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我夢の日記:
クラウスの助けで、僕は闇地獄から無事戻って来れた。
「皆にきちっと詫びた方がいい」との藤宮の言葉もあり、僕は皆に頭を下げて謝った。
地球怪獣たちは快哉を叫ぶわ、石室コマンダーに至っては「我夢が無事でよかった」と抱きついてくるわで恥ずかしかったけど。
「クラウス…ビゾームか。地球人なのに破滅招来体と呼ばれし我らに味方した愚か者だが、今回は許すか」(破滅招来体の『主』)
もしかして、クラウスの事をよく思ってないの?
「我はあの者に『主』呼ばわりされる謂れはない…あの者は我らを買い被り過ぎだ」(破滅招来体の『主』)
そこで破滅招来体が人類を高等進化させてくれるとクラウスが思い込んでいた事を話すと、破滅招来体の『主』はさらに眉を顰めた。
「我らにはそこまでの力はない…それは光の申し子≠ェよく知っているはず。
あの者は光の申し子≠フ存在と心の弱さゆえにビゾームの姿になったのだから、ある意味で自業自得だろう」(破滅招来体の『主』)
言われてみれば、納得…