おにゃのこが改造されるシーン素体10人目

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314ダイレン
乙です。すっかりヘイル大量殺人鬼ですね。シリーズ通せば200万人くらいは殺してるんじゃ……
短時間で作成したので完成度は高くありませんが、第0話です

「日常」


これは悪夢の前……


一緒に行動する班は8人4組という構成だった。男女4人ずつ。誰が誰を好きかわかるなんて思春期の彼らにはよくある会話だった。
前日なのでルートの事前確認。とは言っても、子供達は雑談で満ちていた。
「はいはいはーい。みんな、ちゃんと相談してくれないと明日連れてけないわよ」
担任の木下がその場を落ち着かせる。その中で、ひっそりと班長の健一は点呼の練習を小声でしている。
「……大輔……隆太……綾ちゃん……渚……真央ちゃん……純……由美ちゃん……」
「おいおい、今から心配してるのかよ」
大輔が健一の肩にのしかかってきた。ガキ大将的存在の彼はクラスで最も力が強い。
「健一は今忙しいんだよ。少しくらい静かにしなさいよ」
唯一対抗できる気迫と肉体の持ち主である渚。体育ではすっかり名物となったこの2人の対決は皆が楽しみにしている。
「あーあ……渚、お前の器量もその胸みたいにデカけりゃいいんだけどな」
「んだとコラァッ!」
また始まったよ、とばかりに一度視線を向けるが、すぐに作業に戻る。


由美は行く場所のチェックをしていた。蛍光ペンで印をつけて、紙に書き出していた。
そこで印をつけていた地図が宙に浮いた。
「そんなの、健一の持ってるでやったろ?」
「純君……」
風間 純。学年でも随一のイケメンで他クラスからの人気も高い。ややクールな部分も理由の1つだろう。
また、由美とは幼稚園からずっと一緒だった。付き合いはクラスの中でも長い方である。
「こうやっておけば自分でも見れるし、なくしちゃっても代わりになるし……」
「………そう……」
地図を由美に返すと席に座って同じように印を付け始めた。由美は横目でそれを見ながらも、話しかけてきた綾と話していた。
315ダイレン:2008/05/16(金) 02:41:32 ID:Qp9cSpneO
「由美ちゃんは明日何買うの?」
興味津々に聞いてくる綾。彼女は由美の親友と言うべき人物である。セミロングの髪が可愛さをより引き立てている。
由美はクッキーなどの他にぬいぐるみを挙げていく。やはり残るものも欲しい。
真央も話に参加して盛り上がった形となった。綾がゴリラのぬいぐるみが欲しいと言ったのは予想だにしなかったが。



「遠足の前だ……楽しい気分で行きたいからさっきの決着つけようぜ」
「あたしも同じこと思ってたよ……大輔」
放課後。決着を着けるべく大輔と渚は対峙した。種目は野球である。現在は4年生の時から数えて38戦。大輔が2回多く勝っている。
大輔は大きく振りかぶり、その一球に力をいれた。渚は迫ってくるボールを見定め、バットが振られた。
しかし手応えを感じたのはキャッチャーである健一だった。結構球威があったらしく、少し手首を振っていた。
「大輔、もうちっと手加減しろよ!」
「いや、全力で来いよ!あんたの鼻を叩き割ったるわ!!」
バットで校舎を指す。ホームランをしようというのか。大輔は望む所と言った感じにもう一度振りかぶる。
「うおりゃあああ!!」
一本足打法によって繰り出されたフルスウィングは真針で捉え、ボールを彼方まで飛ばした。
「っっしゃああ!あたしの勝ちいィィッ!」
飛んでいったボールは純によってキャッチされ、今回の2人の勝負に幕が降りた。
「くそ……怪力ブス……」
「誰がブスだああァァッッ!!」
結局の所、2人の対決はこれからも続いていくのだろう。観覧していた由美達もそれは感じていた。

健一と純は器具を体育倉庫まで運んできた。2人が言い争いながら先に帰ったので運び手がいないのだ。
「でも、大輔も渚もお互い好きなくせにさ……喧嘩する程仲良いって事かな?」
笑いながら健一は話しかけてくる。純は微笑すると、ふいに口走った。
「どうせなら、俺達も由美を賭けて試合するか?」
「え?」
「………冗談だよ」

明日をどう迎えるか。今はまだ知らない。