345 :
ダイレン:
久々に改造された少女メインです
アナザーエピソード:「美麗を求めて」
5年3組の面々が行方不明になり、一部の児童が帰ってきた。そんな中、1組の吉田 茜は自分のそばかすのことを気にしていた、
「はぁ………あたしって何でそばかすあるのかな……」
それほど活発ではないが外で遊ぶのが少ない訳じゃない。それでも、この年からそばかすが少しでもあると気になってしまう。
「お母さんの化粧品でも借りて、塗ってみれば?」
「そうだけどさ……」
ポニーテールの髪がふわりと浮く。彼女は手鏡をランドセルにしまうと、友達と話しをした。
教室を出るとみんなが3組に集まっていく。友達が帰ってきたんだ。そりゃあ騒ぎたくもなる。
3組の教室からは噂の美少女が現れた。藤宮 由美である。彼女は学年でも人気がある。
「綺麗な肌………」
彼女はそばかすなどない。細身の割には胸もあるし、顔も可愛い。そのくせ明るく優しいのだ。文句の付け所がない。
それに比べたら自分はそばかすはあるわ、胸はあまりないわ、顔は普通と美少女なんてものとは程遠い。
「はぁ……」
「どうしたの?」
目を開けると、前には由美がいた。茜は驚き、思わず手で顔を隠してしまう。
「え………と……1組の吉田 茜ちゃんだよね?」
「う……うん」
「あたし、藤宮 由美。よろしくね」
笑顔で挨拶する由美は一段と可愛い。何だか自分との違いを思い知らされるようで、何だか気持ちは良くなかった。
「それで、どうしたの?溜め息なんてついちゃって……」
「な………なんでもないよ。じゃあ、あたし……帰るから……」
茜は顔を伏せたまま走っていってしまった。せっかく友達になろうとしてくれていた由美の好意が、より自分を締めつけると思ってしまったからだ。
346 :
ダイレン:2008/06/14(土) 13:32:20 ID:XklAQUzlO
茜は学校を飛び出して走っていると、気がついたら近くの公園にいた。
息を整え、噴水まで行く。なぜ自分はこんななのか。由美と自分がこんなに違うのは不公平ではないだろうか?
「………もっと可愛くなりたいなぁ………」
゙そうか………美しくなりたいが
「え……?。いや……きゃああああッッ!!」
噴水から触手が現れ、茜に絡みついて引き込まれた。噴水からはランドセルがベチョリと出てきて、後は何も現れなかった。
気がつくと、そこは洞窟のような場所だった。よく見ると、茜は手術台に填め具で拘束された状態で、大の字に乗せられている。
しかも服は完全に脱がされていて、裸体であった。プルプルと膨らみかけている乳房が震え、腕に填めてある機材が痛い。
「気がついたかな?」
そこには30代前半であろう男が立っていた。彼はジーッと茜わ見つめる。すると、急に胸を掴んできた。
「あ……やめ………」
モミモミと、茜は小さいながらも胸を揉まれることで快楽を感じた。
男はうむ、と頷くと何やら機材を持ってきた。
「俺はヘルマリオンという組織の科学者・橋本 卓。我々は改造人間を作り出すのを主としている。そして、俺にもその権利が与えられたのだ」
彼は骸教授の助手で、現在の改造を担当するマリオンラーヴァの擬似技術を試験的に扱うことを許可されたのだ。
もちろん、茜はそんなことは知らない。ただ改造される……そう思うと恐怖が湧いてくる。
「お願いします!助けて……」
「無理だな。お前が美しくなるのを望んだのだろう?」
機械の触手が上空から現れ、茜に巻きついていく。グイグイと食い込み、痛みが生じてくる。
347 :
ダイレン:2008/06/14(土) 13:33:29 ID:XklAQUzlO
「いやあああああ!!いだいよおおお!!」
遺伝子情報が書き換えられていく。触手はさらに茜の口に侵入し、改造を早めるための液を飲まされる。
「あば………ばい……」
触手は次々と遂行していく。だが、予定よりも早すぎる。
゙ビービービー゙
「これは……マシントラブル!?」
卓は急いで調整をしたが、間に合わなかった。触手はより激しく、強く茜に食い込んでいく。
「あばばばばばばばばばばばばばばばばばは
…………」
激しく揺れ動く茜。やがて、オーバーヒートした触手は自壊した。卓は煙の中で茜を探す。
すると、緋色の花が現れる。改造は成功したようだが、まだ改良しなくては。
卓はソルジャードールに近づく。すると、紫などまだら模様があるようだ。
「ふむ……ラフレシアマリオンといったところかな………」
束ねられた髪は解かれていて、蔦が何本もあった。頭部と腹部、さらには股間には大きな花があり、蕾の状態だった。
「そうだ……ラフレシアマリオン、人間共を排除してくるのだ」
「排除………」
蔦を卓に巻き、腹部の花を開く。卓はソルジャードール化する間もなく、彼女の腹に飲み込まれた。暫くすると赤い光がラフレシアマリオンを包み、胸が大きくなる。
「やっぱり………あたしは人を食べることで美しくなれるのね……」
そう、誤作動を起こしたアナザーラーヴァは洗脳しきれてなかった。中途半端な洗脳は、逆に美しさが欲しいという感情を爆発的に引き出してしまったのだ。
「ふふふ………若いほど美しさはあるわよね」
ラフレシアマリオンは茜の姿に戻り、その場を後にした。
348 :
ダイレン:2008/06/14(土) 13:34:57 ID:XklAQUzlO
外にでると、まず服を着なくてはいけない。ちょうどいい具合に後ろから自分と同じくらいの少女が歩いてきている。
「よし………」
姿を変えて裏に隠れる。少女が通り過ぎようとすると、蔦を伸ばして引き寄せた。
「むぐ……んーーー、ん゛ーーー!」
口を押さえ、声がでないようにする。ラフレシアマリオンは服を脱がすと少女を腹部の花へと押し込んだ。
徐々に飲み込まれていく少女。バタバタと脚をしながらも、少女は姿を消した。
体内で少女は養分に分解され、ラフレシアマリオンの栄養となる。すると、再び発光してさらに成長していく。
蔦はより鋭く、頭の花も開き始めてきている。茜の姿になると服を着て、小学生を求めて学校へ向かった。
どうやら放課後らしい。自分がさらわれてから1日は経ってるようだし、自分の件で帰宅が早まったのだろう。
「あれ………茜姉ちゃん……帰ってきたの?」
振り向くと、隣に住んでる4年生の武志がいた。行方不明となった自分がこうしているのは不自然だ。
「武志君………一緒に帰ろうか……」
そう言って手を引いて帰って行く。茜は人気のない森に連れて行き、ずいぶん奥まで進んでいった。
「茜姉ちゃん……遊ぶにしても、ここは気味悪いよ……早く帰ろう」
「君に帰る家はないわ」
姿を変化させる。武志は驚いて腰を抜かしてしまう。そんな武志へ蔦を伸ばし、首を締めつける。
「うぐ………苦し……助けて……」
「フフフ……さあ、いらっしゃい」
徐々に近づいていく武志。腹部の花が開いて、武志の頭から胸までを包み込む。
「ばずげべ………ばじ………」
「ああ……う……気持ちいい………うんん……」
グイグイと飲んでいくラフレシアマリオン。彼女も人間としての食事とは違った形なのだ。
やがて武志は飲み込まれた。直にランドセルや靴が吐き出され、本人は内部で養分に分解されてしまった。
「最高だわ………もっと、もっと子供を食べれば……」
349 :
ダイレン:2008/06/14(土) 13:36:05 ID:XklAQUzlO
何人ほど食べただろうか?卓は除いても、もはや12人はいるだろう。そして目の前には親友の香奈子が蔦に吊されているのだ。
「あああああ!!」
「香奈子………あたしはあんたが欲しい……あたしのために栄養になって………」
今度は頭の花に香奈子を飲ませる。ついに、完全体になるときが来たのだ。
完全に飲み込み終えると、ラフレシアマリオンの蔦や触手は倍に増えた。胸も大きくなり、花も完全に開いた。
「やった……やったぞ!……なんて可愛いの……」
なんと美しいのだろう。これならば文句はない。ラフレシアマリオンは高笑いをした。
「遅かった………」
声が聞こえる。それは白い翼を持つ天使だった。しかも、その顔はユミでる。どうやら自分と同じ様に改造されてるらしい。
「フハハハハ!ユミちゃんどう?あたし……綺麗になったでしょ?」
「茜ちゃん……?。改造されちゃったの……どうしてこんな………」
「あなたにはわからないでしょうね!」
屋根に飛び移り、触手と蔦をユミに向けて伸ばす。それをスワンサーベルで切り払うと、ラフレシアマリオンは頭の花から毒胞子をバラまいた。
それに触れた木々や草花が腐っていく。ユミは当たりはしなかったが、注意しなくてはならないと警戒する。
「あなたを食べれば、あたしはもっとうつくしくなれるかもしれない!」
蔦がユミを囲み、引き寄せる。腹の花がユミを包んで、子供達同様に飲み込んでいく。
「きゃああ!」
「あははははははは!!」
ラフレシアマリオンは満足した。後は養分になるのを待つだけだ。
350 :
ダイレン:2008/06/14(土) 13:39:44 ID:XklAQUzlO
内部ではユミはシールドを張っていた。これならば溶けることはない。
「ここでRHR能力を使えば………みんなを助けることができるかも………」
光の羽をバラまく。それはラフレシアマリオンの内部に眠る子供達を呼び起こしていく。
「これは……どういうことだ………きゃあああああ!!」
香奈子や武志達が人間の姿で吐き出され、しかも最初の蕾の状態に戻ってしまった。
「くそ………こん………あれ?何だか……お腹が……」
急に閃光が走る。スパークル・ハーケンで内部から切り開いたユミは翼で囲みながら出てくる。
すると、光の羽でラフレシアマリオンを治癒して茜に戻した。
「どうして………どうしてあたしは可愛くなっちゃだめなの?」
姿を戻した由美に対して茜は言った。なぜ彼女はそうであるのか、なぜ自分は許されないのか。
「友達や他の人を犯してまで、手に入れる価値があるの?」
「…………!!」
「人の顔が違うのは他の人とは違うってこと………それは人の心や考え方が違うのと一緒だよ。とっても大事な、世界に1人のあなたってことの証拠よ」
そう言って由美は茜を起こした。茜は涙を流しながら手を握った。
要は心こそが大事で、美人だとかは関係ないんだ。そう気づけた。なぜ由美は人気なのか。それはそういうことなのだろう。
「骸様……お許しを……」
「ふむ」
卓は第2実験室を破壊し、あまつソルジャードールに喰われたことに関して許しを扱いていた。
「そうじゃな……では、それを持て」
「これは……バリア発生装置?」
彼はそれを押すと、部屋内部にバリアが張られた。ただ、それは彼自身にはかかっていなかった。
「それはバリア除去装置じゃよ……ヘイル、こいつと遊んでやれ」
おわり