【ワンダバST】痛すぎる特撮サイト【假特隊】6

このエントリーをはてなブックマークに追加
461名無しより愛をこめて
シンイチやショウゾウがはしゃぐ中、光のリングは宙を舞い続けた。
おじさんは、額から大量の汗を流しつつも、笑顔をくずさずに光のリングを生み出し続けた。
子どもたちはその光の演舞に沸き立ち、ママ二人は立ち尽くして光を見つめていた。

「もっとやって! もっとやってよおじさん! 」

シンイチがキラキラした目でおじさんに詰め寄る。

「ちょ……シンイチ……」

シンイチのママが「一応」それを静止しようと声をかける。
かけるが、その目はやはり期待に光り、おじさんの反応をうかがっていた。

「わかったよ。とっておきのをみせてあげよう」

少し深呼吸をしたおじさんは、着ていたスーツのふところに片手を差し入れた。
一瞬気合を入れると、その手をふところから抜き出す。
その手には、小さくしぼんだ、様々な色の風船がにぎられていた。

「風船……? 」

きょとんとした表情で、おじさんの手のしぼんだ風船を見つめるシンイチ。
おじさんが風船にエネルギーを込め始めると、風船は瞬く間にふくらんでいった。

「すげぇ! ふくらんでる!」

ショウゾウが前にのめり込んで風船を見つめる。シンイチは息を呑んだ。

「ねぇねぇ」シンイチのママがショウゾウのママに語りかけた。「あれってどう思う? 」