「んぅっ」思わず息が漏れる。
ペニスに吸い付いてしまったため、彼の体が痙攣を起こしたように震え、
「うっ」と、桃子の息と重なるように、声を漏らす。
快感にぼやけた脳が、その声で少しだけ、くっきりした。
唇をより強く陰茎に張り付かせ、舌先を先端の穴の奥に潜らせるように、舐める。
「ぅ……ふぅっ……」
彼の漏らす声が、少し大きくなる。
というより、大きくなるのを堪えているような、そんな声だった。
割れ目に指を這わせたままの桃子は、喘ぎ混じりに、ふふ、と笑い、ペニスから口を離す。
荒い息で、激しく胸を上下させる彼を見下ろしながら、スカートとショーツを脱いだ。
ベッドに乗り、彼の腰に跨って、自分の唾液で濡れたペニスに手を添える。
「お兄ちゃん」
呼びかけるが、返事はない。
けれど、瞼の下で瞳を揺らしているのが見える。
亀頭を割れ目にあてがい、擦りつけると、今にも射精してしまいそうなほど、ペニスが張り詰めているのが伝わってくる。
体重をかけて腰を下ろし、固くとがった肉棒を、体の中に迎え入れる。
「ふぅんっ」
「くぅ……」
2人の声が重なり、彼のペニスが桃子の中に飲み込まれた。
根元まで入ると、先端に、桃子の奥壁が突き上げられる。
息が詰まるほどの快感。
軽くだけど、イってしまった。
大きく胸を上下させて息を整え、つながったまま、上半身を倒して体を重ねる。
彼の鼓動が、激しく脈打っているのが聞こえる。
キスをするには、あとちょっと、足りない距離。
これでも大きくなったつもりだったけど。
それでも縮まらない身長が、少し悔しい。
「お兄ちゃん、キスして」瞼を閉じたままの彼を見上げ、