男がクラブで女を引っ掛けた。
すぐさまモーテルへ車で走り出したがまもなくタイヤがパンクしてしまった。
「ああ、なんてこった。スペアのタイヤもないのに、ついてねぇや。」
男が途方に暮れているとそこへジョンが車で通りかかった。
「やあ、どうかしたかね。」と、ジョン。
「見ての通りさ。女とよろしくやりにいく最中パンクだよ。ついてねぇ
なあ、あんたの車を少し貸してくれないか?タイヤを買ってすぐに戻るから。」
「ああ、いいとも。」ジョンは快く男に車を貸した。
「恩に着るぜ!お礼と言っちゃなんだがクラブで引っ掛けた女が俺の車にいるから
、待ってる間なんだったらやっちまってもいいぜ」
「おおっ、そりゃいいや」
ジョンは喜び勇んで男の車に乗り込んだ。
そしていままさに始めようとしたとき警察官が通りかかった。
車の中を懐中電灯で照らす警察官。後部座席には一糸まとわぬ姿の男女が。
ジョンをじろりと眺めて警察官は言った。「あんた、こんなところで何をしている」
「ああ、いまかみさんと一発おっぱじめようってところで。」
「かみさん?そうは見えんがね。」
「ああ、実は俺もなんだ。」ジョンは少しバツが悪そうにもごもごと言った。
「あんたが懐中電灯で照らすまでかみさんだとは知らなかったんだ。」