ん……」
唇の間から漏れる吐息が何かエロティックで、俺はひどく興奮する。
唇を離さずに、麻衣の制服を脱がし始めた。麻衣は服を掴んで俺の手を止めた。
「あ、あの、斉藤君…」
「あのさ、斉藤じゃなくて、康介って呼べよ。どうしたんだ? 俺にされるの、嫌か?」
「ううん、そうじゃなくて……。私の体見たら、康介君きっと私のこと、嫌になるわ…」
「? どういうこと?」
「私、普通の男の人が好きになってくれるような体じゃないの……」
「???」
俺は麻衣の言っていることがさっぱり分からなかった。俺としたくないって暗に言っているのか、とも思ったが、
どうもそういうことではなさそうだ。
「何か、大きな傷跡があるとか、肌がきれいじゃないとか?」
俺は思いつくことをあれこれ言ったが、麻衣はふるふる首を振るだけだった。
俺は焦れて麻衣の服を引き剥ぐように脱がせた。
「こ、康介君?!」
麻衣は驚いていたが、俺の手を止めることはなかった。まるで硬直したように、じっと俺のなすがままだった。
俺は麻衣のブラを外した。高校生らしい、大きいわけではないが、初々しい胸の膨らみに、俺はだんだん興奮し
てきた。麻衣の胸はすべすべと実にいい手触りで、俺の手にちょうどいい大きさだった。
「ん、…ふ」
麻衣も少しずつ息が上がってきたようだ。俺は麻衣の漏らす声に気をよくして、片手で胸を揉みしだきながら背
中を撫で回した。滑らかな麻衣の肌は吸い付くようで、人に見せられないどころか、むしろ見せびらかしてもい
いと思うほどだった。
俺は麻衣を抱き込んで顎に手を当てると、少し上を向かせて唇を付けた。
「んんっ」
麻衣は小さく呻いたが、嫌がっているというより、単に慣れていないだけのようだ。
俺は腕の中の麻衣がとても愛しくなった。
背中を撫でていた手をするり、するりと下ろしていき、ショーツの中へ手を差し入れた。麻衣はびくっと体を震
わせるが、俺は構わずに掌でプリッと盛り上がった尻を丸く撫でた。その手の甲でショーツを引っかけてゆるゆ
る下ろしていく。
麻衣はまたあの切なそうな顔を俺に向けた。
なんだ?
俺は腰を抱く手を麻衣の前に回した。麻衣は緊張しているのか、体を強張らせていた。