教えらラララ〜タラタラ〜
16 :
名無しより愛をこめて:2007/12/04(火) 16:54:32 ID:j8ClLgFqO
教えれって龍騎オリジナルライダースレからだよ
剣はあの世界観で変身出来るのがケルベロスいれてカテゴリーAは五枚しかないしな……
剣以外のクウガ〜電王はオリジナルありだろう
18 :
名無しより愛をこめて:2007/12/06(木) 00:31:44 ID:kgNf+cIjO
保守
そーいやSS職人さんいないん?ラッシュや龍神読みたいんだけど
you raitoしなさい
さっき立ったオリジナルライダースレとは何が違うん?
クロスがちがう
22 :
龍神:2007/12/08(土) 17:57:22 ID:WRzIj6eHO
ここでいいんでしょうか?とりあえずラッシュの結末だけですが
崩壊した都市。モンスターの屍が山積みとなっている。何千……いや、何万という数を倒した。
ラッシュのベルトは砕け散り、優佳がただ横たわっている。双子であるがゆえに、常に戦いの痛みを共有してきた。
黒い装甲に包まれた勇介は、姉に視線を向ける。
新宿を覆い尽くしたモンスターの群れは全滅したオルタナティブ部隊と、双子の姉弟によって殲滅されたのだ。
その証が自分の見ている光景にほかならない。本当の意味で戦争が終わったような場所にいる。
「いや……まだか……」
よろめきながら勇介は鏡へと向かう。恐らく、鏡の向こうでは最後の戦いが行われているのだから。
「死ぬなよ……神楽。お前は、死ぬなよ……」
彼の手が触れていた鏡には赤い血がべっとりと。赤い血、赤い色、赤は……生命の証。
彼もまた、仮面ライダーとしての戦いを終えたようとしているだ。母を生き返らせたい。彼の願いはたったそれだけだったはずなのに。
「余計なものを……背負い過ぎたか。俺らしく、ないよな?……優…佳……姉……」
戦う内に見つけた友情に似た絆と、世界中の命を背負ってしまった。しかし、恥ずべき事ではない。
きっとそれが゙希望゙に繋がると信じているから。そして、その゙希望゙が戦ってる事を。
転がり落ちたオルタナティブのデッキが、2人の間に行く。
まだ終わってはいけない。勇介は手を伸ばした。そして、彼は意識と鼓動を失った。
仮面ライダーアポロン参戦、仮面ライダーラッシュ脱落。残るライダーは―――――2人
スッゲエ面白い。速く次を。速攻でお願い。
24 :
名無しより愛をこめて:2007/12/10(月) 20:13:29 ID:4IYWk6J6O
重複スレ
なぜ両方ageるのかな?かなぁ!?
27 :
名無しより愛をこめて:2007/12/13(木) 19:30:13 ID:5wOJr8U6O
保守
龍神作者も来たし、ラッシュ作者も帰ってこんのかね
29 :
龍神 完結編:2007/12/14(金) 01:20:16 ID:AxC6fs3NO
ミラーワールドの奥、コアミラーの近くで神原 双夜はアポロンという形で君臨していた。
オーディンすら下し、後に立ち向かった龍神サバイブも歯が立たずに膝を屈している。
「僕はずっと待ってたよ。表も裏も、世界の全てを僕というものにするのを……」
コアミラーに集まっだ新しい命゙を媒介にし、生まれ出た麒麟型モンスター・オメガシルバリウスの強さは他の比ではない。
さらに双夜自身がコアミラーの化身。神崎士郎ですら予想し得なかった存在である。
「……約束……したんだ……」
―自分のライダーになるきっかけになった少女がいた。ずっと護り通しながら、最後に護ることが出来なかった―
「絶対に……勝って……」
―1年もの間、時には戦いながらも協力し合った双子の姉弟がいた。
殺し合うだけじゃない。人を護るために、共に戦ってきた絆が自分にはある―
「勝って……願いを叶えるんだ……」
―失った彼氏を生き返らせるために戦った少女がいた。彼女は最後まで迷っていた。
優しすぎた彼女は半ばで命を落としたが、その心は間違いなく今の自分を支えてくれている―
「願い?ライダーの戦いを止めたがっていた君に願いがあったとはね」
コアミラーからファイナルベントのカードを引き抜く。アポロンはミラーワールドそのもの。ゆえに彼の意志は確実に現実となる。
龍神サバイブもまた、ドラグバイザーツヴァイへファイナルベントを装填する。
30 :
龍神:2007/12/14(金) 01:21:40 ID:AxC6fs3NO
白龍に跨り、光を纏いながらアポロンへと向かっていく。しかし、その光は絶対零度の闇へと飲み込まれて、爆発とともをサバイブ体から通常状態へと戻ってしまった。
アポロンはデッキからカードを引くと、オメガバイザーへと装填する。
゙ソードベンド
野太い音声と共に、オメガシルバリウスの角を模した槍が召還された。文字通り、幕を降ろすための鋭い槍である。
首もとに突きつけられ、龍神はただ刺されるのを待つだけだった。
「君は良く頑張ったよ……。さあ、チエックメイトだ!!」
一度槍を引き、勢いを持たせる。しかし、突き出されようとした瞬間、コアミラーが突如炎を上げて砕け散った。
アポロンが振り返ると、ボロボロのドラグリッターの口から蒸気が沸いている。恐らく光弾を吐いたのだろう。
「く……命令も無しに……?」
゙ストライクベンド
その音声が響いた瞬間、ライダーの戦いは終了した。ドラグバイトが、龍神の伸ばした右手がアポロンのデッキを貫いていた。
「そんな……負けた?僕が……嘘だ……嘘ダアアアアアアアア!!」
徐々に失われていく装甲。慌てる双夜の下へ契約者を失ったオメガシルバリウスが襲いかかる。
「があああ……待ってろ……ボクハ……ガナ゛ダズ……」
声は途絶えたものの、龍神は立ち上がった。戦いはまだ終わっていないのだ。
落ちているサバイブ・無限のカードを拾い、全ての戦いを終わらすために無限と烈火をベントインする。
゙ダブルサバイブ゙
黄金のオーラを纏った龍神サバイブは、同じく黄金に輝いているドラグゼッターを背に飛び上がる。
そして、轟く雄叫びと共にまるで隕石のように激しく燃えるドラゴンライダーキックをオメガシルバリウスへ向けた。
「だああああああああああああああアアアアアア!!」
31 :
龍神:2007/12/14(金) 01:23:09 ID:AxC6fs3NO
神崎士郎の目の前で勝敗は決した。オメガシルバリウスは消え去り、今まで奪われた子供はたちの魂が解放された。
浮かび上がる゙新しい命゙。龍神サバイブが手を伸ばした瞬間、変身が解けてサバイブのカードが2枚とも吸い寄せられる。
現実世界でも、優佳に握られていたサバイブ・疾風が転送され、零の前に3枚のサバイブが勢揃いした。
「不死鳥のようだ……」
3枚のサバイブば新しい命゙に取り込まれ、その輝きをさらに増す。
「勝者はお前だ……願いを叶えるがいい……」
士郎は無念そうに言葉を吐く。零は願いを、゙希望゙を抱いてここに来たつもりだった。
だが、待っていたのは悲しい顔をした男の姿だった。果たして、自分の思っていだ希望゙はそこにあるんだろうか?
零は考えた末に目を瞑り、願った。゙新しい命゙は一瞬パッと発光すると、1枚のカードとなって零の手へと行く。
カードデッキをいれる。これが最後の変身となるだろう。そして、龍神はそのカードをベントインした。
゙タイムベンド
それはまさに神の所業だった。世界の全てが゙戻っていぐ。
「何をした?」
「俺が世界を元に戻しても、あなた達は救われない。俺が約束したのばみんなが笑ってる世界゙だから……」
ドラグバイザーからタイムベントを抜き取ると、士郎に渡して零はドラグリッターの下へと歩き出した。
「………お前の望む世界は来ないかもしれないぞ?俺は優衣を救うまで、何度でも繰り返す。何度でも……」
「気が済むまでやり直せ……。でも、俺は信じます。あなたに、神崎優衣さんの願いが届くのを……」
「……お前はもう二度と、ライダーには選ばない……」
32 :
龍神:2007/12/14(金) 01:24:46 ID:AxC6fs3NO
力尽きたドラグリッターも目の光りを失いかけていて、飛ぶこともなく地に伏していた。
「世話になったな……。もう、俺とは契約しない方がいいかもな……。でも、お前は…この戦いを止めてくれよ……」
戻りゆく世界。再び目が覚めたら、それが自分が望んでいる゙希望゙である日常であるならばいいと、零は思いながら目を閉じた。
―――その兄妹は部屋に閉じこめられっぱなし。2人は自分達を守ってくれるモンスターの絵を描いていた。
妹は気づいた。白い龍は何だか優しすぎると。龍には強くなってもらいたい。
運命を打ち破るほどに。そんな願いを込めて、龍は赤いクレヨンでその体を塗られた―――
何度目の世界かは計り知れない。そこへ辿り着くまでに多大な時間が繰り返されたのだ。
世界は崩壊した。残された士郎は再びタイムベントを手に取ろうとする。しかし、妹からの声でそれは思いとどまった。
゙お兄ちゃん、また繰り返すの?最初から……゙
そう、望んでいないのだ。最初から。優衣は望まなかった。
繰り返すという運命。それは始めたはずの龍によって阻止され続けた。
ある世界では自分の野望を死してなお止め、ある世界では仲間と共に最後のライダーとなった。
今の世界ではその友が遺志を継いで、戦いを挑んできた。
「そうか……奴は……」
自分に繰り返させたのは優衣の願いのためではなく、神崎士郎という悲しい男のためだったのだ。
この世界で終わりにしようと、士郎は決意した。すると、優衣は微笑む。
タイムベントのカードはその力を発揮し、消滅した……
ピピピピピ……ピピピピピ……
「ん……う……!!?。あ、ぎゃあああ!!」
時刻は7時45分。電車に乗れなければ間違いなく遅刻する。
寝間着のジャージを脱ぎ捨て、制服を着用すると階段を飛ばし降りする。
用意された味噌汁をご飯にかけると、急いですすって家を出た。
「あ、零お兄ちゃん。おはよう」
「由美ちゃん、おはよう。じゃなーーい!!急ぐからじゃね!」
隣の家に住む小学生の女の子だ。怖がりだった彼女は最近、なぜかそうではなくなったらしい。
自転車をこぎ、全速力で駅へ向かう。定期券をピッ、とスライドさせると、閉まりそうな扉に………
間に合った。間一髪である。乗客からはやや冷ややかな視線を送られるが、
(そんなの関係ねぇ!)
と、心の中で思った。冷たい視線を送る者の中には同学年の木場愛花や、双子で有名な牧野優佳・勇介姉弟がいる。
今日から学校で間違いなく笑い物になる……そう、零は思った。
「それは流石に笑っちゃうわよ」
「笹川まで……」
帰り道、一緒になったクラスメートの笹川雛。雛は妹の写真を携帯にはるくらい、妹思いなのである。
「神楽君もいいとこいっぱいあるのにね……」
「え?」
「ううん!違うの……じゃあね!」
頬を赤らめながら走り去っていく雛。なぜかわからないが、零も彼女を意識してしまう。
電車を降りて自転車に乗ると、スクーターに乗っている男性とすれ違った。
なぜかはわからない。でも、零はその人に自分の近いものを感じた。
そして、信号が変わると同時に2人は離れていく。零はまた、明日こそは寝坊しないと誓いながら、帰路を走っていった。
その日は2003年、1月20日。新しい日常が、始まっていた。
仮面ライダー龍神 fin
終わりなの?続き読みたいな。お願いします。
スレ二つあるからどちらかに絞ったら
オリジナルで検索してたからこのスレの存在に気付かなかった・・・
37 :
名無しより愛をこめて:2007/12/15(土) 19:12:24 ID:W2GKCaU+O
>>34 完全に終わってるから続きはなくね?
>>35 このスレは平成ライダー作品の世界観(ifはありとして)におけるライダー創作スレ。もう一つは完全オリジナル
38 :
名無しより愛をこめて:2007/12/16(日) 23:12:07 ID:y4OJIvLnO
龍騎オリライスレ復活したけど、このスレどうしんじゃ?
もっと人集まろうぜ
人集まらなきゃ出来ないなんてことはない
人が居るに越したことは無いがな
いなくてもやればいいじゃん
言ってもしょうがないこといてもしょうがない
>>41 ヽ /
ヽ、 /
ヽ、,-、‐、‐- 、 /
/ ヾ.、ヽヽヽ〃-、
/ヽ、,.::'⌒ヽi l l i':. ヽ
lヽ、 i'::::. .:l l l l::::.... ::}
| `l::::::::::::::::l l l ト、:::::;ィ 日本語でおk
!ミ ヽ、;;;;;/l_|」_!_ニ´ j
ヾ _,.-‐<ニ二二7_〉/
ヽ 「|\i´ニニニニコ/
` ト、_`ーニ二ニ7
| `ー---‐ '| |l |  ̄ ̄{レ'
43 :
名無しより愛をこめて:2007/12/21(金) 20:51:44 ID:zaVWIyewO
オリジナルウルトラマンスレを見習え
人がいようがいまいが、作品書いてるぞ、もちろん糞作品だがな
今時の子だから、僕たち。
甘えだから。気にしないで。
45 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/21(金) 21:58:21 ID:A28Lr82D0
1億年に1度現れる伝説のバイク、そのバイクを手にした者は日本の支配者にもなれるともいう。
千葉県成田市、トイザラス前の駐輪場にそのバイクは現れた。日本支配を狙う悪の組織オンドゥーラの戦闘員達がバイクを囲んでいる。
「・・気をつけろよ。1億年前から存在するとかいう意味不明なバイクだ。触ったら爆発するかもしれんぞ」
若手の戦闘員が幹部の青年に話しかける。
「ボク達、どうして1億年も前の事知ってるんでしょうね?」
「うるさい知るか。よしお前行け」幹部の言葉に失言を悔いる戦闘員。
しまった・・母ちゃん死んだらごめん。と走馬灯のように過去を回想しながらバイクに近づく戦闘員だった、その時。
「お前たちにはわたさん。これは元気な子供たちの物だ」
意表をつく謎の声にオンドゥーラ一味もドキッ!と一瞬驚いた。
「だ、誰だ!」
トイザラスの2階駐車場からバイクが飛び降りてきた。
颯爽と登場した一人の戦士。長い髪と丸い瞳の美少女ライダーだ。
「私は恐竜時代から地球を守るために生き続けた進化する戦士、仮面ライダーザウルス!」
「な、なにー?」
突然の戦士の登場に愕然とするオンドゥーラ一味。果たして伝説のバイクを手にする者は?
46 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/21(金) 22:09:46 ID:A28Lr82D0
「へへっこの女、ただの女子高生だぜ!」
いざ開戦するとライザーザウルスと名乗る少女は弱かった。
柔道を組み込んだ独特な我流格闘技の筋はいいのだが、どれも致命傷を与えるには弱い。
「2階からバイクで飛び降りてきた時はビビったが、拍子抜けだぜ。てめぇは新手の詐欺師か?」
青年幹部の蹴撃に腹を痛めるザウルス。前かがみに屈服すると背後から首筋を締められた。
「ま、負けない。イケメンおたすけカード!ボーイズシャッフル!」
少女は3枚のカードを取り出すと天に投げた。
回転するカードの絵柄が1人の男の絵3枚で揃った。光りだすカードから現れる美しき男。
「イケメンセイブザクイーン!ディフェンシブモード!」
美男子がオンドゥーラ戦闘員を次々に殴打しザウルスを助け出す。
「よし、もう1人シャッフルを・・」
カードをもう3枚取り出したザウルスにまたしても不意打ち。何しろ敵の数も多いからね。
「マスター!」完全にザウルスを人質に取られたおたすけイケメンは、脅されるがままカードに戻った。
「く、わたしのちからじゃ駄目なの?」
47 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/21(金) 22:20:17 ID:A28Lr82D0
「このカード面白いな。俺にも遊ばせろよ」
青年幹部サム・ゴリラはザウルスのセーラー服の胸ポケットに手を入れカードを奪った。
「イケメンシャッフル?だっけかおたすけカモン!」
カードを適当に投げると絵がさっきとは異なる美男子で揃った。
「く・マスター、私は召喚した者にしか・・」
自分の正所有者と状況と、現在の所有者の力関係に苛立ちながらイケメンはオンドゥーラに従った。
「忠実なペット君は俺たちの味方だってよ。絶体絶命だな」
バイクの事をすっかり忘れてゴリラはザウルスをいたぶった。
「い、いや、負けたりなんか、しない・・!」
殴打を何回も受けるザウルス、目には涙もこぼれた。
「死ねやーーーーー!」
ゴリラの強パンチが彼女の顔面の直前まで加速した所で爆発がおこった。「なに!?」
「変身!リターンメタモルフォーゼ・チェンジザウルス」
48 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/21(金) 22:26:13 ID:A28Lr82D0
太古の地球を支配した最強の肉食恐竜ティラノザウルス。
いま現代の日本にその生物が復活した。
「さっきまでのお返しするからね!」
人間と恐竜の合いの子のような姿の戦士に次々と倒される戦闘員達。
「マスター!再召喚を!」喜々としたおたすけイケメンをカードに封印すると、
ザウルスは再び召喚し、総勢3人のチームで立ち向かった。
「なんという強さ・・、これが仮面ライダーザウルスなのか?」
驚愕するゴリラ。いま伝説のバイクを巡る戦いが幕を開けるのでった。
49 :
名無しより愛をこめて:2007/12/23(日) 00:28:42 ID:bNBKJzILO
内容的には仮面ライダーjusticeの改訂版だな
どちらも糞だが
ネタに次ぐネタにツッコミきれない・・・。
やるなザウルス。
51 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 19:50:33 ID:z8L/LLwF0
ごめん、予定調和的展開と陳腐な変化球のせめぎあいに
自分でもくだらないシナリオだと思いながら書いてた。もうちょっと人に読ませられるように推敲してみます。
>>51 面白いよ十分。推考いいから続きを書いてよ
53 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 20:16:43 ID:z8L/LLwF0
「うへ臭いのが居た」
高校から帰ってきた娘の第一声がそれだった。俺は石田俊介、52歳の無職である。
会社でリストラされて以来、自宅とハローワークを行き来する生活を娘に馬鹿にされていた。
今までずっと家族の顔すら見れずに必死に働いてきたのに感謝もされず、いざ無職になったら邪魔者扱いをされる。
俺の人生は何だったのだろう。と俊介はひたすら理不尽な世間を怨んだ。
怨むのもいいが俺だって人間、トイレが近くなったので用を足すことにする。
こんな現実も水に流せればいいのに。
「・・もういちど夢を見ないか」
トイレの扉を開けると中にはいかにも「悪の組織!」といった雰囲気の男が坐っていた。
「なんなんだよアンタは?!」
腰をぬかして廊下へこけ、壁にぶつかった衝撃で掛けていた家族写真が頭に墜落する俊介。「痛ッ」
「社会への強い反撥と、誰にも負けないアツイ夢がお前にはある・・・、大丈夫か?まぁ坐りながらでいいから聞け」
「わけわかんねぇよ!警察呼ぶぞ!」
これが普通の人間の反応だ。俊介は立ち上がって戦闘態勢を取った。
「・・オヤジうるせぇなぁ」
2階では娘がムダ毛を剃りながら下の階の騒ぎをけだるく聞いていた。
「まぁいい。本当の現実をお前に与えてやる」
謎の男の手から光があふれ、俊介に振りかざした瞬間世界が輝いた。
「・・これは30年前の俺の姿!」
洗面所の鏡を惚れ惚れと見つめる俊介。若い頃の自分はイケメンだった。
その過去の栄光の姿が目の前にいるのだ。
「私を若返らせてくれたのですね・・!」
喜びであふれる笑顔の俊介。ニッコリと微笑む謎の男。
「これが私たちの作る現実だよ」
54 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 20:37:20 ID:z8L/LLwF0
「恵美、バイクの免許取ったの?カッコイー!」
えへへ、わたし普通の女子高生に見えるけど仮面ライダーザウルスなんだもんね。
丸顔の美少女、林原恵美は得意げな表情を浮かべた。
昨日だって悪の組織をやっつけちゃったんだから。
「じゃあさ、今日は恵美の免許ゲットのお祝いにホストクラブにいっちゃおー!」
「えー、未成年だけど大丈夫なの?」
「めちゃ余裕。彼氏がホストやってるから簡単にいれてくれるの!」
盛り上がる一同。正義のヒロインも遊びは必要だよね。そう心の中で言い聞かせ、
恵美は友人たちにホストクラブで祝ってもらうことにした。恵美達一同ピースサイン。
「恵美ちゃん凄いね。俺も19の時にここで貯めた金で免許とってバルカン買ったよ」
「えー大型のってるんですか?かっこいい!」
ホストクラブで盛り上がる恵美達。お酒は控えめにおしゃべりで盛り上がった。
「指名してくれてるお客さんが来たからちょっと席を外すね。帰っちゃダメだぞー?」
「ね、彼氏がいるから余裕で入れてもらえたでしょ」
ホスト慣れしてる友人に大喜びの恵美。
「晶子ちゃんこういうの本当上級者だよね。ホストの彼氏とかマジイイんだけど」
「まぁねー、家じゃオヤジ無職で臭いし、こういう息抜きも必要っしょ」
「いらっしゃい、新人のシュンです」
間髪あけず席に新しいホストが席に着いた。うわっイケメンだ!と大喜びする一同。
「シュンさんカッコイイ!」
「!」
55 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 21:06:09 ID:z8L/LLwF0
晶子・・・。
仮面ライダーザウルスを倒せ。謎の男に若さを与えられた俊介に与えられた任務である。
「ライダーを倒せば永続的な若さと新しい人生を君に約束する。」
「はい、喜んで」
そう取引をし、俊介は悪の組織オンドゥーラの構成員となったのだ。
いまの状態では若返っていられる時間は日に4時間が限度だという。だが功績を上げれば、
常にこの美貌を維持し、まったく別人の戸籍をも与えられるというのだ。
「ライダーを発見次第、お前のケータイに指令を送る。・・・なんだよ持ってないのか?これを貸してやる」
「はぁ、すいません」
そして最初の指令がホストクラブに客として来たライダーを倒せという物だった。
何しろライダーの正体は前回堂々とばらしているので特定は容易かった。
新人ホストを拉致し、こっそりと入れ替わった俊介であるが、問題が発生した。
娘の晶子がライダーと一緒にホストクラブに来ていたとは・・。
「・・晶子ちゃんはここにはよく来てるのかな。お父さんには秘密?」
任務を忘れて娘の素行に必死な俊介。
「あーお父さん、交通事故で小さい頃に死んじゃって。わたし片親なんです」
「勝手に殺すんじゃねーよ!!」いきなり噴出した俊介にビビる一同。
「あ、いあ、冗談きついなー。ギャグだってばればれだってば。えへへ」
「ハハハ・・・」
ひきつる一同。
・・・変なホスト。恵美は呆れた。
56 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 21:07:51 ID:z8L/LLwF0
「晶子ちゃん、あんまり家には帰らないの?」
俊介は最近ずっと娘が外泊してる事を気にかけていた。その事をさりげなく聞き出そうとしたのだ。
「ここでホストやってる彼氏と同棲してるんですー」
シャンパンを鼻から噴く俊介。こ、このあばずれ娘が。
「てめーちゃんと仕事しろよ」
ガツンといきなり俊介は後頭部を殴られると背後にはさっきの謎の男がいた。
「あ、アンタ、オンドゥーラの幹部ゴリラ!」
恵美は唐突な敵の登場に腰を抜かす。が、ゴリラ幹部は新人部下の説教に忙しかった。
「お前、目の前にライダーいるのに遊んでんじゃねーよ。その若返りとか金いくらかかってると思ってんだよ」
「す、すいませんゴリラさん。つい取り乱してしまって」
「たく、舐めてるとクビにするからな。おいライダー!この間はよくもやってくれたな。
お前との戦いの最中にあの伝説のバイク消えてたじゃねーか」
ようやく物語が動き始めた。
「め、めぐぅ何なのこいつら?」
おいてけぼりの友人たちに困る恵美。こういう時はどうすればいいのかな?
「お約束だろう、しばらく眠っていてもらうぞ」
ゴリラの手から流れるガスで店の客たちは意識を失っていく。
「おい新人!お前にもやり方教えただろうが!手伝えよ!」
「す、すいません」
何で若返って悪の組織に入ってまで、やる事がサラリーマン時代から変わらないんだろう・・。
俊介は少し自分の不甲斐なさが悲しくなった。
57 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 21:20:17 ID:z8L/LLwF0
「変身!チェンジTレックス!」
ホストクラブの屋上で仮面ライダーザウルスに変身する林原恵美。
「太古の戦士、仮面ライダーザウルス!」
「おいおい、今度はいきなり恐竜戦士に変身か?読者サービスとか考えねぇ女だな。
戦闘員のみなさん、行くぞ!」
戦いの火蓋が切って落とされる。
脚力自慢の戦闘員が高く飛び上がって襲い掛かる。「キェー!」
「ライダーキック」
美脚を振り上げて蹴り帰すザウルス。
「あ、いたいたー。勝手に帰っちゃダメだっていっただろ?ウゲェ!」
突然屋上のドアを開けて場違いにでてきた先ほどのホストに、蹴り飛ばされた戦闘員がぶつかった。
そのまま階段を戦闘員と転がり堕ちていった。
「う、う〜ん」
階段からフロアに転がり落ちてきたホストの音に目を覚ます晶子。
目の前には階段から落ちた衝撃で首が変な方向に曲がって死んでしまったホストがいた。
「ハッ、た、たかしー!」
恋人の唐突な死に泣き崩れる晶子であった。
58 :
仮面ライダーザウルス:2007/12/23(日) 21:33:34 ID:z8L/LLwF0
やっちゃった・・。と階段の上から困った顔で見下ろすザウルスとゴリラと俊介。
「あなたたち、絶対に許さない!」
戦闘姿勢をとり、隣で一緒に見ていたゴリラ首筋にチョップするザウルス。
「おま、不意打ちすんじゃねー!」
娘についていた悪い虫は死んだか、感謝するぞライザーザウルス。俊介は安堵の表情で、
殴られている上司を無視して喜んでいた。
「・・・・・・」
距離を取り、力を貯めるザウルス。必殺技の構えをとり駆け出した。
「必殺、ストロンガータックル!」
ティラノザウルスの強烈な体当たりで吹き飛ばされるオンドゥーラ軍団。
戦いはライダーの圧勝でケリがついたのだ。
「いてて、体中打撲だらけだ・・」
若返りがとけてリストラ中年に戻った俊介。今日は不思議な一日だった。
でも、ちょっと楽しかったかな。
家につくと、娘が居間で泣いているのが見えた。
「晶子、今の父さんが何を言ってもお前の心には響かないだろう。
だが父さん、必ず認めてもらえる父親になってお前をつつむ事ができる男になるからな」
娘の後姿に父として、新たな人生のスタートラインにつく決心をした俊介。
そして。
「あの悪い虫が死んでくれて助かったぜ」
先程のホストのお通夜会場。
タカシ君の位牌の前でチーンと鐘が鳴った。
59 :
名無しより愛をこめて:2007/12/24(月) 22:09:21 ID:d8JkynqRO
あ
60 :
仮面ライダーザウルス「プリンセス誕生」:2007/12/28(金) 07:38:34 ID:ApGCPmoU0
仮面ライダーザウルスのマグナが国道265号線を車の隙間を縫うように駆け抜ける。
その後方には悪の組織オンドゥル戦闘員の乗るシルバーウイングの集団が迫る。
「バカスク軍団。まとめて地獄で茶でも漉してなさい」
背後のシルバーウイング目掛けてお助けカードを投げつけると、戦闘員達の目の前でイケメンが召喚された。
「マスター、ご命令を・・うおおお!」
空中に突然現れた成人男性による接触事故でオンドゥル戦闘員はバイク毎派手に横転した。
「あのカード、ダブってたのよねー」
ダブリカードを有効活用した戦術により見事に敵達を一掃するザウルス。
そして舞台は川原に変わる。バイクを停め、コンビニで買ったカレーパンを食べながら寝転がっているザウルス。
そこに一筋の影が差し込んだ。
「お前の戦い方はライダーの風上にもおけん、俺が調律してやる」
起き上がるザウルス。
「・・・誰?」
「俺は大塚秋夫、仮面ライダーメロディ」
「プッ」
ザウルスは馬鹿にした笑い方でお腹を抱えた。「メロディだって、40近いオヤジが」
どーでもいいけどさぁ
「平成ライダーじゃあるまいし、この作品ってポンポンライダーが複数出てくるわけ?
大体音楽のライダーとかふざけた設定のオヤジが出てきて何すんの?女子高生ライダーと共闘?対立?
勘弁してよ」
好き放題言われてしまい登場早々立場がない仮面ライダーメロディである。
61 :
仮面ライダーザウルス「プリンセス誕生」:2007/12/28(金) 08:05:11 ID:ApGCPmoU0
昨日は変なオヤジに絡まれちゃって散々だったわ。と愚痴りながら高校に登校するザウルス。
冬の天気はブレザーの上から寒気を差し込むが、ザウルスの肌は恐竜のように厚く受け付けない。
「菊子さん、そのコートかわいいね」校内放送のピアノの音が鳴る教室。
友達の井上菊子の新しいコートが目に付き、ザウルスは談話をしに近づいた。
「誕生日にお父様がスイスから送ってくださったんです。ええ、お父様が大好きです」
「あ、晶子おはよー。菊子ちゃんのコート見て。ファーの部分が白狐の標本になってて凄いよ!」
華になる美少女3人の語らい。平和な朝の学園であった。だが、
「そんなムード、もうおしまいなんだよ」
教室の同級生全員がギョっとした。
教壇の上には謎の男が唐突に立っていたのだ。
「新任教師の大塚秋夫だ。今日の授業はライダー抹殺。いいかな?」
「あ、あんたー!」
これ以上私生活滅茶苦茶にするのはやめてください、な表情のザウルス。
「ライダーザウルス、今日の任務はお前の抹殺だけではない」
任務と言ったが、この男は誰かに雇われているのだろうか?謎が深まる。
そもそも敵なら初対面の自分の戦い方が風上におけないとか説教するなよな、とザウルスは思った。
「そしてもうひとつの任務とは・・?」
この質問を待ってそうだったので、ザウルスは聞いてみた。
「・・・その任務とは」
「恵美ちゃん!こいつ絶対不審者だよ!」「警察に通報しましょう」
言う前に遮られてしまった。
「黙れこのバカ女子高生!その任務とはだな、新たな仮面ライダーの誕生の阻止」
まだ出るのかこのライダーの大安売り展開、と呆れるザウルス。
「キャア」
コートを強引に脱がされ人質に取られてしまった菊子。
62 :
仮面ライダーザウルス「プリンセス誕生」:2007/12/28(金) 08:36:23 ID:ApGCPmoU0
「ちょっと待てよ、展開が読めたぞ?」
自信満々のザウルスに「えっ」と驚く大塚秋夫。
「どうせその人質にとられた菊子ちゃんが新たな戦士とかで、私と一緒にあんたを倒して終わりなんでしょう?」
困ってしまった秋夫である。
「その通りだ。我々のシミュレーターではそう物語を予測し俺が仕わされた・・」
「新たな戦士?・・なんの事ですの?」
困ってしまった菊子。
「どうでもいいの。私一人でやっつけちゃうから、菊子ちゃんは普通の友達のままでいてね。変身!」
ティラノザウルスに変身し、秋夫に体当たりで窓から突き落とした。
「まだ変身してねーぞ!変身」
楽譜のようなオーラが身を包み仮面ライダーメロディに変身する秋夫。
残された教室のクラスメートは状況を把握できないが、2大戦士の戦いを応援した。
「めぐぅがヒーローだったんだってさ!がんばれー!」
晶子も親友の活躍を菊子と応援した。晶子さん、あんたの彼氏殺したのその親友ですよ。
「行くわよ、ストロンガータックル!」
必殺の体当たり攻撃でメロディを吹き飛ばすザウルス。そして敗北したメロディ。
「く、やはり強いな・・・。俺は・・・俺は・・・・うあ」
苦しみはじめるメロディ。「ちょっとやりすぎたかな」
困った顔で微笑むザウルス。
「恵美ちゃんすごいですわ!」
勝利を祝いに駆けつけるクラスメート達。照れるザウルス。
「わたし感激しましたわ!恵美ちゃんがヒーローでしたなんて・・ウッ!」
井上菊子が突然痙攣を起すと体が光り輝いた。
「まさか・・・覚醒しちゃうの?!」
ガッカリするザウルス。
その瞬間、菊子の輝きが仮面ライダーメロディに飛び移った。
「え?」
輝く大塚秋夫の体が変異を起す。
「う、うあああああああああ」
63 :
仮面ライダーザウルス「プリンセス誕生」:2007/12/28(金) 08:42:06 ID:ApGCPmoU0
「俺は・・・僕は・・・私は・・・」
大塚秋夫の姿が可憐な14歳の少女に変化した。
「まさか新たな戦士って、メロディの改心フラグの事だったの?」
菊子の存在はライダーを正義に覚醒させるためのカギだったという事だ。
それを単純に新たなライダーのサナギと勘違いし、
むざむざ悪のライダーを派遣し寝返らせてしまったというわけか。
「そういう事なら話は早いわ、一緒に戦いましょうメロディ!
わたしたちプリンセスライダーズがいればこの日本の平和なんて簡単に守れるわ」
「ええ、これからもよろしくね」
いま2人のライダーが立ち上がる。戦いはまだ始まったばかりだ。いけライダー。戦えライダー。
64 :
名無しより愛をこめて:
それから?