178 :
藤宮の日記:
エンマーゴを激戦の末に倒した後、俺はフェニックスネストに戻ってガイア=我夢が闇地獄に落とされた事を話した。
それで我夢を助け出すための会議の時、カイト隊員が「ザギの力を借りた方がいいのでは?」と言い出した。
確かにザギはエンペラをも超える闇の力を秘めるものの、ノアの力を受け継ぐ者たちにとっては宿敵ともいえる存在。
(特に西条副隊長は母親を殺された事でザギに恨みがあるらしい)
皆がザギに関して懸念を示すので、カイト隊員は少し頭を冷やすと言ってフェニックスネストの会議室を出た。
少し心配なのでカイト隊員を追うと、カイト隊員が誰かと話していた。
あれは、黒我夢=サタンビゾー…と、我夢?!戻って来たのか!
「ビックリしましたよ。外に行こうとしたら、我夢さんが戻ってきてたんだもの」(カイト)
「闇地獄でクラウスに会ったんだって…それで、クラウスの導きで戻って来れたんだと」(黒我夢=サタンビゾー)
よりによって、クラウスに助けられるなんて皮肉だな…
「クラウス?誰ですか?」(カイト)
クラウス・エッカルト…俺と同じアルケミースターズの者だったが破滅招来体に魂を売り渡してビゾームと化した奴だ。
「そして、この僕が生まれるきっかけを作った張本人でもあるんだよ」(黒我夢=サタンビゾー)
「クラウスから『皆に宜しく』と伝言が…心配かけちゃって御免ね」(我夢)
俺は、我夢が無事でいればそれでいい…皆にもきちっと詫びた方がいいぞ。