしい。
「入っても大丈夫? 叱られない? ルリ子?」
「今さら尻込みしても遅いわよ、ひろみ!」
二人が足を踏み入れた居間には、異様な光景が拡がっていた。
なんと部屋の中いっぱいに、裸の若い女たちが整然と横たわっているのだ。
「な、何なの、これ!?」
「ルリ子、あたし怖い!」
横たわる女たちの乳房は、なぜか一様に、ハチの腹部を思わせる黄色と黒の同心円模様で覆われていた。
しかもその乳房は女たちの呼吸に合わせて、膨らんだりしぼんだりという奇妙な蠕動を続けている。どう見ても
人間の乳房ではない。
その異様な光景にふたりが立ちすくんだ時、どこからか冷ややかな女の声が響いてきた。
「あら、お客さまが来るなんて聞いてなかったわ。でもキレイな人たちね。さあ、第一段階の働きバチたち、
目覚めてその二人を捕まえなさい」
横たわる裸の女たちの目が、一斉にパチリと開いた。女たちは起き上がると、ルリ子たちの方を向いた。
同心円模様をした乳房の先端の、真っ赤な乳首の先が一斉に星形に割れ、中から銀色の針がスッと顔を出した。
「キャアアッ!」
女たちはクスクスと低く笑いながら、手を延ばし、ルリ子たちに迫ってくる。乳首の先の針が出たり入ったりを
繰り返す。異様な光景に得体の知れない恐怖を感じて、ルリ子とひろみは玄関目がけて駆け出した。だが二人が
逃れようとした玄関先にも、蜂の乳房を持った別の女たちが待ちかまえていた。
「いやあッ! 助けてぇ!」
たちまち二人は、蜂の乳房を持った女たちに捕えられ、手を後ろに回されて拘束された。もがく二人の前に、
異様な姿の女が忽然と姿を現した。
「ようこそ、ショッカーの蜂化ウィルスの実験場へ。偶然であれ、ここに足を踏み入れた以上はあなたたちも
ウィルスの洗礼を受けて働きバチに生まれ変わってもらうわ」
「誰ッ? 誰なの!?」
尻をセクシーに振り、女は乳房をゆさゆさと揺らしながらルリ子たちの目の前に立った。ルリ子たちを拘束
している裸体の女たちと同様の、ハチの腹部のような黄色と黒の同心円模様の乳房だった。
だが周囲の裸体の女たちとは異なり、その女の全身は肌色ではなく全身が鮮やかな青色に染まっており、白い
グローブ(長手袋)と白いロングブーツ、それに黄色のサッシュ(腰布)を身につけている。
青色のボディには一本の毛も生えておらず、なめし革のような質感をしていた。だがそれは決して衣服ではなく、
はっきりと女の素肌だとわかる。骨や筋肉のかたちが浮き出し、腹部の中央には臍のくぼみがある。そして毛の
まったく生えていないつるんとした股間には、盛り上がった恥丘の中央を縦に貫いて、女性のしるしである
スリットがくっきりと走っているのが見える。恥ずかしげもなく晒されたその性器はいやらしさよりも、一点の
くもりもない神の造形のような神々しさを感じさせた。
女の背中からは、昆虫のような4枚の巨大な半透明の翅が伸び、ゆっくりと開閉を繰り返している。
ふわりとした美しい紫色の頭髪を持った女の頭部は、頭頂から鼻の先に向かって黄色と黒の縞模様をした、紡錘形
の硬質の組織で覆われており、額からは真っ赤な触角が2本伸びていた。そして女の両目は、昆虫を思わせる
巨大な緑色の複眼ですっぽりと覆われていた。複眼の内部にうっすらと、人間の目が透けて見えている。
明らかに彼女は人間ではなかった。昆虫と人間女性が見事なまでに融合した、美しくも恐ろしい新生物であった。
ルリ子はこの異形の女の顔に見覚えがあった。複眼の奥に透けて見える、きりりとした目鼻立ちに覚えがあった。
間違いない。ひと月前に突如行方不明になった人気絶頂のトップモデル、岩本良華だ。見間違うはずがない。
失踪前から、ルリ子はずっと彼女のファンだったのだ。
「あなたは・・・岩本・・・岩本良華さん!? ・・・なんで、そんな格好を?」
ガタガタ震えながらルリ子がかろうじて声に出した。異形の女はクスリと笑うと、手を延ばして自分の身体を
愛おしそうに眺め、こう言った。
「良華? いいえ、違うわ。良華はもう、この世にはいないの。わたしはひと月前ショッカーによって誘拐され、
改造手術を受けて生まれ変わったの。今のわたしはショッカーの改造人間・ハチ女。もうすぐ、あなたたちの
主人となる者よ」
女の言葉にルリ子はショックを受けた。誘拐? 改造手術? ショッカー? いったい何のことなの!?
いえちょっと待って! ショッカー・・・その言葉には聞き覚えがあるわ。確か、父を殺した本郷猛も、ショッカーが
どうとかこうとか言ってたわ!
「本郷は!? 本郷猛はどこにいるの!?」
「・・・本郷猛? 緑川とともにショッカーを裏切った本郷猛のこと? なぜその名を知ってるの?」
意外な名前がルリ子の口から出てきたので、ハチ女は少々驚いた。そうか、この娘たち、本郷猛の関係者か。
「父が・・・裏切り者? いったい何のことなの?」
「父? なんだあなた、裏切り者として処刑された緑川の娘だったの!? これは驚いたわ」
「処刑?・・・なんですって!? それじゃ、父を殺したのは本郷猛じゃなくて、あなたたちなの・・・!?」
ハチ女はアハハハ! と笑い出した。
「なんだあなた、娘のくせに何も知らなかったのね。あなたの父親は、ショッカーにスカウトされて改造人間を
造るために働いていたのよ。誘拐されてきたわたしのこの身体を、こんなふうに改造したのも、あなたの父・緑川
なのよ。だから言ってみれば、わたしも緑川の娘みたいなもの」
「・・・う、嘘ッ!」
「緑川には感謝しているわ。わたしにこんな素晴らしい肉体を与えてくれて。でも緑川はショッカーを裏切って
本郷と一緒に逃げた。だから、わたしの仲間クモ男が追いかけて処刑したの」
ルリ子は目の前が真っ暗になった。そうだったのか。父を殺したのは本郷じゃなかったんだわ。あたしの単なる
早とちりだったんだわ。それなのにあたしは本郷さんに・・・。
「緑川の娘なら、余計に役に立ってもらわないとね。さあ第二段階の働きバチたち、出ていらっしゃい」
異形の女の後ろから音もなく、4人の青い女たちが現われた。女たちの頭部は人間と変わりなかったが、その
ボディは目の前の異形の女と同様、乳房を除く全身がなめし革のような質感の青い皮膚で覆われていた。
だがグローブやブーツ、サッシュは着けておらず、しなやかな細い指先までが濃い青色に染まっていた。爪の色
だけが血のように真っ赤だった。
「さああなた、まずそちらの娘を、あなたたちの仲間に迎え入れてあげなさい」
ハチ女は半透明の翅を広げて細かく振動させた。ハチ女に促された青いボディの女のひとりが頷くと、ひろみの
方に向かってゆっくりと歩み寄った。乳首から銀色の針が顔を出した。その先端には透明なしずくが光っている。
「いやあ! やめて! やめて!」
それまで茫然としていた野原ひろみは、自分がターゲットにされているのを悟ると猛烈な抵抗を始めた。
だがハチの乳房の女たち3人に後ろ手に拘束されているため、身動きがとれない。
「やめて! やめて!・・・キャア!!」
青い女がひろみのワンピースの襟元を掴み、勢いよく引き裂いた。そしてブラジャーを引きちぎり、顔に似合わず
豊満な胸をぷるん!と露出させた。
「いやあああ!」
ハチの乳房の女たちが、背後からひろみの乳房をしっかと押さえた。青い皮膚の女は妖しく微笑むと、自分の
ハチのような乳房を両手で掴み、位置を確かめるようにゆっくりと、ひろみの乳房に向かって迫ってゆく。
ブスッ!
「ギャアッ!」
青い皮膚の女の乳首から突き出た針が、ひろみの乳首に深々と突き刺さった。青い女はハチの乳房をひろみに
ぐいと押し付け、そのまま両腕をひろみの背中に回して緊く抱き締めた。
「・・・いやあ・・・あう・・・あう・・・あう!」
青い女の尻がギュッ!と引き締まる。ハチの乳房がブルブルと震え、何かの液体がドクリドクリと、ひろみの
乳房の中目がけて大量に注ぎ込まれてゆく。
「・・・やめて・・・やめて!」ルリ子はひろみを見ていられなくて目をそらした。
「緑川の娘、ちゃんと見てなきゃダメよ。あなたのお友達が今、わたしたちハチ女の仲間として生まれ変わろう
としているんだから」
「・・・ひろみは、ひろみは一体どうなるの!?」
ハチ女は悪戯っぽくクスクスと笑った。
「第二段階働きバチのこの子が、あなたのお友だちの身体に注ぎ込んだのは、ショッカー科学陣が作りだした
蜂化ウィルス。人間の女性にだけ感染し、全身の細胞の遺伝子を組み換えて、数時間で働きバチ女に生まれ
変わらせる特殊なウィルスなのよ。このマンションに住んでいた80人近くの女たちは全員、ウィルスの洗礼を
受けてこんなふうに、ハチ女に生まれ変わったの」
青い皮膚の女がようやく、ひろみの身体から離れた。乳首の針をゆっくりとひろみの乳首から引き抜くと、
ひろみの乳首から透明な液体がビュッ、と漏れ迸った。
「・・・ウウッ・・・アアッ・・・アアアッ・・・」
ひろみは苦痛のうめき声を上げながら床の上に崩れ落ち、そのまま身をよじらせて悶え始めた。
「苦しいのは最初だけ。ウィルスの洗礼を受けて6時間もすれば、おっぱいが黄色と黒にキレイに染まって
乳首から人間や金属を溶かす毒針を発射できる、第一段階の働きバチとして覚醒するわ。そして、わたしの翅が
発する命令に絶対服従するようになるのよ。いま、あなたを捕まえている女たちみたいにね」
「・・・ひどい・・・ひどいわ! ひろみ、ひろみ! あたしが誘ったばっかりに!」
ハチ女は妖しげな笑みを浮かべると、尻を色っぽく振りながらルリ子の回りをゆっくりと回った。
「そして感染して9時間が経過すると、全身がこのように青く染まって第二段階の働きバチになるの。目の前に
いる、この青いからだの女たちみたいにね。第二段階になれば全身の身体能力がふつうの人間の80倍にアップし、
乳首からは毒針を発射するだけじゃなく、ウィルスを感染させてハチ女の仲間をどんどん増やせるようになるのよ。
こうして、ネズミ算式に働きバチは増えてゆくの」
「・・・やめて! ひろみを、ひろみを元に戻してあげて!」
ルリ子の悲痛な叫びに、ハチ女はちょっと優しげな表情を浮かべた。
「そうね、今ならまだ、人間に戻れないこともないわ。わたしの身体の中にあるワクチンを投与すれば、体内の
蜂化ウィルスが消滅して、それ以上のハチ女化はストップするし、わたしの支配からも解放されるわ。もっとも、
一度ハチ女に変化してしまった身体の細胞は、一生そのままだけど」
ハチ女は自分の乳房を掴んでゆさゆさと揺すりながら、今度は意地悪な笑みを浮かべた。
「けれども、ウィルスに感染して12時間が経つと、顔面がわたしのように変化して、第三段階の働きバチになるの。
翅が生えて空を飛べるようになり、触角を使った超感覚が目覚めるわ。こうなると、ワクチンを投与しようが
何をしようが、いかなる手段を使ってももう二度と元の人間に戻ることはできなくなるの。そう、あそこにいる
女たちみたいにね」
ハチ女が目線を向けた先から、3人の女たちがゆっくりと現われた。女たちは胴体だけでなく、頭部まですっかり
女王ハチ女と同じ姿になっていた。髪の毛が美しい紫色に染まり、頭蓋の中央が割れたかのように、頭頂部から
鼻の先めがけて黄色と黒の縞模様の紡錘形の硬質組織が露出していた。額からは真っ赤な触角が2本生え、目は
緑色の巨大な複眼で覆われていた。
「この子たちはね、ついさっき12時間目を迎えて、第三段階になったばかりなの。この姿になったら、もう決して
元の人間には戻れない。ショッカーの一員として、働きバチとして生きてゆくしかないのよ」
人間に戻れなくなったという娘たちはクスクス笑って、ルリ子にそのボディを見せびらかした。ハチ女になれた
ことが至上の喜びだとでも言わんばかりに。
「この子たちの中でも優秀な者には、後からアジトで特別に強化サイボーグ手術を施して、わたしと同じ完全な
ショッカーの改造人間として働いてもらうつもりなの」
床の上を転げ回って悶え続ける野原ひろみの乳房に、うっすらと縞模様が現われ始めた。蜂化ウィルスが彼女の
全身の細胞に侵入し、遺伝子情報を凄まじい勢いで書き換えて、ハチ女に生まれ変わらせようとしているのだ。
「さあ、緑川の娘。今度はあなたがハチになる番よ。わたしを改造してくれた緑川への感謝の意味を込めて、
あなたにはわたしが直々に、おっぱいの中に蜂化ウィルスを注ぎ込んであげましょう」
「い、いやあッ!」
ハチ女は微笑みながらルリ子に近づくと、彼女のワンピースを勢いよく引き裂いた。ブラジャーがはじけ飛び、
小ぶりだが形のよい乳房が露わになった。82センチのCカップだ。
「キャアッ!」
「さあ、この針の洗礼を受けなさい。あなたはこれから、ショッカーの一員になるの。ハチ女に生まれ変わるのよ」
ハチ女は92センチGカップの豊満な乳房を誇らしげにルリ子に見せつけた。乳房がぷるぷると震え、泪滴状の
真っ赤な乳首の先端が星形に割れて、中から銀色の針がニュッと現われた。針の先に、透明な液体がにじんで
こぼれようとしていた。
ハチ女は自分の乳房を両手で掴むと、半狂乱になって抵抗するルリ子の方に少しずつ歩み寄った。
「いやあ! やめて! 助けて! 誰か助けて! いやああああ!!」
「観念しなさい。さあ、あなたもハチになるのよ、わたしと同じ、改造人間に生まれ変わるの」
ハチ女の乳首の針が、ルリ子の愛らしい乳首に深々と突き立てられた。
「ほうら、刺さったわ」
「キャアアアアッ!!!」
ルリ子の絶望の叫びが、部屋の中にこだました。
本郷猛が山野美穂のマンションに到着した時、既にマンションの中には人っ子一人残ってはいなかった。
ウィルスの感染実験が一段落したので、どうやらハチ女はアジトを別の場所に移したらしい。80人近くいた
住人たちも全員、忽然と姿を消していた。その行方は杳として知れなかった。
「畜生! ショッカーめ。ルリ子さんを一緒にどこかに連れ去ったんだな。手掛かりは・・・どこかに手掛かりは
ないのか?」
何の収穫もなく研究室に戻って来た本郷がドアを開けた瞬間、1本の鋭い針が彼目がけて襲いかかった。
「!」
反射的に身をかわす本郷。針が突き刺さった金属製の頑丈なドアが、たちまちドロドロに溶けていった。
研究室の中には、いつの間にベッドの拘束を解いたのか、山野美穂が本郷の方をにらんで構えていた。
だが美穂の頭部は、既に人間のものではなかった。頭頂部から鼻の先にかけて縞模様の硬質の組織で覆われ、
目は巨大な緑色の複眼となり、額からは真っ赤な触角が生えていた。
もはやそこには、美人モデルの面影はなかった。それはまさに、ハチ女とでも言うべき異形の姿だった。
「そうか・・・ウィルスに感染すると最終的に、その姿になるんだな、ハチ女か!」
ハチ女になった美穂は、同心円模様の乳房をブルブルと震わせた。左の乳首に、銀色の針がまだ残っている。
美穂は乳首の照準を本郷に合わせたまま、ゆっくりと間合いを詰めて本郷の方に迫ってくる。本郷はデスクを
挟んで美穂と対峙したまま、間合いを取ろうと用心しつつゆっくりと移動する。
「しまった! この狭い部屋の中では、変身できない!」
美穂の左の乳房がぷるん!と揺れた。反射的にデスクを蹴り飛ばす本郷。乳房から発射された針がデスクを
ドロドロに溶かした。自分の乳房を両手で掴んだまま悔しげに顔を歪める美穂。どうやら針は左右の2本で
打ち止めらしい。
本郷はすかさず美穂に接近し、彼女の腹めがけてパンチを放った。それを反射的にかわす美穂。間髪を置かず
美穂のハイキックが本郷を狙う。
「どういうことだ? レース場での動きとまるで違う。この反応速度は、まるで改造人間並みだ!」
美穂の手刀を肘で遮り、素早くフックを美穂の乳房に打ち込む本郷。ウッと唸って屈んだ美穂は、そのまま
身体を一回転させて回し蹴りを放つ。
狭い研究室の中で、本郷と美穂の死闘が続いた。試験管が次々と割れ、書類が床に散乱した。
本郷の手に偶然触れたものがあった。高周波発生装置だ。はずみで機械のスイッチが入り、キュイイイイイン!
というカン高い不快な音が部屋全体に響き渡った。
「きゃあああッ!」
美穂が急に耳を押さえ、逃げ出した。窓ガラスを勢いよく突きやぶって研究室の外に飛び出す。
「そうか、ハチ女はこの音が弱点なのか」
本郷が後を追うと、美穂は背中から半透明の翅を伸ばし、小刻みに羽ばたいて宙に浮きあがった。驚く本郷の
横をすり抜けて、完全なハチ女になった山野美穂は空の彼方に飛び去って行った。
本郷は急いで研究室に戻り、立花藤兵衛に電話をかけた。
「おやじさん。ルリ子さんがショッカーにさらわれました。それから、例の女がハチ女に変身して逃げました。
・・・いえ大丈夫です。ハチ女の髪の毛にこっそり、発信機を貼り付けておいたんです。私はこのままハチ女の
後を追います。ルリ子さんは私が必ず助け出して見せます。・・・それから、ひとつ頼みがあるんですが・・・」
バイクに乗って駆ける本郷猛。風車に風のエネルギーを受けて、その身体が少しずつ、漆黒のバッタのような
異形の姿に変わってゆく。ショッカーに肉体を改造された超人。人間の自由のために戦う戦士。仮面ライダーだ。
そして彼のバイクもまた、白いカウルのスーパーマシンに変形してゆく。
仮面ライダーの額のOシグナルが、逃げた山野美穂の居場所を突き止めた。そこはとある新設女子大のそばに
建設中の、学生向け大型マンションだった。どうやらショッカーは次の犠牲者として、女子大生たちを選んだ
らしい。
サイクロンがマンションの前に止まると、ライダー目がけて無数の針が襲いかかった。
「とおッ!」
ジャンプして針の群れをかわし、マンションの3階バルコニーに飛び移るライダー。ずらりと並んだ部屋の
ひとつひとつから、青いボディと蜂の乳房を持った女たちが一斉に顔を出した。ライダーは自分が飛び乗った
部屋から飛び出して来た女を、チョップでなぎ倒した。悲鳴を上げてバルコニーから転がり落ちる女。
「この人たちは・・・ウィルスに感染させられた女性向けマンションの住人たちか! もう既に、こんなに多くの
女性たちがハチ女に仕立てられていたとは!」
部屋をくぐり抜け3階の廊下に出たライダーに、青いボディの女たちが次々と襲いかかる。
「いけない。この人たちはウィルスの犠牲者だ。傷つけるわけにはいかない!」
襲い来る女たちを、チョップで気絶させるだけにとどめながら、ライダーはルリ子を探してマンションの中を
駆け回った。1階に降り、吹き抜けの大きなコミュニティールームに出たライダーは、上階にせり出した
回廊から響く、よく通る女の声を聞いた。
「本郷猛! これを見なさい!」
ホールから見上げるバルコニー状になった回廊の上に、女王らしいハチ女が現われた。その姿は山野美穂が
変身したハチ女に酷似していたが、華奢な腕に白いグローブ、長く伸びた脚に白いロングブーツを着け、腰には
黄色いサッシュを巻いていた。
現われたのは女王だけではなかった。コミュニティールームの中央に立つライダーを取り囲むようにして、青い
ボディにハチの乳房の女たちと、山野美穂や女王ハチ女と同様の姿のハチ女たちが数十名、乳首の針の照準を
一斉にライダーの方に向けていた。
「さあ、よく見なさい。この女を!」
女王ハチ女の両側に、青いボディとハチの乳房を持った女が二人現われた。そしてそのうちの一人は・・・!
「ルリ子さん!」
紛れもなく、緑川ルリ子だった。全身真っ青に染まった裸身を恥ずかしげもなく晒し、胸に黄色と黒の同心円
模様をはっきり浮かび上がらせた緑川ルリ子が、そこにいた。ルリ子の反対側にいるのは、やはりハチ女の姿に
された彼女の友人、野原ひろみだった。
ルリ子は本郷に気付くと、クスリと冷たい笑いを浮かべた。
「ハチ女! ルリ子さんを、そして他の女性たちを、元に戻せ!」
女王ハチ女はアハハハ!と高い声で笑った。
「本郷猛! ここに来るのがちょっと遅かったようね」
「どういう意味だハチ女!」
「確かに今なら、わたしの身体の中にあるワクチンを投与すれば、この娘のハチ女化を止めることができるわ。
既にハチ女化した部分は二度と元には戻らないけど、でもわたしの支配からは解放される。でもね!」
ハチ女が野原ひろみの方を向いた。ひろみが突然「ウッ!」と叫び、自らの乳房をわし掴みにして苦しそうに
うめき始めた。突然、ひろみの額が二つにパクリと割れた。頭頂部から鼻の先端に向けて、正中線に沿って
一直線に裂け目が走った。そして裂け目の中から、黄色と黒の縞模様の柔らかい組織がムクムクと盛り上がった。
「ウウッ・・・アッ・・・アアッ・・・アウッ・・・」
盛り上がった黄色と黒の組織が、次第に固まってゆく。歯を食いしばってうめき声を立てるひろみの頭部は、
見る見るうちに目の前の女王ハチ女や、本郷が研究室で見た山野美穂の姿と同様の姿へと変わってゆく。
「第三段階の働きバチへの変化が、始まったのよ」
「第三段階!? どういうことだ?」
「この娘たちに注入した蜂化ウィルスは、感染者を感染後6時間で第一段階、9時間で第二段階、そして12時間
で第三段階の働きバチに変えてしまうの。この娘は感染してから、そろそろ12時間経ったわけ。第三段階に
達するともはやワクチンは効かず、いかなる手段を使っても、もう二度と元の人間に戻ることはできなくなるの」
「何だと!?」
ハァハァと息を荒くしてあえぐひろみの額から、真っ赤な触角がニョキニョキと生えてきた。そして目の周囲から
膜のようなものが伸びて目をすっかり覆い尽くし、巨大な複眼に変わっていった。
驚くライダーの目の前で、野原ひろみは研究室で見た山野美穂と同様の、完全なハチ女に変貌を遂げていた。
ひろみは背中から半透明の翅を伸ばし、生まれ変わった自分の姿を満足げに確かめ、微笑んだ。
「さあ、この娘はこれでもう、二度と人間には戻れなくなった。この子はもうショッカーの改造人間。そう、
わたしやあなたと同じ、改造人間になったのよ」
「なんてひどいことを・・・!」
「さあ次はこちらの娘の番。あと10分くらいで、緑川ルリ子にも第三段階への変化が始まるわ。そうすれば
この娘も、立派な改造人間の仲間入りをするの。そう、あなたと同じ、改造人間になるのよ。二度と再び
ふつうの人間には戻れない身体にね」
「やめろ! やめるんだ!」
「本郷猛、ショッカーに戻りなさい。脳改造を受けて、ショッカーの完全な改造人間になりなさい」
「馬鹿を言え。誰がショッカーなんかに!」
女王ハチ女は、ライダーとルリ子の顔を見比べ、クスクスと笑った。
「もしあなたがショッカーに戻れば、この娘をあなたのパートナーにしてあげる」
「・・・何だと!?」
「この娘が改造人間になれば、きっとあなたに吊り合うはずよ。改造人間は人間を愛することはできない。でも
改造人間どうしなら愛し合うことができるわ。人間には決してできない、激しく狂おしい愛の行為ができるわ。
わたしたちハチ女には全員、その“機能”が与えられているの」
「馬鹿なことを言うな!」
ライダーの声は明らかに動揺していた。
「・・・そうすれば、あなたももう苦しまなくてすむ。改造人間特有の凄まじい性欲に、死に物狂いで耐えなくても
よくなるのよ。さあ本郷猛、この娘を愛してあげなさい! 抱きたいんでしょ? ずっと我慢してきたんでしょ?
でももう、耐えなくていいのよ。・・・ほらルリ子、あなたも抱かれたいんでしょう?」
女王ハチ女に促されて、ルリ子はこくんと頷き、ライダーに向かって熱く色っぽい秋波を送った。
「・・・猛さん、ルリ子よ。あたしを抱いて! ねえ、あたしを愛して!」
ルリ子は引き締まった尻を色っぽく振り、同心円模様の乳房をゆさゆさ揺らしながら両手で揉みしだいた。
「・・・あたし、あなたに抱かれたいわ・・・改造されたこの身体を、力いっぱい抱き締めて欲しいの・・・ねえ!」
ルリ子の顔は紅潮し、甘えるような切ないため息が声に混ざり始めた。スレンダーな肢体をなまめかしくくねらせ、
指先を全身に這わせてその美しいボディラインを見せびらかした。男性経験がまったく無いにも関わらず、
蜂女化したルリ子の肉体は本能的に男を挑発するポーズを取った。
「ほら猛さん、ここを見て。あなたのことを、こんなにも欲しがってるのよ」
ルリ子の右手が自らの股間に伸び、真っ青な恥丘を縦に貫いて走るスリットをそっとこじ開けた。淫らに蠢く
真っ赤な肉がスリットの奥に覗き、紫色の粘液が泡とともに噴き出して、ルリ子の脚伝いに垂れて流れた。
ルリ子は指先を二本揃えて、自らの肉壺の中にぐい!と挿入した。そして紫色のドロリとした蜜をたっぷり
からませた指を、口に含んで舌の先で美味しそうにしゃぶった。
「やめろ! やめるんだルリ子さん! やめるんだ!」
アハハハハ!と女王ハチ女が笑った。
「さあどうするの本郷猛! ショッカーの元に戻る? それとも、ここで働きバチたちの一斉射撃を浴びて死ぬ?」
ライダーはキリッ、と身を引き締め、女王に向かってはっきりと宣言した。
「俺は、俺はあくまでショッカーと戦う! そして、ルリ子さんたちを必ず人間に戻す!」
その言葉に、女王ハチ女は無言で振り上げた腕を勢いよく前に振った。同心円模様の乳房が次々にぷるん!と
揺れ、仮面ライダーめがけて、無数の毒針が一斉に放たれた。
「とおッ!」
針が到達するよりも早く、ライダーは空中高くジャンプしていた。天井のシャンデリアを蹴り、反動で壁の方に
飛び移った。シャンデリアが落下し、ガシャーーン!という凄まじい音とともにもうもうと煙が立ち上った。
煙にまぎれてライダーは再び壁を蹴り、回廊の上にいる女王めがけて、三角蹴りの要領で渾身のキックを放った。
「ライダーッ、キィーーック!」
「きゃあッ!」
命中の直前に素早く身をかわしたため、ライダーのキックは女王ハチ女の脇腹をかすっただけだった。
それでもキックの衝撃に倒れる女王。脇腹が裂け、青い血が迸った。脇腹を押さえて苦痛に顔を歪ませる。
追撃をかけようとするライダーの前に、完全なハチ女になった野原ひろみが立ち塞がった。翅を広げて
空中を滑空しながら、ライダーの前をジグザグに動いて女王を援護する。
「ひろみ君、許してくれ!」
ライダーは屈み込むと、滑空するひろみ目がけて超低空からのフライングキックを放った。「とぉッ!」
反射的に避けるひろみ。ライダーはそのまま空中で一回転し、ひろみの背後から彼女の腰を両脚で挟み込んだ。
「ライダーッ、シザァースッ!」
全体重を掛けて空中で前転し、両脚で挟んだひろみの胴体を、1階の床めがけて叩きつけた。
「キャアアアアア!!!」
床が崩れ、瓦礫の中で真っ青な血にまみれて苦痛にうめくひろみ。改造人間とはいえ既に虫の息だった。
もう二度と人間には戻れないとは言え、かよわい女性、しかも知人を痛めつけてしまったことで、ライダーの
心に隙が生じた。その油断をついて、銀色の針が背後からライダーを襲った。
「グワッ!」
ライダーの左肩に針が刺さった。たちまち黄色い煙をあげて、ライダーの身体が腐食してゆく。
「・・・ルリ子さん・・・!」
乳首から毒針を放ったのは、厳しい表情で彼を睨みつける緑川ルリ子だった。両手で自分の右の乳房を支え、
しっかりと照準をつけてライダーを狙い撃ったのだ。毒針を放ったばかりの右の乳房が、ぶるんぶるんと揺れる。
「猛さん! お願い、死んで!」
女王蜂女が、青い血が迸る脇腹を押さえながら、ルリ子の背後に回った。「よくやったわ、ルリ子!」
ふと背後を見ると、翅を持った第三段階ハチ女たちが30体ほど空中に浮遊し、ライダーの方に乳首を向けて
360度四方八方から一斉に毒針を撃つ準備を整えていた。これではジャンプして逃れることもできない。
そして地上からも、第二段階ハチ女たち約30体がライダーに狙いを定めている。万事休すだった。
「本郷猛! とうとう最後の時が来たようね」
ようやく出血の止まった女王ハチ女が、ハァハァと息を荒げながらも不敵に笑った。
その時!
ギュュイイイイイン! インインインインイン! イイイイイーン!
耳を聾するような凄まじい高周波の騒音が、建物全体に響き渡った。
ハチ女たちは悲鳴を上げ、ライダーの存在も忘れてわれ先に出口に向かって殺到した。
「ウウッ! よくもやったな」
美しい顔を苦痛に歪ませて、勢いよく飛び去る女王ハチ女。その後をルリ子が続こうとした瞬間、素早く懐に
飛び込んだライダーが、ルリ子の首筋にチョップを放った。「きゃあっ!」
ライダーは倒れたルリ子をお姫さま抱っこに抱え上げ、ハチ女たちが逃げ去ったのとは逆のホールの入り口に
向かってジャンプした。
「猛! 大丈夫か!?」
高周波発生装置を背負い、巨大な拡声器を両手に持った立花藤兵衛が、コミュニティールームに飛び込んできた。
「おやじさん、ルリ子さんをお願いします。その装置があればここにハチ女は戻って来ないはず。ルリ子さんが
完全なハチ女に変わってしまうまで、まだ5分ほど時間があります。その間に私が女王を倒し、ワクチンを
必ず持って帰ります!」
「だが猛、その肩は・・・!?」黄色い煙を吹き上げるライダーの左肩を、藤兵衛は心配そうに見つめた。
「大丈夫です。もう治りかけています」
ライダーはハチ女の姿になったルリ子の身体を優しく横たえると、藤兵衛の顔を見て強く頷き、ハチ女たちが
脱出した方向に向かって勢いよく駆けていった。
「無理するんじゃないぞ、猛!」
予想通りハチ女たちは、まだマンションから離れてはいなかった。建物にほど近い林の中で、女王はライダーが
追ってくるのを見越して、働きバチたちによる待ち伏せの布陣を敷いてライダーを待ちかまえていた。
ここまで本郷猛を追いつめていながら仕留め損なったとあれば、首領の叱責は避けられない。必死だった。
「来た!」
だが仮面ライダーは、サイクロンにまたがってやって来た。驚くハチ女たちの中を突っ切って、女王めがけて
一気に突進するライダー。
働きバチたちの乳房がぷるん!と揺れ、毒針の群れがサイクロンを襲った。だが猛烈なスピードで風をまとって
突進するサイクロンは、いわば風のバリアーをまとっているのと同じだった。ハチ女たちの針はライダーに
当たる前にあえなく吹き飛ばされてしまった。
サイクロンの突進を空を飛んでかわした女王ハチ女。ライダーはサイクロンを停めると、車から降りて空中の
女王に向かって大声で叫んだ。
「ハチ女! 観念してワクチンを渡せ! お前たちの毒針に限りがあることは、わかっているぞ!」
ライダーの言うとおりだった。ハチ女の乳首の針は強力だが、体内で連続して次々と作れるものではなかった。
左右の針を撃ち尽くしたら、次の装填まで半時間はかかるのだ。先ほどの一斉射撃で弾を撃ち尽くした働きバチ
たちには、もはやライダーに対抗できる武器は無かった。
「フッ、果たしてそうかしら?」
それでも女王は不敵な表情を浮かべたまま、ゆっくりと地上に降りたった。
「まだこのわたしは、針を一度も撃っていないのよ」
「黙れハチ女!相手が一人なら、かわすことは難しくない!」
「あら、本当にそうかしら・・・?」
女王ハチ女はクスクス、と妖しく笑った。女王が手を振ると、第三段階ハチ女のひとりが駆けよって、女王に
レイピア(細身剣)を手渡した。
「わたしたちの針には、こういう使い方もあるのよ。こうやって・・・」
女王は自分の剣を小脇に抱えたまま、左手で自分の左の乳房をぐにゅっと強く掴んだ。乳首からニュッ、と
付き出した針を、右手の親指と人差し指でつまみ上げると、女王はその針をレイピアの先端に取り付けた。
「・・・何をしている・・・?」
女王はクスクス笑いながら、右の乳房からも毒針をつまみ出し、レイピアの先端に二股に取り付けた。
そしてヒュンヒュン、と素早く剣を振った。なかなかの剣の腕前らしい。
「これであなたの身体を貫くまで、針が無くなることはなくなったわ。どうこの剣、たとえ改造人間でも
かすっただけでお陀仏よ。・・・覚悟なさい!」
「・・・たとえ相手が誰でも、私は負けない。必ずお前を倒して、ワクチンを手に入れてみせる!」
「いい覚悟ね。ワクチンならわたしの子宮の中にあるわ。わたしを殺して、奪ってごらんなさい!」
働きバチ女たちが見守る中、女王ハチ女・岩本良華と、仮面ライダー・本郷猛の一騎打ちが始まった。
「遅いなぁ猛の奴。早くしないとルリちゃんが大変なことになるぞ」
ホールの隅でいらいらしながらライダーの帰りを待つ立花藤兵衛。その足元にはルリ子が眠るように横たわっている。
だが突然、ルリ子が顔を歪ませて苦しみ始めた。身体を折り曲げ、くねらせながら悶えている。
「ううッ・・・ああ・・・いやああ・・・!」
「どうした、どうしたルリちゃん!?」
ルリ子の額に、突然裂け目が走った。裂け目は鼻の先に向かって一直線に伸び、ゆっくりと左右に拡がってゆく。
「・・・まさか、もう第三段階への変化が始まったのか!?」
「・・・ううッ・・・あうッ・・・ああッ・・・はあッ・・・はあッ・・・アッ・・・アアッ!・・・アウッ!・・・アアッ!」
ルリ子の悲鳴が苦痛に満ちたものから、徐々に艶っぽい快楽の嬌声に変わっていった。ルリ子は顔を紅潮させ、
無意識の裡に両手で自らの乳房を掴み、ゆっくりと揉みしだきながら身体をセクシーにくねらせ始めた。
「猛! 何をしとる、早く戻って来い! ルリちゃんが、ルリちゃんが、人間じゃなくなっちまうぞ!」
「ウウッ・・・アッ・・・アアッ!・・・アウッ!・・・アアッ!」
「ルリちゃん! 負けるな! きみは人間だ! ハチ女になっちゃいけない! 耐えるんだ! ルリちゃん!」
手を握りしめてルリ子を必死で励ます立花藤兵衛。だがルリ子の身体の変化は、どんどん激しくなってゆく。
額の裂け目の中から、黄色と黒の縞模様の柔らかい組織がムクムクと盛り上がり、次第に固まってゆく。そして
目頭のすぐ上から真っ赤な触角がニュッと生え、どんどん大きく長く成長してゆく。
「ルリちゃん! しっかりしろ! ルリちゃん!・・・猛! 猛ィ! 早く、早く来てくれ!」
カラッ。
「女王さまッ!?」
女王がレイピアを取り落とした。剣の代わりに鉄棒で戦っていたライダーは、鉄棒を投げ捨てて叫んだ。
「ハチ女! お前みたいに人間の自由を奪い、平和を乱す奴は、断じて許さん!」
「何を小癪な!」武器を失った女王ハチ女は、悔し紛れにうそぶいた。
「これでとどめだ。ワクチンはいただくぞ。・・・ライダーッ!」
仮面ライダーがとどめのキックのためにジャンプしようとした瞬間、ライダーの背中を一本の毒針が貫いた。
「・・・ウワアッ!!」
地面を転がり回って苦しむライダー。その背中からはシュウシュウと黄色い煙が立ち上り、ドロドロに溶けた
人工筋肉の中から腐食した機械が覗いている。
「・・・い、一体誰がッ・・・!?」
苦しみながらも、毒針を放ったものが誰か確かめようとしたライダーは、思わず息を飲んだ。
ライダーの背後にいたのは、ブルブルと震える左の乳房を両手でしっかりと掴んだ、第三段階ハチ女だった。
「・・・る、ルリ子さん!? お、遅かったのか・・・!」
そのハチ女は、まぎれもなく緑川ルリ子の変わり果てた姿だった。第三段階への変態が終わるや否や、ルリ子は
藤兵衛を殺害し、女王を救うためにたったひとつ残った左胸の毒針を、ライダー目がけて放ったのだ。
「あたしはもう、緑川ルリ子じゃない。あたしはショッカーの手によって生まれ変わった、完全な改造人間。
もう二度と、ふつうの人間には戻れない、あたしはハチ女。ショッカーの改造人間、ハチ女!」
「よくやったわルリ子! アジトに戻ったら首領に、あなたをサイボーグ化してハチ女の王女にしてもらえるよう
進言してみましょう」
シュウシュウと音を立てて崩れるライダーの残骸を踏み潰しながら、女王が嬉しそうに叫んだ。
周囲に居並ぶ働きバチ女たちが、パチパチと拍手した。ルリ子は誇らしげに女王の元に跪き、その手にキスをした。
「さあ、プリンセス蜂女。行きましょう、わたしたち改造人間の王国、秘密結社ショッカーのアジトへ」
女王ハチ女の声とともに、100体近いハチ女たちが一斉に夜の空に向かって飛び立った。
>>954-982 面白かったです。
今回は(本郷猛的には)バッドエンドですね。
ウィルスを使っての蜂女の増殖も素敵です。
GJでした。
984 :
名無しより愛をこめて:2010/10/28(木) 11:02:22 ID:N6QN/xDg0
>>954-982 GJ!
ルリ子さんを蜂女に改造したいという妄想はよく見るが
実際に改造してしまうSSはあまり見ないのでよかった
頭部がルリ子さんのままの蜂女というのはさぞかしエロそうだ
誰かイラストかアイコラで実際に見せてはくれないものか
>>954-982 GJ。蜂女の剣で刺されるとなんで溶けるのかとか、
蝙蝠男の回で顕微鏡でワムシを見ながらビールス云々言ってたのは何のことかとか、
本編を見てると楽しめる小ネタが多くて面白かった。
>>985 乙。つかもう6スレ目だったのか。
>>954-982 GJ!
昔のBeeF氏のSSを思い出したよ。
おにゃ改の原点に戻った気がした。
>>987 わかる。確かに、乳首から溶解針を発射し、一般人を同化してどんどん増殖してゆく蜂女
というのは「叫喚の弾倉」で確立された、BeeF氏の専売特許みたいなものだもんね
おにゃのこ改造本家がどんどん外れていく感じなので、このスレに職人さんが捌け口を求めているんですかね。
>>954-982 元スーパーモデルの女王蜂女と働き蜂女軍団、最高だ!
本家や「赤女戦闘員」みたいな冷酷な蜂女が大好きな俺にとっては、今まで読んだSSの中で文句無しにNO.1
.,rrlllllllllllllllllll,,,,,_ ,,,illlllllllllll┿*?*
` ゙゙゙!!lii,, ,iiil!゙″
゙!llll, ,,,,,,,,,,,,,,,.llllll`
'lllilllll!!!!!!!lllllll: ホホホホホ!
,l゙゙llllliiill!!!lllll!゙゙%
l,,iillllllliiilliillllll'b,l わたしはショッカーの改造人間、蜂女!
lll, .'゙!ll,,il!゙’ .,l$
゙ll!lllf'`l゙゙゙''llll,lil゜ 娘たちよ、ショッカーの元へよくぞ来た
y .'lil,、 ,,,,,, .,!l、 l,
'lli,,,il゙゙li,,,゙゙゙゙゚,,lll;;;''mlll°
゙l,;;;.,,l゙;;;゚゙''''゙`゙lq,_;,,ll お前たちはこれから、ショッカーによって選別される
,,,,,゙ll゙°;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゚゙━rxi,,、
.,,ll゙”;;;;;;;,,,,,,,,,;;;;;;;;.,wrri,,,、;;;;;;;;゚┓ お前たちの中でも優秀な者は改造し
.,,l゙`;,,.,,if゙llllllllli,┓,i゙,illllllllll,゙ll,,;;;,.;;;;゙i、
,lll″;,l!゙,,l゙,llll゙゙l.ll:'ll;ll.ll:ll゙lilll,゙li,゙llil";;;;゙i 女戦闘員となって働くのだ
,ド,l′,i゙: il.,ll,!l,,ll,i!:,l!'ll.゙l,゙ll,ll,il.:ll .ll、;;;;.l、
,,i´.,″;;;ll: '!l,,゙゙lll,il!゙,i゙;;;゙!i,゙!lii,,,,,,il゙ .ll、;;;;;;l, そして特に優秀な者には、改造ノズルの洗礼を施し
,,ケ .,l°;;,i!!i,,.゙゙!!!゙゙,,iillゝ=r,llli,,,゙゙゙゙゙,,,illll,;;;;;;;;'l,
.,f′,√;;.,i!’ ゙llliiiilll゙゙″::::::::::゙゙゙゙゙゙llll!ll!゙゙l,!,,;;;;;;;《 わたしと同じ、蜂女として生まれかわってもらう
,l″.,√;;,,ll゙ lll^::::::::::::::::::::::::::::::::,il!′゙li゙li,;;;;;;゙i、
..,,i´ ,l°;,il゙ ゙li、::::::::::::::::::::::::::::::,il゙ 'li,゙l,、;;'l、
,,,,,l#lザ““゙゚“゙'"
,,,llll゙゙″
_,,,,,,,,,iiiiiil,,,,,iill゙゜ さあ、ショッカーに選ばれた幸運な娘よ
,,e*lllllllllllll,,,, ,,,,,lillllliiiiiiiiill,,,゙lll!゙!!lliiw,,,、 この「改造ノズル」の洗礼を受けるのだ
` .゙゙ll,,、 ,,,iiill!!!!゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!!lllllliii,rl゙′;゙゙l,、
゙!i,. ,,llil!゙"_,,,,,,,,,,,_ ..,,illll゙ll!゙’;;;;;;;;;;;;;;゙'i、 何も心配することなどない
.lllliii,ill,iiillllllllllllllllllillll!!゙゙゜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙l, ショッカーが開発した改造セックスは
lllllllll!!゙゙゙゙゙゚゙゙゙゙゙゙!llll!°;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ll 女に生まれた者だけが味わえる、至高の悦楽なのだ
['llllll .,,,,,,,,,,,,,,,illlll゜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,l
..,xl,,'!llllll!!!!!!!lllllllll「;;.,-'''"'''く;;;;;;;;;;;;;;,l お前は下の口で改造ノズルを受け入れ、
,i´:::::`'゙!lll ,illlll!゙ン′::::::::::::'、;;;;;;;;,l゜ 人間の女には決して味わえない凄まじい快感に身を委ねて
、:::::::::::'゙!l、.,l!゙ン'″::::::::::::::::::ト;;;;;;.;l° 快楽をむさぼりながら、ひたすら身悶えしているだけでいい
゙l::::::::::::::::゙liiil゙:`::::::::::::::::::::::::::,l°;;,,l゙
ヽ,、::::,,.ll゙゙゚ん,,:::::::::::::::::::_ィ'】;;;;;;,! 次に目覚めた時、お前はもう人間ではなくなっている
゙゚ll".,l° : `"ツ''ヘ'゙“ ,ト;;;ii,″ ._、 わたしと同じ、栄光のショッカー軍団の女改造人間
゙ll,,゚'''!゙゙′ ,,,i´'゙l ,l゙l 「蜂女」として生まれかわっているのだ
, '゙l,liiillliiiiir ,,,f"ll;;;;;;゙ll,,,,,,,,,,,l゙;;l|
ll、 .,l゙lll!!!!゙’ .,,,if″ ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ll,
,lll━''°゙li, ,,,,lllヴ .ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;lllli、 (・・・そうよ、わたしも2週間前ショッカーにさらわれて
廴;;;;;;;;;;;;;;゚゙゙ll゙゙` 'll,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,l゙ この手術台の上で改造ノズルに処女を散らされ
ll‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ll、 ゙li,,、;;;;;;;;;.lll 気が狂いそうな気持ちよさを味わいながら
゚'i,_;;;;;;;;_,,,il゙.″ ゙゙≒i,,,ll゙′ このカラダに、蜂女に生まれ変わったんだわ・・・)
'゙゙l'ザ” ._,,,,,、 ゙”
`゙”″ .≠''''“”~゛
「お前はこれから、改造ノズルの洗礼を受けて改造人間になるのだ」
い、いやだ、改造人間なんていやだ・・・いやあぁーーっ!
,、-'''`'´ ̄ `フー- 、
,. ‐ ヽ
,.‐´ \
/ ,l \ ヽ
/ l|, 、 、 |iヽ, ヽ \. ヽ
/ l i ! | i | |l'、ト ヽ iヽ ヽ ',
! | / | |. i |.|| i.|ヽ |、 | ', i i
! ! / |,ャ、メ |i ト十i‐トi、! l .i| i
! i ,.|!,.+‐'"| | | |i} ' ュノェ|i,`i l.| i
l i l l |/;:=ニ|i l | /rj:ヽ\ i l i l
| | | ノ '/ iニ)ヽ,ヽ |!. ' {::::::;、! 〉iー | | |
| |i. | !; 〈 !:::::::c! 'ー''(つ }i | i.| |
| ! | | ;: (つ`''" 、 //// /;:i | | !. |
| i, i. 、//// ' /,ノi, i. |
! .| | i 、,ゝ、 、─, / i | |. i
.! | i |. | lヽ、  ̄ / l | i | !
! | i |i |l l| |`''‐ 、 , イ |i | |i | i |. !
| | i |i |i .| ノ ` ''" ヽ/l| l__,.、-|l l ! i、
,. -'"゙ ゙̄'' ヽi |!l ' ,.--‐' |.i |i | |i ヽ
/ ! l l ̄ ` 、_ | /ノi i.! |
,' ! | ,|/ |/i' |
i ` l .ノ ノ ' ヽ、 |
| ノ ,... ヽ、; ヽ-,
.! |:: :..゚..:: i: ゙゙''i
| l:: ゙゙" |: |
「改造ノズル挿入。さあやれっ!」
__,,,..、--ァ‐'.∠、‐シ !_,r:'´_;;;;;、、、;;;;;;_::::::::::::::::::::::::::::::::::i _,,../ /
,.、;'ニ-;ニ-‐二 ̄ ̄三三ニ''ーl;r'´ `^ヽ、 `゙''ヽ、;:::::::::::::::::::::|`゙'v'___ /
/ ,、r:'´_,:r'ニ三三三_ニー- 、,__ `ヽ、 ヽ、 \;::::::::i::::j:::::::::ヾ;ヽ,': /
/ //,、-‐=;ドヾ;‐ミ;‐ミヾ、‐ミ、ヽ,'、 ̄ ノ _,....」_::::|::'::::::::::::::::ト、':、 /
./ / ///ニ-''li| ヽ ` .\ ,.イ :'´ \::::::::::::::::::::l:::',:゙、 \〈
/ .l / /'二Zヾ;、 ,.--、 .〉 / ヽ:::::::::::::::::l;:::::'、'、 ├‐―''"
| l, //,r'ニ二_` l, ,. ' /./ / ハ::::::::::::::::l::::::::ヾ;、 l,
| //r'ニ-―-、,_ ‐' '´ ./'ヽ, ' レ':::::::::::::ノ::::::::::::::::\l-―‐''゙´
l, ./,r=--、.,_ ;i, /r‐''''l ,/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::{
゙、 _ ミ''ー- 、_ヾ;:、_ ,、イ^"゙'ヽ,| >:、..,,,.イ:/::::::::;;/''''"''''ー;ァ‐''゙^ト、
_,>,.r:',. 、, `ヽ-=ニrzイ彡-''"`゙ .! .i /:::::::::ノr:<-_;ラ‐''゙´ \
/r'/.,イ \,. ゙ヽ.、..,,、-=ニrヘ''ーミ;.、 ゙、 ヾ7::フ::::::/ ヾ;'´ \
い、いやだっ! いやぁぁぁっ!!・・・アウッ! ・・・アアアッ!
あぁ!だめぇぇぇ!!! わたし、人間じゃなくなっちゃうよぉぉぉ!!!
'~" ̄ヽヽ;i;;;i;;;;i;;;;i
ノ:ノ::ノ;/;;;;;i;;i
__,,,,,,,,,,,___/:/;/:/;;i::ノ/
/^~"´ ̄-‐‐‐'''"´/:/;ノ;;;;ノ:// _、-、_
/::::::/:::::::_,,,、---‐‐'''`~,、-''/::/ /"`'ー-''`''-、
/:::/:-‐''''"~~::::::::;;;;-、,,,,、-,,、-‐ヽ,,_ / ヽ
;/;;'`"~、-''''''~^'''''ー-、_,,i:i、 ヽ`ヽ、;ヽ、,,,ノ. /"´ ̄~''/ ::::ヽ
;;;/~":、---、___/´ ,,i:''' :: ヽ. ヽ.`'''"´ /´ :::./ :::::::i
;;;;;'''''^~~~~^'''''/ー- ';、 ::: ` ヽ`''ー-,,,i_ -‐''" ::::::::;/-、,
;;;、;;;`''ー-,,,,,,,,,,,,,,_,,,,,、_ '' ',:::: `'ー _、-'''~ ̄`''''''ー-、 :::::;/:: ヽ、
;;;ヽ、ー、;;ー-、,,,,,,,、-‐''" .;´ ̄`, ',::::,,,,、- /"'::;,:ヽ 、 ヽ.::::::: ''ー
:::::ー、ヽ、,,''ー-ヽ.''''",.,;' "^' 'ー-‐'' . _、-'''''"´ / ヽ,,,ノ ヽ| ヽ:::: ::
:::ヽ、`''ー-、ー-、'ヽ"、i;. ヽ /" i::: i: '::: :::::
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ヽ,,_::''‐、,,,,''ー-''ー-"''/~'"''"/:/:: ::、:::i..:::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::
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ヽ'''''''''''''' '' :::::;;;;;;;;;;;;;;;;`-、:::::::::::::::::i ノ::::::::::: """`''ー、,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::''''''''''ー‐‐‐‐'''''''''~^~^~^ー--‐''''`~~`ー-、 _,,,、,,,,,,,,,,___ ヽ,---- 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
らめ、らめぇぇぇ・・・わらひ、にんへんひゃ・・・あうっ! はうぅぅっ!
あぁ・・・はぁん・・・これが・・・かいひょうしゅりゅつ・・・なのぉぉ?
すてき・・・か、かんじちゃぅぅん・・・・はぁん・・・はぁん・・・
_ /`"'';:‐'"´ ̄``'-、
_, 、 '"(-‐'''"二‐'"´ ̄ ̄ ̄ ̄``''ー,
. ;' .:::::ヽ、二.‐;;"´ ̄`" '' ‐-、_/フ__
__ノ .:::::::,lll / `'‐、 ヽヽ
l゙~ :::::: i;" / | / ., ‐ lヽ i ヽ
/ :::: | / | / /, ‐'" ill ヽヽ |
! ::: / | / //ヽ,::| || i iヽ
ヽ ; | // /.// | ヽ || | i
l\ i, | | /| | /.// 「.| ヽ | | .| |
. !~'ー‐‐r- 、、,,_ .ノ:::::\ ゜ _,|| | | | /;;;/ [ | ヽ |; | | |
,;'" ,.. '" ,,,...、、、.,_゙''ー 、_,,,,,,, / :::::::``''i'' , ‐"l | ヽ |/``'' ー-‐'''"´ ヽ,. ノ;;/ |i .|
. /ー''" , ‐",;''l~ヽ"'' ;``''ー-、_``ヽ' - 、__/ /'/., '"/ゝ| |、___|_,, -''" ;;;/ | || |
| / .i ノ ヽ、 _,, -‐‐''''" |;;;レ|ヽ/─''ヽ .|;;;;;;;;;/ / /;;;;;;/ | ;|
| ./ `"'''‐'''" `"''‐-- 、,, /|;;;| | /| / /ヽ.|;;;;;;/ /,,,,,,,-‐''" ///;;/. |;|
. ヽ | ``ヽ, ヽ,;l;);;;;|/ /;;;; レ;;;;/ /;;;/ / //;;/. ||
ヽ,| u .i vゝ;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| /// / // / /
/ヽ ,,...,, i レ l`i;;;;;;;;;l;;;;;;|/ |;;| / ;;;; /|/./ /
/ \ ,. ‐'"´::::::::| | し .ノ l;-、;| |;;;;;;;;;;;;;ゝ/;;/ヽ;( 冫
/ `"''‐----‐ '" :::::/ //. / レ |;/|;;;;;;;;;|;|;;( ノ`ヽ
. / ::/ / / ノ |;;;|ヽ;|ヾヾ
「改造手術完了。さあ目覚めるのだ、改造人間・蜂女よ!」
j j | .,l"//|,! /i | l l"i l:、 r_,!,} l |
l ハj j l!ノノイ' ,!,/ | | } l. l } | } |_ヽ,/│|| l }j
| | lノ | ,!! ,!l ,!/;-| |イ | | l l |,,;;;;!;''ヽ-' 、ハ ノ
,.-'1l .::: ,! ,| L! H イ___,! /|| | l |,,;'''/;;;;'",. ,.' | | .V/
'" '"l .::: ,! ,!| ,! l ,! ,!/j..... j,,,!',!,!'j,,!,,j イ'ー''"!-"│ l 丶 フフフ・・・大首領
-'"|. :::::: |/ l / //,,;;;;;;;;;;;-' " ̄ l l `、
''' _!.ll::::: { /'",;;;;;;!'"", 、 /" `V j } わたしを改造人間にしてくれて、ありがと♥
''"`ー:!、l::::: |."/;;:ヘ_,. _',!,. `、 ,イ ,/,! ,! ,!
/ `、l:l l、 `ゞー'''" `< '",ノ l ,!
、 ! :ii''i ヽ:!、 、` .. / ;' l | 改造されたこの肉体を使って
.i、 ヽ`-−ヽi'' ''ヽ ,! l ` |
、 `ー、.__`ヽ } `、 _,..ゥ' ,! ,! 世界中の男どもを、わたしの虜にしてみせるわ
li l `,ヽ、,∧ `、 ¬'ヽ、:/ !` /
| |:| l | ヽヽ `、、ヽ'、 / /
.lj l l| ; ヽ}_,.一、、ヽヾー_、_ l / ふふっ・・・ウフフッ・・・キゃハハハハッ!
| } | ; lj_,... --ヽ.._`ヽ `~`=ー- _____,.イ. /
l l|_ノ,-''" `ー-、 `ヽ ヽ//i| /
l,,-'" `ヽ、 \/イ li 〈
,/ jヽ `ヽ.ト" /jヽ ヽ
,ノ \ \ `i、"ノ \ `、
,/ / \  ̄ ̄`i lヽ `、
何はともあれ
1000 :
名無しより愛をこめて:2010/10/31(日) 14:23:38 ID:xenElqFEO
ちんげ
1001 :
1001:
♪進め ♪進め 次スレへ ♪新スレ 始まるぞ〜
∧ 人 /‖ ∧∧
♪〜 < ・∀・>( 0w0) ( ゚Д゚) 〈 ゚ Å〉 〜♪
ゝ、,、,、ノ O┬O、( O┬O、( O┬O、( O┬O
≡ ◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎
⌒,,。;⌒ ,;⌒⌒ ;⌒:;.⌒⌒/ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /::. ⌒:.:⌒:;⌒
:,;: ;;..: :; ,::.; / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /., ,;.: ,,。,, .;
:;.. .; ; ,,。゚ ::., / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /,,; :: :; ;: ;;.
長き1000レスに及ぶ戦いの果て、
このスレは無事最終回を迎えた!
だが スレッドは終わっても、ヒーローの戦いは終わらない!
新番組「次スレ」 お楽しみに!!
特撮!
http://toki.2ch.net/sfx/