387 :
壬龍の日記:
氷の神殿のモニターの呼出音が鳴ったので応対すると、石室殿が映った。
「私をネオバトルシップへ導いてくれ!」(石室)…ゴライアンたちとバルタン軍団の戦いを見て嫌な予感がしたらしい。
そこでプロメテウスとゾフィーの許可をもらい、ガイアと共に石室殿と迎えに行き、ネオバトルシップに飛んだ。
ゴライアンの様子を聞くと、案内された先には運び込まれたゴライアンに縋り泣く少女ゼットンがいた。
そこで少女ゼットンがゴライアンの娘である事を知った。ガイアと石室殿も驚いたが、今はそんな事は言っていられぬ。
あまりに酷い状態ゆえ、とりあえずゴライアンにガイアのウルトラ・コスモオーラ・ヒーリングと我が力を与えたが後は彼の気力次第。
ファイタスはメカバルタンの凄まじい攻撃に倒れ動かない。そこへメロスからの念が届いた。
ウルフがモロボシ殿に連絡をとり、ファイタスに檄を送るよう頼んだとの事…なるほど、モロボシ殿ならば何とかしてくれるか…
「それだけじゃない。ファイタスは今でこそアンドロ警備隊の一員だが元々はウルトラ戦士だよ」(石室)
「どういう事ですか?!」(ガイア)
ウルトラの父と入れ替わりで光の国に行っていろいろ調べた時に知ったんだが、ウルトラ戦士のメロスがファイタスの実のお兄さんだ。
ファイタスとウルトラ戦士のメロスは訳あって絶縁状態なんだ。
ファイタスがコスモ戦士のメロス、つまりブノワを兄と呼ぶのは、ブノワがメロスのコードネームを継いでいるという事だけじゃない。
ウルトラ戦士のメロスとは違う何かに惹かれたんじゃないかな」(石室)
「ファイタスは決して最弱ではない」とアグルも言っていた…ウルトラ戦士でありながらコスモ戦士の精神を継ぐ者なのだな。