「どうだ?ヒロ。続きをして欲しいか?」
「あ、え!? そ、そりゃあ。して欲しいに決まってるよ……」
「ならば私にも“前準備”をしてもらおうか?」
姫がニヤリと笑って、ベッドに座る。しかも、所謂「女の子座り」と呼ばれる座り方で。
「ふふん。快楽へ誘え、私の大事な血の戦士よ……」
ゆっくり白い下着を横にずらすと、一つの筋が走っていた。それを優しく開くと――
「んぅっ……。あ、あまり眺めるでないぞ……っ」
姫が甘い声を漏らした。少しピンクに染まった顔が、とても可愛らしく見える。
中はヌルリと湿っていて、少し奥には膜が張っているみたい。最初は指で刺激してみる事にした。
「んっ…はぁっ……。くぅ、ん…」
「えと。どう、姫? き、気持ちいい……?」
「ん、ああ…。だが、ぁうっ…!まだ、足りぬ……ぁっ!」
喘ぎつつも、しっかりと答えてくれる。僕は、もっと姫を気持ちよくさせてあげたい!
指で入り口を開いたまま、顔を近付けた。そう、姫がやってくれたみたいに僕も――。
「な…。ヒ、ヒロっ!? ひぁっ! く……ぅんっ…!」
指とは違う感触が気持ちいいのかな?より一層、姫の声が艶を増したと思う。
でも、まだ。姫には、まだ気持ち良くなって欲しい。
色々と何処が一番いいのか、試してみる。そこで、小さな突起を指で刺激した時――
「ふぁぁっ! そ、そこはダメだ……っ!」
ギュウッ、と姫がシーツを掴んだ。ダメだって言うけど、そこが気持ちいい所なんだよね?
だから僕は、その小さな突起を重点的に刺激する事に決めた。
「うあっ! く……ああぁっ! そ、そこは…っ! そこばかり責められると…長くっ、保たぬ……っ!」
指で摘んだり、舌先を使って刺激したりする。悶える姫がスゴく可愛いくて。
早く姫に続きをして貰いたい、でも――もっと姫を気持ち良くさせていたい。
焦りと姫への感情。僕は板挟みにされているみたいだ。
「ふぁっ! ぅぁんっ! くぅ、んっ……ヒロ、ヒロっ…」
いつもとは違った声色で僕を呼ぶ姫。そしてトロンとした瞳、艶のある喘ぎ声。
「姫……。僕なんか初めてなんだけど、本当に気持ちいいの…?」
「ふ、ぅんっ……。馬鹿だな、お前は。“お前だからこそ”快楽に浸れるのだ……」