「宇宙警備隊の精鋭とバルタン軍団が激突する模様です!」(彩香)
エリアルベースMk-Uのモニターには宇宙警備隊の戦闘艦ネオバトルシップが映っていて、念のため通信を入れてみた。
「こちら、ネオバトルシップ…って、XIGの石室コマンダーじゃないですか!お久しっす」(ファイタス)
何でもバルタン側の代表と5vs5の勝ち抜き戦をする事になり、ファイタスが助っ人に加わったとか。
ファイタスの傍らにいるのがゴライアン、ドリュー、フレア、カラレス…ザージの言っていた、自称『ゴライアン兄弟』。
我夢と藤宮、地球怪獣たちが世話になった。礼を言おう。
「我夢?ああ、高山の坊ちゃんね」(ゴライアン)
「ガイアの上司のの地球人に対してその言い方は失礼だろ!」(ファイタス)
カラレスが言うには、彼ら5人の順番をジャンケンで決めようとして困っているらしい。
いっその事、籤引きで決めたまえ!その方が手っ取り早い!
それとこれはゴライアンに忠告だが、その戦いが終わったら二度と『ゴライアン兄弟』を名乗らないように!
ザージも困っているし、ウルトラの父もその呼称は認めないだろう。何よりもウルトラ兄弟に対して失礼だ!
「んな事言われても」と拗ねるゴライアンを、ドリューとフレアが「ちゃんと言う事聞けよ!」と宥めた。
地球から君たちの健闘を祈っているよ…こう言って、私は通信を切った。
因みに、ゴライアンがこれ以上拗ねるようならネオバトルシップに乗り込んで張り倒そうかと思ったのは内緒だ。