【こんな厨は】特撮厨を考察するスレpart6【クズ】

ある休日の話

その日は夏休みのちょうど真ん中ぐらいでトイ○○スは家族連れで混み合っていた
今日は一家で買い物の日、子供たちのスイミング用品とＤＳのソフトを見に来た
このシーズンになるとその店はスイミング関係の商品を一斉にディスカウントする
年中プールに通わせている我が家にとってこれは非常に有難い
妻は最近ＤＳの脳トレ系のソフトを物色している。なんでも老化防止になり美容にもいいらしい
最近はエステ系のソフトもでる様だ

クリアランスコーナーは家族連れで賑わっていた
そこに一人異様な空気を纏った人物が立っている
そのコーナーは一角が箱入り玩具売り場になっているのだが
陳列棚の前に陣取って商品ををワゴンの上に次から次へと積み上げている
年の頃は３０代半ばだろうか？
ヨレヨレのＴシャツは異臭を放ち周囲に人が近寄りがたい空気を纏っている
彼は必死の形相で商品を奥から引っ張り出していた

どうやら仮面ライダーの人形らしい、何とかモーションと書いてある小さな箱だ
私は何気なくその様子を見ていた、彼は商品を振ったりしながらいろいろ考え込んでいる
「・・・変な奴だな・・・」そう思ってその場を離れようとした瞬間、思わぬものを見てしまった
あろうことか彼は箱を押しつぶし変形させているのだ、一部が剥がれたようになってしまっているのもある
私「ねえ、それどうするの？」
そう問いかけると彼はギョッとした表情をし商品をそのままにその場から去ろうとしている
私「ちょっとまてよ、それ潰したの君じゃないのか？」
彼「あ、は、はい・・・す、すみません・・・」
私「いや、私に謝ってもらっても困る、ちゃんと店に言わないと駄目だろ？買うべきじゃないのか？」
彼「あ、でもこれいらないんで・・・」
私「そういう問題じゃない、君もいい年なんだから判るだろ？」

そのやり取りを遠目で見ていた赤い服を着た店員が近寄ってきた
店員「どうしました？」
私は彼に向かって「自分の口できちんと説明しなさい」と言った
彼は相変わらずキョロキョロし口篭っている
やがて彼はスタッフルームのほうへと連れて行かれた
店員「どうもご迷惑をおかけしました、ありがとうございます」
私「いや、こちらこそすみません、でもいろいろ大変ですね」

妻と子は後ろで見ていたのだがそっと近づいてきた
妻「あなた、大丈夫？」
私「ああ、別になんてことは無いさ」
子供「お父さん、何があったの？」
私「うん、大したことじゃないよ、でもねひとつ大事なことを教えなくちゃね」
子供「なあに？」
私「ここにあるおもちゃはいつか誰かのところへ行ってその人を楽しませるんだ
　だからそれまではお前も触ったりするとき大事に、丁寧に扱うんだぞ」
子供「うん！わかったお父さん」
私「ああ、周りの人たちのこときちんと考えられる子になるんだぞ」
子供「うん、がんばる！」
今日はいろいろ買い物をしたが、その事を伝えられたことがもしかしたら最大の
プレゼントになったかもしれない、とそう思った