【お嬢さま言葉】ウルトラマンメビウス『故郷のない男』
「あなた! ウルトラマンでいらっしゃるのにどういうおつもりなの!」
「事と次第によっては、容赦しなくてよ!」
「武器に頼れば、隙が生じてよ。最後に頼るべきは、自分自身じゃなくて?
今はお務めで遠く離れているけれど、この地球はわたくしにとって第二の、いいえ、本当の故郷なの。
その故郷を、あなたに託せるかどうか、試させていただいたわ。
タロウお姉さまはお許しになったようだけど……わたくしは許さなくってよッ! あなたには地球を託せないわ!」
「ずいぶんな言い草ですこと! 今まで地球は、わたくし達と彼女で守ってきたの! それはこれからも変わらなくってよ!」
「お言葉ですけど! メビウスさんはリフレクト星人に負け、このわたくしにも負けたわ。
それがなにを意味するか、おわかりにならないの? ……あなたがたの戦いは、きっと勝たなくてはならない戦いなの!
……そんなこともおわかりにならないのに、よくウルトラマンを名乗れたものね。」
「……まあ、なんておっしゃりようなのッ……!」
「おやめになって!」
「ミライ! あなた、悔しくはないの?」
「……でも。ウルトラマンレオさまのおっしゃる通りですわ……。」
「……そのお顔はなにかしら。その目は、その涙はなにかしらッ! そのあなたの涙で、この地球が救えて?
……リフレクト星人を倒してご覧なさい。そうすれば地球を託してもよくってよ。」