おにゃのこが改造されるシーン素体11人目

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619ダイレン
ディセイバーズにいれたくても入れられなくなったボツ案を読み切りにした新作を投下したいと思います


「古からの新時代」


夏の陽射しが海に反射している。魚が泳ぐ姿は、まるで螺旋を描いて滑空する美しい銀色の神使のようだ。
地球上で海を愛する者ならば誰もが見とれてしまうだろう。魚が嫌いな者でも、美しいと捉えるのではないだろうか?
そんな海の、深く深く下の方。奥底に潜んでいる種族がいた。彼らの名ばアティラズ。
かつて繁栄を極めたアトランティスの民の数少ない生き残りである。
歴史の闇にひっそりと消えていった彼らは先代が開発した技術によって、穏やかに暮らしていた。だが、100年ほど前から遺伝子疾病が出現し始めた。それは子供が生まれなくなってしまう病気である。
遺伝子操作による肉体強化や不老長寿が原因ではなく、突然変異によるものらしいのはすぐにわかった。
また、不老長寿といえども病による死がないわけではない。同時に゙死の病゙と呼ばれる病気が流行りだした。それは若い世代ほど発病している。
子供を残すという、種の保存が出来なくなってしまったのだ。第159世代からの出産状況は厳しいものがある。
しかし、希望が見え始めた。異なる種族との交わりならば子孫を残せる可能性があるらしい。
もちろん同族の間で子孫を残したい。だが、そこから治療法のヒントを得るためには必要なことである。
「15歳になる少女の中から、候補者を集めるのだ」
アトランティス滅亡からずっと一族を支えてきた長老がそう言った。彼らは急いで166世代から少女を集めた。
アティラスは10歳から成人とされ、地上人の大学生並の体力と知識を持つようになっている
不老長寿技術は15歳から可能であり、ちょうど身体も成熟直前くらいなので研究対象としても問題ないのである。
不老とはいえ、不測の事態に備えて子を残す必要があると結論を出した結果がある程度役立つようだ。
「……ん……うん………決めた。ルナ・アリシア、彼女にする」
画像には15歳を証明する生年月日があるが、外見的には同年代より幼いような感じに見える。
620ダイレン:2008/07/03(木) 12:14:16 ID:TaruDZpsO
「あたしなんかでいいんでしょうか?」
ルナはおどおどしていた。今まで出たことのない地上へ行くのだ、当たり前の反応だろう。
「俺も含めて若い世代のアティラスは誰も地上を肌では知らない………。この機会に世界を知ってきなさい」
父親がルナを諭す。彼も、同族の中から子供を産ませてやれない悔しさがある。そして、地上人と交わらすなど………。
それでも一族のため、誰かがやらなければならないのだ。父はルナの頭を撫でた。
「頑張ってきなさい」
「はい……父様………」


゙祭壇゙と呼ばれる場所へとルナは全裸で上がる。乳房や秘部の発育具合も良好であり、地上への適合させるための改造を行うには問題ない。
この改造はアトランティスが他国の侵攻を防ぐために使用していた強化改造を応用した技術である。
「それでば洗礼゙を始めよう」
大きな金魚鉢のようなカプセルがルナを囲む。中には液体が入ってきて、彼女を全て包み込んだ。
鉢の中に一匹のタコが放たれる。ルナは興味本位で近づいていく。すると、タコは彼女よりも大きく膨れ上がった。
「ぶぶっ!?」
脚がルナの体に絡まっていく。ニュルニュルという気持ち悪い感触が伝わり、軽い震えをしてしまう。
「ばが………がばかば………」
吸盤が少しずつ彼女の体に吸い付き、やがて彼女はタコに飲まれていく。口から吸われていくルナは身動きが取れないまま、成されるがままに消えた。



(何よ………気持ち悪い………)
飲まれたルナはタコの体内でウニのような奇妙な物体を見た。それを触手が彼女の躯へと塗っていく。
意外にもひんやりしているが、感触としてはザラザラしていて最悪だ。
(うう…………。あ、やだ………そんなとこまで塗るの?)
股ぐらにもしっかりと塗っていく。触手のニュルっというのがルナの性感を刺激する。
閉じようとしても、タコの脚がそれをさせてくれない。プルプルと震えながら、ルナは股からの刺激に酔いしれた。
621ダイレン:2008/07/03(木) 12:15:14 ID:TaruDZpsO
「いや…………う………はぁ……う……………はぅ………んんぁっ!」
妙に長い時間秘部に留まっている。同時に尻の方までも進み、穴の方までもしっかり染み込ませるように動いてさする。
(こんなになんて………ただのエロダコ………)
穴にまで入ってきた。完全に何かのプレイのように思えてくる。ルナはもうじき快楽へと突入しそうだった。
「やめて………ああああん………ひ………ひ…ひ…………」
胸を塗るときと言ったら、それはまるで愛撫でるかのように優しくしていく。しかしながら、それは男が女の乳房を揉むような感覚に近かった。
「もういや………いば…………げばば………」
いつの間にかタコの外に出ていた。体内ではよくわからなかったが、その液体はピンク色をしていた。
タコはその口唇をルナの口の中へと入れた。そして、先ほどの液体をルナの体内へと注いでいく。
「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
その液体が躯の髄まで入っていくのがわかる。胃や腸はもちろん、筋肉組織や骨にも渡っているようだ。
さらには腹部の下も…………。そう、子宮である。これはもはや痛みすら感じる。


ルナの家族や友人はただ待っている。゙洗礼゙は長老方しか観ることは許されず、ただ待つしかないのだ。
「ルナ…………大丈夫かな?」
幼なじみのシュメイは今にも泣き出しそうだった。彼女は色恋沙汰には疎かったが、羞恥心は人一倍あった。
恋人のレメルに抱かれたと言ったときは、自分のことのように恥ずかしがっていたときの顔は忘れない。
アティラスは一般的に成人と見られる10歳くらいで初めての性交を経験する。ゆえに、世代の数は早くに増えていく。
だが、ルナは未だ性交を経験してはいない。彼女はモテるが、決して彼氏を作りはしなかった。
622ダイレン:2008/07/03(木) 12:17:39 ID:TaruDZpsO
強すぎる羞恥心は、付き合う=性交という考えを浮かべてしまうのだ。思春期にありがちな妄想だろう。
潜在的にはムッツリなのかもしれない。なにせ彼女は男性の躯にも異常なほど関心があったからだ。
「ある意味………ルナの中で革命が起きるかもね…………」



「ハァ………ハァ………」
金魚鉢から解放されたルナはぐったりとしていた。意識はあるが躯中の力が抜けている。
何とか立ち上がろうとすると、心臓の鼓動がさらに高鳴るのを感じた。


゙ドクン、ドクン………゙

「何………何か来る………このままじゃ……イッちゃう……………………はうぅッッ!!」
腕や背中に鰭のようなものが現れだした。ぷくりと顔と腹が膨らんだと思うと、すぐに縮みだした。肌の色も異様な白さになり、体色は水色のようになっていく。
「はあぁぁああ…………いぃぁあぁうた……………さひさはぁぁぁ………あぃあぁぅぃぁ…………」
左腕、肩から背中にかけては触手も生えてきている。もはや人間と言えるのは顔だけだろう。
ルナは立ち上がり、゙祭壇゙を降りた。彼女はエイとイカを織り交ぜた怪人へと変化していたのだ。
「長老、あれは………」
「うむ。コードネームは…………゙カトゥルレイ゙としよう」

出発はすぐである。家族や友人に会いに行ったルナは別れを惜しんでいた。寂しがりやのせいもあるのだろう。
「気をつけろよ」
「うん…………じゃあ……」
戻ってくるのは種付けが成功し、妊娠してからである。妊娠したのはカトゥルレイ時に、髪の毛が紅くなることでわかる。
「じゃあ、行ってきます!!」
彼女は海へでた。擬態装置によるカモフラージュで見えなくなっていく。こうやって数世紀、地上から隔離されていたのだ。
不安はあるが、楽しみもある。地上がどんな場所か、地上人はどうアティラスと違うのか。期待を胸に、ルナは日本へと向かった。

おわり