堅く立ち上がった屹立を入り口に沿わせて滑らせる。ただ擦りつけているだけだというのにセレストは体をびくつかせて喘いだ。
「擦れただけでいいのか? まだ入れてないのに」
からかいをこめて言うとセレストは素直に頷いた。
「リュシアンのっ、かたくて、んッ……きもち、いっ」
わざと腰を引けば追うようにセレストの腰が浮く。本当に限界なんだなと半ば感心しながらリュシアンは一気に腰を進めた。
「あぁあああああっ!」
ぎゅうっと内部が締め付ける。挿入の衝撃だけでどうやら達したらしい。
「たっぷり可愛がってやるさ。どうせ満足するまでくわえ込んで離さないんだろう」
軽い口づけを頬に落とし、リュシアンは慣らしもせずに腰を激しく使いだす。何度も達したであろう内部は慣らす必要などないほどに柔らかく解れており、好き勝手に動いても狂ったように快楽を訴える。
がむしゃらに突いても返ってくるのは苦痛の呻きではなく歓喜の喘ぎ。とうに正気ではないのだろう。セレストは意味をなさない言葉を口にしながら自分で乳房を強く掴んだり、陰核を撫でたりしながら体に刺激を与え続けている。
それでも喘ぎの合間にリュシアンの名を呼ぶことがリュシアンの気をよくしていた。快楽に溺れ果てても、誰に抱かれているかをセレストは理解している。
「淫らな姫君、俺の前でだけと思えば可愛いものだな」
唇を重ねるとセレストは自分から舌を絡めてしがみついてくる。
リュシアンが唇を離せばその顔には不満の色が浮かぶ。しかし、深く突き上げてやればそれもすぐに愉悦へと変わる。
膝裏に手を当て、体が半分に曲がるほど押しやり、上から叩きつけるように責めてやる。セレストは涙をこぼして、きつくリュシアンを締め付けてきた。
「や、だめぇ、また、また、くるのぉっ! あっ、ああッ! やっ! ああっああああっ!!」
あまりの快楽に暴れ出しそうなセレストを押さえつけ、リュシアンは滾りのすべてを彼女の中に吐き出した。
余韻を味わう暇もなく、セレストの腰がリュシアンに押し付けられる。リュシアンは苦笑を浮かべてまだ萎えてはいない陰茎を抜き、セレストの体を反転させる。