轟轟戦隊ボウケンジャー 宇宙のプレシャス(R指定)
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【ある日常 〜訓練〜】
明石「おいみんな、訓練始めるから集まれ」
真墨「訓練?」
さくら「珍しいですね」
映士「んだよ面倒くせぇ・・・」
菜月「くんれーん♪くんれーん♪」
蒼太「訓練って何やるんですか?」
明石「今日は『精神力を鍛える』訓練だ」
映士「ほう、面白そうだな。どうやるんだ?」
明石「ああ、やり方は簡単だ。
まず訓練する者を1名決めて、そいつと残った4名(明石除く)で会話をするんだ」
菜月「会話ってどんな?」
明石「4名は訓練者に対して、いかにもそいつが怒りそうな言葉を何でもいいから言うんだ。
訓練者はそれに動じることなく怒りを抑える。最後まで我慢できたら勝ちだ」
さくら「なるほど。何事にも動じない強い心と、相手のウィークポイントを見抜く
洞察力を同時に身につける効率的なトレーニングですね。さすがチーフです」
明石「そのとおり、さすがさくらだ。後でイイコトしてやる」
真墨「姐さん頬染めてんじゃねえよ!」
蒼太「なるほど、よく分かりました・・・でも、そういうことしちゃうと
後で変な遺恨が残ったりしませんかね?」
明石「これはあくまでも訓練だ。本気で相手をけなしたり罵ったりするわけじゃない。
その辺はみんな割り切ってもらって、遠慮なく相手を怒らせて欲しい」
全員「了解!!」
345 :
2/6:2007/03/05(月) 21:12:12 ID:fV+MErvc0
明石「ではまず・・・映士、お前からやれ」
映士「俺からかよ!・・・しゃーねぇ、来いよ」
さくら「高丘さんなら簡単ですね」
蒼太「普段から短気だしね」
映士「バーカ、俺は高丘流の跡取りだぜ?いざという時の精神力の強さは筋金入りよ」
菜月「じゃ始めようよ、楽しみー♪」
明石「よし、じゃ制限時間は5分。耐え抜いたらクリアだ。始め!」
映士「さ、遠慮なくなんでも言っていいぜ?」
真墨「よし、じゃ・・・野菜バカ!」
映士「効かねぇな」
菜月「アルミ箔」
映士「おう、おっしゃるとおりで」
蒼太「『探すモード』ってネーミングださいよね」
映士「持ってないからって僻むな僻むな。なんだぁ?お前らそんなもんか?」
さくら「・・・・マザコン」
映士「くっ・・・・!」
さくら「マザコン、膝枕大好き、ママーおっぱーい♪」
映士「・・・てめぇオフクロのことだけは馬鹿にすんじゃねえよ!!」
明石「はい終了。42秒」
映士「・・・ハッ!・・・・つい」
さくら「だから簡単だといったでしょう?楽勝ですね」
真墨・蒼太・菜月(この人えげつねぇ・・・・)
346 :
3/6:2007/03/05(月) 21:13:15 ID:fV+MErvc0
明石「次はそうだな・・・・お前、黒いの」
真墨「俺を色で呼ぶんじゃねえよ!」
さくら「終了。1秒です」
蒼太・菜月・映士(本当に次期チーフこいつでいいのか?)
347 :
4/6:2007/03/05(月) 21:14:20 ID:fV+MErvc0
明石「次は菜月だ。みんな女の子だからって遠慮するなよ」
菜月「・・・みんな目が怖いよぉ」
映士「悪いな。オレ様、さっきからちょっとばかし機嫌が悪いんだ」
真墨「・・・同じく」
明石「その意気だ。それじゃ開・・・!」
さくら「純粋無垢ぶってんじゃないわよ、カマトト女」
真墨(いきなり大砲かよ・・・)
映士(しかもフライングぎみ・・・)
蒼太(僕の知ってるさくらさんじゃない・・・)
菜月「えー?ごめんなさぁい、菜月よく分かんなぁい♪」
さくら「くっ・・・!」
真墨・映士・蒼太(涼しい顔してその上を!?)
菜月「あれー?さくらさん黙っちゃったぁ♪みんなも何も言わないの?」
真墨「・・・天然」
菜月「分かんなぁい♪」
蒼太「媚売りすぎだよ」
菜月「分かんなぁい♪」
映士「お前みたいな女が一番苦手」
菜月「分かんなぁい♪」
真墨「くそっ・・・完全にスルーモードに入ってやがる・・・強い」
さくら「これじゃ何言ってもダメですね・・・」
菜月「あれれぇ?もしかして菜月が一番強い?みんなもうあと2分しかないよー?ふふっ♪」
明石「あと1分だ。お前時計も読めないのかバカ」
菜月「バカじゃないもぉぉぉん!!!!!!」
蒼太「・・・案外身近なキーワードが弱点だったんだね」
348 :
5/6:2007/03/05(月) 21:15:24 ID:fV+MErvc0
明石「はい次蒼太」
蒼太「みんな、お手柔らかにねっ」
映士「あ、明石。その前にちょっと作戦会議開いてもいいか?」
明石「構わん。それも訓練のうちだ」
映士(おい・・・やっぱここはあの言葉しかねーだろ?)
さくら(もしかしてズバーンの前でケンカした時のあれですか?)
真墨(あれ言っちゃシャレになんねーだろ・・・)
菜月(でもでも、チーフは何言ってもいいって言ったよ?)
さくら(しかし・・・あれ見て下さい。もう既に何を言われるかおおよそ見当が
ついてるらしくて、こっちに向かって思い切りガン飛ばしてます)
映士(『アレ言ったら何すっか分かんねぇゾ?分かってんべ?あ?』って目だな)
菜月(白目のところが全部真っ赤になってる・・・やっぱやめとこうよ)
真墨(無難なところで手を打つか・・・訓練で命落としちゃ割りに合わねえ)
明石「お前らまだか?早くしろ」
映士「ああ、じゃ言うぞ。えっと・・・『ギター下手』」
蒼太「なにをおおおおお!あ、怒っちゃった(笑)」
真墨・菜月・さくら・映士「あははははは、やったー」
全員「あはははははは」
蒼太(みんな・・・ありがとう)
349 :
6/6:2007/03/05(月) 21:16:27 ID:fV+MErvc0
明石「さて、最後は・・・」
ボイス「あーレッド君、ちょっと話があるから来てくれたまえ」
明石「はい・・・じゃ蒼太、ちょっと替わりに進行役やっててくれ」
蒼太「了解っ。最後はさくらさんだよね」
さくら「フン、これぐらい朝飯前です」
映士(てめーさっきはよくもオフクロを・・・!)
菜月(さっきの、内心結構効いたからね・・・!)
真墨(あん時の『ドロボウ!』の一言、忘れてねーからな・・・!)
蒼太「あの・・・みんなちょっと落ち着いて」
さくら「構いません、始めて下さい」
蒼太「はい、じゃぁ・・・・開始!」
映士「サージェスでもお嬢様気取ってんじゃねぇぞ?あ?」
菜月「まだ処女ってホントですか?」
真墨「クールどころか冷凍庫、友達もいねーんじゃねえの?」
さくら「・・・・それで?」
映士「てめーホントはナスが欲しかったんだろ?え?」
菜月「えっと、視界に入らないでもらえますか?」
真墨「お前が芸能界なんか入れるわけねーだろ!本気にしてんなよ!」
さくら「・・・その程度でどうやって怒れと?」
映士「ちきしょう・・・」
菜月「さすが・・・手強いね」
真墨「姐さんキモ座ってるからなぁ・・・」
さくら「蒼太君、そろそろ時間では?」
蒼太「あっ・・・はい。5秒前、4、3、2、1」
明石「悪い、今終わったよ。急な話で悪いが明日から宇宙探索の任務に行くことになった」
さくら「トンガリてめえぇぇこるあああぁぁぁぁ!!!!」
全員「姐さんを止めろっ!!」