「そろそろ予備注射の効果も出始めるころね。さあ、緑川ルリ子を改造しなさい」
「「ハハッ」」
ヤモゲリアの指示に従い、白衣の男たちがルリ子の周りにやってくる。
「うふふふふ・・・あなたは何の改造人間になるのかしらね? 楽しみにしていなさい」
口元に笑みを浮かべ、ヤモゲリアはルリ子の頬をそっとなでる。
それは新たな仲間となるルリ子を愛しんでいるかのようであった。
「いやっ! 改造なんていやぁっ! 助けてぇっ! 助けて猛さーん!」
必死に暴れるルリ子だったが、白衣の男によって麻酔をかけられ、意識が遠くなっていく。
ああ・・・猛さん・・・ごめんなさい・・・私・・・改造されてしまう・・・
ルリ子の脳裏に微笑む本郷猛の顔が浮かぶ。
だが、それもすぐに闇の中に消えていった。
数時間後。
ショッカーに忠実な新しい改造人間がゆっくりと上半身を起こす。
生まれ変わった自分の姿に満足した改造人間は、口元に妖しい笑みを浮かべていた。
「うふふふふ・・・仮面ライダーは私が倒すわ」
END