おにゃのこが改造されるシーン素体10人目

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82蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
「野望教授 SSヘルマリオン おまけ」
【警視庁 公安部】
「これがプペロイドの頭脳回路に記録された映像か・・・・・」
公安部外事第3課課長の長田が会議室のモニターを食い入るように見つめている。
「はい、先日、ディソルバー・サキがビースラッシャーで仕留めたプペロイドの残骸の頭部を分解した際、分かったものです。
ほんの一部を編集したものですが、このプペロイド、いろいろな事件に関わってますね。」
映像資料を持ってきた部下・田中が説明する。
「新しいところでは先日の女子高襲撃事件に加わっていたようです。その時の記録映像がありました。
そろそろ、その場面にいくかと思いますが・・・・・・」

83蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:31:03 ID:OH8hXce70
「何だ、貴様!」
警察官が発砲する。体のどこかに命中したことが、画像全体に一瞬、ぶれが生じることから分かる。
「う、うわぁ・・・・・・・やめろぉ・・・・・!」
画像全体が真っ赤に染まる。警察官の返り血浴びたらしい。
モニターを見ながら長田は顔をしかめる。
徐々に画像は元の色に戻っていく。水平チョップを食らったSITの係員の首が吹っ飛ぶ様子が映る。
その直後に、どこからかサブマシンガンの音がして画像がぶれる。
SATに背後から撃たれたらしいが、協力者・藤沢教授の情報どおりSATが装備する9ミリ口径のMP-5では致命傷も与えられないらしい。
それに構うことなく『映像の主』は目の前の機動隊員にパンチを食らわせる。その拳はポリカボネート製の盾を貫き、みぞおちを直撃する。
機動隊員は口から血を吐き絶命したようだった。ショッキングな殺戮の映像が次々と映し出される。
(藤沢に今度、完全体のプペロイドでも調達してもらうか・・・・・・・)
長田はモニターを見つめながら思った。
「ここまでが包囲体制を崩壊させられた我々の屈辱的なシーンです。上層部はかなり衝撃をうけたそうです・・・・・。」
「だろうな・・・・。」
長田はタバコの煙を吐き出す。

84蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:33:56 ID:OH8hXce70
画面が切り替わる。ヘルマリオンに鹵獲(ろかく)された機動隊の輸送バスの中の様子が映った。
「2台鹵獲されたうちの1台の中ですね・・・総理のお孫さんの山口恵美さん他、拉致された女子高生たち。監視役のプペロイド数体、
ヘラクレスマリオン、それに擬態を解いて、我々のヘリを攻撃しに行くアゲハマリオンが記録されています。」
「ヘラクレスマリオン・・・元自衛官のフリーター、空手有段者の斉藤和喜ね・・・で、アゲハマリオンが、この前の弁護士とその妻
が殺された事件の被害者の娘、安田理沙か・・・擬態化して工作員みたいなことをしていたようだな・・・・・。」
「はい。おっしゃる通りです、課長。事件後、一時的に行方不明になっていた時間帯にソルジャードールに改造されたと考えられます。
刑事部の捜査本部は今も行方不明の彼女の兄を重要参考人として追っているようですがね。」
「どうせ兄貴も拉致されたんだろう?協力者『F』は知らないようなことをいってたけどな。」
長田はモニターを再び見つめた。ちょうど、擬態を解くシーンが映し出されていた。

85蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:34:48 ID:OH8hXce70
「アゲハマリオン、ヘリを始末しろ!」
「はい」
座席ではなく直に座らされている女子高生たちの1人、安田理沙に異変が現れた。
セーラー服の背中が盛り上がり、上着が二つに裂けたかと思うと、巨大なアゲハ蝶の羽が姿を見せた。女子高生たちが悲鳴をあげる。
変身した安田理沙の頭部は基本的に人間の面影を残しているが側頭部に蝶の複眼が現れ、額からは触角が生えていた。
若干、顔面にも変化が現れ、唇や目元もモニターでは角度的にわかりづらいが、例えるならば、悪役レスラーのような化粧を施した感じに
なっていた。
上半身は全体的に黄色ベースであるが、乳房など、ところどころ蝶の羽のような模様が見うけられる。羽があることを除いて
人間に近い形状ではあるのだが、少し質感が異なっている。光沢のあるナイロンとでも言えばいいのであろうか。
立ち上がる際、スカートやショーツを邪魔なものであるかのように自ら剥ぎ取り、それらはビリビリと音を立てて破れ落ちていった。
下半身の色合いは上半身と同じで、足元は赤いブーツを履いているかのような形に変化している。
擬態解除の際、靴下や靴は粉々、あるいは、破れ落ちてしまったのだろう。足元に着衣の布片が散らばっていた。
アゲハマリオンは輸送バスの側面の窓からそれに張られた投石防止用金網を突き破って、ヘリの方を目がけて飛んでいった。
画像はショックで呆然としている女子高生に切り替わった。そして、数秒後、爆発音が聞こえた。アゲハマリオンに乗員を放り出されて、
空になったヘリがバスを追尾していた覆面パトカーの車列に投げつけられ、爆発したのだろう。
「連中、やりたい放題だな・・・・・・くそったれ」
長田は灰皿にタバコを強く擦りつけた。

86蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:38:42 ID:OH8hXce70
画像はアジト内部に切り替わる。鼓動するマリオンラーヴァの不気味な姿が映る。
「貴重なアジトの映像です。かなり気持の悪い映像が続きますけど、ご覧になりますか?」
「かまわない。続けてくれ。」
テーブルに置かれたコーヒーを飲むと長田は再びモニターに視線を移す。

「ほっほっほ・・・・愉快じゃわい。下等動物のメスが触手に絡まれて変化していくのは興奮するのぉ〜」
(こいつが組織ナンバー2『だった』骸教授か・・・・・・藤沢はこいつの部下というわけか・・・・)
長田は藤沢の姿を探したが見当たらなかった。見当たるわけもないのだが・・・・・・
マリオンラーヴァの中では25歳ぐらいとみられる女性が何本ものウネウネと不気味に蠕動する触手に絡まれながら変貌を遂げていた・・・・・
そして手術台が吐き出された。
「こりゃまた傑作じゃわい!ムカデのソルジャードールか。そうじゃのぉ・・・お前はセンチピードマリオンと名乗るがよい。」
「骸教授様、ありがたき幸せです。ヘルマリオンに栄光あれ!」
センチピードマリオンが跪いている様子が映る画像の背後に檻が映っているのに長田は気づいた。
中には20歳ぐらいのバスガイドと思しき制服姿の女性と、30人ほどの小学5,6年生ぐらいの男女の児童が確認できた。
「バス遠足児童大量拉致事件の子供たちじゃないか!おい、まさかこんな小さな子供たちまで・・・・」
長田はコーヒーをこぼしそうになった。
田中は下を向いて首を軽く左右に振った。
87蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:40:22 ID:OH8hXce70
プペロイドが泣きながら足をバタつかせ抵抗するバスガイドを手術台に引きずっていく映像がモニターから流れる。
彼女も全裸にされ、手術台に載せられるとすぐに、マリオンラーヴァに押し込まれていく。
彼らの担任教師と思われる女性と同様、その内部でグロテスクな動きをする何本もの触手に絡まれていった。
「ほほう・・・・・今度はセミか・・・・それもヒグラシのようじゃのぉ。ほっほっほ。ヒグラシマリオンでよかろう。そう名乗るがよい。」
「ありがとうございます・・・・骸教授様。組織のために全力を尽くします。」
骸教授の視線が画像と一致する。このプペロイドと目が合ったのだろう。
「おい、そこのプペロイド、檻から素体をつれて来い!」
「カシコマリマシタ!」
映像の主のプペロイドが檻の前に立つ。映し出されたのは怯えきった表情の小学生だった。うつむいたり、泣いたりしている子もいる。
目の前の可愛らしい少女に手を伸ばし引きずっていく。
「きゃぁ!助けて・・・・・・!」
「由美ちゃーん!」
クラスメートたちは彼女を助けたくても、これ以上にない恐怖のあまり動くことさえ出来なかった。
88蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:42:11 ID:OH8hXce70
「なんじゃ?もうガキしかおらぬのか。ソルジャードールにするには、ちと適当ではないのぉ・・・残念じゃ。センチピードマリオンよ、命令じゃ!
ガキどもの選別をするのじゃ。まず、メスでは容姿の悪い者を、オスでは知力または運動能力が優れた者以外をすべて処分するのじゃ!
処分の方法はお前に任せる。お前が今まで担任してたのじゃ。選別するのは簡単じゃろ。選別した後は残りの者を適齢期が来るまでの間
優秀なヘルマリオンの戦士になるように、お前が責任を持って下等動物だったときのように教育するのじゃ。ほっほっほ。」
「はい、かしこまりました。お任せください、骸教授様。わたくしが徹底的に教育いたします。フフフフフ」
その邪悪に満ちた表情には優しい美人教師の面影など微塵も残っていなかった。
「き、木下先生、どうしちゃったんですか!もとの先生にもどってください・・・・・・・・・・・・・・・」
「あら、由美ちゃん、下等動物のクセに指図するの?生意気ねぇ。じっくり『教育』しなきゃねぇ。あなたは可愛らしいから『合格』よ。
よかったわね。フフフ」
センチピードマリオンは檻の前まで歩いていき、教え子たちを選別し始めた・・・・・・。
「フン、下等動物たち、担任だったよしみで選別してあげるわ。まずは男子の『合格』は相本、東、角倉、佐竹、玉崎・・・・・・」
この異常なやり取りの様子が映像としてモニターから流れてくるのを長田は唖然として見ていた。
やがて、どちらに分けられても不幸な『恐怖の選別』が終わったらしい。『不合格』にされた子供たちは、美人で誰にも平等に優しかった
担任教師がムカデの怪物に改造された挙句、人格まで変わってしまったことにショックを受けたうえ、「不用」のレッテルまで貼られてしまい、
かなりの精神的ダメージを被ったようだった。うなだれてプペロイドにどこかへ連行されていく・・・その様子がモニターに流れている。
長田は戦慄を覚えた。(こりゃ早急に有効な対策をしないと、とんでもないでもないことになるぞ・・・・・・・)

89蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2 :2008/05/09(金) 09:43:12 ID:OH8hXce70
「ビースラッシャー!」
ディソルバー・サキの声とともに画像が砂嵐になった。映像の主のプペロイドが倒された瞬間でもあった。
「記録映像は以上です。この映像は警察庁長官や警視総監はおろか、山口総理までもご覧になったそうです。とくにお孫さんも被害者として
映像にも出てきましたので、かなり関心をもってご覧になったようで・・・」
「だろうな。そういや、ソルジャードールって擬態能力があるんだよな?」
「はい。映像にもありましたが、改造前の姿そのものに。」
「山口総理のお孫さんはどうした?」
「たしか、極秘裏に3日ほど前に解放されましたが・・・・あ!まさか・・・」
田中がハッという表情をした。
「そのまさかだよ。根拠はないが嫌な予感がするんだ。もし協力者『F』がやつらの工作員だったら?」
「身辺調査はしてありますが、あり得ないとは言い切れないですね・・・・」
「協力者『F』の身元を再調査しろ。今度はもっと慎重かつ徹底的にな。それと総理の孫娘を行動監視対象者に加えろ。」
「はい。」
田中が会議室を飛び出していく。
「お疲れ様です。外事3課の長田です。部長、例の件についてですが、ご相談したいことが・・・・」
長田は早速、上司の公安部長に内線を掛けた。
(技術班の協力者『F』・・・藤沢が改造の現場にいなかったことが妙に気になる・・・・それにソルジャーマリオンの擬態能力・・・・・
臭うぞ・・・すごく嫌な臭いがする・・・・・)

数日後、『山口首相、自衛隊に治安出動命令を検討か!』という見出しが新聞紙上に躍った。

<完>