おにゃのこが改造されるシーン素体11人目

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109蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
「プペロイド戦記 SSヘルマリオン外伝」
【某女子高】
「ギギッ!ターゲット捕捉。捕獲スル!」
「きゃあ〜」
ストレートのロングヘアが綺麗な女子高生をプペロイドが捕獲し、透明な拘束具で身動きを取れないようにした。
ピーピーピー・・・
(マタ・・・・反応感知・・・・・標的確認・・・・・)
「ち、近寄らないで・・・・・・・」
ポニーテールの女子高生が廊下の行き止まりに追い詰められ、座り込んで震えていた。
「素体確保。」
拘束具をつけた直後のことだった・・・
「ビースラッシャー!」
(シマッタ・・・・・・)
ディソルバー・サキの必殺技がカレに炸裂した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カレの意識はなくなった。

110蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:30:04 ID:OVx/vo6A0
【アジト】
ピィ〜〜〜〜〜〜ン! 起動開始・・・・・・
(ワタシハ、ドウシテタノダ・・・・・・・・)
「プペロイドN-05224号、修復完了シタ。ヨカッタナ。タダチニ戦列二復帰セヨ。」
医療用プペロイドME-02001号がカレに復帰を告げた。
「ワタシハ、イッタイ、ドウシタノデスカ?ME-02001号。」
「キミノ体ハびーまりおんノ攻撃デ左肩カラ、右脇腹ニカケテノ部分ヲ境ニシテ、二分シタ。シカシ、回収サレ、再ビ我々ノ元ニ帰ッテキタノダ。」
「ソウダッタンデスカ・・・・・」
「サア、早ク行キタマエ。皆ガ待ッテイル。」
「アリガトウゴザイマシタ。」
プペロイドN-05224号は待機場へ向かった。

【アジト 待機場所】
命令待ちのプペロイドが直立不動で数十体待機していた。そして、スタグビートルマリオンがちょうど、任務の振り分けを行っていた。
「よく戻ったな。N-05224号。お前は今度は『新人』のソルジャードールの配下になってもらう。貴様のようなベテランが『新人』には必要だ。」
スタグビートルマリオンが復帰した百戦錬磨のプペロイドに命令を下す。
(新人ノそるじゃーどーるカァ・・・・・性格ノイイそるじゃーどーるダトイイナァ・・・)
「N-05224号、もうすぐ改造が始まるはずだ。マリオンラーヴァまで行って、待機してるといい。」
「ハイ。すたぐびーとるまりおんサマ。・・・へるまりおん万歳!」

111蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:31:11 ID:OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
「しおりぃ〜!」「金井先輩!」
「いやぁ〜〜 助けてぇ〜〜〜!みんな〜」
檻の中から、金井汐里という名のポニーテールの女子高生がプペロイドに引きずられている。
(オヤ? アレハ私ガヤラレル直前ニ捕獲シタ人間ジャナイカ。)
「フフフ、楽しみね〜 あなた、何マリオンになるのかしら?素敵な名前をつけてもらえるといいわね。フフフ」
(せんちぴーどまりおんサマ、ココガ好キナンダナ・・・・・)
センチピードマリオンは最近、素体をいたぶりながら、改造される様子をみるのが楽しいらしい。
骸教授も素体が怯えているのを見て楽しんでいるフシがあり、尚更、このセンチピードマリオンが改造手術に立ち会うのだろう。
「さあ、生まれ変わりなさい、あなたは『金井汐里』なんて下等動物とはオサラバするのよ。アハハハハハ」
「いやです!私、人間のままでいい!いやだ〜」
全裸にされ、手術台の上に固定された汐里が泣き叫びながらマリオンラーヴァに飲まれていく。
横ではセンチピードマリオンが笑い声を上げていた。
(・・ソウカ、私ハコノ娘ノ配下トナルノカ・・・・・)
プペロイドが思考している間、金井汐里は溶液に浸され、触手に絡まれながら、「金井汐里」ではなくなっていった。

112蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:33:20 ID:OVx/vo6A0
【マリオンラーヴァ内部】
気持いいなぁ・・・・・なんだか暖かい・・・・・・・あれ・・・・なんだか眠くなってきちゃったよ・・・・・
汐里は徐々に意識を失っていった。

「いやぁ・・・・・・・!」
授業中、突如、現れた人形?みたいなモノがクラスメイトを捕まえだした。
現国の海江田先生はいきなり殺されてしまった。これはヤバイと思い、私は廊下へ逃げ出した。
廊下では、竹刀を持った体育の深町先生がプペロイドに必死で抵抗している。
「おまえら!早く逃げるんだ!金井!水沢!」
一緒に逃げてるのは、水沢清花・・・綺麗なロングヘアが素敵な私の友人・・・・・
「ぐわぁ・・・・・」
深町先生の悲鳴が聞こえた・・・・
(こ、ころされたんだ・・・・・振り向いたらダメだ・・・・・きっと・・・・・)
「きゃあ〜」
清花・・・・だめ・・・振り向いたら・・・・
清花が捕まっちゃった・・・・・あ、非常階段だ・・・・よかった・・・・
・・・・!!!!
非常階段からもアイツが・・・・・
もう遅かった・・・・・私は・・・・・・・挟み撃ち・・・・・・慌てて、左へ曲がったけど突き当たり・・・・もう、ダメなの・・・・・?
・・・!  見えない手錠が・・・・・・う、動けない・・・・・
「ビースラッシャー!」
私を捕まえようとしたやつの上半身が斜めに裂けた・・・・・・
正義のヒーロー?・・・・・助かったの?私・・・・・
「邪魔するな!ビーマリオン、ローズウィップ!」
バ、バラの化け物・・・・・
ヒーローさんとバラの化け物が戦い出した・・・・・・・
「ぎゃぁ・・・・・・・!」
蜂みたいな正義の味方は棘のついた蔓が巻き付いて、悲鳴を上げた・・・・・
正義が負けちゃうの?・・・・・・・私の意識が薄れていく・・・・・

113蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:34:28 ID:OVx/vo6A0

「ホッホッホッホ〜! ローズマリオン、8匹とは少ないのぉ・・・・ まあ、ビーマリオンの邪魔があったことを考慮して不問としてやろう。
「申し訳ございません!骸教授様・・・・」
不気味な老人と私の目が合ってしまった・・・・
「さあ、お前の番じゃ・・・番じゃ・・・・・番じゃ・・・・・・」
「いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
逃げなきゃ・・・・・・

砂漠のようで何も無いところを私は走っている・・・・・・ただ、この災難から逃れようと・・・・・
・・・・・・・・!!!!!
なに・・・あれは・・・・白い煙・・・・・・・?
私は白い煙に巻かれた。
きゃあ!・・・これ、蛾?
白い蛾が私の体全体を覆った。
・・・・!!!!!
蛾が体の中に入ってきた・・・・・
いったい・・・・・なに・・・・悪い夢・・・・・・・・?
私はこの気持の悪い蛾の群れから逃れるため、飛んだ。
まったく、蛾の群れなんて、気持悪いな・・・・・
私の白い綺麗な体、家に帰ったら洗わなくちゃ・・・・・羽も痛んじゃってそう・・・・
・・・・・・・羽?
あれ・・・わたし、羽なんてあったかな・・・・さっきの蛾みたいな・・・・・
そういば、私って誰?・・・・・誰だっけ・・・・・・・ソルジャードール?・・えっ、それ何?
・・・・今の声・・・・・・・・・・何なの・・・・・
うわ!・・・・なに・・・まぶしい!


114蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:35:32 ID:OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
マリオンラーヴァから手術台が吐き出されてきた。
そこには蛾のような姿のソルジャードールが横たわっていた。
「ホッホ・・・・・これはこれは。アメリカシロヒトリかのぉ?マリオンラーヴァよ。もっと分かりやすいの頼むぞい。ホッホッホ。」
「骸教授様。火取蛾の一種のようですね。アメリカシロヒトリで間違いないでしょう。ちなみに終戦直後よりの帰化種にございます。」
スタグビートルマリオンが説明を加えた。
「なるほどのぉ・・・・・よし、貴様は今日から、シロヒトリマリオンじゃ。そう名乗れ。ホホホ。」
「ありがとうございます。骸教授様!ヘルマリオンに栄光あれ!」
(アレガ今度、ワタシノオ仕エスルしろひとりまりおんサマカ・・・・・・・オ美シイオ体ダ。)
「よかったわね。これであなたもヘルマリオンの仲間入りよ。金井汐里さん。アハハハハハ」
「そんな汚らわしい名前で呼ばないでください。センチピードマリオン」
「あら。ごめんなさいね。紹介しておくわ。これがあなたの配下のプペロイドたち。あなたには百戦錬磨のベテランを付けておいたわ。フフフ
えーと、あなた。N-05224号、施設内を案内してあげなさい。私は忙しいから任せたわ。」
「了解シマシタ。せんちぴーどまりおんサマ。へるまりおん万歳!」
「私はシロヒトリマリオン、よろしくね。N-05224号!頼りにしてるわ。」
改良前の怯えてビクビクした様子とは全く異なり、シロヒトリマリオンは堂々としていた。
(ワタシノ捕マエタ素体ニ仕エルコトガデキルトハ・・・・・ぷぺろいど冥利ニツキルナ・・・・・)
「しろひとりまりおんサマ、コチラデス・・・・」
N-05224号は最初の場所へシロヒトリマリオンを連れて案内しようとしていた。
「きゃぁ〜〜いや〜〜〜〜〜!」
プペロイドを数体引き連れた『金井汐里』だったシロヒトリマリオンと、これからマリオンラーヴァへ押し込まれようとしてる水沢清花が
すれ違った。
「清花、あなたも無事に生まれ変われるといいわね。フフフ・・・・」
邪悪な笑みを浮かべて、シロヒトリマリオンは、すれ違い様に呟いた。

115蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:37:07 ID:OVx/vo6A0
【都内C区 東光銀行OX支店】
「きゃあ!助けて〜!」
女子行員が悲鳴を上げた。東光銀行は大手都市銀行の一つである。その中でもOX支店は役員クラスが支店長を兼ねる、
いわゆる役員店舗の大型支店であり、そこに配属された女子行員は本店に引けを取らないくらいの美人ぞろいであった。
(見慣レタ光景ダナ。タダ、上官ガ『新人』デアルコト以外ハ・・・・・サテ任務ヲ遂行シナクチャナ・・・)
「私はヘルマリオンのソルジャードール、シロヒトリマリオン!この場所は我々が占拠した。逃げても無駄よ。出入り口はもう封鎖したから。」
シロヒトリマリオンが声高らかに宣言した。
(アレカラ僅カ1週間デ初陣トハナ・・・・デスガ、ゴ立派デス。しろひとりまりおんサマ。)
「我々の目的は現金ではない。お前ら下等動物の25歳以下のメスだ。選ばれたものは我々といっしょにアジトに来てもらう。それ以外の
者は・・・・・・どうしようかな?死んでもらおうかなぁ〜。アハハハハハハ。まあ私の気分次第ね。」
数十人の東光銀行の行員や客が人質になった。皆、殺されるかもしれないという恐怖に怯えている。
そして行員や客の中から若い女性だけが集められて、選別された。
「しろひとりまりおんサマ、26体ガ素体トシテ使エマス。」
「そう。じゃあ、引き上げますか。あなたたちよかったわね。命は助けてあげる。」
残された人質達にそう告げて外に出ようとしたそのとき、
「あらら・・・・・やっぱ囲まれてるのね。無視してたんだけどね。」
「N-05224号、あなたたち戦闘班で始末してきて。あんなの楽勝でしょ?」
「カシコマリマシタ。シカシ、しろひとりまりおんサマ。アナタサマ、一人ダケ逃ゲルノハ、将来的ニ他ノぷぺろいどカラノ忠誠ヲ得ラレマセン。
ソシテ士気ニモ影響シマス。ココハ先頭ニ立ッテ存分ニ戦イクダサイ。我々ガふぉろーシマスノデ。」
「う〜ん、わかったわ。面倒くさいけど、しょうがないわね。戦えばいいんでしょ。戦えば!」
「ハイ。左様デゴザイマス。弱イトハイエ、警察ハ敵ナノデス。敵ト自ラ戦ッテコソ、そるじゃーどーるトシテノ本分ヲ果タシタトモイエマショウ。」
「はいはい。わかりました!うるさいわね」
「サア、包囲網ヲ突破シマショウ。」
116蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:43:33 ID:OVx/vo6A0
シロヒトリマリオンたちが外に出た瞬間、
「ビースティンガー!」
たちまち、5体のプペロイドが倒された。
(びーまりおん・・・・・コノ前ノ借リヲ返シテヤル!)
ビュン!
(畜生・・・きっくヲカワサレタ・・・・・・)
パンッ!パンッ!
(むむ・・・警官カ・・・・ざこガ・・・・・)
「ぐはぁ!・・・・」
N-05224号は背後から自分に発砲した警察官を血祭りに挙げた。
(しろひとりまりおんサマハ何処ダ・・・・・)
「覚悟!シロヒトリマリオン!ディソルバー、パンチ!」
「うっ!」
彼女は3mほど浮きながら、サキと戦っていた。
(ヤラレテル・・・助ケナケレバ・・・・・・・)
「エエーイ、何ヲもたもたシテイル!輸送班ハ確保シタ素体ヲ早ク運べ!」
経験の浅い輸送班のプペロイドたちに偽装トラックに載せるよう指示を出し、邪魔する警察を排除する。
「くそ・・・・・ビーマリオンめ!ホワイトスモーク!」
シロヒトリマリオンは羽から毒性の強い鱗粉を撒き散らした。
サキは咄嗟に身をかわしたが、近くにいた機動隊員が口から血を吐いて3〜4人倒れこむ。
「SATヲ殺レ。ざこニハカマウナ!」
「ギギ・・・!」
N-05224号は生き残りのプペロイドに指示を与えた。
「ナンテコトダ、警察ゴトキニ押サレテイル・・・・・」
ドタッ!
仲間がまた1体、SATに撃破され、倒れた。
(ぷぺろいど制圧弾・・・・・マズイ・・・・・)
N-05224号は間髪いれず、仲間を撃ったSAT隊員に報復する。
(ナカナカしろひとりまりおんサマノ援護ニ向カエナイ・・・・エエーイ!ジャマダ!ドケ!)
N-05224号は苛立った。
117蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:45:15 ID:OVx/vo6A0
「キャーーーーーーー!」
サキのキックを喰らい、飛ばされたシロヒトリマリオンが銀行の建物の側壁に体ごとめり込んでいた。
「これであなたも最後よ!シロヒトリマリオン!」
「ハイパーディソルバーキィーック!」
(・・・・・!!! びーまりおんノ必殺技ガ・・・マズイゾ・・・・オ助ケセネバ・・・・・)
「ギギィー!」
N-05224号は力の限りジャンプした。
(ヨカッタ・・・・・間ニ合ッタ・・・・・)
「・・・・・し・・・・・・・ろ・・・・・・・・・・・・ひ・・・・・・・」
強力なキックをシロヒトリマリオンの身代わりとなって受け、また、機能を停止した。
「え、N・・・・・・・・・」
満身創痍のシロヒトリマリオンをN-05224号が体を張って守った。
「くそ!とんだ邪魔が・・・・・・今度こそ、あなたを仕留めて上げるわ!シロヒトリマリオン!」
(初任務失敗かぁ・・・・・死ぬのかな・・・・骸教授様・・・・申し訳ございません・・・・・)
シロヒトリマリオンは覚悟を決め、目を閉じた・・・・
「オードーネート・キリング!」
「・・・・!!」
サキは咄嗟に正体不明の敵からの攻撃をかわした。
「クスクス。だめじゃない、シロヒトリマリオン」
赤トンボのソルジャードールが助けに来てくれた。
「N-05224号の救難信号をキャッチしてね。」
「その声は・・・・アキアカネマリオン・・・・」
水沢清花の面影があるアキアカネマリオンが応援を引き連れてやってきたのだった。
増援部隊のプペロイドは警官隊と激しく戦っている。
これまではやられていた機動隊であったが、今回は新に装備したプペロイド制圧用の特殊警棒のおかげで格闘戦も互角に戦っていた。
SATも更に強化された特殊弾丸をサブマシンガンから連射し、プペロイドを苦戦させていた。
「ギギ・・・・N-05224号・・・・マタヤラレタノカ・・・・・」
アキアカネマリオン配下の回収班に属するプペロイドN-05199号が盟友の彼の残骸を戦いの最中に回収した。

118蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:47:32 ID:OVx/vo6A0
この後、アキアカネマリオンに加え、ヘラクレスマリオン率いる、ワスプマリオンと10体の強化プペロイドで編成されたヘルマリオン屈指の
格闘戦部隊が駆けつけ、すさまじい戦いが繰り広げられた。ディソルバー・サキは劣勢となりつつも、ワスプマリオンに大きなダメージを与え、
4体の強化プペロイドを倒し、SATや機動隊など警察も犠牲者を出しながら、2体を倒し、1体に損傷を与えた。

【アジト マリオンラーヴァ】
「26体確保したとはいえ、高くついたのぉ・・・ 今回は・・・・・・」
骸教授は予想以上の犠牲に不機嫌だった。
「申し訳ござません・・・・骸教授様・・・」
ヘラクレスマリオンとアキアカネマリオンが恐縮する。
「『申し訳ございません』で済むか!たわけ!やれ!プペロイドども!」
ビシーンッ!ビビビビビ・・・・・・
骸教授に命令されたプペロイドの電気ムチが2体を襲い、制裁が加えられた。
「ぐあぁぁ〜〜〜〜〜!」
「きゃぁ〜〜〜〜〜!」
見ていた他のソルジャードールたちも顔を背けた。

119蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:49:27 ID:OVx/vo6A0
【アジト メディカル・ルーム】
「ギギ・・・・悪運ガ強イヨウダナ。N-05224号。」
ピィ〜〜〜〜〜〜ン・・・・・・・・起動確認・・・・・・・
「マタ、ワタシハヤラレタノカ・・・・・ME-02001号・・・・・」
「アア、ソウダ。腹部ニ大穴ガ開イテイタヨ。」
「びーまりおんメ・・・・・・オット、ソウダ・・・しろひとりまりおんサマハドウナッタノダ?」
「ギギ・・・・」
ME-02001号が向けた視線を追った。
シロヒトリマリオンは酸素マスクをつけて治療カプセルに入っていた。横にはワスプマリオンが同様に治療している。
「ギギギ・・・・・幸イ2体トモ命ニ別状ナイ。キミノ上官ハ無事ダ。」
「ギギ・・・・ソウカ、安心シタ。ワタシガ付イナガラ・・・・申シ分ケナイコトヲシテシマッタ。」
「びーまりおん相手ダ。仕方ガナイコトダ。ソレヨリモ素体ヲ全テ回収デキタコトハ、ヤハリ、キミノ力ニヨルトコロガ大キイダロウ。」
「イヤ、ソンナコトハナイ。前回ハ20体回収デキナクテ、ろーずまりおんサマニ迷惑ヲ掛ケテシマッタ。ワタシハマダマダダ。」
「ギギ・・・本当ニキミハ真面目ダナ。コノ前、治療シタN-06005号タチナンカトハ大違イダ。」
ME-02001号は治療カプセルのコントロールパネルを操作し始めた。
「N-05224号、2時間後ニハ復帰可能ダ。キミハぷぺろいどノ鑑ダ。絶対、死ヌナヨ・・・・・。」
「オ世話ニナッタナ。ME-02001号」
N-05224号は2時間後、原隊復帰したが、上官のシロヒトリマリオンは治療のため不在である。
待機場所に戻ると、シロヒトリマリオンの復帰まで戦闘訓練を行えという指示が出た。

120蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:53:01 ID:OVx/vo6A0
【アジト 訓練場】
訓練場ではバンパイアマリオンが、配下を連れて、訓練していた。
「アハハハハ、また、私達の圧勝のようね。そろそろ、センチピードマリオン配下の訓練部隊にお願いした方がいいかしらね?」
フンコロガシマリオンを筆頭に、20体のプペロイドが横たわっていた。
「オイ、ふんころがし、コノ仕事、受ケルノモウ断レヨナ・・・・」
「うるせー!毎回、負けやがって、少しは上達しろよぉ〜」
倒れた状態で半べそをかいているフンコロガシマリオンはN-06005号と口論していた。
「ギギ・・・・ばんぱいあまりおんサマ、しろひとりまりおん部隊、訓練ノ為ヤッテマイリマシタ。」
N-05224号以下、11体のプペロイドが到着した。
(アレガ、ばんぱいあまりおんサマノ吸血鬼部隊カ・・・・下等動物の簡易改造品、初メテオ目ニカカルナ。実力ハドンナモノダ?楽シミダナ)
「あら、このスクラップどもより少しは強そうじゃない。じゃあ、早速、訓練に入りましょう。吸血鬼ども!戦闘準備に入りなさい。」
「キキキィ〜」「ガルゥゥゥゥ〜〜」
灰色の首から下の全身タイツのオスとレオタードに網タイツのメスが再びテンションをあげている。
「ギギ・・・オマエタチ、コイツラハ下等動物トハイエ、少ナクトモ我々並ミノ能力ガアルコトヲ胆ニ銘ジテオケ」
「ギギ・・・」「ギギ・・・」「ギギギ・・・」
隊長格のN-05224号が他のプペロイドたちに指示を出していた。
「N-05224号がいるなら、そこそこいい勝負が出来そうね。フフフフ」

121蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:54:06 ID:OVx/vo6A0
「ギギ・・・・・ギギ・・・・」
N-05224号率いるシロヒトリマリオン部隊が1時間弱で27体の吸血鬼に勝利した。
バシッ! ドカッ!
「起きろ!お前たち!もう1回、するんだよ!」
バンパイアマリオンは容赦なく、倒れている吸血鬼たちに制裁を加えながら、起こしていく。
「こら!オヤジ、起きるんだよ!クソアマ、お前もだ!」
吸血鬼にされる前は、大手企業に勤務していたと思われる、40代前半ぐらいのエリート風の男や
ソルジャードールにしても良さそうな容貌の20代前半ぐらいのOLと思われる女性を蹴り飛ばす。
訓練は5回戦にも及びN-05224号たちの4勝1敗であった。
訓練場では、N-05224号たちが去った後、バンパイアマリオンによる鉄拳制裁が吸血鬼たちに加えられた。
「オレ、マジデ、ふんころがしノ配下デヨカッタ・・・・・」
その様子を見ていたN-06005号は呟いた。

122蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:55:45 ID:OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
「ホッホッホ、さて、今日のトップバッターは誰がいいかのぉ?」
檻の真ん前で骸教授が直々に素材を選んでいた。
「アハハハハ、お前たちは幸せだね〜。骸教授様に直接選んでもらえるなんて、この上ない幸せだよ。アハハハハハ」
センチピードマリオンの高笑いが響き渡る。
檻の中には、シロヒトリマリオンが捕獲してきた26人の若い女性銀行員や女性客が入っていた。
「決めた!貴様にしてやろう。ホッホッホ。」
清楚な感じの25歳前後の若い女性客が選ばれた。
「きゃあぁ〜〜〜」
「ホッホッホ、お前、名はなんと言うのじゃ?」
「・・・・・・・・・」
彼女は恐怖で声が出せなかった。
「骸教授様のご質問にすぐに答えなさい!この下等動物!」
ビシ!
容赦なくセンチピードマリオンのムチが飛び、上着が破れた。
「痛いッ!」
「名前を言ってみろ?痛い目に遭いたくなければのぉ・・ホッホッホ」
「わ・・・渡辺朱里(あかり)・・です・・」
「ほぉ・・・・下等動物臭い名前じゃ。しかし、もう、その名を口に出すこともなくなるじゃろう。ホッホッホ」
「いやです・・・おねがいです・・・改造人間なんて・・・・いや〜〜〜!」
「ホッホッホ、心地よいのぉ〜 改造を嫌がる声はいつ聞いても良いものじゃのぉ・・・」
「さあ、プペロイドたちよ。このメスを全裸にしてあげなさい。この場でのぉ〜 ホッホッホ」
「いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
プペロイドたちは手際よく服を剥ぎ取り、いやがる全裸の彼女を手術台まで引きずっていった。
そして、マリオンラーヴァへと飲み込まれていった。

123蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:58:13 ID:OVx/vo6A0
【マリオンラーヴァ内部】
朱里は触手に絡まれながら、夢を見ているような感覚になっていた・・・・・

リーン!リーン!リーン!リーン!
・・・・・ムシ?うるさいな・・・・・・
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
ちょっと・・・益々うるさくなってきた・・・・・
眠れないじゃない・・・・・あれ?でも、ここどこだろう・・・・・
「オマエは何者だ?・・・・・」
誰?・・・・・・
「オマエは何者だ?」
ちょっとぉ〜、何なの? あ、わかった!あなたでしょ?いたずらしてるの?
会社から帰ったら、帰ったって言ってよ・・・・・・
そうだ・・・・家だったわ・・・・ここ・・・・・都心まで遠出して、六越デパート行って・・・・・そのあと、銀行で・・・・・・
・・・・!! 蛾の化け物に・・・・・え、ええ・・・・・あれ・・・・・家じゃない・・・ここ・・・・どこ?
「オマエハ何者だ?」
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「うるさい!」
・・・・・頭が痛い・・・・痛い・・・・・助けて・・・・あなた・・・・・・・
124蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 00:58:57 ID:OVx/vo6A0
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「オマエは何者だ?」
「・・・・・・・・・・・・私は・・・・・・・・誰?・・・・・」
あれ?・・・・思い出せない・・・・・・・・そもそも私は何?
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「オマエは何者だ?」
「私は・・・・私は・・・・・虫? あ、そうだ・・・スズムシよ・・・・思い出したわ」
「オマエは何者だ?」
「スズムシよ・・・でもメスだから鳴けないの・・・・・・そう言うアナタはオス? その美しい鳴き声、私にも頂戴・・・メスでも鳴きたいの・・・・」
「よかろう・・・・・思う存分、鳴くがよい・・・・・・鳴くがよい・・・・・・鳴くがよい・・・・・・・・・・・」
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「うれしい・・・・・・です・・・・・・・・」

125蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:00:02 ID:OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
マリオンラーヴァから手術台が吐き出されてきた。そしてそこには黒みがかった茶色のボディのソルジャードールが載っていた。
「ほほう・・・・スズムシかぁ・・・・・・風情があるわい。スズムシマリオンと名乗るがよい。貴様の新しい名前じゃ」
「ありがとうございます!骸教授様。光栄です。ヘルマリオン万歳!」
背中にスズムシのような羽が生え、人間の名残を残す頭部にはスズムシの触角・・・・平凡な主婦だった渡辺朱里はスズムシマリオンとして
ヘルマリオンの一員に加わった。

【都内近郊 T市】
「復帰直後に即、任務かぁ・・・・人使い荒いわね。N-05224号、任務は何なの?」
「すたぐびーとるまりおん様ノゴ説明ヲ聞イテイラッシャラナカッタノデスカ?」
「うん。だって、イケメンでしょ?つい見惚れちゃった。エネルギー注入して欲しいなぁって・・・・アハハハ」
「『あははは』デハゴザイマセン。シッカリ上官ノ話ハ聞カナイトイケマセン。」
「わかってるわよぉ、そんなことぐらい。早く、説明してよ、ほら!」
「・・・・ショウガナイデスネェ。今回ハびーまりおんノ拠点捜索部隊ニ対スル護衛及ビ支援デス。」
「偵察部隊の護衛?つまらないなぁ・・・・・」
「上官ノ命令ハ絶対デスヨ。逆ラッタリ、拒否スルナドトンデモナイコトデス。」
「あれぇ?でも、あなただって『上官』にお説教してるじゃない?あなたはいいの?これって俗に言うダブスタなの?」
「ワタシハすたぐびーとるまりおんサマヨリ、アナタサマノ参謀トシテ助言・指導デキル権限ヲ与エラレテイマス。アトだぶすたナドト言葉ヲ
簡単ニ略シテハイケマセン。程度ノ低イ下等動物ジャナイノデスカラ。」
「はい、はい、わかりました。」
「ヨロシイデスネ?」
「しつこい!」
「ア、ソウソウ。人間態ニナル方法ハ御存知デスヨネ?」
「もぉ〜、わかってます!」
シロヒトリマリオンは鬱陶しそうに言うと、「金井汐里」の姿のなった。
ちなみにN-05224号は40代ぐらいのスーツ姿のサラリーマンに擬態した。まるで父と娘である。
他のプペロイドや捜索部隊の偵察用プペロイドも様々な姿に擬態した。

126蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:02:29 ID:OVx/vo6A0
T市は京応線新宿駅から特急で25分ほどの距離で、ベッドタウンとして発展していた。付近には法学部が有名な忠応大学などいくつかの
大学がある。そのため学生向けアパートも多く、ビーマリオンの潜伏先としては打って付けだと考えられた。
「N-05224号、本当にいると思う?」
「ワタシニハワカリマセン。上カラノ情報ノヨウデスカラ。アトふんころがしまりおんサマガびーまりおんヲ誘キ出ス陽動作戦トシテ
拉致作戦ヲ決行スルヨウデスガ・・・・・」
「なんか心配よね・・・・・」
2体が交差点で信号を待っているときだった。
「ギギ・・・・・確保!」
背後から突如、プペロイドが現れた。
「しろひとりまりおんサマ!・・・オイ、オマエラ・・・」
「コレモ確保!」
「おい、N-06005号、オスはいらないんだぞ?」
「ウルセーナ、イイジャンカ。久々ノ外ナンダシ、皆張リ切ッテルンダヨ。空気読メヨ。水差スヨウナコト言ウナッテ!ふんころがしチャンヨォ〜
ソンナモン、あじとニ戻ッテカラ選別スリャイイジャン。デ、おすハ後デぶっ殺セバイインダカラサ〜」
「そ、そうだな・・・・・よし、景気よくいくかぁ〜」
「ソウコナクッチャ〜、ふんころがし ワハハハハ」
「おい、拘束具は手足だけでいいんじゃないのか?口までいるかなぁ〜」
「イインダッテ、今日ハ特別ヨ、特別!ソレニ、ウルセー奴イルジャン、捕マエタ後モヨォ」
「モゴォ〜モゴフモゴゴ、モゴゴ(ちょっと〜 私達は味方〜)」
「ホラナ。言ッタサキカラ・・・マッタクヨォ〜。ウルセー下等動物ノめすダナァ〜!」
ボコッ!
「モゴ!(痛い)」
「こら、N-06005号、素体は大事にしないと・・・」
「ダッテヨォ〜 こいつ、ウルセーシサァ・・・」
「とにかく早く積んじゃおう。ビーマリオンとか来ると厄介だから。」
「合点ダァ!ぱぁ〜っトイコウゼ!」

127蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:05:47 ID:OVx/vo6A0
結局、ビーマリオンは現れず、フンコロガシ軍団はこの後駆けつけた警察と激しい戦いを繰り広げ、
捜索部隊は拠点を発見することができなかった。

【アジト マリオンラーヴァ】
「このバカタレどもが!誰が下等動物のオスや作戦中の味方まで捕まえて来いといったのじゃ!」
骸教授の怒声が響いた。
ビシ!ビシ!ビシ!
「ひぃ〜〜〜〜〜お許しください〜骸教授様ぁ〜」
センチピードマリオンがムチでフンコロガシマリオンに制裁を加える。
「ギギ、ギギギ〜〜〜」
ビリビリビリビリビリビリビリ・・・・・・・・・
ジェルマリオンがN-06005号を始めとするフンコロガシ軍団に電撃を加える。
酷い目にあったシロヒトリマリオンとN-05224号がその様子を冷ややかに見つめていた。
「まったく、どこまでタワケなのじゃ!お前らは!」
骸教授は怒りも収まらぬまま檻の前に立った。
「57体捕獲・・・・・オス21体、対象外のメス24体・・・・味方2体。差し引き10体・・・・・・ええ〜〜〜い!アホか!」
檻の前でも絶叫し、骸教授は益々怒り出した。
「おい、バンパイアマリオン、この45体の中から使えそうなヤツを選べ。」
「かしこまりました、骸教授様!」
バンパイアマリオンは容姿の優れた若いオスと20代後半から30代前半の同じく容姿の優れたメスを合せて19体を選び血を吸った。
「ぐわぁ〜〜〜〜〜」「ぎゃぁ・・・・・・・・・・」
血を吸われた男女はその場に座り込んだり倒れたりして、もがき苦しんでいた。
やがて彼らは目が充血しだし、牙が生えてきた。
「アハハハハハ、運がいいわね。あなたたち。本来なら殺されるところだったのよ。それどころか私の手下になれるなんて、光栄なことだと
思いなさい。アハハハハ」
「キキキキィ〜 ヘルマリオン万歳!」「首領様、万歳!キキキィ〜」「ガルゥ〜〜〜ヘルマリオンに栄光あれ〜!」
19体の吸血鬼が誕生した。
「さあて、残りカス26匹か・・・・・そうじゃ、この前誕生した、ソルジャードールどもの実験台にでもなってもらうかのぉ。
うまい具合に一人一殺か。ホッホッホ。」

128蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:09:44 ID:OVx/vo6A0
「お呼びですか?骸教授様。」
「おお、待っておったぞ。ホッホッホ」
骸教授のもとにスズムシマリオンをはじめとする26体のソルジャーマリオンがやってきた。
「朱里・・・・・お前・・・・やっぱり銀行で誘拐されてたのか・・・・・・しかもそんな惨い姿にされて・・・・」
虜囚の中から1人の男が声を上げた。
「ホッホッホ、スズムシマリオン、この下等動物のオスは知り合いか?」
「はい、私が忌々しい下等動物だったとき、夫でした。」
「そうかぁ・・・・・じゃあ、こいつはお前が殺せ。忌々しい記憶は消さないといかんのぉ〜 ホッホッホ」
「はい、喜んで」
「おい、朱里!おまえ、操られてるのか?頼むから、正気に戻ってくれ!」
プペロイドに両脇を抱えられ、男は喚いていた。
「朱里?そんな名前で呼ぶな!この下等動物が!私にはスズムシマリオンという立派な名前があるの!それに私は至って正常よ?フフフ
あなたこそ、せめて、吸血鬼にでもなれればよかったのにね。残念だわ。下等の中の下等で。こんなのと夫婦だなんて、もうウンザリよ」
男はもはや彼女が自分の愛した妻ではなくなってしまっていることを悟った。
129蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:10:17 ID:OVx/vo6A0
「さあ、すぐに殺してあげるから、安心して。」
リーン!リーン!・・・・・・・・・・・・
リンリンリンリンリンリンリン・・・・・・・・・・・
スズムシマリオンは背中の羽を広げ、殺人超音波を発した。
「ぐわあぁ〜〜〜〜〜〜〜」
男は頭を押さえて悲鳴をあげ、のた打ち回っている。
リンリンリンリンリンリンリンリンリンリンリン・・・・・・・・
男は全身を痙攣させ、口から泡を吹きだし、目は完全に白目を剥いていた。
「ホッホッホ、愉快、愉快じゃ。カニのように口から泡を吹いておるわい。ホッホッホ」
やがて痙攣はピタッと止まり、男はまったく動かなくなった。
「フフフ、死んだようね。ねぇ、そこのプペロイド、N-05224号だっけ?それをゴミ捨て場にでも捨てておいて。」
「カシコマリマシタ。」
「おう、そうじゃ。シロヒトリマリオンよ。もう下がってよいぞ。N-05224号も、その死体を処分したらそのまま訓練に戻るがよい。」
「ハイ、かしこまりました。骸教授様」「ギギ・・・・了解デス!ヘルマリオン万歳!」
2体はマリオンラーヴァから立ち去った。
その後、残り25人の処刑が行われた。

130蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:11:47 ID:OVx/vo6A0
【K県 Y市】
「ビースティンガー!」
「ホワイトスモーク!」
ランドマークタワーを背景に2体のソルジャードールが火花を散らしていた。
「くっ!・・・・」
(ヤッタ・・・・・しろひとりまりおんサマノ技ガ決マッタ!)
ディソルバー・サキはたまらず地上へと舞い降りた。
(今度コソ殺ス!)
バージョンアップし、従来の5倍の戦闘力になったN-05224号はサキに襲い掛かかった。
バコォ!
(決マッタ!・・・・ザマアミロ・・・びーまりおん・・・)
N-05224号はサキの顔面に強烈なパンチを浴びせた。
ボムゥ!
続いてサキの腹部に膝蹴りを喰らわした。
「ぐぅぅ・・・・なんてことなの・・・・・プペロイドなんかに・・・・・・・・」
「ギギ・・・三度目ノ正直ダ・・・・ギギ・・・」
(・・・勝テル。捕獲シテあじとニ連レ帰レバ、しろひとりまりおんサマノ評価モ大幅ニ上ガルハズ・・・・・)
「トドメダ!びーまりおん」
(廻シ蹴リモ後頭部ニ綺麗ニ決マッタ・・・・・コレハ効イタダロウ・・・・)
「ごふっ!・・・・・・」
サキは地面にうつ伏せに倒れ、意識を失った。
131蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:12:35 ID:OVx/vo6A0
「やったわ・・・・・手柄よ!N-05224号!」
「イイエ。手柄ハしろひとりまりおんサマノモノデス。びーまりおんヲ早速、連レテカエリマショウ。」
「うん」
仕留めたビーマリオンを回収しようとしたそのときだった。
「ギギ・・・・・・」「ギギ・・・」
所属不明のプペロイドが15体ほど出現した。
「オマエラ、ドコノ部隊ダ?」
(異様ナ奴ラダ・・・・・)
「ギギ・・・・敵確認・・・・攻撃開始スル・・・・」
彼らは信じられない言葉を発した。
(・・・・・!何ヲ言ッテルンダ?)
そして、N-05224号たちを攻撃し始めた。
(・・・・・!U.S. ARMY・・・・・・あめりか陸軍? コイツラハ敵?・・・・)
彼らのボディに書かれた文字を見て、N-05224号は驚いた。
「N-05224号、これはいったい?」
「しろひとりまりおんサマ、コイツラハあめりか軍ノぷぺろいどノヨウデス!敵デス!」
「どういうこと・・・・・?」
「オソラクあめりか支部ノすぱいガ奴ラニ仲間ヲ何体カ渡シタノデショウ・・・・」
「え、なになに?組織の中に裏切り者がいるの?」
「ソノヨウデス・・・トリアエズ撃退スルコトガ先デス!」
「わかったわ・・・・N-05224号!」

予想以上にアメリカ軍のプペロイドは強力で、シロヒトリマリオンたちはビーマリオンの回収を諦め、5体破壊した後、撤退した。
シロヒトリマリオンたちもプペロイドを3体破壊された。

132蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/06/03(火) 01:14:58 ID:OVx/vo6A0
【アジト】
「なに?アメリカ軍のプペロイドじゃと?」
「はい・・・おかげで、ビーマリオンを捕らえ損ねました。」
「ギギ・・・・ソノヨウデス。骸教授様。15体ハ確実ニイマシタ」
シロヒトリマリオンとN-05224号がランドマークタワーで遭遇した「敵」について報告した。
「おのれ・・・・・下等動物のクセにこしゃくな・・・・・・おい、アメリカ支部長のマリオン・オズ・ティンプレートを呼び出せ。」
骸教授はモニター越しに、こうなるまで状況を放置してたアメリカ支部長を叱責すると同時に、内通者の抹殺を命じた。
(おのれ・・・・在日米軍にも配備できるくらいということは相当数が流れておるに違いないわい・・・・・・)
「マリオンヘイルや・・・・ニューヨークとやらでたっぷり遊んできなさい。ホッホッホ」
「はーい!」
「ロスのときと同じようにガッジーラも連れて行きなさい。」
「はーい、いってきまーす!キャハハハハ」
東の空へとマリオンヘイルとガッジーラが飛んでいった。
「では、骸教授様、我々もこれで・・・・・」
「うむ。お前たちも下がってよいぞ。次の任務に備えるのじゃ。」
「はい。骸教授様!ヘルマリオンに栄光あれ!」
2体は骸教授のもとを後にした。

「しろひとりまりおんサマ、次ノ作戦成功ノ為、モット訓練ニ励ミマショウ。コレカラすこーぴまりおんサマトノ模擬実戦ガ予定サレテイマス。」
「そうね。N-05224号。今度こそ、ビーマリオンを倒さなきゃ・・・・・・」
2体は訓練場へと向かっていた。

<完>