自分、製本所でバイトをしています。その関係で近日発売の
『仮面ライダーキバ・ファンタスティックコレクション01』を一足早く読む機会に恵まれました。
以下はその中の武部Pインタビューの抜粋です。(持ち出しできないのでメモと記憶だけなのでちょい不確か スマソ)
『企画立ち上げ』
・「電王終盤には離れてキバに専念しろ」と言われていたが結局ズルズルと
両方やってしまって大変だった。
『電王とキバのちがい』
・電王が当たったので「違うものを作ろう」という気になった。
モモタロスを超えるライダーの仲間を作ろうとしたら難航しただろう。
・正統派のヒーローを作りたいと思った。電王は戦っているのが良太郎ではなく
タロス達なので子供が「ボクもライダーになりたい」と思っていてくれてるか
疑問だった。「タロスにきて欲しいな」というのもあってもいいがいつまでも
他力本願なのもどうか。やはり「ボクもライダーになって戦いたい」と思える
ような子供がストレートに憧れるキャラクターが本道なのではないか。
子を持つ親としても誰かが自分を助けてくれるというより自分自身で戦うぞと
思って欲しい。
『ファンガイア』
・敵をすごく強くしてそれをヒーローがやっつけるとカタルシスが生まれるという
ヒーローの原点を大事にしたいと思った。初期ライダーのような怪奇性を持った敵を目指した。
『井上と二重構成ドラマ』
・「現代と過去」の絡み方が話ごとにちがう。毎回こんな手があったかと唸らせられる。
ドラマの構造が天才的です。
・物語の発想が自分たち凡人では敵わないのでかなりお任せしている。
・井上の方向性を尊重しつつ、なおかつヒーローものの要素をプラスして作っている。とはいえ井上も『王道』をきっちりとおさえてくれている。
(つづく)
(つづき)
『お供三匹』
・現代と過去に両方出すと視聴者の混乱を招くので、次狼なども今は過去描写にウエイトが
おかれている。中盤を越えると現代での登場比率が増えると思う。
『キャスティング』
・瀬戸 「おはスタ」から注目していたが、どんどんと連続ドラマが決まっていき、無理かと
思った。でも合わせてもらってうれしかった。(『恋空』の方が先に決まっていた?)
・お供三匹 オーディションでなく決めうち。被らないキャストを心がけた。
『中盤までで印象に残ったエピソード』
・やっぱり9・10話。2重構造ドラマをやった甲斐のある話だった。
『20話発言』
・今までにないドラマ構造なので視聴者がこの構造を飲み込むのに20話ぐらいかかるだろうと
思った。20話あたりまで観れば話の構造もわかり、なぜこういう構成なのか、最終話はどうなる
のかというのが視聴者にも見えてくるだろうと。
20話を超えたからそれ以降何かを変えるという意味ではない。
『武部にとっての”ヒーロー像とは?』
・困難から逃げない人。辛い事や逆境から背を向けない。いざという時に逃げないで立ち向かう人。
東映ヒーローで育った自分だが、やはりヒーローが視聴者に与えるメッセージとはこうではないのか。
あと、卑怯なことはしない。ウソをついたり裏切ったりしないことも大事だと思う。
(おわり)